齋藤孝さんはこんなことを ⑥(最終) /「ご隠居のすすめ」木村尚三郎 PHP研究所 1997年 ③ 【再掲載 2015.6】 [読書記録 一般]
今回は、11月5日に続いて
「齋藤孝さんはこんなことを」6回目、
『子どもの日本語力を鍛える』2回目の紹介 最終です。
出版社の案内には
「『声に出して読みたい日本語』で朗読の魅力を、『三色ボールペンで読む日本
語』で文章読解のコツを、『理想の国語教科書』で素材を提供した齋藤孝。
本書はこの3作を家庭で使いこなすために、「齋藤メソッド」のノウハウを
提供した本である。
『国語力はすべての学力の基礎』と著者は主張。長年の現場での経験から、
小学4年生から中学2年生ぐらいまでは飛躍的に国語力が伸びる『ゴールデ
ン・エイジ』だという。この時期に良い文章をたくさん読ませると、子ども
の国語力はぐんとアップし、育ち続ける。ところが現在の小学校の国語教科
書は、素材として貧弱すぎる。そこで『理想の国語教科書』を、親が家庭で
子どもの国語力をのばすツールとして使ってほしい、というわけだ。
前作を読んだ人にはおなじみの『要約力』『コメント力』『三色ボールペン方
式』については簡単にふれている程度。本書で初めて齋藤メソッドに触れる
人も、要点はわかるだろう。といってもこれはあくまでも応用編なので、実
際に齋藤メソッドを試してみたい場合は前の3作をあわせて読むことをお
すすめしたい。
本書の目玉は、齋藤メソッドの授業の模様を紙上で再現した最終章だ。子ど
もたちに夏目漱石や坂口安吾の文章を読ませる齋藤先生の名講義ぶりと、子
どもたちの生き生きとした反応が手に取るようにわかる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「漢字は猛特訓しかない - 授業中に徹底的に漢字,九九の練習」
・「呼吸法-3秒鼻で吸って 2秒止めて 15秒口から吐く」
・「同じ所に線を引いた子は拍手をする。教師は常に拍手をする」
・「一番大事な所はどこかを見極めてそこに多くの時間とエネルギーをかける」
もう一つ、再掲載になりますが、木村尚三郎さんの
「ご隠居学のすすめ」③を載せます。
わたしも年齢的にはそろそろ。
☆齋藤孝さんはこんなことを ⑥(最終)
◇「子どもの日本語力をきたえる」齋藤孝 文藝春秋 2002年 (2)
□「書き」の基礎を教える
読書感想文は「三色作文」で書く
① 作品を読む
② 三色ボールペンで引き分ける
③ 線を引いた所を作文に引用する
◎ 赤線(すごく大事)は押さえる
◎ 緑線(おもしろい)を書き抜く + 「何か一言書いてみる」
緑の感想は字数が多いほど偉い。
ぐだぐだ書かせることが大事。
一言はダメ。(× おもしろい)
漢字は猛特訓しかない
授業中に徹底的に漢字,九九の練習
「書き」の基本ステップ
① 上手に質問
② 書くべき項目をメモ <章だし+小見出し>
③ メモした項目を書く順番に沿って整理する
同色で123と番号
④ 話し言葉で説明する
□斎藤メソッド実況中継
①夏目漱石 『夢十夜』
呼吸法 3秒吸って2秒止めて15秒吐く
(鼻) (口)
↓
三色ボールペン方式(3分間)
赤の線は3か所(赤は3~5か所に限定→本質に迫る)
青・緑はたくさん引いてもかまわない
↓
○ 緑線を指名・発表
確認「個々に線を引いた子は拍手をしましょう」
↓
○ 赤線を指命・発表
3か所に絞る
教師の読み取りも確かに → 解説
朗読前の呼吸法と拍手のルーツ
呼吸法は朗読前に6セット
2分間
同じ所に線を引いた子は拍手をする
= 自分の表現
少ない時
… オリジナリティ
◎ 教師は常に拍手をする
②坂口安吾 『風と光と二十の私と』
坂口の色紙
「アチラ コチラ イノチカケ」
元小学校の代用教員
三色ボールペン方式
