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「致知」2003年12月号 ② /「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ③(最終)【再掲載 2014.5】 [読書記録 一般]

今回は、4月30日に続いて、
月刊誌『致知』の2003年12月の紹介 2回目です。



本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「読書は感じ方と考え方を鍛える」


・「何もしない人間に失敗はない。失敗があったと言うこと何かをした結果で
ある。 -山本茂実『ああ野麦峠』」


・「『古書を古読せず、雑書を雑読せず』自分の糧にすべし-金原明善」
  

・「本には人生を変える力がある -中井貴恵」




もう一つ、再掲載になりますが、笠井喜世さんの
「教育の死角」③を載せます。
教育が難しい学校に勤務された笠井さんの言葉が重く聞こえます。


本日から浜松まつりが始まります。
自治会での役割としての参加となります。
わたしの住む町でも初凧があがります。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「致知」2003年12月号 ②

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◇深く感じ深く考える力を養え  佐伯彰一(東大名誉教授)木田元(中央大名誉教授) あなたとわたしは話が合いすぎる

幼少時に読書の習慣を付ける

何事も全力でやるのが大事
     チャーチル 
       若い頃はやりたい放題
ある時から急に本を読み出す
        → 独学で教養

旬の本に出合うまで読みに読まなくては…   
     和辻哲郎

   人間の多面性を掴む
伝記から
        ・ラッセルの哲学は素晴らしいが人間はいい加減
・ハイデガーは性格の悪い男 - 密告

◎ 読書は感じ方と考え方を鍛える



◇歴史教育は子どもたちの道徳性を育む 齋藤武夫(さいたま市立島小学校教諭)
齋藤武夫 
     S24年埼玉生 
     立命館大学中退、店員を経て昭和59年小学校教諭に
自由主義史観研究会副代表 新大宮教育サークル会員

「日本に生まれなければ」という子どもたち

読書を通して歴史に開眼  
     教師
      - 板倉聖宜 向山洋一 藤岡信勝

命のバトンタッチで今日のわたしがいる

聖徳太子に何を学ぶのか

子どもたちと教師に必要な読書力



◇ドラッガーの著書に学ぶ 上田惇生(ものづくり大学教授)昭和13年生経団連出身
思想の根本にある「社会的存在」としての人間

人生の中での7回の気付き 
     ドラッガー 1909年 ウィーン生
 1「目標とビジョンをもって行動する」 
 2「常にベストを尽くす。神々が見ていると考える」
 3「一時に一つのことに集中する」
 4「定期的に検証と反省を行い計画を立てる」
 5「新しい仕事が要求するもの考える」
 6「仕事で挙げるべき成果を書き留めておき実際の結果をフィー
        ドバックする」
      7「何をもって憶えられたいか」

脱経済至上主義  
    - その現実は日本
 ドラッガー
       「理論は現実を体系化するに過ぎない。現実を創造することは
        ほとんどない」 
         = 現場主義 



◇読書を糧に己を磨き険しい土俵の道を歩む 市川普松
市川普松 
     元横綱・佐田の山 
     日本相撲協会元理事長 
     昭和12年長崎県生

とにかく読むことが好き 
     転機になった怪我 
     英雄の生き方に身が引き締まる思い   
     
   前へ前へ
  山本茂実「ああ野麦峠」 
       ◎ 何もしない人間に失敗はない。失敗があったと言うこと何
        かをした結果である。



◇語りつぎたい読書体験  武田修志(鳥取大学教授)
教養ゼミナールで読書の勧め

小林秀雄の書物から聞こえた人間の声

体験にならない読書は無用のアクセサリーのごとし



◇読書は「百万人の心の緑化運動」 杉山孝男(名古屋大原学園理事長)
杉山孝男
     昭和20年静岡県生 磐田南高校卒 銀行→税理士
昭和57年名古屋大原学園創設 理事長
「人間読書会」主宰

  「人間読書会」は心の砂漠化を防ぐ
金原明善
      「古書を古読せず、雑書を雑読せず」
        → 自分の糧にすべし

本当の学問は七十歳でも六歳の幼稚園児でも分かる
古典 
        柔聞柔読
        → 自己考察
        → 生活活用
        → 「和紙清書法」

「人物つくれよ」そのひと言で読書に目覚める
TKC全国会 飯塚毅会長

学んだら学んだ分だけ幸せにならなければならない
「徳は事業の基なり」 菜根譚



◇読み聞かせの世界  中井貴恵 昭和32年生
「つりばしゆらゆら」との出合い

お母さんたちの手作り読み聞かせ会

理想と現実と

メッセージはちゃんと届いている

◎ 本には人生を変える力がある








☆「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ③(最終)【再掲載 2014.5】

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◇「組織不全」の学校と教師たち
総合学科高校と戦後の風潮

   大人の教育力の欠落  
     危ないから取り上げようでよいのか?

   孤立する教師と学校組織
   教師の欠点 
       ・社会性に疎い  
       ・新採から「先生」 
       ・学校の過干渉

 他の企業に比して人の向上心を満足させる精神に欠けている

   校長・教頭以外は部下を持たない
     = 向上心がふさがれている

   教師が自己啓発に励み率先して組織の中で頑張ろうとしない原因

   教師が学校という集団にいながら孤立している

   他の公務員並みの役職が必要ではないか

   OJT(研修方法 On the Job Training)

実際の業務を通じて訓練する意味

   ◎ 学校の組織が平面的であり校長だけに責任がダイレクトに集中

   校長登用の問題点

   錯覚する教育行政担当者
  ◎ 一番望まれているのは教師たちにとって頼りがいのある、それ
      ぞれの問題点に詳しい専門家の出現

     ◎ 教師の相談相手や指導を専門とするエキスパート

   スクールカウンセラーは教師の1人であってほしい
   ↓
  指導主事  
     ◎ 学校という教育先端の現場に密着して教育の向上に情熱を燃や
      している指導主事が果たして何人いるだろうか
↑↓
     ※ 文科省・県の方針を伝えるメッセンジャー
    どうも「偉ぶっている」
本来の役目
       ① 行政の方針を伝える
       ② 現場の様子を的確に把握し、支援する



◇機能不全の家庭と子どもたち
   子育てを忘れた大人
   「男女同権だからといって乳飲み子を抱えた女性までが乳児を保育
      園に預けて働くことが平等と言うことなのだろうか」
      |
  人間の子育て  
     ◎ 積み上げた知恵を伝達し習得させる義務

   小学校低学年の問題
    ① 生活に必要な基本的生活習慣が身に付いていない
  ② 友達とうまく遊べない
     ③ 理由もなく乱暴な行動をする
     ④ 親と離れることに不安感を持つ
     ⑤ 物事に集中できない
     ⑥ 学校に行くことができない

   小学校高学年と中学生の問題
  ドロップアウト
      ~ 環境 生育環境・生活環境

   高校生の問題
     生育環境と生活環境
- 指導は本人のためにならなければならない



◇エピローグ
  「急転する社会の中にあってここだけが台風の目のように無風地帯…」
→ 教育は変わらなければならない



◇笠井喜世(かさい よしつぐ)
1937(昭和12)年茨城県高萩市生 茨城大学教育学部卒
民間企業を経て1986年教職に就く 
     高校講師 1997年退職
現在茨城大学講師(出版当時=ハマコウ註)

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