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「はじめての特別支援教育」柘植雅義・渡部匡隆・二宮信一ほか 有斐閣アルマ 2010年 ① /「哀しみを語りつぐ日本人」齋藤孝・山折哲雄 PHP 2003年 ⑤(最終) 【再掲載 2013.7】 [読書記録 教育]

今回は、柘植雅義さん、渡部匡隆さん、二宮信一さんらによる
「はじめての特別支援教育」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「特別支援教育の最前線はチャレンジの連続ですが、しっかりとした障害理解
 を身につけ、目指す理念と支える制度の仕組みを知ることが、確かな問題解
 決を可能にします。すべての教師が備えるべき基本的な知識と心構えがコン
 パクトに集約した入門テキスト。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「ICFとは人間の生活機能と障害の分類法」


・「合理的配慮とは、学校が必要かつ適当な『変更・調整』を行うこと。環境
整備、教材の確保・連続性のある多様な学びの活用が大切になる」


もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さん、山折哲雄さんの
「哀しみを語りつぐ日本人」⑤を載せます。




<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆「はじめての特別支援教育」柘植雅義・渡部匡隆・二宮信一ほか 有斐閣アルマ 2010年 ①

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◇はじめに
  特別支援教育の動向 
    本書の内容 本書の特徴-執筆者 出版の意図



◇特別支援教育の理念とシステム
1 理念と基本的な考え 
    特別な教育的ニーズ
  知的障害のない発達障害も含む

    障害とは何か?
   ① 機能障害  
          身体的なもの+知的障害
  ② 能力障害  
          機能障害によりいろいろあてはまる
  ③ 社会的不利
          能力障害がある人が社会生活を送ろうとする際生じる困難


2 特別支援教育の理念と基本的な考え
 対応が遅れたLD・ADHD・高機能自閉症
 仕組みが異なる
 「個々の教師による個人対応」 
         → システム
       PDCAサイクル
         目標-内容-方法-結果
  「多様な関係者によるチームアプローチ」を大切に!
         ネットワーク     
  「有効性の範囲が異なる」
  
 
3 特別支援教育の有効性:教育全体への波及効果
  ①「確かな学力向上」への貢献
    ②「豊かな心の育成-いじめ撲滅」への貢献
    ③「自尊感情の育成」への貢献
    ④「不登校への対応」への貢献          


4 国際的な動向
  WHOのICF  
      ICF:2001.5 WHO総会 人間の生活機能と障害の分類法
      ICF 「心身機能・身体構造」「活動」「参加」
 ICFの目的

    障害者の権利に関する条約
    2014.2.19「障害者の権利に関する条約」効力発生 
       → 「合理的配慮」


5 インクルーシブ教育システムの構築
「合理的配慮」
      学校が必要かつ適当な「変更・調整」を行うこと 2016.4施行
公立学校で合理的配慮をしなければ差別にあたる
          ↓
      環境整備 
        教材の確保・連続性のある多様な学びの活用

    合理的配慮の観点   
①教育内容・方法
(1教育内容)
1-1 学習上または生活上の困難を改善・克服するため
             の配慮12
1-2 学習内容の変更調整
(2教育方法)
2-1 情報・コミュニケーション及び教材の配慮
2-2 学習機会や体験の確保
2-3 心理面・健康面の配慮

②支援体制
1 専門性のある指導体制の整備
2 幼児児童生徒、教職員、保護者、地域の理解啓発を測る
          ための配慮
        3 災害時等の支援体制の整備 

      ③施設・設備 
1 校内環境のバリアフリー化
2 発達・障害の状況及び特性等に応じた指導ができる施設
          設備の配慮
3 災害時等への対応に必要な施設・設備の配慮








☆「哀しみを語りつぐ日本人」齋藤孝・山折哲雄 PHP 2003年 ⑤(最終) 【再掲載 2013.7】

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◇日本人が思い起こすべき「精神の形」とは何か

1 消えゆく「足腰」の文化
   大地を足の指でつかむ感覚  
      散歩は絶対下駄に限る 
      下駄履きでウサギ跳び
    日本人にははけない東南アジアの草履
「締める」力は弱る一方
「しゃがむ姿勢」が得意な民族
日本人の足腰は相当弱っている 
      うんこ座り
       → ジベタリアン
「中腰」の姿勢と礼の心
「他人に目を配る」
       身体感覚も希薄に
相撲を取らなくなった子どもたち
プロの力士も上下半身のバランスが取れていない
    上半身の力を抜いて相手の力を受け止める感覚と下半身の踏ん
      張りのバランス 
       ~ 身体文化の継承


2 日本人にとって「型」とは何か
    野球における勝負の型は相撲に似ている
駆け引きの妙を楽しむ快感
      野球の儀式性の強さ
      力なき者が力強き者を制する「日本的勝負」の理想              黒澤明「用心棒」
「引いて引いて引いて勝つ」極意
「型」は合理的な「向上のプログラム」
千葉周作の剣が弟子を三千人も集めているわけ
日本人は強い向上心を持っている
平等主義と向上主義が日本の「型」を発達させた
「食欲性欲」につぐ「教育欲」


3 日本人の心のふるさとを取り戻すために
    教育欲の源泉は名誉欲にある
暗唱という合理的な訓練になぜ目を背けるのか
暗唱は「理解力」を育てる基本でもある
言葉のリズムが子どもたちの身体性を育てる
かつては「言葉遊び」で地名や駅名を覚えた
五七調のリズムは「人情」の源
言葉の中の「遊び」が減って日本語が平板化した
教師は「身悶え」で生徒に語れ
   浪花節
        ~ 身もだえの語り  
      人情がテーマ 
        五七調 七五調
文学作品から感情が模倣されヴァリエーションが増える
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