大村はまさんはこんなことを ㉔(最終)-『教えるということ』大村はま 共文社 1973年 (3) /「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻 郷土出版社 1992年 ① 古墳時代まで 【再掲載 2011.6】 [読書記録 教育]
「教師は仏様の指のような存在に!」
今回は、12月21日に続いて、大村はまさんの
「教えるということ」の3回目、
「大村はまさんはこんなことを」の紹介 24回目 です。
出版社の案内には、
「教えない先生が多すぎる。『教える』とはどういうことか。教師・父母必読、問題の書。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「『研究することは先生の資格』
学ぶ苦しみを子どもと共に味わう教師でありたい」
・「教えない教師は『読んできましたか』という検査官であり黙って書かせる批評家だ」
- 大先輩の山本部長から言われた言葉「教師は批評家にならないように」の言葉を思い
出しました。
・「ほんものの教師
① 尊敬される先生 ◎ 厳しい自己規制が大切
② 子どもに乗り越えられる教師の喜び ◎ 教師は渡し守役
③ 教師の禁句は『静かにしなさい』 」
・「職業意識に徹して、 一人で判断するようにしつける。常に研修によって技術を磨く。」
教えるとはどんなことか、ほんものの教師とは何かということを
短い言葉で厳しく教えてくれた大村はまさんの本、おすすめです。
もう一つ、再掲載となりますが、
「図説ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻①を載せます。
今回の再掲載にあたり、もう一度要約を読み直しましたが、
図で説明されたいる、浜松浜名湖周辺の歴史を知るのに役立つ本だと改めて思いました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆大村はまさんはこんなことを ㉔(最終)-『教えるということ』大村はま 共文社 1973年 (3)
◇教えるということ
信州-東女出身
教師の資格
-「研究することは先生の資格」
= 学ぶ苦しみを子どもと共に味わう
20代のアイデアを大切に
教えない教師
-「読んできましたか」という検査官
読むことを教える
黙って書かせる批評家
無責任な教師
「一生懸命に指導したんですけどね」
「あなたのお子さん,勉強が足りませんね」 甘い世界
↓
◎ 教師の仕事は子どもに力を付けること
ほんものの教師
尊敬される先生 = 厳しい自己規制
子どもに乗り越えられる教師の喜び = 教師は渡し守
教師の禁句「静かにしなさい」
◎ 覚悟を新たに
◇教師の仕事
教師志望の動機
理想は担任の先生
「子ども好き」だけでは× - 先生バカ
素人教師と玄人教師
「いい人」なんて当たり前 真の愛情とは何か
禁句「分かりましたか」
専門職としての実力
職業人としての技術
素人でも言える指示する言い方
専門職としての技術
- 書かせる工夫
いいわけコンクール
- タネ探しの苦労
職業意識に徹する
職業人の目で見る
一人で判断するようにしつける
研修によって技術を磨く
教師の仕事の成果
「仏様の指」 - 教師の本懐 = 子どもの重荷にならない
◎ 教師は仏様の指のような存在に!
◇言葉について
言葉を考える
流行語は悪い言葉か
子どもたちの感覚は鋭い
「カッコイイ」使用禁止同盟
- 言葉を豊かに
☆「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻 郷土出版社 1992年 ① 古墳時代まで 【再掲載 2011.6】
<縄文時代>
◇縄文海進
□1万2千年前
海面が上昇 → 海進 → 三方原台地が海食崖に
5千年前
現在より2~3m上昇
海進海退を繰り返した
関東は65km内陸部まで
□動物相の変化
大型動物 ナウマンゾウ,オオヅノシカ,トラ
↓
中型・小型 シカ,イノシシ,ウサギ ← 狩猟の対象
□海進により遠浅の海ひろがり
干潟 - 牡蠣や蛤
豊富な種類 - 干潟の水鳥
|
◎ 海進により海から豊富な食糧 + 土器使用
↓
◎ 海岸部に生活の場
弁天島湖底遺跡(渚園付近)
◇貝塚とムラ
□江戸期(1678)
「青山御領分絵図」に蜆塚初見
□明治22(1889)年、若林勝邦により「蜆塚遺跡」
2~30人のムラ
貝塚 = 数百年間のごみ
縄文カレンダー マツリの遺跡
<弥生時代>
◇米づくりの始まり
□紀元前3世紀
三ヶ日町・殿畑遺跡-遠賀川式土器(稲作のムラ)
□紀元前1世紀
舞阪町・大山遺跡 浜松市・梶子遺跡
瓜郷式土器 ~ 濃尾平野から移住してきた人々?
◇戦うムラ
□伊場遺跡 2世紀~
三重の濠
防御的集落=「戦うムラ」
◎ 日本の歴史の中で,村の周りに濠,柵,土塁などの防御施設を巡らすのは弥生時代
と戦国時代の二つだけ。
↓
※利害 水利権,耕作権,所有権,領有権,通行権
梶子遺跡 も 濠
向山遺跡
紀元前2~3世紀 都田・丘陵上
監視所や烽火所
水城
平野部濠
山城
高所のムラ
◎ 竪穴住居,掘立柱建物,高床式倉庫,鋤や鍬などの材料を水漬けで保管する穴,
ゴミ捨て用穴,濠には橋
墓はムラ外れ,郷の外側・丘陵上
◇炊く・盛る・蓄える
□伊場遺跡
2世紀の弥生土器が多数出土
甕型25%,壺型40%,高坏型32%,鉢型3%
甕型 外面内面に煤やお焦げ~米
壺 - 貯蔵
高坏 - 食物を盛る
◇鳥・船・鹿
□弥生時代
鳥は特別な動物
長い竿をつけた木製の鳥
-ムラの入口門の上に(鳥居に鳥が居た)
鳥 - 穀霊が扮装したもの
船 - 海の彼方から穀霊を運んでくる
※ ミニチュア木製船(浜松市・梶子遺跡)
※ 土器に外航用船の絵(浜松市三和町・村前遺跡)
鹿 悪ヶ谷銅鐸にも
鹿を犠牲獣とする種籾賦活儀礼
↓
※ 鳥,船,鹿は豊作を祈念したり感謝したりするもの
◇銅鐸のマツリ
□弥生時代の楽器
土笛,弦楽器の琴,体鳴楽器の銅鐸
西遠-「見る銅鐸」祭具の中心へ
正式発掘
前原銅鐸(浜松)
滝峯才四郎銅鐸(細江町)-「銅鐸の谷」
横たえて埋められた
青銅の本来のいろは金色
◇階級社会への道
□浜松市・松東遺跡
3~4mの濠 4000㎡
東西20m南北30m区画
□浜松市・山の神遺跡
方形周溝墓 - 差別化志向
□浜松市三和町・村前遺跡 弥生末3世紀
特殊文様土器
直線と弧線を組み合わせ→古墳時代・直孤紋
直孤紋 = 支配階級専用の文様
|
◎紋様の世界にも独占が始まる
◇邪馬台国と狗奴国
□狗奴国
① 伊勢湾沿岸説
② 原野谷川流域説
2~3世紀
伊勢湾周辺に一つの文化圏(東限が西遠)
袋井市周辺
久努(くの)
8世紀 久努豪族 ~ 狗奴国有力候補地 - 菊川式土器が分布
2~3世紀銅鐸
西遠江21点 うち8点は近畿式
↑↓
東遠江には敵対する勢力
◎ 西遠江 VS 東遠江
<古墳時代>
◇古墳が造られた時代
□浜北市内野・赤門上古墳
1954内野地区分布調査
山下・通称赤門寺の竜泉院にちなむ
1961発掘 木棺
三角縁神獣鏡,大刀,管玉,銅鏃,鉄鏃,鎌,ヤリガンナ,刀子
全長56m
◇ムラのすがた
□集落 浜松市西鴨江町・中平遺跡(4世紀)竪穴165,掘立4
入野町・大平遺跡
→ 伊勢・尾張の影響
◇井伊谷の古墳群
神宮寺川 井伊谷の盆地
北岡大塚古墳,馬場平古墳,馬場平3号墳,陣座ヶ谷古墳
◇大型円墳と中期古墳
□古墳造営規制
大型は円墳に → 千人塚古墳 三方原学園内 1965発掘
大漁の武器類,農工具類
瓢箪塚古墳,2号墳 1世紀に渡る首長墓
谷津古墳 入野古墳
◇内野積石塚と渡来人
※以下略 → 2011.6の記事へ</ins>
「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ④(最終) /「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】 [読書記録 宗教]
今回は、12月27日に続いてひろさちやさんの
「孤独のすすめ」4回目の紹介 最終です。
出版社の案内には、
「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」
とあります。
昨日おしらせしたように、しばらくの間、記事をアップするのみにします。
残念ですが、皆さんのブログ訪問できないことを御承知願います。
がまんがまんの年末年始となりそうです。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「我々が悩むのは『孤独』の状態ではなしに、『孤独感』である。」
・「絆・束縛を断ち去れ!浮世のしがらみを断ち切って自由になって独りで進め!(釈迦)」
・「馬鹿な蛙と阿呆な狐」
- どちらがいいでしょうか。
ひろさちやさんの本を読むと、くよくよしなくていいと慰められます。
新しい視点を与えてくれるひろさんの本、おすすめです。
もう一つ、再掲載となりますが、杉山正一さんの
「教師のための66の語録」②を載せます。
なるほどと気付かせてくれることがあります。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ④(最終)
◇Ⅲ 絶対の孤独
14 愛を超えたもの
三浦綾子(1922-1999)
朝鮮戦争 米国青年 両足切断 ピストル自殺
『藍色の便せん』小学館
15 「孤独」と「孤独感」
「老いて子なくを独といい、幼にして父亡きを孤という」
孟子
我々が悩むのは「孤独」の状態ではなしに、「孤独感」である。
→ 仏教 「愛するな」
◎ 絆は「連帯」ではなく「束縛」の意味、「浮世のしがらみ」ひろさちや
釈迦
絆・束縛を断ち去れ!
= 浮世のしがらみを断ち切って自由になって独りで進め!
