SSブログ

教育ノートから「教師」60ー「職員室の心の病」大原健士郎 講談社 1997年 ① [読書記録 教育]

4日ぶりの投稿となります。

台風24号により、9月30日(日)から10月4日(木)午後まで停電していました。
水道は使うことはできましたが、洗濯、入浴等不自由しました。
夜、家で仕事ができないのも少し困りましたが、割り切ることはできました。
しかし、一昨日、昨日と、天竜川河口の温泉施設で、
二日続けて近所の同級生と顔を合わせることができました。

建物にも若干の被害。
自宅の二階の瓦が数枚ずれてしまいました。
また倉庫は…
真ん中の柱が「く」の字形に大きく曲がったために、シャッターが使えなくなり、
飛来物が壁に当たり、サイディングに1平米ぐらいの穴が開いてしまいました。
近所の工務店に修理をお願いしましたが、依頼が山のようにあるとのことで、
修理できるのはかなり遅れそうです。
建物共済担当者も、物件が殺到し弱り果てていました。

市内の学校には、停電でタンクが使えないため3日間休校となったところもあります。
勤務校は、幸い休校することなく、授業を行うことができました。


自然の猛威を大きく感じた今週でした。




今回は 9月26日に続いて、教育ノートから「教師」60回目、
大原健士郎さんの「職員室の心の病」(1)を紹介します。



森田療法で知られる故・大原浜松医大名誉教授。
的確に「教師」を捉えています。




出版社の案内には、


「先生自身も親も気づいていない憂うべき事態が!!理想の教育を求めれば求めるほど現実
 とのギャップに悩む現場の先生たち。隠された精神性疾患の病理を具体的症例をあげて
 明かす。 」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「素直に治療に応じない = 孤独・高プライド」


・「『先生』の性格傾向 - 真面目で心優しい人が多い 
  → ストレスの多さ = 心の病気多発」


・「真面目人間だからこそ」


・「 鬱病は励ましたり叱ったりすると逆効果」



<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー









☆教育ノートから「教師」60ー「職員室の心の病」大原健士郎 講談社 1997年 ①

1.jpg
 
□希薄な人間関係

 一人で受診に来ることが多い
   - 学校関係者は姿を見せない



 素直に治療に応じない 
   = 孤独・高プライド



 杓子定規な人生



 教師の親を持つ子
   ① 頭が良くてそつがない

   ② 弁解が多い

   ③ 不利になることは極力避け,義に感じることが少ない



「先生」の性格傾向 
   真面目で心優しい人が多い
   
   → ストレスの多さ = 心の病気多発



 三つに分類される心の病気

① 心因性の病気  
      ストレス・性格の偏りから生じる

神経症・心身症


  ② 内因性の疾患  
      精神病

躁鬱病 精神分裂病 - 遺伝的体質

重症 → 自殺・反社会的行動・幻覚・妄想
(精神的ストレスが契機となって)


  ③ 外因来疾患   
      脳の物理的変化

頭部外傷,脳炎,脳膜炎,脳腫瘍

       老人性痴呆,アルコール依存症,薬物乱用

 




□真面目人間だからこそ

 神経症はなぜ起こるのか 
  定義 
   ① 心理的  
      ストレス・性格の偏りから 軽症
   
   ② 訴えに相当する病変が見られない
  「異常なし」

→ 転々と病院を変える



 神経質な性質の善し悪し  森田正馬(まさたけ)

   良い性格 
     出世型
ヒポコンドリー性基調(心気症)
神経質傾向


   神経症になりやすい性格 
     小心・取り越し苦労・完全欲・出世欲・凝り性

真面目で非融通性,負けず嫌い,見栄っ張り
自己中心的



生の欲望  と  死の恐怖



 精神療法ができない医者は薬ばかり出す
精神療法(心理療法)森田療法,精神分析,行動療法,認知療法 他

    |

鎮静剤(トランキライザー)投与

    神経症には「愛の鞭」が必要

    人間は不安で死ぬように思っても死なない
 




□感情病

 鬱病と神経症
鬱病は励ましたり叱ったりすると逆効果

= 理性より感情がかつ 
    義理人情を重んじる



治療への専念が何より


 
 荷下ろし鬱病
   ~ 人生目標の再設定



nice!(107) 
共通テーマ:学校