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「斉藤喜博さんはこんなことを」② [読書記録 教育]

「教育は無力であり教師の仕事ははかない孤独な仕事である。しかし,教師がそういうは
 かなさを知り,無力さを知り,教師の孤独さを知ったとき,そこに新しい力が生まれて
 くる。」





今回は、8月28日に続いて、
「斎藤喜博さんはこんなことを」2回目の紹介です。



かつて実践者として知られた斎藤喜博さん、熱の籠もった取り組みです。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「同一教材を繰り返してやる大切さ」


・「授業は楽しいものでなくてはならない 本質的なことで緊張・集中」
- 上辺だけの楽しさではないと言うことですね。


・「教師は『呪われる職業』(子どもに,親に)」
- それを覚悟で教員になったはずですが、きつく感じることもあります。


・「理解できないようなものでも,しょっちゅう触れていることによっていろんな感性
 や思考が高められていく。」





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☆「斉藤喜博さんはこんなことを」②

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◇授業
 
 ① 優れた教材を選ぶ 栄養のあるいいものを


 ② 教師の働きかけ 自分が変わる しなやかな美しい姿


 ③ 教師の教材解釈


 ④ 授業の流れ


 ⑤ 見る力  
     いいところを見つける


 ⑥ 教師の豊かな表情
 ゲラゲラ 
     フーン ウーン
    「ああいいね」-表情



□同一教材を繰り返してやる大切さ



□一生懸命

 百失敗して2つ身につける
  
  - あらゆる手だてをつくす









◇授業
 
 ① 子どもの事実の中から課題をつくる
     絶えず子どもに働きかける


 ② 一人の子どもも見落とさない


 ③ 働きかけ診察し治療する
とにかく藪医者になって一歩一歩自分を築く


 ④ 原則と実践


 ⑤ 技術  
    技術を身につける努力を - 手にとって教えてもらう


 ⑥ 授業は楽しいものでなくてはならない
     本質的なことで緊張・集中


 ⑦ 平押しでない授業
ポイント - 核になるものをポンポンと









◇「教育読本 教師の現在」河出書房新社より
 
□教育  

「創造」「質の高さ」を要求している


 無力ではかないもの
  … だが次々と生み出すことはできる 




□教師の仕事のはかなさ  

 教師は「呪われる職業」(子どもに,親に)


 教師はうずきや復讐から逃れられない
「教育は無力であり教師の仕事ははかない孤独な仕事である。しかし,教師がそういうは
 かなさを知り,無力さを知り,教師の孤独さを知ったとき,そこに新しい力が生まれて
 くる。」








◇斉藤喜博「学校づくりの記」(明治図書)から学ぶ
 
□ 本当に力が身に付くのは子ども自身が主人公になり自主的に学習しているとき



子どもを主体的にならしめ自分自身が自己教育し自らの生命を新しく創造していける
 たくましい人間づくり

  = 自主的・自立的な人間の育成



  教師自身が主体性を持ち創造的に生きる
 



□教育   

 一人一人の子どもの可能性を発見し,自分の力で決断し責任をとり,次から次へと新し
い自分をつくっていく創造的な人間づくり








◇人間になる
 
□昔の教育・親の願い  

 偉くなんかならなくてもいいから、他人に迷惑を掛けない人間になってくれよ


 生きる目標がなくなっている
  - どうしたら安楽に暮らせるか

どうしたら楽に暮らせるか
 



□昔  生活の中に最終経済的なものがあった 仲間との行動

今  合理主義




□文化の継承と創造

 ① 社会科の段階  

    道徳教育
古典・伝統を重視すべき = 共通の財産を持つべき

      構造的な文化の根底

万葉の素読的なものも必要



   理解できないようなものでも,しょっちゅう触れていることによっていろんな感性
  や思考が高められていく。



 ② 創造の段階








◇大人は子どもを殺している
  
「大人が生意気で不遜で自分たちのいいとすることもしくは形成なり都合なりを子供たち
 に押しつけている。」



子供たちは成長していく場がない




□言論信仰の自由

 森有礼
「すべての人間は,その思うところ行動するところに関して,神に対して責任を持って生
 きている。地上のどんな権力もそれに背くことはできない。」



生命は我がものではない

「一人一人の可能性をもとにして,単に一般的な知識とか形式とかを覚えさせるのではな
 く,自分で苦しんで課題に向かってそれを突破していく,そういう作業の中で心と体が
 一体になって働いたとき,子供たちの中にあるものがはじめて表に出る。」

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