※ 本当の出家とはホームレスになること
16 世間を馬鹿にする
世間を馬鹿にすればよい
聖徳太子(574-622)
世間虚仮、唯仏是真(せけんこけ、ゆいぶつぜしん)
カント
「自分は流行を追う馬鹿」
17 人生の孤独と生活の孤独
「無量寿経」
独生独死、独去独来
人生の孤独(絶対的な孤独) - 生老病死
ドイツのヤスパース(1883-1969)
「限界状況」 - 努力しても絶対に変えることのできない状況
◇Ⅳ 阿呆の孤独
18 馬鹿な蛙と阿呆な狐
◎馬鹿
… 問題状況を打開し、解決しようとあれこれ努力して、結局はそれに失敗する人。
失敗せずに成功した人は、賢い人。
◎阿呆
… 問題状況を打開し、解決することは自分には不可能だと思って、問題があるま
ま、そのまま楽しく過ごす
『イソップ物語』の狐「負け惜しみ」
19 思うがままにならないこと
20 愛する妻との別れ
☆「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】
<教師を問い直す眼>
◇カント 独近代哲学(1742-1804)
「人は人によってのみ人となり得べし 人から教育の結果を取り除けば全く無とならん」
「アベロンの野生児」「オオカミに育てられた少女」
- 人間を人間たらしめるのは教育の仕事
◇吉田松陰
「師導を興さんならば妄(みだ)りに人の師となるべからず 真に学ぶべきことありて師と
すべし」
- 教師としての専門技術と教師としての人格
◇セネカ ローマ・ストア派哲人(54DC-65AC)
「人間は教えている間に学ぶ」
- 教える立場にある教師は自らも学ぶ教師でなければならない
|
◎ 教材研究すればするほど教材への理解が深まってくる
「教えることは学ぶことの半(なかば)」
「教師も学生なり」
ジューベル
「教えることは二度学ぶことである」
∥
◎ 教師よ、教師は勉強しなければならない
◇スタール夫人 仏文学者(1766-1817)
「子どもと戯れることのできる人だけが教育者となる権利がある」
- 子どもをよく知り、よく理解し、子どもの心をよくとらえている教師
◇バーナード・ショウ イギリス劇作家(1856-1950)ノーベル文学賞受賞者
「できる者は行う できない者が教える」
- 口先だけで教えている学習指導では子どもが離れてしまう
|
◎ 本当の学習指導 = 子どもが喜んで取り組む学習こそ大事
◇アインシュタイン(1879-1955)
「独創的な表現と知識の悦びを喚起させることが教師の最高の術である」
- 学ぶ喜び、学習の楽しさ = 終わりのベルを恨むような
「孤独のすすめ」4回目の紹介 最終です。
出版社の案内には、
「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」
とあります。
昨日おしらせしたように、しばらくの間、記事をアップするのみにします。
残念ですが、皆さんのブログ訪問できないことを御承知願います。
がまんがまんの年末年始となりそうです。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「我々が悩むのは『孤独』の状態ではなしに、『孤独感』である。」
・「絆・束縛を断ち去れ!浮世のしがらみを断ち切って自由になって独りで進め!(釈迦)」
・「馬鹿な蛙と阿呆な狐」
- どちらがいいでしょうか。
ひろさちやさんの本を読むと、くよくよしなくていいと慰められます。
新しい視点を与えてくれるひろさんの本、おすすめです。
もう一つ、再掲載となりますが、杉山正一さんの
「教師のための66の語録」②を載せます。
なるほどと気付かせてくれることがあります。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ④(最終)
◇Ⅲ 絶対の孤独
14 愛を超えたもの
三浦綾子(1922-1999)
朝鮮戦争 米国青年 両足切断 ピストル自殺
『藍色の便せん』小学館
15 「孤独」と「孤独感」
「老いて子なくを独といい、幼にして父亡きを孤という」
孟子
我々が悩むのは「孤独」の状態ではなしに、「孤独感」である。
→ 仏教 「愛するな」
◎ 絆は「連帯」ではなく「束縛」の意味、「浮世のしがらみ」ひろさちや
釈迦
絆・束縛を断ち去れ!
= 浮世のしがらみを断ち切って自由になって独りで進め!
※ 本当の出家とはホームレスになること
16 世間を馬鹿にする
世間を馬鹿にすればよい
聖徳太子(574-622)
世間虚仮、唯仏是真(せけんこけ、ゆいぶつぜしん)
カント
「自分は流行を追う馬鹿」
17 人生の孤独と生活の孤独
「無量寿経」
独生独死、独去独来
人生の孤独(絶対的な孤独) - 生老病死
ドイツのヤスパース(1883-1969)
「限界状況」 - 努力しても絶対に変えることのできない状況
◇Ⅳ 阿呆の孤独
18 馬鹿な蛙と阿呆な狐
◎馬鹿
… 問題状況を打開し、解決しようとあれこれ努力して、結局はそれに失敗する人。
失敗せずに成功した人は、賢い人。
◎阿呆
… 問題状況を打開し、解決することは自分には不可能だと思って、問題があるま
ま、そのまま楽しく過ごす
『イソップ物語』の狐「負け惜しみ」
19 思うがままにならないこと
20 愛する妻との別れ
☆「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】
<教師を問い直す眼>
◇カント 独近代哲学(1742-1804)
「人は人によってのみ人となり得べし 人から教育の結果を取り除けば全く無とならん」
「アベロンの野生児」「オオカミに育てられた少女」
- 人間を人間たらしめるのは教育の仕事
◇吉田松陰
「師導を興さんならば妄(みだ)りに人の師となるべからず 真に学ぶべきことありて師と
すべし」
- 教師としての専門技術と教師としての人格
◇セネカ ローマ・ストア派哲人(54DC-65AC)
「人間は教えている間に学ぶ」
- 教える立場にある教師は自らも学ぶ教師でなければならない
|
◎ 教材研究すればするほど教材への理解が深まってくる
「教えることは学ぶことの半(なかば)」
「教師も学生なり」
ジューベル
「教えることは二度学ぶことである」
∥
◎ 教師よ、教師は勉強しなければならない
◇スタール夫人 仏文学者(1766-1817)
「子どもと戯れることのできる人だけが教育者となる権利がある」
- 子どもをよく知り、よく理解し、子どもの心をよくとらえている教師
◇バーナード・ショウ イギリス劇作家(1856-1950)ノーベル文学賞受賞者
「できる者は行う できない者が教える」
- 口先だけで教えている学習指導では子どもが離れてしまう
|
◎ 本当の学習指導 = 子どもが喜んで取り組む学習こそ大事
◇アインシュタイン(1879-1955)
「独創的な表現と知識の悦びを喚起させることが教師の最高の術である」
- 学ぶ喜び、学習の楽しさ = 終わりのベルを恨むような
「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ③ /「土のいろ」集成 第九巻 84~92号 ②【再掲載 2012.6】 [読書記録 教育]
今回は、12月26日に続いて、森川正樹さんの
「言い方ひとつでここまで変わる教師のすごい! 会話術」の紹介 3回目です。
教員に限らず、子どもたちと接する機会が多い方には役立つ本だと思います。
出版社の案内には、
「大ヒット『すごい! 』シリーズの会話編、ついに登場! ○『静かにしなさい』よりも効
果のあるひと言○集中力を一気に高める『言葉の演出』○『物言わぬモノ』に話させる
子どもが思わず動きたくなる『教室コトバ』を65の具体的なセリフでわかりやすく紹
介。」
とあります。
今回紹介分 [ほめ方・しかり方]編 より強く印象に残った言葉は…
・「子どもが動きたくなる言葉とは」
- 子どもに言う前に、一呼吸して頭の中で考えたいことですね。
・「自分を褒めなさい」
- 自己肯定感が低い子どもが増えているように感じますから、ぜひ使いたい。
・「ありがとう助かるよ」
- 頼み事をしてから言うことも効果的ですね。
・「その言葉がそのまま現実になるぞ
- マイナスの言葉『せこい』『うざい』『きもい』」
言葉を大切にします。
もう一つ、再掲載となりますが、
「土のいろ」集成 第九巻(84~92号)を載せます。
浜松市史には次のようなこと(抜粋)が書かれています。
-「土のいろ」は遠州地方の古い郷土研究雑誌であり、遠州地方の研究に欠くことのでき
ない参考書となっている。大正13年1月に創刊後が発刊され、昭和15年9月に休刊さ
れるまで通巻83冊が刊行された。寄稿者も遠州全域にわたり、特に教員が多く寄稿した。
柳田国男も「蟷螂考」を、楠方熊南も感想文を寄せている。
戦後復刊され、昭和33年から昭和44年まで刊行されていました。
「集成」はひくまの出版顧問那須田稔さんを中心にした土のいろ集成刊行会により翻刻さ
れ、昭和56年より出されました。
『さと子の日記』で知られるひくまの出版ですが、本書を出した心意気に感動します。
合本となったものを、その時代を知らないわたしたちが読むことができるからです。
昨夕、庭の草取りをしていたところ枝が目に入り眼科に行きました。
しばらく眼帯をしているため、コメント欄等を閉じます。
回復に努めます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ③
[ほめ方・しかり方]編
◇子どもが動きたくなる言葉とは
□自分を褒めなさい
自慢大歓迎
自信とは自分を信じること
自分を堂々と褒められる子を育てよう
□ありがとう助かるよ
教室に「ありがとう」の文化をつくる
□○○君、消しゴム遊びやめなさいよ(黒板を見て → 振り向いてニヤリ)
やんちゃな子どもと信頼関係を作るコツ
一呼吸置いて変化球を投げる
□○○君、(注意すると見せかけて…)いい天気だね
教室の空気を壊さない注意の仕方
常にクラス全体への影響を考えることが大事
いい意味で「拍子抜け」させてみる
時には「注意」を「爆笑」に変えよう
□×NGだから…
なかなか改善しない子どもへのNGワード
「もう一度言います」「これで三日目です」
◎ 相手が子どもでも「一人の人間」として話す
□先生はあなたに期待しているから叱っている
「何度言っても聞かない子ども」の叱り方
叱っている内容をきちんと届ける
□他人任せでいいの?(挙手が少ない)
自分から動く子どもを育てるには
いつも伝える
その場限りの言葉ではなく人生で語る
□その言葉がそのまま現実になるぞ - マイナスの言葉「せこい」「うざい」「きもい」
子どもには理由とともに伝える
- 使わなくなったら認める
教師自身が「言葉の持つ力」を実感する
□先生は知っているけれどもきちんと自分の口で話してくださいね
子どもにウソをつかせないために教師の聞き方を工夫する
