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「どの子ものびるさかのぼり指導のアイデア」深沢英雄 小学館 2005年 ② /「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻 郷土出版社 1992年 ⑥【再掲載 2015.2】 [読書記録 教育]

今回は、3月7日に続いて深沢英雄さんの、
「どの子も伸びるさかのぼり指導のアイデア」の紹介 2回目です。


20年前の本ですが、参考になることがたくさんあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「音読さかのぼり学習は あせらず、ゆっくり、楽しく」


・「指導のポイントは、ほめて、望ましくないところ指導して、それが
できたらまたほめること」


・「変化のある反復(一人連れ読み、複数連れ読み、一文交互読み、テン、
マル交互読み、順繰り読み、リレー読み)を使って音読練習」


・「子どもたちに、朝の読書、隙間読書、本の紹介、この本おもしろい
よコーナー設置などを通して、本を読む習慣を付けることに努めた
い」



もう一つ、再掲載になりますが、
「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺(上巻)」⑥を載せます。
地域の歴史を知ることができる、わかりやすい本です。
平安時代、わたしが住んでいるところは「浜津」でした。




☆「どの子ものびるさかのぼり指導のアイデア」深沢英雄 小学館 2005年 ②

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◇音読さかのぼり指導

□音読さかのぼり学習  
  あせらず、ゆっくり、楽しく
漢字を読む指導  
   - 読みにくい字にはふりがな
連れ読み
   一文読み
   → 二文読み 
   → 形式段落
机の上には教科書のみ
姿勢のポイント 
    ① 両手で教科書を持つ
② 肘はやや張る
③ 肩胛骨が合うように背筋を伸ばす
④ 原と机の間は五十㎝
⑤ 椅子は引きつける
  指導のポイント 
    ① ほめる 
    ② 望ましくないところ指導 
        どこが駄目か指摘し再度読ませる指導
    ③ できたらほめる
  読みの間に名前を入れて短い評価を入れる
「褒める」「促す」をタイミングよく繰り返す

□全体指導の中の個別指導
連れ読みの後個人練習 
    - 机間指導 
    - 教師の机周りに数名集めて練習
→ ◎ 仕上げの一斉読み
変化のある反復を使って音読練習
・一人連れ読み
    ・複数連れ読み
    ・一文交互読み
    ・テン、マル交互読み
・順繰り読み
    ・リレー読み



◇読書さかのぼり指導
小学校目標
   … 読書が好きになり読書習慣を身につける
読書の効用  
    幅広い知識や概念、豊富な語彙
    文字をイメージ化
      ~ 想像力 
◎読書力は自己教育運動能力の基軸
書き言葉に慣れる
    (読み聞かせ)
読書の動機付け 
   「やさいのおなか」きうちかつ
「ねえ どれがいい」
◎ 本を読む環境をつくる
学級図書の充実 
    ① 家にある本を持ってきてもらう
② 家にある本を貸してもらう(一か月)
③ 図書室廃棄本で
④ 教師の持っている本も並べる
◎ 机の中にいつも本二冊
本を読む習慣を付ける
・朝の読書
    ・隙間読書 
    ・本の紹介
    ・「この本おもしろいよ」コーナー 







☆「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻 郷土出版社 1992年 ⑥【再掲載 2015.2】

<奈良平安時代-2>
◇古代の天竜川と災害
□地理学者 門村浩氏
  流路Ⅰ 
     積志・大瀬町~中田・丸塚町
  流路Ⅱ
     流路Ⅰの西側(現馬込川に沿う流路) 奈良時代?
  流路Ⅲ 
     笠井・大島町から市野・天王町をへて和田・飯田町へ
 流路Ⅳ
     流路Ⅲの東側 貴平・白鳥町から中野町へ
  流路Ⅴ~Ⅷ 
     東名自動車道以北の現流路扇状地

□「続日本紀」
   718年5月25日 遠江で地震
 ◎ 山が崩れて麁玉川を塞いだ。
      → 敷智・長下・石田の170軒水没
761年7月19日
  ◎ 荒玉川堤900m決壊し304000人動員して修築
    遠江国全体の推定人口9万人強の3倍以上の大工事
  = 天宝堤 
         昭和初年まで長さ460mほど残存していた
  
□古代からの天竜川流路
  奈良時代 
    二俣街道沿い付近か?
  平安時代末
    池田の東、磐田原台地の下
 →◎天竜川はその後また西に流路を移して現在の姿になったと推定


◇「和名類従鈔」とふるさと
□奈良時代 
  戸籍・課税のために地名を利用
  戸(一戸約200人)単位
     - 50戸で一里(郷)
里(郷)には固有の名前が付けられた
     → 里名の多くは地名に由来する
藤原宮跡出土の木簡 
    ・長田評(こおり) ・鴨里と佐除里 ・荒玉評赤□里

□平安時代中頃(10世紀前半)「和名類従抄」の地名・( )内は現地名
  浜名郡 
    贄代(にえしろ) = 三ヶ日町鵺代 英多(三ヶ日) 宇智(宇志)
  敷智郡 
    赤坂(伊佐地) 象嶋(さきしま=若林~増楽) 柴江(篠原~舞阪)
竹田(伊場遺跡周辺) 雄踏(宇布見) 和治(和地) 
    浜津(米津町~田尻町)
引佐郡 
    京田(都田) 刑部(細江町刑部)  渭伊(井伊谷)
麁玉郡
    覇多(内野) 赤狭(赤佐)
長上郡
    碧海(中里町大見) 長田(和田町永田) 蟆沼(曳馬) 壱志(市野町)
長下郡 
    大楊(大柳町) 老馬(老間町)
 → ◎ 浜松は奈良時代には浜津だったことが確かめられる


◇「延喜式」に載る神々
□律令国家
  民間の社の中から主な神を選んで国家として祀る官社制度
  民間信仰の公認 
    ◎信仰の面にも国が介入して各地の神々の序列化を目指した
 ◎その頂点は伊勢皇太神宮

□「延喜式」927年
 巻9と巻10「神名帳」に載っている全国の官社の神社名
   = 式内社
  遠江国62座   
    浜名郡5座 敷智郡6座 引佐郡6座 麁玉郡4座
 長上郡5座 長下郡4座

□天竜川下流の神社
  水害によって移動したり名を変えたりする事が多かった
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