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竹原泰三さんはこんなことを(月刊「少年育成」より)⑤-子どものしつけは親の責任 竹原泰三 ジャーナリスト /「都道府県の急所」 いぢちひろゆき 新潮社 2002年 ①【再掲載 2014.7】 [読書記録 教育]

今回は、11月20日に続いて、かつての月刊『少年育成』誌のコラムから、
「竹原泰三さんはこんなことを」⑤紹介します。

何年の何月号かは不明です。

もう一つ、再掲載になりますが、いちぢひろゆきさんの
「都道府県の急所」①を載せます。
非常に楽しく読んだ記憶がありますが、およそ20年間経って、
どのように変わっているのでしょうか。



☆竹原泰三さんはこんなことを(月刊「少年育成」より)⑤-子どものしつけは親の責任 竹原泰三 ジャーナリスト

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 十代の若者の40パーセントは他人に迷惑をかけても、権利は権利と
して主張する。


 生命保険会社の関連団体の調査で、こんな結果がでた。
 

 調査は去年の7月、16歳から69歳までの男女2500人を対象に、「生
き方」や「働き方」「家族」などについて質問したもの。


このなかで、「他人に迷惑をかけても権利を主張する」と答えたのは
全体では25パーセントだったが、十代では39パーセント、二十代も
38パーセントで、いずれも五年前の調査の時よりも増えている。


調査ではさらに、「努力や訓練が必要なことは、あまりやりたくない」
という答えが全体で12パーセントに対して十代は20パーセント、「他
人の権利を尊重していたら自分に不利になる」と考えているのが、全
体では21パーセントだが、十代は31パーセントと多く、四十代の18
パーセントを大きく上回っている。


 自分の子供が同じような考えだったら、親としての気持ちはどうなの
だろうか。


 よその子供のことだったら「冗談じゃない。こんな子供が増えるから
世の中がおかしくなるのだ」と思うのが一般的だろう。


 しかし、自分の子供のことになると、「よその子供だって同じじゃな
いか。それだけ社会がおかしいのだよ」と言いそうな気がしてならな
い。


 こうした結果について調査した団体は、「集団重視から自分重視へ
の傾向」や、「利己性や他者への依存性」を強めつつ、多様化が進んで
いる、と分析している。事実関係はその通りかもしれないが、そこは、
子どもが自己中心的になる一方で、親も結果的にそれを認めてきたと
いう一面も見逃すことはできない。


 私はこれまで少年非行や学校数育の問題を取り上げるたびに、家庭
教育の大切さや親の責任の大きさを指摘してきた。


 しかし、社会問題の根本として、家庭のありようを問題にする意見
はあまり聞かない。


 どちらかというと、社会が悪い、学校が悪い、政府が悪い、といった
論調ばかりである。


 そんな矢先、久しぶりに同感できる記事に出会った。


 イギリスの話だが、「しつけの責任は学校ではなく親」という見出し
が付いている。


 中身は「英政府はこのほど、小中学校で暴力をふるったり、いじめた
りした子どもの親に、最高千ポンド(約19万円)の罰金を科す方針を
公表した」というもの。


 記事によるとイギリスでは教師に対する暴力が急増しているが、暴れ
るのは子どもばかりではなく、子どもの処遇に不満を持つ親が教師を殴
るケースも報告されている。


 このため教師の側からは、子どもだけでなく、親をしつけるよう政府
に求める声が高まっていたという。


 新しい制度が導入されると、退学や停学になった子どもの親は、政府
の講座で子どもの育て方を学び直すよう命じられるとか。ここでは、 
しつけに責任を負うのは教師ではなく両親、学校ではなく家庭とする考
えを明確に示している。


 日本の政府がこのような規則や罰則を作ったら、大変な議論になるこ
とは間違いない。


 野党側は、子どもたちが暴力をふるうのは、教育制度が悪いからで、
家庭が責任を負う筋合いではない、と一斉に反論を展開するだろう。


 いまもある陰湿ないじめや学級崩壊などに対して、学校の責任は追及
するが、個人や家庭の責任は追及しないのと同じである。


 そして、問題に対する解決方法として出てくるのは、学級定員の削減
であり、教師の増加、授業時間の減少などである。


 これが通称インテリといわれる日本の知識人の考え方である。


 悪いものをはっきりさせ、ものによっては罰則も科すというイギリス
人の常識となんとかけ離れていることか。


 彼らから見ると、悪いのは常に学校であり、政府や社会である。


 つまりは、捕らえようのないものに責任を押しつけて、個人や家庭の
責任にしない。


 いや、問題の存在そのものを曖昧にすることで、誰も責任を取らない
体制を作ってしまう。


 まさに「問題は先送り」 の体質そのものである。

 なぜか?
 
 責任を取る自信がないからではないか。

 個人や家庭の責任を追及すると、自分の発言にも責任が出てくる。

 だから、批判がくるような追及の仕方はしない。


 社会や政府の責任にしておけば、具体的な個人や家庭が批判されるわけ
ではないから、反論もこないだろう。


 そんないい加減さがあるように思えてならない。


 しかし、そんな態度は問題の先送りでもなく、単に問題を避けている
だけである。何の解決にもならない。

 いま本当に必要なのは、リップ・サービスではない本音の議論である。








☆「都道府県の急所」 いぢちひろゆき 新潮社 2002年 ①【再掲載 2014.7】

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◇日本一の美容院好きは
  ①秋田 
  ②山形
  ③青森 
  ワースト 
    ①神奈川  ②奈良  ③千葉

◇日本一の酒盛り好き  
  ①高知
  ②新潟
  ③長野 
  ワースト
    ①香川  ②和歌山  ③三重
○ 高知県民の酒好き

◇日本一の中華蕎麦好き 
  ①山形
  ②新潟
  ③長野
  ワースト
    ①兵庫  ②愛媛  ③鳥取

◇日本一の病院世話 
  ①高知
  ②石川
  ③香川 
  ワースト
    ①埼玉  ②千葉  ③神奈川
○ 我の強さとの関連

◇日本一背高中2 
  ①秋田 
  ②青森 
  ③宮城・山形・新潟
  ワースト
    ①沖縄  ②鹿児島・山口  ③大分高知 

◇日本一ピアノ持ち 
  ①奈良 
  ②滋賀
  ③三重 
  ワースト
    ①青森  ②岩手  ③長崎 
○ 奈良は家財道具にお金を掛けるのが好き

◇日本一の肉食  
  ①兵庫 
  ②京都 
  ③滋賀 
  ワースト
    ①沖縄  ②群馬  ③茨城
○ 関西人の牛肉好き

◇日本一ストレスレス 
  ①埼玉
  ②沖縄
  ③奈良 
  ワースト
    ①長崎  ②佐賀  ③長野
○ 埼玉県民は健康
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