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小浜逸郎さんはこんなことを⑭-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック(8) 1997年 /「逃げない13人のプロの生き方」小松成美 産経新聞出版 2012年【再掲載 2016.10】 [読書記録 教育]

今回は、12月22日に続いて、
「小浜逸郎さんはこんなことを」14回目、
「14歳 日本の子どもの謎」8回目の紹介です。


実際にそうなのかはっきりとは分かりませんが、
家族の変容をわかりやすく説いてくれます。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「徹底的な発想転換を
『学校機能大幅削減 + 余白に質の違う教育メニュー』」


・「『だらしない収容所』に収容された『大きな子供』たちに人生の無駄足を踏ませず,
 正しい『大人化への道』を具体的に指し示してみせることは,私たち大人社会の役割。」


・「今は核家族が増え、家族が消費共同体になった」


・「今,反抗心を育てるためのきっかけを失わせている。真綿のように彼や彼女を押し包
み,いつまでも続く優しく濃密な『聖家族』となっている。マザコン男、ファザコン
女の増加は、子供が思春期になったときの自立の難しさを語っているようだ。 『家庭内
暴力』は文明病だといえる。」




もう一つ、再掲載となりますが、小松成美さんの
「逃げない13人のプロの生き方」を載せます。
プロの重み、責任を感じさせる言葉をたくさん見付ました。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆小浜逸郎さんはこんなことを⑭-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック(8) 1997年

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◇「だらしない収容所」の大きな子供③

□人生選択の多様性を最大限にする教育システムを!   


□最重要

 ① 教師たちの苦しみをどうやったらうまく取り除けるか

 ② 子供たちの適切な「大人化」への道


□中高一貫教育は文部省のアリバイ作り



 徹底的な発想転換を

学校機能大幅削減 + 余白に質の違う教育メニュー

   ○ 義務教育の年限と通学時間通学日数を大胆に減らすこと

   ○ 基礎学力 + 最低限の公共性の育成


 ◎「だらしない収容所」に収容された「大きな子供」たちに人生の無駄足を踏ませず,
  正しい「大人化への道」を具体的に指し示してみせることは,私たち大人社会の役割。



 ◎ 無駄足の尻ぬぐいで疲れ果てている担当者にいつまでも罪や責任をなすりつけず,
  彼等を合理的な形で救うことも大切な課題である
 


◇「ふつうの家族」の落とし穴①

□サカキバラ事件は親のせいではない


□昔の家族関係は良かったという嘘
 
  昔はちっともいい時代ではなかった

  昔は荒れた時代だった


□少年少女の淫行・犯罪は増えてはいない


□子供の自立を阻む現代家族

 「家」 
   ・ 一つの共同体の統合の概念 

   ・ 時間的空間的に広い 

   ・ 親類縁者まで

「家族」
   ・ 夫婦横軸 親子縦軸 

   ・ 個人同士の関係の実態

 ◎ 戦後「家」は崩壊の一途をたどったが,「家族」はそれに歩調を合わせたわけでは
  ない


□家族の本質 = エロスの共同体

  夫婦の性愛の関係

  親子の情愛の関係


◎今は核家族 = 消費共同体に


□今と昔の家族の違い 

 ① 親が一人に振り向けるエネルギーの配分が多くなった
 ② 子育て期間が長くなった

 ③ 教育水準が高くなった 
   → 要求水準も上昇

      +

 ◎ 教育目標の質の変化

※ 昔 

  「労働者としての一人前」 

 → 今 「一人の個人としての完成」

 ◎ 子供の自立には反抗が不可欠

   ↑

 ◎ しかし,今,反抗心を育てるためのきっかけを失わせている
   真綿のように彼や彼女を押し包み,いつまでも続く優しく濃密な「聖家族」
 ◎ 人間関係の葛藤は内面化
家族内部だけで演じられるデリケートな心理ゲーム



