SSブログ

「駄菓子屋横町の昭和史」松平誠 小学館 2005年 /「駄菓子のふるさと」石橋幸作 未来社 1961年 ① 【再々掲載 2013.6】 [読書記録 一般]

今回は、「駄菓子屋横町の昭和史」を紹介します。



出版社の紹介には


「川越、上野アメ横、浅草、錦糸町など、菓子屋横丁に暮らした人々の声を通
 して、昭和30年代の子どもたちの生活を彩った駄菓子の成り立ちや変遷を
 たどる。思いがけない駄菓子の歴史や昭和世相の一面が見えてくる。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「日暮里の駄菓子屋街、錦糸町駄菓子屋の戦後」


・「『四文菓子』『番太郎菓子』が駄菓子(明治時代末)に。18世紀末から19世
紀初、黒砂糖で作られた」


・「現代の駄菓子、仙台駄菓子。練り物が多い郷土菓子。石橋幸作」



もう一つ、再掲載になりますが、石橋幸作さんの
「駄菓子のふるさと」①を載せます。
「駄菓子屋横町の昭和史」にお名前がある石橋幸作さんのお店、
明治18年創業「仙台駄菓子の店-石橋屋」が、
本年5月に閉店となったようです。
いつかお店を訪ねたいと思っていましたが、
訪ねられなくなったのが残念です。





☆「駄菓子屋横町の昭和史」松平誠 小学館 2005年

1.jpg

◇おやつの夢
パチンコ 
  ガチャンコ 
  プロレス 
  原っぱ 
  子供の極楽


◇川越駄菓子屋横町
  鈴木藤左衛門
  崩落と復活


◇駄菓子屋の新世界と○○
  ビスケット登場と戦争 
  東京駄菓子の昭和時代


◇復活と変質の時代
  敗戦と闇市時代へ   
日暮里の駄菓子屋街
  錦糸町駄菓子屋の戦後


◇駄菓子のあゆみ 
江戸時代の菓子
上菓子・茶菓子 (白砂糖 = 唐三盆)
  安くておいしい江戸菓子の誕生
    干菓子 生菓子 蒸し菓子 流しもの 焼き物 餅菓子 飴菓子
  「四文菓子」「番太郎菓子」
    → 駄菓子(明治時代末)
       18世紀末~19世紀初 黒砂糖で作られた
   駄菓子の開花     
「シマ」の成立
       - 菓子問屋の成長


◇駄菓子から郷土菓子
  現代の駄菓子
仙台駄菓子  
      練り物が多い郷土菓子
石橋幸作
  郷土菓子のあじわい  
    京都から西へ 






☆「駄菓子のふるさと」石橋幸作 未来社 1961年 ① 【再々掲載 2013.6】

1.jpg

◇序 
 石橋幸作 
  仙台駄菓子「石橋屋」
中世の名人気質
    夫婦で全国行脚

◇はしがき
 「医者に二代なし」

◇東北に遺る駄菓子の伝承と民俗
 民俗信仰と駄菓子 
   神饌・仏供の駄菓子  

 ○オゴフ(御護符) 
   米粉・薄い打物菓子・表面に神社名や御神体
お守り札に添えられて与えられる

 ○ダルマコアメ(達磨子飴) 
   子どもの無事生育を願う

 ○オサルコアメ(お猿子飴)
   天児(人形の一種)鬼子母神と這子(俗にお猿子)
綿の入った猿の形をしたぬいぐるみ

 ○ウサキ(兎落雁) 
   子どもが食べるとハシカ疱瘡が軽く兎のようにピンピン
毘沙門様の思し召し

 ○クマネジリ(熊捩り) 
   熊童子 
   常陸国加佐郡生 
   衆生済度の方便

 ○トウダンゴ(藤団子) 
   塩釜 
   五包で39粒が一連 
   食用
    → 玩具菓子

 ○シマダアメ(島田飴) 
   宮城県黒川郡吉岡町 
   島田髷型菓子

 ○カリントウ(花林糖) 
   お聖天様の例祭 
     厄よけとして配布

 ○モリアメ(盛り飴) 
   岩手県磐井郡大原町
     爪切り行事

 ○ワカアメ    
   青森県八戸市 旧暦1月8日

○イヌコ     
   秋田県横手地方 
    「戸まどふさぎ」
しんこ細工 
     犬・鶴・亀・茶器

 ○ウマコアメ(馬こ飴) 
   山形県寺町専称寺 
   11月報恩講

 ○ダンコンモチ(男根餅) 
   福島県会津坂下地方 
     婚儀に飾る

 (奥州題材)

 ○ワラビカリントウ(蕨花林糖) 
   藤原文化

○南部山餅    
   下北半島一帯 
     寒具食

 ○オゲソク(御華足) 
   北海道江刺町

○ロクゴウタテガシ(六合盾菓子) 
   宮城県玉造郡岩山地方 
   葬式行列の風習
     大落雁   

 ○ボンタテガシ(凡盾菓子) 
   宮城県黒川郡吉岡地方

○ハナマンジュウ(花饅頭) 
   宮城県会津柳津

 ○マンジュウ(饅頭)  
   岩手県岩井郡大原地方


□「口をぬらせ」 
   宮城県仙台市国分寺・薬師如来
  

□金平糖談義
 金平糖の角
   - 24角が正規 
     1週間 
     五合の芥子の実 → 三日目 五升
明治期 糖花
コテ
  掛物職
   → 現在オートメーション化
  

□口をぬらして御利益を 
  「仙台・木下薬師」駄菓子露店多い
  

□惣左衛門の名人秘話 
   伊達家御用菓子司・明石屋惣左衛門


□カラカラ煎餅 
   東北…ソバ粉,小豆粉,唐黍粉,
元禄
     江戸で大黒煎餅が流行
仙台・カラカラ煎餅,山形・ウントコ煎餅

 大人気


□鬼ごろし  
   固い・火にあぶると鬼面のように膨張する


□ズンダ餅  
   味が能率分だけ差し引かれている
階級を問わない
     - 権威  
   軽蔑
     … 大福餅,安倍川餅
  

□亀頭をかたどって供える風習
飴職人
    -「ガリコ」 
   鹿児島名物「馬のマラ」
    → 春駒
    → マラ


□子育飴 
   三浦屋の由来  
     仙台・真福寺
      - 三浦飴屋


□私の駄菓子蒐集について
定義
   - 穀類と水あめが主材で,黒砂糖と甘みとして使った形状に於いて何
    らかの工夫もなく無雑作で色彩は原色を特色とし,きわめて間の抜け
    た素朴な物である
◎ 水飴と黒砂糖は共通だが,残りの穀物によって郷土色
  ◎ 京都・長崎から全国へ
  

□南部煎餅ねぼけ談義
八戸煎餅 
     八戸女子と煎餅の味はかみしめるほど味がする


□嫁さん菓子 
  「菓子もらい」の風習
    - 北海道・富良野 
        嫁の里より持参


□御用菓子司と唐桑明神の起源


□大年寺和尚と穴倉座敷 南部屋
nice!(123)  コメント(0) 
共通テーマ:学校