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キーワード 読書について⑮ /「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ② 【再掲載 2017.1】 [読書記録 教育]

今回は、2月27日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 15回目です。


「読書」に関係するメモです。
出典が書かれていませんでした。


-「言葉は氷山の一角(海面下は使う人の心)」

一端発言したら消すことができない話し言葉、
自分も気をつけなければと思います。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「学校図書館に人がいてこそ,担任も元気が出るし子供たちも主体的な学習
ができる。4類,5類,6類の本を増やして資料センター化を図りたい。
それでこそ、子どもたちが情報収集能力を身に付けることができるように
なるだろう」


・「ベルツ・ナウマンは、果実だけをもぎ取ろうとすると日本を批判した。もの
  の考え方,方法論というものを学ぼうとしないというのだ。一題を解くこと
でその中に含まれている問題の解き方の方法論・ものの考え方を徹底的に
身に付けようとすることこそ大切なのではないか」


・「傑作は普通の言葉で書かれている。その辺に転がっている言葉以外にすば
らしい言葉はない」




もう一つ、再掲載になりますが、上笙一郎さんの
「日本子育て物語-育児の社会学」②を載せます。
子育ての変遷をおもしろく学ぶことができる本です。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆キーワード 読書について⑮

◇学校図書館
  
 学校図書館 
   1 豊かな心を育む場所 
2 授業の改善
   → 学校図書館の充実


 「公立」曲がり角
   - 学校図書館図書整備五5年計画
◎ 空き教室を低学年図書室,高学年図書室に
◎ 図書費で視聴覚のソフトを買えるようになった
課題 9分類が多い 3・4分類の充実を


 公立図書館との連携
   週に一時間図書室へ行く時間を


 資料収集計画を
  - 資料センター化
     学校図書館に人がいてこそ,担任も元気が出るし子供たちも主体的
    な学習ができる
  - 4類,5類,6類の本を!
 ◎ 情報収集能力を身に付ける


 司書教諭
   1 子供と本の架け橋をする専門家
2 担任と協力して授業ができる
3 レファレンスワーク
4 情報メディアへの対応



◇行動中心の読書 梅棹忠夫(京大教授・昭和48年4月3日)

 本を読む
   = シンボルの列 
   → イメージへ


 ベルツ・ナウマンの日本批判
  = 果実だけをもぎ取ろうとする
◎ ものの考え方,方法論というものを学ぼうとしない
◎ 一題を解くことでその中に含まれている問題の解き方の方法論・
     ものの考え方を徹底的に
◎ 読書はシンボルからイメージへの転換能力のトレーニング

 イメージがイメージになって出てくるのは当たり前
シンボルをシンボルに再現
     = バカ

◎ なるだけ早く人生の悲しみとか嫌なことをたくさん知っておいた
     方がよい


 行動中心の読書
◎ 自分に何かはっきりした課題,主として行動上の課題があってそ
     のために本を読む



◇言葉の力 大岡信(昭和57年3月26日)

 日本人 
  - 言霊のさきはう国  
平安時代の男 
      自分の愛を訴えるために三十一文字(みそひともじ)を日本では
     定型詩がまだ生きている

◎ 季語 
       - 規則正しい季節

    ◎「古今集」紀貫之 
        茫洋としている = おおらかさ
 

 日本文学には感嘆詞が多い


 平安時代 
   言葉は最高の贈り物だった
    - 男女間に決定的な役割
◎ ささやかな贈り物だからこそかえって人の心を相手に伝える

心がこもっているかどうか

「言葉というもののささやかさ」 
   頼りなくささやかなものの集まりが,時あって驚くべき力を発揮する
  → 傑作は普通の言葉で書かれている
      その辺に転がっている言葉以外にすばらしい言葉はない
 
  ◎ 日常用いているありふれた言葉が,その組み合わせ方や発せられる時
   と場合によって,突然すごい力を持った言葉に変貌する。

  ◎ 言葉は氷山の一角(海面下は使う人の心)







☆「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ② 【再掲載 2017.1】

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≪原始時代≫②
 
◇狩猟生活とイニシエーション

□狩猟生活と「厳しい教育」
  青少年期に教育

  原始時代の狩りの方法 
    石の鏃 
      人数少 
      集団は無理


  実地のうちに学ぶ
    毒 
     → 20m近くから
     → 翌日追跡
   15~20㎞離れた場所 
       解体して持ってくる
   ↓
    青少年期 10歳頃
  初日から本物の狩り
  狩猟技術完全習得 
      = 一人前の人間


 イニシエーション
   <入社式> <入団式>



□原始社会のイニシエーション
厳しい儀式を伴った式典

  梅根悟『世界教育史』(昭和30年 1955年 光文社)
  入社式(イニシエーション)
断食・生き埋め・抜糸・傷つけ  = 苦行
背中切り裂き・釘打ち
    ↓
   ◎ 失神
     ↓
   ◎ 失神から覚めた時,生まれ変わる
生まれ変わって 新しい名前・青年集団の一員に!

集団指導者から 
     神話 掟 ~ 故事 聞かされる

  戦闘,技能訓練を長期に



□奈良平安 
  貴族
   「元服」


  常民
   「力比べ」
  神社や寺 - 大きな石(米一俵分の重さ)
  ◎ 持ち上げれれば一人前 ダメなら半人前(村人から侮蔑のまなざし)

 厳しいが原始社会は一度だけのイニシェーション
↑↓
 ◎ 現在何回も




◇原始のヴィーナス像 - 母性への熾烈な願望を

□美の女神の原型はどこに
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」

  アフロ・ディア・ヴィーナス

  ヴィーナスの子供 
    エロス(ギリシャ名)  
    キューピッド(ラテン名)
   恋愛・性愛の使者



□乳房・腹・臀部の誇張された女性像
1909年 
    オーストラリア・ヴイレンドルフ
    原始文化の女性像 石器
 目鼻口は省略 そのかわり乳房・腹・臀部誇張

  日本では縄文文化遺跡
    土製 日本最古~茨城県利根町の花輪台 女性像



□なぜ「女性」性が強調されたか
特徴 
    ① 裸体像 
    ② 躯幹に重き 
    ③ 肥満 
    ④ 乳房臀部性器が大きい




□「子供を得ること」への熾烈な感情
 原型的人間が望んだこと
   ① 自分の生命を保存すること
     = 衣食住の安定
②後継生命の保存
     = 子供を育み育てる


  原始人 呪術的認識
    19世紀レヴィ・ブリュール『融通の論理』
原始人の動物
      = 獲物の洞窟画は「自分の生命の保存」に関わる

  土偶・岩偶は「後継生命の保存」願望がモメント

原始社会
     → 古代国家成立の過程で「そう身体」と「顔」
   母性強調のヴィーナスから美のヴィーナスへ

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