青 あらすじ(まあ大事)
赤 気合い入れてる(大事)
緑 気が利いているなあ,おもしろいな
↓
◎大切
一番大事な所はどこかを見極めてそこに多くの時間とエネルギーをかける
坂口安吾の豪快さ
生きる美意識
授業のコツ
子どもの意見を否定しない
☆「ご隠居のすすめ」木村尚三郎 PHP研究所 1997年 ③ 【再掲載 2015.6】
◇衣
おしゃれは自由な生き方へのパスポート
私のお気に入り「バティック」
夏はバティック
20世紀は芸術を生まなかった
21世紀の最大の価値
美しく生きる・芸術的に生きる
- 解説抜きのもの
花も実もある人生
おしゃれをする
美しくもあり実質もある
行動の美学
身ぎれいは精神を活性化させる
おしゃれはパスポート
世代を超えた交流で新しい世界を開く
裸で就寝し皮膚を鍛える
おしゃれをする場
日本は無鏡文化の国
立ち居振る舞いを
◇食
薬に勝る食い道楽の勧め
好きなものを好きなだけ食べる
男の化粧を説く「葉隠」
孤食は日本の異常な現象
食べ合うことの大切さ
- 直箸で
※ 直箸で食べ合い飲み合いするときに,心と心の結びつきが生まれる
いい人間関係でからだも心も満足する食べ方
宴の時代が今始まる
親しき仲にも礼儀あり
江戸は情報交換都市
寄り合い都市
床屋風呂屋
「年の功」が尊敬の念
日本のフランス料理は味と雰囲気がちぐはぐ
サービスが慇懃無礼
- 楽しい雰囲気がない
テーブル毎に雰囲気の変えられるレストランを
アメリカ人
手抜きのためにレストランへ
日本人
おいしいもののためにレストランへ
フランス人
人と仲良くなるためにレストランへ
楽しい食事に勝る食い道楽はない
土地の風土性を表明している料理
料理を自分で作る楽しみ
◇住
妻も喜び自分も喜ぶ家づくり
見えない「坂の上の雲」
内向きの精神構造
家の中で自分の場を確保
「切れ続き」
個人の生き方と集団の生き方の間をいつも往復する
子供より隠居にこそ個室を
お年寄りは町中に住むのがよい
理想の家は何歳ぐらいに
定年後
「齋藤孝さんはこんなことを」6回目、
『子どもの日本語力を鍛える』2回目の紹介 最終です。
出版社の案内には
「『声に出して読みたい日本語』で朗読の魅力を、『三色ボールペンで読む日本
語』で文章読解のコツを、『理想の国語教科書』で素材を提供した齋藤孝。
本書はこの3作を家庭で使いこなすために、「齋藤メソッド」のノウハウを
提供した本である。
『国語力はすべての学力の基礎』と著者は主張。長年の現場での経験から、
小学4年生から中学2年生ぐらいまでは飛躍的に国語力が伸びる『ゴールデ
ン・エイジ』だという。この時期に良い文章をたくさん読ませると、子ども
の国語力はぐんとアップし、育ち続ける。ところが現在の小学校の国語教科
書は、素材として貧弱すぎる。そこで『理想の国語教科書』を、親が家庭で
子どもの国語力をのばすツールとして使ってほしい、というわけだ。
前作を読んだ人にはおなじみの『要約力』『コメント力』『三色ボールペン方
式』については簡単にふれている程度。本書で初めて齋藤メソッドに触れる
人も、要点はわかるだろう。といってもこれはあくまでも応用編なので、実
際に齋藤メソッドを試してみたい場合は前の3作をあわせて読むことをお
すすめしたい。
本書の目玉は、齋藤メソッドの授業の模様を紙上で再現した最終章だ。子ど
もたちに夏目漱石や坂口安吾の文章を読ませる齋藤先生の名講義ぶりと、子
どもたちの生き生きとした反応が手に取るようにわかる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「漢字は猛特訓しかない - 授業中に徹底的に漢字,九九の練習」
・「呼吸法-3秒鼻で吸って 2秒止めて 15秒口から吐く」
・「同じ所に線を引いた子は拍手をする。教師は常に拍手をする」
