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「坂東先生の教育講座」坂東義教 テレビ朝日 1978年 ⑥ [読書記録 教育]

「人間を自殺から救う道はただ一つ 心と心の絆でしっかり結ばれること」





今回は、4月4日に続いて、坂東義教さんの
「坂東先生の教育講座」6回目の紹介です。



北海道弁での木訥とした語り口、話のあちらこちらに散りばめられたユーモア、
「溝口健二モーニングショー」や「テレビ寺子屋」の映像をぜひまた観たいものです。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『心のメカニズム』をまず理解しそれから正しい治療や指導を行わなければならない」


・「マカレンコ『私は子供たちを尊重し愛するがゆえに子供たちに厳しいのである』」


・「体罰がよいか悪いかが問題なのではない
普段の生活における愛情の交流が円滑に行われているか否かの問題」


・「子供の不徳な行動の責任の半分は親にあるという考え方」





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☆「坂東先生の教育講座」坂東義教 テレビ朝日 1978年 ⑥

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◇心の絆をより強く

□自殺した子 
 親から徹底的にのけ者に 
  - 体罰・置き去り・島流し・拒否・差別

 比較否定・偏愛

友達からも疎外




□理由のない自殺なんかない

 大人がその理由を見つけ出せないだけ


「心のメカニズム」をまず理解しそれから正しい治療や指導を行わなければならない




□心の欲求を理解し満たす必要

 子供の受け取りかたが大切

 ← 注目獲得 
    現実逃避のメカニズム
現実攻撃のメカニズム




□父にも母にも疎外された空しさ

 デュルケム(仏・社会学者)「自殺論」

人間を自殺から救う道はただ一つ 心と心の絆でしっかり結ばれること




□認められた少女の例

「愛情や存在の是認」の欲求を満たす

愛された子の心中に
努力倍増、自己信頼感、求愛心、対人関係の深化
   経験の自発性などの力強い芽生え








◇母親を刺したことがある末っ子

□母の溺愛が惨劇の伏線

心の抵抗力を失い歪む性格
甘やかされ育てられた性格は社会性発達も極めて悪い - 耐性が弱くなる




□真の愛は厳しい統制(躾)から

 愛情には統制の裏打ちがあり溺愛にはそれがない

 教育は愛情と統制の積によって成り立つ


 マカレンコ
  「私は子供たちを尊重し愛するがゆえに子供たちに厳しいのである」

= 愛情と統制は表裏一体



   統制の動機が愛情であるときは例えそれが体罰であっても子供は受け入れるもので
  ある



 体罰がよいか悪いかが問題なのではない
その体罰が愛情の発露であるか否かその体罰が子供に愛情として受け入れられてい
  るか否かの問題

↑↓

普段の生活における愛情の交流が円滑に行われているか否かの問題




□子の悪は親の悪・ある父親の躾

 冷たいバケツの水を浴びた父と子


 子供の不徳な行動の責任の半分は親にあるという考え方
   - 自分も子供と


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