□先生はそういうことは…好きだな でもな…
教師が調整役になり教室の空気をそろえていく
<叱るのが上手な先生を観察してみると?>
◎叱ったあとに叱られた子が変わろうとして頑張ろうとする
~ 一生懸命なところを挿入しながら頑張りを褒めている
☆「土のいろ」集成 第九巻 84~92号 ②【再掲載 2012.6】
[ 復刊第2号 通刊85号 昭和30年11月 - 『特集・郷土芸能』 ]
◇水窪町西浦田楽能 小国神社舞楽上演解説 近藤用一
① 無病息災
② 五穀豊穣
③ 鎮魂 もののけ退散
田遊びの発達した形式が田楽 → 田楽法師
北条氏の滅亡と共に田楽能も衰微
↓
猿楽
↓
◎観阿弥・世阿弥が猿楽能と歌舞玄体に改善して「能楽」に
田楽能は一忠・亀阿弥とか天才の死後,室町時代に盛んな名残をとどめたのみで、
神事芸能化したまま固定し,伝承形態を保守して今日に至った。
<西浦の田楽能>
室町田楽のおもかげ(田遊び・陰陽道・猿楽)
毎年旧暦1月18日の日の出から19日午前9時ごろまで
地能33番・はね能12番 合計45番
古風な反ぺい・安倍晴明家の秘法
・ 力足を踏んで悪魂を退け精霊を押さえつける。
・ 能楽の足拍子,舞踏の乱拍子,歌舞伎の六法,相撲の四股
はね能 もどきの手
田楽・田遊び・神楽・はね能と曲番が変化に富む
~ 西浦独特のバラエティ
<小国神社舞楽の解説>
遠州舞楽二つの残存
① 天宮神社(森町)
② 小国神社
童舞・大人舞
◇「蓑かぶり一揆」について 鈴木氏
□動機 - 風水害による農民の困窮と中泉代官所の重祖・圧政
万延元年の大出水 → 浜名郡方面に物乞いに出る者も
□下岡田村庄屋・鮫島万平が代官に減税を嘆願
しかし,代官は情け容赦なく不納者を召し捕る
= 受け入れられず
(掛川藩・浜松藩は年貢一割引)
□鮫島万平(下岡田村)・鈴木孫三郎(上岡田村)・山田金左衛門(千手堂村)
嘆願行 = 身命を賭してまで闘う決意
- 家を去り転々と居をかえる
井通以南75か村の庄屋にゲキ
一言坂山中にて70余名の庄屋の会合
□一揆勃発の経過
貧農たち 岩田村方面で暴動
↑
明治3年正月元旦を期し三ケ野に集合 静岡直訴行決議
|
とらえられて清水の江尻獄舎に 明治7年4月28日獄死
※ 清水次郎長の弟分・見付大和田友三は、しばしば鮫島家に出入りし何かと世話を焼
き、次郎長もまた清水の獄舎をしばしば訪ねて,よくその労をねぎらった。
□むすび
倒幕軍
→ 年貢半減の公約を破棄
民衆各地で一斉に立ち上がる → 実質的な負担軽減に
◇続浜松城下町時代の民衆 渥美静一
魚,塩,糀(竜禅寺村)
◇浜松おぼえがき(二) 渥美実
成子町の愛宕神社とその道標
田畑氏邸内(大河ドラマ『いだてん』の田畑政治邸=ハマコウ註)に小祠現存
道標の石
鴨江観音五佐路(南東)の右側
- 並んで地蔵(石仏)
「言い方ひとつでここまで変わる教師のすごい! 会話術」の紹介 3回目です。
教員に限らず、子どもたちと接する機会が多い方には役立つ本だと思います。
出版社の案内には、
「大ヒット『すごい! 』シリーズの会話編、ついに登場! ○『静かにしなさい』よりも効
果のあるひと言○集中力を一気に高める『言葉の演出』○『物言わぬモノ』に話させる
子どもが思わず動きたくなる『教室コトバ』を65の具体的なセリフでわかりやすく紹
介。」
とあります。
今回紹介分 [ほめ方・しかり方]編 より強く印象に残った言葉は…
・「子どもが動きたくなる言葉とは」
- 子どもに言う前に、一呼吸して頭の中で考えたいことですね。
・「自分を褒めなさい」
- 自己肯定感が低い子どもが増えているように感じますから、ぜひ使いたい。
・「ありがとう助かるよ」
- 頼み事をしてから言うことも効果的ですね。
・「その言葉がそのまま現実になるぞ
- マイナスの言葉『せこい』『うざい』『きもい』」
言葉を大切にします。
もう一つ、再掲載となりますが、
「土のいろ」集成 第九巻(84~92号)を載せます。
浜松市史には次のようなこと(抜粋)が書かれています。
-「土のいろ」は遠州地方の古い郷土研究雑誌であり、遠州地方の研究に欠くことのでき
ない参考書となっている。大正13年1月に創刊後が発刊され、昭和15年9月に休刊さ
れるまで通巻83冊が刊行された。寄稿者も遠州全域にわたり、特に教員が多く寄稿した。
柳田国男も「蟷螂考」を、楠方熊南も感想文を寄せている。
戦後復刊され、昭和33年から昭和44年まで刊行されていました。
「集成」はひくまの出版顧問那須田稔さんを中心にした土のいろ集成刊行会により翻刻さ
れ、昭和56年より出されました。
『さと子の日記』で知られるひくまの出版ですが、本書を出した心意気に感動します。
合本となったものを、その時代を知らないわたしたちが読むことができるからです。
昨夕、庭の草取りをしていたところ枝が目に入り眼科に行きました。
しばらく眼帯をしているため、コメント欄等を閉じます。
回復に努めます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ③
[ほめ方・しかり方]編
◇子どもが動きたくなる言葉とは
□自分を褒めなさい
自慢大歓迎
自信とは自分を信じること
自分を堂々と褒められる子を育てよう
□ありがとう助かるよ
教室に「ありがとう」の文化をつくる
□○○君、消しゴム遊びやめなさいよ(黒板を見て → 振り向いてニヤリ)
やんちゃな子どもと信頼関係を作るコツ
一呼吸置いて変化球を投げる
□○○君、(注意すると見せかけて…)いい天気だね
教室の空気を壊さない注意の仕方
常にクラス全体への影響を考えることが大事
いい意味で「拍子抜け」させてみる
時には「注意」を「爆笑」に変えよう
□×NGだから…
なかなか改善しない子どもへのNGワード
「もう一度言います」「これで三日目です」
◎ 相手が子どもでも「一人の人間」として話す
□先生はあなたに期待しているから叱っている
「何度言っても聞かない子ども」の叱り方
叱っている内容をきちんと届ける
□他人任せでいいの?(挙手が少ない)
自分から動く子どもを育てるには
いつも伝える
その場限りの言葉ではなく人生で語る
□その言葉がそのまま現実になるぞ - マイナスの言葉「せこい」「うざい」「きもい」
子どもには理由とともに伝える
- 使わなくなったら認める
教師自身が「言葉の持つ力」を実感する
□先生は知っているけれどもきちんと自分の口で話してくださいね
子どもにウソをつかせないために教師の聞き方を工夫する
□先生はそういうことは…好きだな でもな…
教師が調整役になり教室の空気をそろえていく
<叱るのが上手な先生を観察してみると?>
◎叱ったあとに叱られた子が変わろうとして頑張ろうとする
~ 一生懸命なところを挿入しながら頑張りを褒めている
☆「土のいろ」集成 第九巻 84~92号 ②【再掲載 2012.6】
[ 復刊第2号 通刊85号 昭和30年11月 - 『特集・郷土芸能』 ]
◇水窪町西浦田楽能 小国神社舞楽上演解説 近藤用一
① 無病息災
② 五穀豊穣
③ 鎮魂 もののけ退散
田遊びの発達した形式が田楽 → 田楽法師
北条氏の滅亡と共に田楽能も衰微
↓
猿楽
↓
◎観阿弥・世阿弥が猿楽能と歌舞玄体に改善して「能楽」に
田楽能は一忠・亀阿弥とか天才の死後,室町時代に盛んな名残をとどめたのみで、
神事芸能化したまま固定し,伝承形態を保守して今日に至った。
<西浦の田楽能>
室町田楽のおもかげ(田遊び・陰陽道・猿楽)
毎年旧暦1月18日の日の出から19日午前9時ごろまで
地能33番・はね能12番 合計45番
古風な反ぺい・安倍晴明家の秘法
・ 力足を踏んで悪魂を退け精霊を押さえつける。
・ 能楽の足拍子,舞踏の乱拍子,歌舞伎の六法,相撲の四股
はね能 もどきの手
田楽・田遊び・神楽・はね能と曲番が変化に富む
~ 西浦独特のバラエティ
<小国神社舞楽の解説>
遠州舞楽二つの残存
① 天宮神社(森町)
② 小国神社
童舞・大人舞
◇「蓑かぶり一揆」について 鈴木氏
□動機 - 風水害による農民の困窮と中泉代官所の重祖・圧政
万延元年の大出水 → 浜名郡方面に物乞いに出る者も
□下岡田村庄屋・鮫島万平が代官に減税を嘆願
しかし,代官は情け容赦なく不納者を召し捕る
= 受け入れられず
(掛川藩・浜松藩は年貢一割引)
□鮫島万平(下岡田村)・鈴木孫三郎(上岡田村)・山田金左衛門(千手堂村)
嘆願行 = 身命を賭してまで闘う決意
- 家を去り転々と居をかえる
井通以南75か村の庄屋にゲキ
一言坂山中にて70余名の庄屋の会合
□一揆勃発の経過
貧農たち 岩田村方面で暴動
↑
明治3年正月元旦を期し三ケ野に集合 静岡直訴行決議
|
とらえられて清水の江尻獄舎に 明治7年4月28日獄死
※ 清水次郎長の弟分・見付大和田友三は、しばしば鮫島家に出入りし何かと世話を焼
き、次郎長もまた清水の獄舎をしばしば訪ねて,よくその労をねぎらった。
□むすび
倒幕軍
→ 年貢半減の公約を破棄
民衆各地で一斉に立ち上がる → 実質的な負担軽減に
◇続浜松城下町時代の民衆 渥美静一
魚,塩,糀(竜禅寺村)
◇浜松おぼえがき(二) 渥美実
成子町の愛宕神社とその道標
田畑氏邸内(大河ドラマ『いだてん』の田畑政治邸=ハマコウ註)に小祠現存
道標の石
鴨江観音五佐路(南東)の右側
- 並んで地蔵(石仏)
小浜逸郎さんはこんなことを⑮-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック 1997年 (9) /「生物学個人授業」岡田節人・南伸坊 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.7】 [読書記録 教育]
今回は、12月25日に続いて、
「小浜逸郎さんはこんなことを」12回目、
「14歳 日本の子どもの謎」9回目の紹介です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「家庭内暴力は反抗ではなく、『甘え』や『すね』の中に心理的に退行している現象」
・「親もそうなるように対応しないから反抗不可能な状態になる。反抗でないという理由 は真綿のように優しく濃密な雰囲気に包まれて育つからそこまでいかない」
・「子供の思春期は親にとっては試練の時である。体を張って子供と対決せよ。」
・「子供から大人への過渡期にある厄介な存在に,それぞれの能力や適正に合った『大人
化』への道筋を,具体的に提供することが要請される。自立の衝動の芽生えをいち早
く読みとり,自立の困難をできるだけ取り除いてやることが必要だ。」
もう一つ、再掲載となりますが、岡田節人さん、南伸坊さんの
「生物学個人授業」①を載せます。
わかりやすく、読んだときに、目からうろこが落ちるように、うんうんと頷いていた本。
それなのに今、要約を読み直すと、頭の中に内容を再現できません。
それは、要約のまずさのため。
「この一冊で免許皆伝」となったはずなのに、免許取り消し!
