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「死を考える100冊の本」久我勝利 致知出版社 2012年 ②(後) /「宮本常一著作集51 私の学んだ人」宮本常一 未来社 2012年 ④【再掲載 2015.8】 [読書記録 一般]

今回は、3月8日に続いて久我勝利さんの、
「死を考える100冊の本」の紹介 2回目(後)です。


出版社の案内には、

「本書は、まず何より死を考えるための読書案内ですが、死に関する
名言集でもあり、死の小さな百科事典ともなっています。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「欲望を捨てなければ死ぬときに後悔することになる」


・「一度きり この人生が大切なのだ」


・「自己は個体としては死ぬとしても、肉体の死後も子孫の生命との連
鎖に置いて生き続けることができることになる」


・「『死』と『無常』の教育を!」



もう一つ、再掲載になりますが、宮本常一さんの
「宮本常一著作集51 私の学んだ人」④を載せます。
地域の産業、文化を守るために努力される方々を教えてくれます。


浜松市立小学校の卒業式は今日行われます。
6年生の授業にも入っていました。
立派に卒業していく姿をにこやかに見届けられるでしょう。




☆「死を考える100冊の本」久我勝利 致知出版社 2012年 ②(後)

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◇死があるから宗教も生まれた
□「ヨブ記」関根正雄訳
旧約聖書 
     律法<トーラー>
     創世記 出エジプト記 レビ記 民教記 申命記
3つ
    <律法> <預言者> <諸書>


□「ブッダの言葉」中村元訳
欲望を捨てなければ死ぬときに後悔することになる


□「イスラーム文化」井筒利彦
一度きり この人生が大切なのだ


□「図説エジプト死者の書」村治笙子 片岸直美
   いくつもの呪文


□「儒教とは何か」加地伸行
「自己は個体としては死ぬとしても、肉体の死後も子孫の生命と
    の連鎖に置いて生き続けることができることになる」
仏教 
     → 死後は 成仏か輪廻転生   
       墓は儒教の影響
儒教 
     ~ たましいの帰ってくる形代を白木の板で
     - 位牌
◎ 現在の日本仏教の行事は儒教化した仏教行事


□「原典訳 チベット死者の書」川崎信定
   ヒッピーが熱中 
   中陰(バルトゥ)49日 「枕経」「引導」
ユング座右の書


□「日本人の死者の書」大角修
   生と死は表裏一体 
     源信「往生要集」地獄描写
六道
    ~ 地獄 餓鬼 畜生 阿修羅 人 天
正修念仏


□「秘蔵法論」空海


□「一休」栗田勇


□「霊の真柱」平田篤胤
日本人が死んだとき霊魂はどこへ行くのか


□「わたしが死について語るなら」山折哲雄
山折哲雄 
     宗教学・民俗学 
     「死」と「無常」の教育を!



◇いつでも死は文学のテーマだった
□「方丈記」鴨長命


□「ドレの神曲」ダンテ トレ


□「ハムレット」シェイクスピア


□「エセー」モンテーニュ


□「異邦人」カミユ 不条理文学






☆「宮本常一著作集51 私の学んだ人」宮本常一 未来社 2012年 ④【再掲載 2015.8】

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◇藤永元作先生  明治36(1903)年~昭和48(1973)年
  昭和26(1951)年 
    水産庁調査研究部長
      山口県萩 
      父君は周防大島 
      車エビの生態研究
       - 養殖に成功
      対馬の人の要望を聞く
       - 港湾整備 
    宮本常一
    「…地方の政治ボスの言う声だけが中央に聞こえてくるように
     なるので時折地方の話をきかせてほしい」と電話
飲み歩き(自分の金で)
     井上靖『あした来る人』
        藤永グループの一人を主人公
  藤永さん
       栽培漁業
        ~ 魚のアパート
  昭和35(1960)年 
    水産庁退職 
     → 香川県生島に研究所
姫島の塩田を借りて海老の養殖 
  昭和38(1963)年 NHK取材旅行
   山口県山口市湯田でクルマエビ養殖場見学一行を落ち合う
       今東光 大宅壮一 五島昇 邸永漢 清水雅 
       後藤基治 藤永先生 (井上靖も参加予定)
     姫島 
       瀬戸内海水産 → 村営  にして成功


◇鮓本刀良意(虎夫) 明治43(1910)年~昭和53(1978)年
  昭和37(1962)年 
    広島県教委 民俗資料調査
      有志30名に県下30か所 一箇所ずつ 
  鮓本 三原市素崎町
       能地の家船調査
    大和町 三原市 
       椋梨ダム 
        ~ 沈む村の人に同情
      仕事を辞め調査
        → 一人でコツコツ生活や文化を調べた
      ~ 村人の信頼
  椋梨 広島県教委による民俗緊急調査 S41.12
  S41.8 鮓本さんと一緒に事前調査
神保教子 神崎宣武 吉田(香月)節子
 ◎蔵の中まで見せてくれた
        鮓本さんの人柄に頭が下がる 
  昭和42.8.26  訪ねる            
民具500点 武蔵野美術大学に寄付申し出
  ◎ 地方の古い文化はこういう人によって支えられている
      「鮓本さんの調査は誰に頼まれたものではなかった。自分
       が自分に言いつけて行ったものである。そういう仕事の
       中からあすがひらけてくる」
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