・「一番大事な所はどこかを見極めてそこに多くの時間とエネルギーをかける」
もう一つ、再掲載になりますが、木村尚三郎さんの
「ご隠居学のすすめ」③を載せます。
わたしも年齢的にはそろそろ。
☆齋藤孝さんはこんなことを ⑥(最終)
◇「子どもの日本語力をきたえる」齋藤孝 文藝春秋 2002年 (2)
□「書き」の基礎を教える
読書感想文は「三色作文」で書く
① 作品を読む
② 三色ボールペンで引き分ける
③ 線を引いた所を作文に引用する
◎ 赤線(すごく大事)は押さえる
◎ 緑線(おもしろい)を書き抜く + 「何か一言書いてみる」
緑の感想は字数が多いほど偉い。
ぐだぐだ書かせることが大事。
一言はダメ。(× おもしろい)
漢字は猛特訓しかない
授業中に徹底的に漢字,九九の練習
「書き」の基本ステップ
① 上手に質問
② 書くべき項目をメモ <章だし+小見出し>
③ メモした項目を書く順番に沿って整理する
同色で123と番号
④ 話し言葉で説明する
□斎藤メソッド実況中継
①夏目漱石 『夢十夜』
呼吸法 3秒吸って2秒止めて15秒吐く
(鼻) (口)
↓
三色ボールペン方式(3分間)
赤の線は3か所(赤は3~5か所に限定→本質に迫る)
青・緑はたくさん引いてもかまわない
↓
○ 緑線を指名・発表
確認「個々に線を引いた子は拍手をしましょう」
↓
○ 赤線を指命・発表
3か所に絞る
教師の読み取りも確かに → 解説
朗読前の呼吸法と拍手のルーツ
呼吸法は朗読前に6セット
2分間
同じ所に線を引いた子は拍手をする
= 自分の表現
少ない時
… オリジナリティ
◎ 教師は常に拍手をする
②坂口安吾 『風と光と二十の私と』
坂口の色紙
「アチラ コチラ イノチカケ」
元小学校の代用教員
三色ボールペン方式
青 あらすじ(まあ大事)
赤 気合い入れてる(大事)
緑 気が利いているなあ,おもしろいな
↓
◎大切
一番大事な所はどこかを見極めてそこに多くの時間とエネルギーをかける
坂口安吾の豪快さ
生きる美意識
授業のコツ
子どもの意見を否定しない
☆「ご隠居のすすめ」木村尚三郎 PHP研究所 1997年 ③ 【再掲載 2015.6】
◇衣
おしゃれは自由な生き方へのパスポート
私のお気に入り「バティック」
夏はバティック
20世紀は芸術を生まなかった
21世紀の最大の価値
美しく生きる・芸術的に生きる
- 解説抜きのもの
花も実もある人生
おしゃれをする
美しくもあり実質もある
行動の美学
身ぎれいは精神を活性化させる
おしゃれはパスポート
世代を超えた交流で新しい世界を開く
裸で就寝し皮膚を鍛える
おしゃれをする場
日本は無鏡文化の国
立ち居振る舞いを
◇食
薬に勝る食い道楽の勧め
好きなものを好きなだけ食べる
男の化粧を説く「葉隠」
孤食は日本の異常な現象
食べ合うことの大切さ
- 直箸で
※ 直箸で食べ合い飲み合いするときに,心と心の結びつきが生まれる
いい人間関係でからだも心も満足する食べ方
宴の時代が今始まる
親しき仲にも礼儀あり
江戸は情報交換都市
寄り合い都市
床屋風呂屋
「年の功」が尊敬の念
日本のフランス料理は味と雰囲気がちぐはぐ
サービスが慇懃無礼
- 楽しい雰囲気がない
テーブル毎に雰囲気の変えられるレストランを
アメリカ人
手抜きのためにレストランへ
日本人
おいしいもののためにレストランへ
フランス人
人と仲良くなるためにレストランへ
楽しい食事に勝る食い道楽はない
土地の風土性を表明している料理
料理を自分で作る楽しみ
◇住
妻も喜び自分も喜ぶ家づくり
見えない「坂の上の雲」
内向きの精神構造
家の中で自分の場を確保
「切れ続き」
個人の生き方と集団の生き方の間をいつも往復する
子供より隠居にこそ個室を
お年寄りは町中に住むのがよい
理想の家は何歳ぐらいに
定年後