    子供が思春期になったときの自立の難しさ
マザコン男 ファザコン女

  ↓

 ◎ 自立の難しさ
「家庭内暴力」は文明病











☆「逃げない13人のプロの生き方」小松成美 産経新聞出版 2012年【再掲載 2016.10】

<出版社の案内>
なぜ彼らの心は折れないのか!試練の日本におくる小松成美渾身のノンフィクション!
「プロ選手である自分は、希望を与える存在であると信じられる。だから、どんな困難が
 待っていようと逃げるつもりはない」 (プロサッカー選手 香川真司)
日本に生きる者として自分の居場所から決して逃げない。今こそ「心が折れない人」を知る! 小松成美が描く13人のプロの「生きざま」
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◇香川真司

  心を無にすると理想的なゴールやアシストが難なく生まれる


◇白鵬翔

  大関と横綱 
    地位は一つしか違わない 
    しかし背負うものがまったく違う


◇渡辺謙

  ぼくの代わりに20人が待機していた 

  プロの世界はここまで壮絶なのかと心が奮い立った


◇さだまさし

  どん底まで落ちたらとりあえず45歳までは生きてみるかと思えた
 
  曲はクラシック 詞は永六輔


◇野口聡一  

  正式に出発が決まるとわたしは遺書を書いた

 ◎ 練習は本番のつもりで、本番は練習のつもりで


◇藤原新

  走るとは自分の知らない世界に行けること


◇清宮克幸

  火花が散るようなレギュラー争いが選手間の絆を深める
レスリングでラグビーを変える ヤマハ

  練習は一日に○時間(メモしてありませんでした=ハマコウ註)
    ◎集中力と効率


◇中村勘九郎

  ◎勘九郎の名前は憧れであり尊敬であり恐怖だった


◇蜷川幸雄

  ◎歴史に残る戯曲じゃなく時代に称される演劇でいい


◇YOSTKI

  ステージに上がりピアノを弾く自分はこんなにも自然なんだ


◇谷川浩司

  ◎対局は勝負だが指し手は会話でもある


◇伊集院静

  悲しみはこれまで流れた多くの時間が解決してくれた
  立教大学野球部 
    待ってくれる人がいる幸福


◇秋元康

  壁はムリに乗り越えなくてよい 
    左か右に動けばよい

  低くなっていたり途切れていたりする
  
  ◎何かを始めなければ何も起こらない 

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「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ② /「続坂東先生の教育講座」坂東義教 モーニングショー 全国朝日放送株式会社 1980年 ②【再掲載 2018.5】 [読書記録 宗教]

今回は、12月18日に続いてひろさちやさんの
「孤独のすすめ」2回目の紹介です。



出版社の案内には、


「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
 じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
 り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
 つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
 人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
 個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
 今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
 きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
 そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
 ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
 じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
 恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
 に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」


とあります。



「西日本文化 と 東日本文化」、昔から言われていることですが、
わたしはおもしろく感じました。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「昔の大阪人のように、相手の思惑を気にせず、自分の都合を優先させて生きることで
す。あるいは昔の東京人のように、相手にベタベタすることなく、むしろ積極的に孤
独に生きること。」
- それぞれのよさがあります。東京、大阪に限らず。


・「乗客は <乗ってやっている> のと同時に <載せていただいている>」
- お客様だけでなく、提供する側も神さまということでしょうか。


・「資本の論理、平たくいえば資本の都合によって労働者は仲間の労働者と競争させられ
  る
  → 労働者同士が対立
  → 仲間意識が喪失 」


・「日本人の血の内部は二つの文化が流れているのではないでしょうか
縄文文化(仲間意識)と弥生文化(ライバル意識)とが。」





もう一つ、再掲載となりますが、坂東義教さんの
「続坂東先生の教育講座」②を載せます。
四十年以上前。
高校生の頃でしょうか、風邪で学校を休んでテレビを見ていました。
今でも(番組内容は違いますが)NET系列の溝口泰男のモーニングショー。
朴訥とした北海道なまり?東北のなまり?の坂東先生の「子育て講座」。
とてもおもしろいものでした。
当時のVTRがあるなら、もう一度見せてもらいたいなあ‥。
当時他の職業を志望していたわたしが教職に就いたことに関連があるのかもしれません。
あまりにも若く亡くなられた坂東先生。
要約を読み直して、人気が高かったわけがわかります。
お母さん、教育関係者におすすめの本です。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ②

