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「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ① [読書記録 一般]

「古代の世界認識
 ①葦原中国 … 現実世界 空間的には連続している
 ②高天原  … 神々が住む
 ③黄泉国  … 死後の世界」





今回は 長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」1回目の紹介です。





出版社の案内には、


「ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。古代から、中世、近世、近
代まで、各時代の日本思想にこそ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
のニッポン・オリジナル。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「古い思想に新しい思想を接ぎ木するようにして,いわば思想をリニューアルしていく」


・「日本人の罪意識 『悪いこと』 = 『汚いこと』」
「人間観の根本はおおらかな人間信頼」


・「古代神道の精神 『人格神と自然神の両立』『荒ぶる神』の存在 ~ 自然神」





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☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ①

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◇イントロダクション

 日本思想という大いなるオリジナルの成果


 ヨーロッパ哲学に劣らぬ知的楽しみ






<古代篇>

◇「日本人の心」の起源

□日本 
 …古い思想に新しい思想を接ぎ木するようにして,いわば思想をリニューアルしていく



□「古事記」神話

 日本人の罪意識 
 「悪いこと」 = 「汚いこと」

簡単に洗い清めることができる



善である状態 「清らか」と表現



人間観の根本はおおらかな人間信頼



□創造神夫婦イザナギとイザナミのエピソード

 イザナミ … 火の神を産んだため火傷で亡くなる

 イザナギ … イザナミに会おうと「黄泉国」へ



現世「葦原中国」に帰った後,瀬で身体を洗う



 罪を洗い清める「みそぎ」



□古代の世界認識

 ①「葦原中国」現実世界 空間的には連続している

 ②「高天原」 神々が住む

 ③「黄泉国」 死後の世界



 現実世界の感覚
 「今ここで生きていることが大切」

生へのエネルギーが潜在



□日本人にとっての「悪」「汚いこと」

 自分勝手なことをしていて,社会全体の和を乱すこと

~ 日本の神々は人々に祀られる存在でありながら自らも別の神を祀る


 日本に唯一絶対神は存在しない

  人格神と自然神を血縁関係のようにとらえる



古代神道の精神 
     人格神と自然神の両立

  「荒ぶる神」の存在 ~ 自然神



 農耕民族論
共同体や自然への信頼 = 共同体の秩序を尊び自然を尊ぶ

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