自分が死んでも子孫が残れば生命が絶えないということでしょうか。
素人生徒の南伸坊さんがその道の権威の学者を先生に迎えてわかりやすく解説してもらう
「個人授業シリーズ」は楽しいシリーズです。
だいぶ以前の出版ですが、おすすめの本です。文庫版も出ています。
昨日、今日と学校は閉庁。わたしは年休をとっています。
きのう、ようやく年賀状を作り終え、投函しました。
以前より少なくなったのに、遅くなりました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆小浜逸郎さんはこんなことを⑮-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック 1997年 (9)
◇「ふつうの家族」の落とし穴②
□反抗心の欠如こそが「家庭内暴力」を生む
家庭内暴力は反抗ではない
=「甘え」や「すね」の中に心理的に退行している現象
反抗ではない理由
囲われた家族の中でわがまま放題に暴力を振るう
= 外の社会に向かって積極的に関わっていくことができないからこそ、その鬱憤
を内に向ける
|
◎ 反抗なら親の世話にならない
反抗は自分の意志や欲望の輪郭がはっきりしているかはっきりしつつあることを前
提とする
|
◎ 親もそうなるように対応しない = 反抗不可能な状態に
反抗でないという理由
= 真綿のように優しく濃密な雰囲気に包まれて育つから
息子の奴隷になった父親の悲劇
子供の思春期は親にとっては試練の時
→ 体を張って子供と対決せよ
□まとめ
◎ 正しい「大人化」への道をいかに提供するか
○ 生きる手応えがないまま何となく抽象的な「自分」を形成し,だらだらと長いトン
ネルの中を通過していく。
各人が「秘密の地下通路」をもつ。
↓
○ 子供から大人への過渡期にある厄介な存在に,それぞれの能力や適正に合った「大
人化」への道筋を,具体的に提供することが要請される。
自立の衝動の芽生えをいち早く読みとり,自立の困難をできるだけ取り除いてやる
ことが必要だ。
↓
◎ 社会システムをもっと時代にあったものに編成し直すこと
☆「生物学個人授業」岡田節人・南伸坊 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.7】
<出版社の案内>
DNAって何?「ジュラシック・パーク」のように恐竜が生き返ることってあるの?遺伝子
治療ってコワそうだけど大丈夫?アオムシがチョウチョになるしくみは?生物って何万種
類あるの?分類の方法、数え方は?地球上の生物を乗せた「ノアの方舟」ってどのくらい
の大きさ?コドモもオトナも、オトコもオンナも、興味シンシンの生物学。シンボーさん
と一緒に勉強しよう。
知りたいことは何でも聞くゾ。好奇心全開の生徒と科学を日常の言葉で語る先生との迫真
のライブ。生きものの科学はこんなに面白い!基礎から最先端まで、この一冊で免許皆伝。
◇自然回帰 中村桂子・岡田節人
□自然回帰の理由
① 自然環境への関心の高まり
② 人間の本能 - 珍奇なものを愛し評価する性向
□1994年 「シンラ」(1990「マザーネーチャーズ」改め)
1994.1~1995.1の連載
◇生命は絶えたことがない
(1)細胞 (宇田川榕庵)
(2)DNA ・物質(分子)-遺伝情報
・暗号のコード
(3)細胞核 DNAは細胞の中にある
多くは中央の細胞の中にある
|
◎ DNAが核に閉じこめられることにより多くの生物ができた
↓
① 細胞(生物は細胞から成り立っている)
② DNA(その要素成分の組み合わせで遺伝情報を担う物質)
③ 細胞核(DNAはこの中で働いて遺伝する)
+
○ 生命は絶えたことがない
= 自分の子供を産めるから
□原核生物(バクテリア ファージ)DNA核外
植えるだけ - 分裂することで生命を連続
□真核生物
□多細胞生物
◎生殖細胞だけが連続
体細胞は一代で終わりだが、生殖細胞は絶えることがない
□遺伝子治療
体細胞だけ換え生殖細胞には無関係!
↓
□生物学
= 「ジェラシック・パーク」
前半の1/3は科学的
<言葉>
① 細胞
② DNA
③ 細胞核
<先生の一言>
◎生殖細胞と体細胞の違いをしっかり!
「私たちヒトの男で言うと、キンタマの中に入っている精子の細胞だけが生殖細胞、それ
以外は体細胞、カラダの他のどこにも生殖細胞はない」
「小浜逸郎さんはこんなことを」12回目、
「14歳 日本の子どもの謎」9回目の紹介です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「家庭内暴力は反抗ではなく、『甘え』や『すね』の中に心理的に退行している現象」
・「親もそうなるように対応しないから反抗不可能な状態になる。反抗でないという理由 は真綿のように優しく濃密な雰囲気に包まれて育つからそこまでいかない」
・「子供の思春期は親にとっては試練の時である。体を張って子供と対決せよ。」
・「子供から大人への過渡期にある厄介な存在に,それぞれの能力や適正に合った『大人
化』への道筋を,具体的に提供することが要請される。自立の衝動の芽生えをいち早
く読みとり,自立の困難をできるだけ取り除いてやることが必要だ。」
もう一つ、再掲載となりますが、岡田節人さん、南伸坊さんの
「生物学個人授業」①を載せます。
わかりやすく、読んだときに、目からうろこが落ちるように、うんうんと頷いていた本。
それなのに今、要約を読み直すと、頭の中に内容を再現できません。
それは、要約のまずさのため。
「この一冊で免許皆伝」となったはずなのに、免許取り消し!
自分が死んでも子孫が残れば生命が絶えないということでしょうか。
素人生徒の南伸坊さんがその道の権威の学者を先生に迎えてわかりやすく解説してもらう
「個人授業シリーズ」は楽しいシリーズです。
だいぶ以前の出版ですが、おすすめの本です。文庫版も出ています。
昨日、今日と学校は閉庁。わたしは年休をとっています。
きのう、ようやく年賀状を作り終え、投函しました。
以前より少なくなったのに、遅くなりました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆小浜逸郎さんはこんなことを⑮-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック 1997年 (9)
◇「ふつうの家族」の落とし穴②
□反抗心の欠如こそが「家庭内暴力」を生む
家庭内暴力は反抗ではない
=「甘え」や「すね」の中に心理的に退行している現象
反抗ではない理由
囲われた家族の中でわがまま放題に暴力を振るう
= 外の社会に向かって積極的に関わっていくことができないからこそ、その鬱憤
を内に向ける
|
◎ 反抗なら親の世話にならない
反抗は自分の意志や欲望の輪郭がはっきりしているかはっきりしつつあることを前
提とする
|
◎ 親もそうなるように対応しない = 反抗不可能な状態に
反抗でないという理由
= 真綿のように優しく濃密な雰囲気に包まれて育つから
息子の奴隷になった父親の悲劇
子供の思春期は親にとっては試練の時
→ 体を張って子供と対決せよ
□まとめ
◎ 正しい「大人化」への道をいかに提供するか
○ 生きる手応えがないまま何となく抽象的な「自分」を形成し,だらだらと長いトン
ネルの中を通過していく。
各人が「秘密の地下通路」をもつ。
↓
○ 子供から大人への過渡期にある厄介な存在に,それぞれの能力や適正に合った「大
人化」への道筋を,具体的に提供することが要請される。
自立の衝動の芽生えをいち早く読みとり,自立の困難をできるだけ取り除いてやる
ことが必要だ。
↓
◎ 社会システムをもっと時代にあったものに編成し直すこと
☆「生物学個人授業」岡田節人・南伸坊 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.7】
<出版社の案内>
DNAって何?「ジュラシック・パーク」のように恐竜が生き返ることってあるの?遺伝子
治療ってコワそうだけど大丈夫?アオムシがチョウチョになるしくみは?生物って何万種
類あるの?分類の方法、数え方は?地球上の生物を乗せた「ノアの方舟」ってどのくらい
の大きさ?コドモもオトナも、オトコもオンナも、興味シンシンの生物学。シンボーさん
と一緒に勉強しよう。
知りたいことは何でも聞くゾ。好奇心全開の生徒と科学を日常の言葉で語る先生との迫真
のライブ。生きものの科学はこんなに面白い!基礎から最先端まで、この一冊で免許皆伝。
◇自然回帰 中村桂子・岡田節人
□自然回帰の理由
① 自然環境への関心の高まり
② 人間の本能 - 珍奇なものを愛し評価する性向
□1994年 「シンラ」(1990「マザーネーチャーズ」改め)
1994.1~1995.1の連載
◇生命は絶えたことがない
(1)細胞 (宇田川榕庵)
(2)DNA ・物質(分子)-遺伝情報
・暗号のコード
(3)細胞核 DNAは細胞の中にある
多くは中央の細胞の中にある
|
◎ DNAが核に閉じこめられることにより多くの生物ができた
↓
① 細胞(生物は細胞から成り立っている)
② DNA(その要素成分の組み合わせで遺伝情報を担う物質)
③ 細胞核(DNAはこの中で働いて遺伝する)
+
○ 生命は絶えたことがない
= 自分の子供を産めるから
□原核生物(バクテリア ファージ)DNA核外
植えるだけ - 分裂することで生命を連続
□真核生物
□多細胞生物
◎生殖細胞だけが連続
体細胞は一代で終わりだが、生殖細胞は絶えることがない
□遺伝子治療
体細胞だけ換え生殖細胞には無関係!
↓
□生物学
= 「ジェラシック・パーク」
前半の1/3は科学的
<言葉>
① 細胞
② DNA
③ 細胞核
<先生の一言>
◎生殖細胞と体細胞の違いをしっかり!
「私たちヒトの男で言うと、キンタマの中に入っている精子の細胞だけが生殖細胞、それ
以外は体細胞、カラダの他のどこにも生殖細胞はない」
「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ③ /ふえる一方の不登校をどうとらるか(上)「決断を次回送りにのばす悪癖の背景に-分かっていて動きのとれない、という心理-」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 『月刊少年育成』2001年 ①【再掲載 2015.3】 [読書記録 宗教]
「日本の社会は、他人の不幸を喜ぶまでになってしまっています。まさに、地獄です。
そして、その地獄は孤独地獄ですよね。」 本書より
今回は、12月24日に続いてひろさちやさんの
「孤独のすすめ」3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」
とあります。
「競争は悪だ!」
教育の世界に市場主義を取り入れようとの主張があります。
それでいいのだろうかとわたしも思います。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「兎と亀
だって亀は兎が昼寝している横を通っていったんだろう。どうして、そのとき亀は、
『もしもし兎さん、目を覚ました方がいいですよ』と兎を起こしてやらなかったのだ。
自分が勝つことばかり考えている。そんな亀は悪い。それがおまえに分からないのか。」
「インド人の仲間意識に対して日本人のライバル意識」
・「何のための競争? それは競争させる側の利益のため」
・「弱肉強食という言葉が一般化されたのは昭和30年近くになってから。それは仲間意
識を失った時機と重なる」
・「…マラリアが撲滅されたことにより死亡率が減少し、人口が急激に増加した。しかし、
その増加した人口を村の生産力では養えなかった。村は雲散霧消するほかなかった。」
もう一つ、再掲載となりますが、伊藤友宣さんの
「決断を次回送りにのばす悪癖の背景に」②を載せます。
不登校の課題もひろさんの本と関連があるようにわたしは感じます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ③
◇世間の孤独(2)
10「兎と亀」の競争
<「兎と亀」の寓話>
□子ども
姉「兎は昼寝をしなければよかった」
弟「兎と亀は競争なんかしない方がよかった」
□インド人
「『兎はどうすればよかったか』と訊くが、それはおかしい。だって悪いのは亀なんだか
ら、『亀はどうすればよかったか』と訊くべきである」
「だって亀は兎が昼寝している横を通っていったんだろう。どうして、そのとき亀は、『も
しもし兎さん、目を覚ました方がいいですよ』と兎を起こしてやらなかったのだ。自分
が勝つことばかり考えている。そんな亀は悪い。それがおまえに分からないのか。」
○ルールとゲームは分かっている
「おまえは兎が昼寝をしていると言ったが、それは亀には分からないことだろう。」
「ひょっとしたら兎は、病気で苦しんでいるのかもしれない。病気であれば、起こしてや
るべきであろう。起こしてやって初めてどちらが分かるわけだから、とにかく起こして
やるべきだ。だからその亀は悪い亀だ。」
◎ インド人の仲間意識 ←→ 日本人のライバル意識
□ペルシア(イラン)に伝わる「兎と亀」
亀はそっくりな弟を先にゴールに立たせておいた
= 弱い者同士が仲間の団結によって強者をやっつける話
11 競争は悪だ!
□必要悪
・社員同士の競争
・死刑
・体罰
※ しかし、日本人は「善」のように思っている
たいていの日本人は「必要ナラバ善」
必要悪の論理を日本人は理解できないのだろうか。
□何のための競争?
= 競争させる側の利益のため
|
◎ 義務教育の場に競争原理を持ち込むべきではない。企業同士を競争させるのはよい
が、人間同士を競争させるのは悪。
12 この世は「弱肉強食」か?