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◇世間の孤独(1)

7 江戸っ子と浪速っ子
    
□秋深き隣は何をする人ぞ -  隣人と一献を傾けたい心境

  しかし、ひとり酒を飲む(相手の都合を考える)
      
   明日の迷惑を避けるために今日の寂しさを我慢する = 昔の東京人 

↑↓
 大阪人は訪ねる
         相手の感情を考えず自分の都合
    

  隣の三尺  
東京人は翌日掃除

大阪人は「おおきにおおきに」

 ◎ 昔の大阪人のように、相手の思惑を気にせず、自分の都合を優先させて生きること
  です。あるいは昔の東京人のように、相手にベタベタすることなく、むしろ積極的に
  孤独に生きること。




8 お互い様意識

  大阪 - 葬儀は地域共同体の仕事(隣近所がすべて)


  時代 

   ~ 昔と今の違い
  仲間意識の衰退  
      お互い様意識も

  ◎ 乗客は <乗ってやっている> のと同時に <載せていただいている>




9 縄文文化と弥生文化

  なぜ仲間意識を喪失したのでしょうか?



日本的な資本主義の論理の横行

◎ 資本の論理、平たくいえば資本の都合によって労働者は仲間の労働者と競争させ
   られる
   
    → 労働者同士が対立
 
    → 仲間意識が喪失  


  日本人は農耕民族
仲間意識が希薄となり、競争意識、ライバル意識が

  = 水資源 我田引水
   隣そねみ 隣の貧乏はかもの味
◎ 農耕民族は「ヤマアラシのジレンマ」に悩む


  永六輔 
映画『寅さん』に対して「あんなの江戸っ子の生き方じゃない」
 
  ◎ 江戸っ子は隣近所に対して、あんなにベタベタした関係は結ばない。互いに干渉
   しないで生きるのが江戸っ子だ。
      

  ひろさちや
    映画『寅さん』 - 古き良き時代の浪速っ子の生き方   

       ∥

◎ 日本人の血の内部は二つの文化が流れているのではないでしょうか

       縄文文化(仲間意識)と弥生文化(ライバル意識)










☆「続坂東先生の教育講座」坂東義教 モーニングショー 全国朝日放送株式会社 1980年 ②【再掲載 2018.5】

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◇ダメを言わないおかめの五得教育

□冷たい夫婦の悲しい物語

  冷たいお母さん
   → 子供は小さいときに逆戻り


□理解とはただ相手のことを分かるだけじゃない 

  ◎ まず夫婦仲


□お乳いじられたって減りゃしない
   
  いいお母さんは心において子供でなきゃならん


□皮肉な言い方-いやだいやだ

  特に×なのは…「できないことを拒否すること」

  × できないこと、過失を叱ってはダメ 

  × 脅かしてはダメ 

  × 辱めるのもダメ

  × 皮肉もダメ


□すぐ人と比べて悪口 

  子供が大きくなったら「親が違う」


□奥さん、おかめの顔が理想だ!

 ◎おかめ  
   ・どこまでも見捨てぬ優しい目

   ・子供のため息一つだって聞き漏らさない耳

   ・高ぶらない謙虚な鼻

   ・励ます口

   ・豊かな頬

  = 「五徳の心と顔」




◇僕に注目して!非行少年は叫ぶ

□母さん僕を叱って 

  母さんどうか病気になって 
    とげとげしい暗い顔なんてやめろ


□「注射だぞ」って脅かす教育

 - それが積み重なると問題


□少年は非行に走るほかなかった 

  教護院の少年
   ◎「注目させるために人をアッと言わせる悪いこと」



※ 疎外されるから余計不満で次々と問題を起こす


□叱られても叱られてもお母さんが好き

  情緒不安定 - 気分本意で根気もない

  反逆して、愛って言うのは深まっていくもの

  ◎ 具体的な愛情 = 容認


□「容認」することは相手の感情を受け入れてやること

  ◎容れるのは話を聞いてやること「今日はどうだったのお?」
(※「の」じゃなく「のお」と坂東さんの言=ハマコウ註)

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