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「愚者が訊く」倉本聰・林原博光 双葉社 2014年 ③ /「十人十色なカエルの子」落合みどり 東京書籍 2003年 ③(最終)【再掲載 2014.12】 [読書記録 一般]

今回は、11月19日に続いて倉本聰さん、林原博光さんの
「愚者が訊く」の紹介 3回目です。



出版社の紹介には


「豊かな自然の中で環境教育活動を行なっている脚本家・倉本聰が、自然
 のあり方、ヒトの行く末、日本の未来について、一流の専門家たちに恥
 も外聞も捨て、愚者として初歩的な質問をどんどん問いかける対談集。
 『誇りを捨てなかったら得られなかった』- 珠玉の知識に溢れた一冊。
 対談相手は池上彰氏、ベストセラー『原発のウソ』の京大助教・小出裕
 章氏、地球惑星科学者で東大名誉教授・松井孝典氏など7人。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「宇宙=宇(時間)+宙(空間) 時間と空間という意味」


・「地球システムの側からするといろんな構成要素から成り立っているから
  こその地球システムなのに、人間圏が独り勝ちしちゃったら地球システ
  ムにならない」


・「日本は『ブレーキ』と『バックギア』を付け忘れた状況。『昔の王侯貴
族の生活を今は全ての個人がやっている』と言えないか。生きるとい
う意味で基本的に必要ないものはやめていいと個人的に思う」


・「人間圏はあと100年。最初に起こるのは『お金があれば物が買える』
状況ではなくなること。物が不足するようになり、お金の意味がなく
  なる…」


・「『世の中を経済学者が仕切っている間はだめでしょうね』」


昨今の気象の様子、政治の様子を見ると、
この本に書かれていることが起こるのではないか、
とわたしは想像してしまいました。




もう一つ、再掲載になりますが、落合みどりさんの
「十人十色なカエルの子」③を載せます。



☆「愚者が訊く」倉本聰・林原博光 双葉社 2014年 ③

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◇宇宙から環境問題を解く 理学博士・松井孝典 1946静岡県生 東大名誉教授  千葉工大・惑星調査研究センター長

□宇宙から見た地球と地球人
「富良野自然塾」
  「地球維新塾」


□宇宙の果てという不思議
「138億年という時間と空間、その座標軸」
宇宙 = 時間と空間という意味
         宇(時間)宙(空間)
  宇宙は無数にあってよい
    宇宙は常識が通用しないところ       
 

□生物圏から人間圏へ
人間圏を作って生きる生き方が「文明」
     |
   地球システムの側からするといろんな構成要素から成り立っているか
  らこその地球システムなのに人間圏が独り勝ちしちゃったら地球システ
  ムにならない
   → 環境問題    
 

□地球の変動を人は災害と呼ぶ
3.11A 地震・津波
1.11B 原発問題
       → 我々はこれからどういう文明を選択するか
               ↓   
◎東京解体 
         数千万人都市は原発なしでは成り立たない
         ホントに必要なものは?  
 

□駆動力による欲望の解放と加速
人間が1年生きる間に地球の物質破壊10万年分
物質環境が加速している
    1千万年分の変動がこの100年間に起こることもあり得る
             |
    日本 
      「ブレーキ」と「バックギア」を付け忘れた…
  ◎「昔の王侯貴族の生活を今は全ての個人がやっている」
          ↓
    生きるという意味で基本的に必要ないものはやめていいと個人的に
   思う                        (松井)
    → 覚悟を決める                        


□人間の限界  
中国とインドが駆動力を持つ人間圏クラブに加わろうとしている
           |
  ホントの問題 
   「新しい文明の型を真剣に考え生み出すこと」        
 

□再び地球は何もない更地の星に戻る
  太陽の一生 100億年
  地球は46億年 
    今が折り返し点
     →  まず人間圏がなくなる
        それから生物圏がなくなり大陸がなくなり均一に戻る     
5億年     10億 20億

    ◎ 人間圏はあと100年
        最初に起こるのは
        「お金があれば物が買える」
          → 物が不足しお金の意味がなくなる
  地産地消○○システム
    ◎「世の中を経済学者が仕切っている間はだめでしょうね」                 







☆「十人十色なカエルの子」落合みどり 東京書籍 2003年 ③(最終)【再掲載 2014.12】

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◇医学解説  宮本信也(3)

3 学習障害
□学習障害  
  知能は全体的に大きな問題ではない
  6つのうちの一つ以上がうまくできない状態
    ①「聞く」
    ②「話す」
    ③「読む」
    ④「書く」
    ⑤「計算する」
    ⑥「推論する」

□LD学習障害の用語は診断名ではなく教育領域の用語
  医学では3つ
   「読む 書く 計算する」        


4 発達性協調運動障害
□協調運動
  = 身体の複数の筋肉による異なる動作を同時にあるいは連続して行う
                        (例 なわとび)  

□症状 
  運動の遅れ   
  落としやすい   
  不器用   
  スポーツが下手 
  字を書くのが下手  
  動作がぎこちない  
  動きがゆっくり 
  バランスが悪い   


5 発達性言語障害
□話し言葉の遅れ
  
□表出性言語障害 
  語彙が非常に乏しい 
  過去形・未来形を間違いやすい
長文で話すのが苦手

□混合型受動性表出性言語障害
表出性言語障害 + 書き取りができない



◇よくある質問に答えて
1 軽度発達障害は増えている?
    実数は変わらないが、問題として取り上げられる子が増え、そうし
   た子どもが診断されやすくなった


2 軽度発達障害は問題なの?
   生活上支障をきたしている場合に対応
   子どもが問題なのではなく、それにより不都合が生じることが
    問題



◇おわりに
 「社会が変われば、同じことが障害と見なされなくなることもあり得る」
= バリアフリー
   ◎ 今日は楽しかったと思える日を一日でも増やしてあげる

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