□生存競争(明治の哲学者加藤弘之が訳したもの)
・種内競争
・種間競争
□弱肉強食
~ 一般化されたのは昭和30年近くになってから
= 仲間意識を失った時機
○自然界は食物連鎖
チャールス・エルトン(1900-1991)英国
◎ わたしたちは自然の生態系の中に競争原理をもちこんでその結果「地獄」をつくり
だす
□WHO
1950年代前半 エチオピアのある村 マラリアにより乳幼児死亡率80%
↓
救済 イタリア医師団 マラリア撲滅
5年間でマラリアを完全に駆逐
死亡率が10%程度まで下がった
↓
10年後 村が消滅してしまった
◎ マラリアが撲滅され、死亡率が減少し、人口が急激に増加した。しかし、その増加
した人口を村の生産力では養えなかった。村は雲散霧消するほかなかった。
↓
WHOが深刻なジレンマに陥った
◎関口武『気象と文化』東洋経済新報社
|
◎ 競争原理に対する疑問!
13 資本の論理がつくった孤独
□競争主義 ←→ 共生原理
もうだめだ。我々二人で一緒に食われよう(共死の思想)
金子みすゞ
「こぶとり」
正直じいさんこぶがなく、なんだか寂しくなりました。
意地悪じいさんこぶがふえ、毎日わいわい泣いてます。
正直じいさんお見舞いだ、わたしのこぶがついたとは、
やれやれ、ほんとにお気の毒、も一度一緒にまいりましょ。
山から出てきた二人連れ、
正直じいさんこぶ一つ、意地悪じいさんこぶ一つ、
二人でにこにこ笑ってた。
◎ 日本の社会は、他人の不幸を喜ぶまでになってしまっています。まさに、地獄です。
そして、その地獄は孤独地獄ですよね。
☆ふえる一方の不登校をどうとらるか(上)「決断を次回送りにのばす悪癖の背景に-分かっていて動きのとれない、という心理-」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 『月刊少年育成』2001年 ①【再掲載 2015.3】
◇三十年来、ふえる一方である
病気欠席でもなく、家庭によんどころない事情があるわけでもなくて、なんだか意味不
明のまま長く学校へ出て来なくなっているのを、以前は「登校拒否」と呼んでいましたが、
最近はもっぱら「不登校」と称されて、今では子どもの問題の代表と目される程に、一般
にありふれた現象となっています。
ほぼ30年前に、「登校拒否」(平井信義著)が公刊されたのが、世間にこの語のひろ
まった最初です。
米語のスクール・フォビアが、これを直訳すれば「学校恐怖」ですが、わが国では「登
校拒否」と名づけられ、その当時は、全国で何千人にも昇るかも知れないと教育心理学な
どの研究課題になりはじめたのでした。
それが年々ふえる一方で、その後の国の統計では、30日以上意味不明で長期欠席する
のを「登校拒否」と見なして、発表される数が3万人になった、いや5万人になったと見
る間に、平成13年には、13万人と報告される次第です。
世間では、病原菌の発見されない奇病が、なす術もなく子どもを襲っているとでも思わ
れているふしもある程、正体不明と取り扱われがちなのですね。
ですが、決して正体不明の難病などではありません。
これは、子ども自体の個々の問題と見る以上に、世の中全般の不用意な歪みのしわ寄せ
と見るべきでしょう。
私は、町の中の小さなカウンセリング・ルームを開いて27年になります。
わが子が気になると訴えて相談来所なさる、主に母親との出会いを重ね続けて来ました
が、その中に親が全く訳が分からなくて、学校にどうしても行ってくれないのですと嘆く
例がちょくちょくあらわれはじめた時、直接家庭訪問して子どもに会っても、いわゆるよ
い子で、家庭や親の様子も、家にこもりきりの子ども自体にも、とりたてて問題があるよ
うには見えない。これは一体何だろうと首をかしげたものでした。
◇時代の変容に、心が取り残される
思えば、私が今のカウンセリング・ルームを開く前の、ほぼ30年昔迄は、(私自身は
それまでの十数年間は、親が育てられない事情にある子どもを、集団的な収容形態の養護
施設に代ってわが家で育てたいと志す里親をふやそうという、家庭養護促進の民間活動に
加わっていたのですが)子どもの問題といえば、両親あるいは片親の欠損とか、不運な事
態での家計の窮乏とかの、いわば家庭環境が整わないための止むを得ない長期欠席を問題
としていた訳です。
それが,病気でもなく家庭が経済的に逼迫している訳でもなくて、子どもが何が問題だ
と訴えもしない、なのに、子どもなら文句なく駈けだしていく筈の学校には、明日は行く
と約束しながら、親や先生の気がかりをよそに、今日も又、朝にはいっかな動こうとしな
い。
これは何だろうと、いぶかって子に問いただしても
「何もないよ。だから明日から行く」
とそっけない返事がかえってくるばかり。
で、やっぱり翌朝には、押しても突いても行こうとはしない。
これはなんだろう、と大人はだれもみな首をかしげるしかないのです。
それまでは、いいえ、多分にいまだにそうなのですが、子どもは文句なく、特に小中学
校なんて、みんな行ってるから自分も行くのが当り前とばかりに連れ立って元気に出て行
くものとされていて、もし行きしぶる子がいると、熱でもあるのであれば無理させること
はないや、とか、家の事情でどうにも行かせられない時には、親が、仕方なく学校に連絡
して休ませるものだという以上にむずかしく考えてはいないものなのですね。
さしたる理由もなく動きの悪い子なんて、親が強く叱って、大人の圧力や指導力で強引
に行かせてしまえばいい、と、まあ、子どものことは深刻に考えないのが一般です。
つまり、子はみんな連れ立って学校に行くのが当り前、行こうとしない子があれば、親
の権力で取りあえず行かせときゃいいと、それでやって来たのですね、これまでずっと。
それが、こんな風に30年来、長く休み続ける子がふえる一方である。「なになのだ?」
と、世間の首のかしげ方は一向に変らないまま、その呼び名も、「登校拒否」が「不登校」
に、いつ変ったのだか、なぜ変ったのかもよく様子が分からないで、何もかも曖昧なので
すね。
世界がどんどん変っている。
電子機器の目まぐるしい変容で、人の行き来から、携帯の日常化、IT産業、流通、経
済の構造のすべてのありようを根底から日に日に動かし続けている時代ですのに、子ども
の暮しをめぐる学校なり家庭なり地域環境に停滞している、人の心のありようについては、
あまりにも旧態依然たる理解の程度でありすぎるわけです。
→ ②に続く
そして、その地獄は孤独地獄ですよね。」 本書より
今回は、12月24日に続いてひろさちやさんの
「孤独のすすめ」3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」
とあります。
「競争は悪だ!」
教育の世界に市場主義を取り入れようとの主張があります。
それでいいのだろうかとわたしも思います。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「兎と亀
だって亀は兎が昼寝している横を通っていったんだろう。どうして、そのとき亀は、
『もしもし兎さん、目を覚ました方がいいですよ』と兎を起こしてやらなかったのだ。
自分が勝つことばかり考えている。そんな亀は悪い。それがおまえに分からないのか。」
「インド人の仲間意識に対して日本人のライバル意識」
・「何のための競争? それは競争させる側の利益のため」
・「弱肉強食という言葉が一般化されたのは昭和30年近くになってから。それは仲間意
識を失った時機と重なる」
・「…マラリアが撲滅されたことにより死亡率が減少し、人口が急激に増加した。しかし、
その増加した人口を村の生産力では養えなかった。村は雲散霧消するほかなかった。」
もう一つ、再掲載となりますが、伊藤友宣さんの
「決断を次回送りにのばす悪癖の背景に」②を載せます。
不登校の課題もひろさんの本と関連があるようにわたしは感じます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ③
◇世間の孤独(2)
10「兎と亀」の競争
<「兎と亀」の寓話>
□子ども
姉「兎は昼寝をしなければよかった」
弟「兎と亀は競争なんかしない方がよかった」
□インド人
「『兎はどうすればよかったか』と訊くが、それはおかしい。だって悪いのは亀なんだか
ら、『亀はどうすればよかったか』と訊くべきである」
「だって亀は兎が昼寝している横を通っていったんだろう。どうして、そのとき亀は、『も
しもし兎さん、目を覚ました方がいいですよ』と兎を起こしてやらなかったのだ。自分
が勝つことばかり考えている。そんな亀は悪い。それがおまえに分からないのか。」
○ルールとゲームは分かっている
「おまえは兎が昼寝をしていると言ったが、それは亀には分からないことだろう。」
「ひょっとしたら兎は、病気で苦しんでいるのかもしれない。病気であれば、起こしてや
るべきであろう。起こしてやって初めてどちらが分かるわけだから、とにかく起こして
やるべきだ。だからその亀は悪い亀だ。」
◎ インド人の仲間意識 ←→ 日本人のライバル意識
□ペルシア(イラン)に伝わる「兎と亀」
亀はそっくりな弟を先にゴールに立たせておいた
= 弱い者同士が仲間の団結によって強者をやっつける話
11 競争は悪だ!
□必要悪
・社員同士の競争
・死刑
・体罰
※ しかし、日本人は「善」のように思っている
たいていの日本人は「必要ナラバ善」
必要悪の論理を日本人は理解できないのだろうか。
□何のための競争?
= 競争させる側の利益のため
|
◎ 義務教育の場に競争原理を持ち込むべきではない。企業同士を競争させるのはよい
が、人間同士を競争させるのは悪。
12 この世は「弱肉強食」か?
□生存競争(明治の哲学者加藤弘之が訳したもの)
・種内競争
・種間競争
□弱肉強食
~ 一般化されたのは昭和30年近くになってから
= 仲間意識を失った時機
○自然界は食物連鎖
チャールス・エルトン(1900-1991)英国
◎ わたしたちは自然の生態系の中に競争原理をもちこんでその結果「地獄」をつくり
だす
□WHO
1950年代前半 エチオピアのある村 マラリアにより乳幼児死亡率80%
↓
救済 イタリア医師団 マラリア撲滅
5年間でマラリアを完全に駆逐
死亡率が10%程度まで下がった
↓
10年後 村が消滅してしまった
◎ マラリアが撲滅され、死亡率が減少し、人口が急激に増加した。しかし、その増加
した人口を村の生産力では養えなかった。村は雲散霧消するほかなかった。
↓
WHOが深刻なジレンマに陥った
◎関口武『気象と文化』東洋経済新報社
|
◎ 競争原理に対する疑問!
