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「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年 ④ [読書記録 一般]

「接続詞を使うと何も言っていないのにすごくいいことを言っているような気分になって
 しまう」





今回は、10月11日に続いて、井上ひさしさんの
「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」の紹介4回目です。



出版社の案内には、

「当代一の文章の達人、井上ひさし氏が作文術の極意を伝授。読めばあなたも、日本語免
 許皆伝。作文もエッセイも小論文も、ひさし流ならこんなに簡単に書けるようになりま
 す。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「具体的に! ×理屈 ×観念的」


・「日本~根回し = 物事を平和な方向に」


・「あまり主語を立てると,日本文の場合ごつごつした感じになる」




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☆「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年 ④ 

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◇三時間目

① 具体的に! 

  ×理屈 ×観念的

  憲法 = この国の基本形



② 文章に接着剤を使いすぎるな

  接続語・接続詞・接続助詞
    → 短期記憶容量からはみ出す


 問題
 「接続詞を使うと何も言っていないのにすごくいいことを言っているような気分になっ
  てしまう」



③ 「理屈をつれてくる接続助詞」は下手に使うと苦労するだけ

  使うときは字引を引く



④「誠実さ」「明晰さ」「わかりやすさ」

 - 文章での大事な点

  鶴見俊輔  
    誠実さ = 自分の言葉

    → 書いている自分が元気になる書き方



□予想もつかない展開 ← 長期記憶からびしっと

  外れていくのがおもしろい



□本来,日本も日本人も戦争をするようにできていない

 戦術の甘さ 
  ノモンハン事件 関東参謀本部の辻政信・服部卓四郎



太平洋戦争 大本営参謀本部 作戦立案


 日本軍   
   炊事者を採用しなかった

外国は「兵隊さんに食事の心配をかけない」

   日本は各自「飯盒炊爨」


 日本~根回し = 物事を平和な方向に



□段落 ~ 「読み手に分かりやすく」を意識して

 「私たちは民族として長期記憶が少ないんです。貧しいんです。」

  国際連盟脱退-松岡洋右 
     → 国連の常任理事国にはなれない



□優れた書き手は自分と読者との関係の中で段落を作っていく

 あまり主語を立てると,日本文の場合ごつごつした感じになる


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