13 資本の論理がつくった孤独
□競争主義 ←→ 共生原理
もうだめだ。我々二人で一緒に食われよう(共死の思想)
金子みすゞ
「こぶとり」
正直じいさんこぶがなく、なんだか寂しくなりました。
意地悪じいさんこぶがふえ、毎日わいわい泣いてます。
正直じいさんお見舞いだ、わたしのこぶがついたとは、
やれやれ、ほんとにお気の毒、も一度一緒にまいりましょ。
山から出てきた二人連れ、
正直じいさんこぶ一つ、意地悪じいさんこぶ一つ、
二人でにこにこ笑ってた。
◎ 日本の社会は、他人の不幸を喜ぶまでになってしまっています。まさに、地獄です。
そして、その地獄は孤独地獄ですよね。
☆ふえる一方の不登校をどうとらるか(上)「決断を次回送りにのばす悪癖の背景に-分かっていて動きのとれない、という心理-」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 『月刊少年育成』2001年 ①【再掲載 2015.3】
◇三十年来、ふえる一方である
病気欠席でもなく、家庭によんどころない事情があるわけでもなくて、なんだか意味不
明のまま長く学校へ出て来なくなっているのを、以前は「登校拒否」と呼んでいましたが、
最近はもっぱら「不登校」と称されて、今では子どもの問題の代表と目される程に、一般
にありふれた現象となっています。
ほぼ30年前に、「登校拒否」(平井信義著)が公刊されたのが、世間にこの語のひろ
まった最初です。
米語のスクール・フォビアが、これを直訳すれば「学校恐怖」ですが、わが国では「登
校拒否」と名づけられ、その当時は、全国で何千人にも昇るかも知れないと教育心理学な
どの研究課題になりはじめたのでした。
それが年々ふえる一方で、その後の国の統計では、30日以上意味不明で長期欠席する
のを「登校拒否」と見なして、発表される数が3万人になった、いや5万人になったと見
る間に、平成13年には、13万人と報告される次第です。
世間では、病原菌の発見されない奇病が、なす術もなく子どもを襲っているとでも思わ
れているふしもある程、正体不明と取り扱われがちなのですね。
ですが、決して正体不明の難病などではありません。
これは、子ども自体の個々の問題と見る以上に、世の中全般の不用意な歪みのしわ寄せ
と見るべきでしょう。
私は、町の中の小さなカウンセリング・ルームを開いて27年になります。
わが子が気になると訴えて相談来所なさる、主に母親との出会いを重ね続けて来ました
が、その中に親が全く訳が分からなくて、学校にどうしても行ってくれないのですと嘆く
例がちょくちょくあらわれはじめた時、直接家庭訪問して子どもに会っても、いわゆるよ
い子で、家庭や親の様子も、家にこもりきりの子ども自体にも、とりたてて問題があるよ
うには見えない。これは一体何だろうと首をかしげたものでした。
◇時代の変容に、心が取り残される
思えば、私が今のカウンセリング・ルームを開く前の、ほぼ30年昔迄は、(私自身は
それまでの十数年間は、親が育てられない事情にある子どもを、集団的な収容形態の養護
施設に代ってわが家で育てたいと志す里親をふやそうという、家庭養護促進の民間活動に
加わっていたのですが)子どもの問題といえば、両親あるいは片親の欠損とか、不運な事
態での家計の窮乏とかの、いわば家庭環境が整わないための止むを得ない長期欠席を問題
としていた訳です。
それが,病気でもなく家庭が経済的に逼迫している訳でもなくて、子どもが何が問題だ
と訴えもしない、なのに、子どもなら文句なく駈けだしていく筈の学校には、明日は行く
と約束しながら、親や先生の気がかりをよそに、今日も又、朝にはいっかな動こうとしな
い。
これは何だろうと、いぶかって子に問いただしても
「何もないよ。だから明日から行く」
とそっけない返事がかえってくるばかり。
で、やっぱり翌朝には、押しても突いても行こうとはしない。
これはなんだろう、と大人はだれもみな首をかしげるしかないのです。
それまでは、いいえ、多分にいまだにそうなのですが、子どもは文句なく、特に小中学
校なんて、みんな行ってるから自分も行くのが当り前とばかりに連れ立って元気に出て行
くものとされていて、もし行きしぶる子がいると、熱でもあるのであれば無理させること
はないや、とか、家の事情でどうにも行かせられない時には、親が、仕方なく学校に連絡
して休ませるものだという以上にむずかしく考えてはいないものなのですね。
さしたる理由もなく動きの悪い子なんて、親が強く叱って、大人の圧力や指導力で強引
に行かせてしまえばいい、と、まあ、子どものことは深刻に考えないのが一般です。
つまり、子はみんな連れ立って学校に行くのが当り前、行こうとしない子があれば、親
の権力で取りあえず行かせときゃいいと、それでやって来たのですね、これまでずっと。
それが、こんな風に30年来、長く休み続ける子がふえる一方である。「なになのだ?」
と、世間の首のかしげ方は一向に変らないまま、その呼び名も、「登校拒否」が「不登校」
に、いつ変ったのだか、なぜ変ったのかもよく様子が分からないで、何もかも曖昧なので
すね。
世界がどんどん変っている。
電子機器の目まぐるしい変容で、人の行き来から、携帯の日常化、IT産業、流通、経
済の構造のすべてのありようを根底から日に日に動かし続けている時代ですのに、子ども
の暮しをめぐる学校なり家庭なり地域環境に停滞している、人の心のありようについては、
あまりにも旧態依然たる理解の程度でありすぎるわけです。
→ ②に続く
「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ② /「色川大吉対談集 あの人ともういちど」日本経済評論社 2016年 ①【再掲載 2018.2】 [読書記録 教育]
今回は、12月14日に続いて、森川正樹さんの
「言い方ひとつでここまで変わる教師のすごい! 会話術」の紹介 2回目です。
子どもたちへの声掛けのヒントが詰まっています。
目を通すだけでも参考になる本だと思います。
東洋館出版社さんらしい本、おすすめです。
出版社の案内には、
「大ヒット『すごい! 』シリーズの会話編、ついに登場! ○『静かにしなさい』よりも効
果のあるひと言○集中力を一気に高める『言葉の演出』○『物言わぬモノ』に話させる
子どもが思わず動きたくなる『教室コトバ』を65の具体的なセリフでわかりやすく紹
介。」
とあります。
今回紹介分「子どものやる気にどう火を付ける?」より強く印象に残った言葉は…
・「牛乳キャップより大きい字で書きなさい」
→ グーぐらいの○、を描きましょう、なども効果的です。
・「間違ったのではない、『間違いと分かった』んだ」
- このごろ自己肯定感が低い子どもが多いように感じるのでなおさら…。
・「先生に『肩ポン!』とされた人は書き直してね! 」
- がみがみが以前よりずっとち敬遠されるようになりました。
・「質より量です」
- 書いて書いて書きまくれ!を続けると書けるようになるものです。
最初はたいへん嫌がりますし、困難を感じるとは思いますが、支援しながら少しずつ
量を増やしていきます。のちのちの財産になります。保護者の理解がないと、なかなか
進められなくなってきましたが。
もう一つ、再掲載となりますが、
「色川大吉対談集 あの人ともういちど」①を載せます。
『昭和史世相篇』を読み、あの麻雀の人が歴史も?ともやもやしていましたが、
本書を読み、色川大吉さんと色川武大は違うのだとはっきりしました。
珍しい姓で、同じ「大」がお名前にあるので、わたしは勘違いしていたのです。
色川大吉さんは今年の9月に逝去されました。
昨日の朝、散歩で、久しぶりに友人の「和Olieve園」の前を通ってびっくり、
週末に小売りもしていることに気付きました。
行かなければ。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ②
[授業の中で]編
◇子どものやる気にどう火を付ける?
□まず予想しなさい
「自分で調べなさい」のその前に
→ すでにある材料(知識)でまず自分で考える
◎「調べる」前に「予想」する
□話を想像して聞きなさい
「自分で気付く」子どもを育てる
→ 当事者意識を全員で共有する
□牛乳キャップより大きい字で書きなさい
「具体物」でイメージを引き出す
→ 全員がわかる「イメージの対象」を提示する
□一瞬だけのチャンスです
集中力を一気に高める演出
→ 「もったいを付ける」と集中力が増す
□間違ったのではない、「間違いと分かった」んだ
間違うことをおそれない子どもにするために
→ クラスに「前向きなスタンダード」をつくる
□先生に「肩ポン!」とされた人は書き直してね!
先回りして指示を出す
→ がみがみ言うことなくいかに活動を促すか
「書き直しをするような人は一人もいないなあ」
= 途中発言
「書き直し候補者3人!」
→ 「未然」に防ぐ言葉を持とう
□期待する人を決めてください
子ども同士が伸ばし合う場を作る
うろうろタイム
~ 見合う
カンフル剤となる場面を仕掛ける
□×これぐらいならできそう?(逆効果)
言葉のちょっとしたニュアンスで…
・「これだけ書けたらたいしたものだけれど…」
・「書ける、書ける、書きなさい」
・「無意識の言葉」を意識する
□賞味期限が過ぎる前に書きます(行事作文)
「やるなら今」と思わせる
~ 当たり前のように話す
書き出す前のモチベーションが大切
「書くこと」の瞬発力を大切にする
□質より量です
「抵抗なく書ける子」を育てるために
否定しない
×「読みにくい」
◎量の絶対評価ができてから質を評価する
□「もーらい」ってもらいなさい
個人のいいところを全体に広げる
リラックスするから力が出せる
□おっ、書き出しにセリフ使ったんだね!みんなはどうしているかなあ
伝え方にもバリエーションを
→ 「聞こえるつぶやき」で伝える
□「切れていないロールケーキ」はやめてね
段落を付ける意識付け
具体的にイメージできる例えを学習に持ち込む
句読点
→ 「息継ぎしなさい」
推敲を促
し→「味見した?」
◎ あなたのクラスの「教室コトバ」を増やそう
□ウソ作文、ウソスピーチ禁止条例
その子らしさを引き出すために
- 体験した人しか書けないようなマニアックな作文
具体的なエピソードが自分らしさになる
□「まだ発見されていない一行」を書きなさい
「子どもの心」を振り向かせる
「音をたくさん入れてみる」
「関西弁でリアルに表現する」
「例えを上手く使ってみる」
◎ 具体的な指導の前に心の準備運動を!
□「えっ、やりすぎだろ」と先生に言わせてみなさい
モチベーションを上げる言葉
傍観者ではなく応援者になる
◎ 個人作業が始まってからが本当の勝負
□今まで発表した人が書いていなかったことは何ですか
聞いているようで聞いていない子をなくす
◎ 攻めの聞き手を育てる
□箇条書きの「み・か・ん」(グラフ・表・写真から)
学びを深める「教室コトバ」
○ み … 見たこと
○ か … 考えたこと
○ ん … ん?「疑問」
◎学習行為を「教室コトバ」に落とし込む
□「虫眼」になりなさい
細かく見ることを促すために
→ 子細に観察する目を磨く
細かく見ることよりよく書ける
☆「色川大吉対談集 あの人ともういちど」日本経済評論社 ①
◇イロイロ対談色川武大
□色川大吉 1925~
新演劇研究所創立 北村透谷研究 自由民権研究
□色川武大 1929~1989
'69「麻雀放浪記」
'77「怪しい来客簿」泉鏡花賞
'78「離婚」直木賞 ペンネーム:阿佐田哲也
□吉野脱出
後醍醐天皇を擁して色川党という水軍が活躍
北朝と戦った色川水軍もやがて関東へ落ち延びた
全国色川会
全国に百世帯くらい
□武大
「どうも人間ってのは二、三代掛けて時間を掛けて貯金で作られているような気がしない
でもないですね。生まれちゃって小学校、中学校当たりで直そうとしても、どうも原点
の方で何代か掛けて子どもってつくられているようだ」
□音に聞こえし、悪党色川
色川神社(那智勝浦の色川地区)
- 銅山 ひとつにごった川=色川
色川属=悪党
□色川三郎兵衛(自由民権家)
茨城県土浦 第1回代議士
□東大寺文書に「悪党色川」色川水軍
□色川にいろいろあって
色川幸太郎(最高裁判事)
色川三中-三郎兵衛-国士-武夫-武大
□姓は色川、名は…
色川大吉 内田良平(級友) 杉浦直樹(一つ下) 小松方正 西村晃(一つ上)
劇団 → 肺を手術 → 学者に
□武大が大吉の門下生になる?
『話の詩集』1984.9 対談は7月3日
◇歌はこころ、歌は人 高峰秀子
□高峰秀子
1924~2010 函館生
1929松竹
1950フリー
1955松山善三と結婚
□映画と流行歌
□戦中戦後
「空の新兵」
□失ってはならないもの
「二十四の瞳」「箱根の山」「リンゴ追分」「悲しい酒」
「NHK紅白歌合戦なんかにも責任があるんですよ。ヤング文化にすり寄っちゃって国民
的な歌の祭典ではなくなってしまった。基準が狂ってしまった。」 色川大吉
「今はテレビだから、歌のまずさはファッションや振りでカバーするって感じ。そんなこ
とが大手ふるってまかり通るから、大人の曲や歌詞をつくる人もいなくなってしまっ
た。」
□歌はこころ、歌はひと
高峰がうまいなと思う人
森山良子 森進一 和田アキ子
歌はこころであり人である
「言い方ひとつでここまで変わる教師のすごい! 会話術」の紹介 2回目です。
子どもたちへの声掛けのヒントが詰まっています。
目を通すだけでも参考になる本だと思います。
東洋館出版社さんらしい本、おすすめです。
出版社の案内には、
「大ヒット『すごい! 』シリーズの会話編、ついに登場! ○『静かにしなさい』よりも効
果のあるひと言○集中力を一気に高める『言葉の演出』○『物言わぬモノ』に話させる
子どもが思わず動きたくなる『教室コトバ』を65の具体的なセリフでわかりやすく紹
介。」
とあります。
今回紹介分「子どものやる気にどう火を付ける?」より強く印象に残った言葉は…
・「牛乳キャップより大きい字で書きなさい」
→ グーぐらいの○、を描きましょう、なども効果的です。
・「間違ったのではない、『間違いと分かった』んだ」
- このごろ自己肯定感が低い子どもが多いように感じるのでなおさら…。
・「先生に『肩ポン!』とされた人は書き直してね! 」
- がみがみが以前よりずっとち敬遠されるようになりました。
・「質より量です」
- 書いて書いて書きまくれ!を続けると書けるようになるものです。
最初はたいへん嫌がりますし、困難を感じるとは思いますが、支援しながら少しずつ
量を増やしていきます。のちのちの財産になります。保護者の理解がないと、なかなか
進められなくなってきましたが。
もう一つ、再掲載となりますが、
「色川大吉対談集 あの人ともういちど」①を載せます。
『昭和史世相篇』を読み、あの麻雀の人が歴史も?ともやもやしていましたが、
本書を読み、色川大吉さんと色川武大は違うのだとはっきりしました。
珍しい姓で、同じ「大」がお名前にあるので、わたしは勘違いしていたのです。
色川大吉さんは今年の9月に逝去されました。
昨日の朝、散歩で、久しぶりに友人の「和Olieve園」の前を通ってびっくり、
週末に小売りもしていることに気付きました。
行かなければ。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ②
[授業の中で]編
◇子どものやる気にどう火を付ける?
□まず予想しなさい
「自分で調べなさい」のその前に
→ すでにある材料(知識)でまず自分で考える
◎「調べる」前に「予想」する
□話を想像して聞きなさい
「自分で気付く」子どもを育てる
→ 当事者意識を全員で共有する
□牛乳キャップより大きい字で書きなさい
「具体物」でイメージを引き出す
→ 全員がわかる「イメージの対象」を提示する
□一瞬だけのチャンスです
集中力を一気に高める演出
→ 「もったいを付ける」と集中力が増す
□間違ったのではない、「間違いと分かった」んだ
間違うことをおそれない子どもにするために
→ クラスに「前向きなスタンダード」をつくる
□先生に「肩ポン!」とされた人は書き直してね!
先回りして指示を出す
→ がみがみ言うことなくいかに活動を促すか
「書き直しをするような人は一人もいないなあ」
= 途中発言
「書き直し候補者3人!」
→ 「未然」に防ぐ言葉を持とう
□期待する人を決めてください
子ども同士が伸ばし合う場を作る
うろうろタイム
~ 見合う
カンフル剤となる場面を仕掛ける
□×これぐらいならできそう?(逆効果)
言葉のちょっとしたニュアンスで…
・「これだけ書けたらたいしたものだけれど…」
・「書ける、書ける、書きなさい」
・「無意識の言葉」を意識する
□賞味期限が過ぎる前に書きます(行事作文)
「やるなら今」と思わせる
~ 当たり前のように話す
書き出す前のモチベーションが大切
「書くこと」の瞬発力を大切にする
□質より量です
「抵抗なく書ける子」を育てるために
否定しない
×「読みにくい」
◎量の絶対評価ができてから質を評価する
□「もーらい」ってもらいなさい
個人のいいところを全体に広げる
リラックスするから力が出せる
□おっ、書き出しにセリフ使ったんだね!みんなはどうしているかなあ
伝え方にもバリエーションを
→ 「聞こえるつぶやき」で伝える
□「切れていないロールケーキ」はやめてね
段落を付ける意識付け
具体的にイメージできる例えを学習に持ち込む
句読点
→ 「息継ぎしなさい」
推敲を促
し→「味見した?」
◎ あなたのクラスの「教室コトバ」を増やそう
□ウソ作文、ウソスピーチ禁止条例
その子らしさを引き出すために
- 体験した人しか書けないようなマニアックな作文
具体的なエピソードが自分らしさになる
□「まだ発見されていない一行」を書きなさい
「子どもの心」を振り向かせる
「音をたくさん入れてみる」
「関西弁でリアルに表現する」
「例えを上手く使ってみる」
◎ 具体的な指導の前に心の準備運動を!
□「えっ、やりすぎだろ」と先生に言わせてみなさい
モチベーションを上げる言葉
傍観者ではなく応援者になる
◎ 個人作業が始まってからが本当の勝負
□今まで発表した人が書いていなかったことは何ですか
聞いているようで聞いていない子をなくす
◎ 攻めの聞き手を育てる
□箇条書きの「み・か・ん」(グラフ・表・写真から)
学びを深める「教室コトバ」
○ み … 見たこと
○ か … 考えたこと
○ ん … ん?「疑問」
◎学習行為を「教室コトバ」に落とし込む
□「虫眼」になりなさい
細かく見ることを促すために
→ 子細に観察する目を磨く
細かく見ることよりよく書ける
☆「色川大吉対談集 あの人ともういちど」日本経済評論社 ①
◇イロイロ対談色川武大
□色川大吉 1925~
新演劇研究所創立 北村透谷研究 自由民権研究
□色川武大 1929~1989
'69「麻雀放浪記」
'77「怪しい来客簿」泉鏡花賞
'78「離婚」直木賞 ペンネーム:阿佐田哲也
□吉野脱出
後醍醐天皇を擁して色川党という水軍が活躍
北朝と戦った色川水軍もやがて関東へ落ち延びた
全国色川会
全国に百世帯くらい
□武大
「どうも人間ってのは二、三代掛けて時間を掛けて貯金で作られているような気がしない
でもないですね。生まれちゃって小学校、中学校当たりで直そうとしても、どうも原点
の方で何代か掛けて子どもってつくられているようだ」
□音に聞こえし、悪党色川
色川神社(那智勝浦の色川地区)
- 銅山 ひとつにごった川=色川
色川属=悪党
□色川三郎兵衛(自由民権家)
茨城県土浦 第1回代議士
□東大寺文書に「悪党色川」色川水軍
□色川にいろいろあって
色川幸太郎(最高裁判事)
色川三中-三郎兵衛-国士-武夫-武大
□姓は色川、名は…
色川大吉 内田良平(級友) 杉浦直樹(一つ下) 小松方正 西村晃(一つ上)
劇団 → 肺を手術 → 学者に
□武大が大吉の門下生になる?
『話の詩集』1984.9 対談は7月3日
◇歌はこころ、歌は人 高峰秀子
□高峰秀子
1924~2010 函館生
1929松竹
1950フリー
1955松山善三と結婚
□映画と流行歌
□戦中戦後
「空の新兵」
□失ってはならないもの
「二十四の瞳」「箱根の山」「リンゴ追分」「悲しい酒」
「NHK紅白歌合戦なんかにも責任があるんですよ。ヤング文化にすり寄っちゃって国民
的な歌の祭典ではなくなってしまった。基準が狂ってしまった。」 色川大吉
「今はテレビだから、歌のまずさはファッションや振りでカバーするって感じ。そんなこ
とが大手ふるってまかり通るから、大人の曲や歌詞をつくる人もいなくなってしまっ
た。」
□歌はこころ、歌はひと
高峰がうまいなと思う人
森山良子 森進一 和田アキ子
歌はこころであり人である
小浜逸郎さんはこんなことを⑭-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック(8) 1997年 /「逃げない13人のプロの生き方」小松成美 産経新聞出版 2012年【再掲載 2016.10】 [読書記録 教育]
今回は、12月22日に続いて、
「小浜逸郎さんはこんなことを」14回目、
「14歳 日本の子どもの謎」8回目の紹介です。
実際にそうなのかはっきりとは分かりませんが、
家族の変容をわかりやすく説いてくれます。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「徹底的な発想転換を
『学校機能大幅削減 + 余白に質の違う教育メニュー』」
・「『だらしない収容所』に収容された『大きな子供』たちに人生の無駄足を踏ませず,
正しい『大人化への道』を具体的に指し示してみせることは,私たち大人社会の役割。」
・「今は核家族が増え、家族が消費共同体になった」
・「今,反抗心を育てるためのきっかけを失わせている。真綿のように彼や彼女を押し包
み,いつまでも続く優しく濃密な『聖家族』となっている。マザコン男、ファザコン
女の増加は、子供が思春期になったときの自立の難しさを語っているようだ。 『家庭内
暴力』は文明病だといえる。」
もう一つ、再掲載となりますが、小松成美さんの
「逃げない13人のプロの生き方」を載せます。
プロの重み、責任を感じさせる言葉をたくさん見付ました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆小浜逸郎さんはこんなことを⑭-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック(8) 1997年
◇「だらしない収容所」の大きな子供③
□人生選択の多様性を最大限にする教育システムを!
□最重要
① 教師たちの苦しみをどうやったらうまく取り除けるか
② 子供たちの適切な「大人化」への道
□中高一貫教育は文部省のアリバイ作り
↓
徹底的な発想転換を
学校機能大幅削減 + 余白に質の違う教育メニュー
○ 義務教育の年限と通学時間通学日数を大胆に減らすこと
○ 基礎学力 + 最低限の公共性の育成
◎「だらしない収容所」に収容された「大きな子供」たちに人生の無駄足を踏ませず,
正しい「大人化への道」を具体的に指し示してみせることは,私たち大人社会の役割。
∥
◎ 無駄足の尻ぬぐいで疲れ果てている担当者にいつまでも罪や責任をなすりつけず,
彼等を合理的な形で救うことも大切な課題である
◇「ふつうの家族」の落とし穴①
□サカキバラ事件は親のせいではない
□昔の家族関係は良かったという嘘
昔はちっともいい時代ではなかった
昔は荒れた時代だった
□少年少女の淫行・犯罪は増えてはいない
□子供の自立を阻む現代家族
「家」
・ 一つの共同体の統合の概念
・ 時間的空間的に広い
・ 親類縁者まで
「家族」
・ 夫婦横軸 親子縦軸
・ 個人同士の関係の実態
◎ 戦後「家」は崩壊の一途をたどったが,「家族」はそれに歩調を合わせたわけでは
ない
□家族の本質 = エロスの共同体
夫婦の性愛の関係
親子の情愛の関係
◎今は核家族 = 消費共同体に
□今と昔の家族の違い
① 親が一人に振り向けるエネルギーの配分が多くなった
② 子育て期間が長くなった
③ 教育水準が高くなった
→ 要求水準も上昇
+
◎ 教育目標の質の変化
※ 昔
「労働者としての一人前」
→ 今 「一人の個人としての完成」
◎ 子供の自立には反抗が不可欠
↑
◎ しかし,今,反抗心を育てるためのきっかけを失わせている
真綿のように彼や彼女を押し包み,いつまでも続く優しく濃密な「聖家族」
◎ 人間関係の葛藤は内面化
家族内部だけで演じられるデリケートな心理ゲーム
↓
子供が思春期になったときの自立の難しさ
マザコン男 ファザコン女
↓
◎ 自立の難しさ
「家庭内暴力」は文明病
☆「逃げない13人のプロの生き方」小松成美 産経新聞出版 2012年【再掲載 2016.10】
<出版社の案内>
なぜ彼らの心は折れないのか!試練の日本におくる小松成美渾身のノンフィクション!
「プロ選手である自分は、希望を与える存在であると信じられる。だから、どんな困難が
待っていようと逃げるつもりはない」 (プロサッカー選手 香川真司)
日本に生きる者として自分の居場所から決して逃げない。今こそ「心が折れない人」を知る! 小松成美が描く13人のプロの「生きざま」
◇香川真司
心を無にすると理想的なゴールやアシストが難なく生まれる
◇白鵬翔
大関と横綱
地位は一つしか違わない
しかし背負うものがまったく違う
◇渡辺謙
ぼくの代わりに20人が待機していた
プロの世界はここまで壮絶なのかと心が奮い立った
◇さだまさし
どん底まで落ちたらとりあえず45歳までは生きてみるかと思えた
曲はクラシック 詞は永六輔
◇野口聡一
正式に出発が決まるとわたしは遺書を書いた
◎ 練習は本番のつもりで、本番は練習のつもりで
◇藤原新
走るとは自分の知らない世界に行けること
◇清宮克幸
火花が散るようなレギュラー争いが選手間の絆を深める
レスリングでラグビーを変える ヤマハ
練習は一日に○時間(メモしてありませんでした=ハマコウ註)
◎集中力と効率
◇中村勘九郎
◎勘九郎の名前は憧れであり尊敬であり恐怖だった
◇蜷川幸雄
◎歴史に残る戯曲じゃなく時代に称される演劇でいい
◇YOSTKI
ステージに上がりピアノを弾く自分はこんなにも自然なんだ
◇谷川浩司
◎対局は勝負だが指し手は会話でもある
◇伊集院静
悲しみはこれまで流れた多くの時間が解決してくれた
立教大学野球部
待ってくれる人がいる幸福
◇秋元康
壁はムリに乗り越えなくてよい
左か右に動けばよい
低くなっていたり途切れていたりする
◎何かを始めなければ何も起こらない
「小浜逸郎さんはこんなことを」14回目、
「14歳 日本の子どもの謎」8回目の紹介です。
実際にそうなのかはっきりとは分かりませんが、
家族の変容をわかりやすく説いてくれます。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「徹底的な発想転換を
『学校機能大幅削減 + 余白に質の違う教育メニュー』」
・「『だらしない収容所』に収容された『大きな子供』たちに人生の無駄足を踏ませず,
正しい『大人化への道』を具体的に指し示してみせることは,私たち大人社会の役割。」
・「今は核家族が増え、家族が消費共同体になった」
・「今,反抗心を育てるためのきっかけを失わせている。真綿のように彼や彼女を押し包
み,いつまでも続く優しく濃密な『聖家族』となっている。マザコン男、ファザコン
女の増加は、子供が思春期になったときの自立の難しさを語っているようだ。 『家庭内
暴力』は文明病だといえる。」
もう一つ、再掲載となりますが、小松成美さんの
「逃げない13人のプロの生き方」を載せます。
プロの重み、責任を感じさせる言葉をたくさん見付ました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆小浜逸郎さんはこんなことを⑭-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック(8) 1997年
◇「だらしない収容所」の大きな子供③
□人生選択の多様性を最大限にする教育システムを!
□最重要
① 教師たちの苦しみをどうやったらうまく取り除けるか
② 子供たちの適切な「大人化」への道
□中高一貫教育は文部省のアリバイ作り
↓
徹底的な発想転換を
学校機能大幅削減 + 余白に質の違う教育メニュー
○ 義務教育の年限と通学時間通学日数を大胆に減らすこと
○ 基礎学力 + 最低限の公共性の育成
◎「だらしない収容所」に収容された「大きな子供」たちに人生の無駄足を踏ませず,
正しい「大人化への道」を具体的に指し示してみせることは,私たち大人社会の役割。
∥
◎ 無駄足の尻ぬぐいで疲れ果てている担当者にいつまでも罪や責任をなすりつけず,
彼等を合理的な形で救うことも大切な課題である
◇「ふつうの家族」の落とし穴①
□サカキバラ事件は親のせいではない
□昔の家族関係は良かったという嘘
昔はちっともいい時代ではなかった
昔は荒れた時代だった
□少年少女の淫行・犯罪は増えてはいない
□子供の自立を阻む現代家族
「家」
・ 一つの共同体の統合の概念
・ 時間的空間的に広い
・ 親類縁者まで
「家族」
・ 夫婦横軸 親子縦軸
・ 個人同士の関係の実態
◎ 戦後「家」は崩壊の一途をたどったが,「家族」はそれに歩調を合わせたわけでは
ない
□家族の本質 = エロスの共同体
夫婦の性愛の関係
親子の情愛の関係
◎今は核家族 = 消費共同体に
□今と昔の家族の違い
① 親が一人に振り向けるエネルギーの配分が多くなった
② 子育て期間が長くなった
③ 教育水準が高くなった
→ 要求水準も上昇
+
◎ 教育目標の質の変化
※ 昔
「労働者としての一人前」
→ 今 「一人の個人としての完成」
◎ 子供の自立には反抗が不可欠
↑
◎ しかし,今,反抗心を育てるためのきっかけを失わせている
真綿のように彼や彼女を押し包み,いつまでも続く優しく濃密な「聖家族」
◎ 人間関係の葛藤は内面化
家族内部だけで演じられるデリケートな心理ゲーム
↓
子供が思春期になったときの自立の難しさ
マザコン男 ファザコン女
↓
◎ 自立の難しさ
「家庭内暴力」は文明病
☆「逃げない13人のプロの生き方」小松成美 産経新聞出版 2012年【再掲載 2016.10】
<出版社の案内>
なぜ彼らの心は折れないのか!試練の日本におくる小松成美渾身のノンフィクション!
「プロ選手である自分は、希望を与える存在であると信じられる。だから、どんな困難が
待っていようと逃げるつもりはない」 (プロサッカー選手 香川真司)
日本に生きる者として自分の居場所から決して逃げない。今こそ「心が折れない人」を知る! 小松成美が描く13人のプロの「生きざま」
◇香川真司
心を無にすると理想的なゴールやアシストが難なく生まれる
◇白鵬翔
大関と横綱
地位は一つしか違わない
しかし背負うものがまったく違う
◇渡辺謙
ぼくの代わりに20人が待機していた
プロの世界はここまで壮絶なのかと心が奮い立った
◇さだまさし
どん底まで落ちたらとりあえず45歳までは生きてみるかと思えた
曲はクラシック 詞は永六輔
◇野口聡一
正式に出発が決まるとわたしは遺書を書いた
◎ 練習は本番のつもりで、本番は練習のつもりで
◇藤原新
走るとは自分の知らない世界に行けること
◇清宮克幸
火花が散るようなレギュラー争いが選手間の絆を深める
レスリングでラグビーを変える ヤマハ
練習は一日に○時間(メモしてありませんでした=ハマコウ註)
◎集中力と効率
◇中村勘九郎
◎勘九郎の名前は憧れであり尊敬であり恐怖だった
◇蜷川幸雄
◎歴史に残る戯曲じゃなく時代に称される演劇でいい
◇YOSTKI
ステージに上がりピアノを弾く自分はこんなにも自然なんだ
◇谷川浩司
◎対局は勝負だが指し手は会話でもある
◇伊集院静
悲しみはこれまで流れた多くの時間が解決してくれた
立教大学野球部
待ってくれる人がいる幸福
◇秋元康
壁はムリに乗り越えなくてよい
左か右に動けばよい
低くなっていたり途切れていたりする
◎何かを始めなければ何も起こらない
「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ② /「続坂東先生の教育講座」坂東義教 モーニングショー 全国朝日放送株式会社 1980年 ②【再掲載 2018.5】 [読書記録 宗教]
今回は、12月18日に続いてひろさちやさんの
「孤独のすすめ」2回目の紹介です。
出版社の案内には、
「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」
とあります。
「西日本文化 と 東日本文化」、昔から言われていることですが、
わたしはおもしろく感じました。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「昔の大阪人のように、相手の思惑を気にせず、自分の都合を優先させて生きることで
す。あるいは昔の東京人のように、相手にベタベタすることなく、むしろ積極的に孤
独に生きること。」
- それぞれのよさがあります。東京、大阪に限らず。
・「乗客は <乗ってやっている> のと同時に <載せていただいている>」
- お客様だけでなく、提供する側も神さまということでしょうか。
・「資本の論理、平たくいえば資本の都合によって労働者は仲間の労働者と競争させられ
る
→ 労働者同士が対立
→ 仲間意識が喪失 」
・「日本人の血の内部は二つの文化が流れているのではないでしょうか
縄文文化(仲間意識)と弥生文化(ライバル意識)とが。」
もう一つ、再掲載となりますが、坂東義教さんの
「続坂東先生の教育講座」②を載せます。
四十年以上前。
高校生の頃でしょうか、風邪で学校を休んでテレビを見ていました。
今でも(番組内容は違いますが)NET系列の溝口泰男のモーニングショー。
朴訥とした北海道なまり?東北のなまり?の坂東先生の「子育て講座」。
とてもおもしろいものでした。
当時のVTRがあるなら、もう一度見せてもらいたいなあ‥。
当時他の職業を志望していたわたしが教職に就いたことに関連があるのかもしれません。
あまりにも若く亡くなられた坂東先生。
要約を読み直して、人気が高かったわけがわかります。
お母さん、教育関係者におすすめの本です。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ②
◇世間の孤独(1)
7 江戸っ子と浪速っ子
□秋深き隣は何をする人ぞ - 隣人と一献を傾けたい心境
しかし、ひとり酒を飲む(相手の都合を考える)
明日の迷惑を避けるために今日の寂しさを我慢する = 昔の東京人
↑↓
大阪人は訪ねる
相手の感情を考えず自分の都合
隣の三尺
東京人は翌日掃除
大阪人は「おおきにおおきに」
◎ 昔の大阪人のように、相手の思惑を気にせず、自分の都合を優先させて生きること
です。あるいは昔の東京人のように、相手にベタベタすることなく、むしろ積極的に
孤独に生きること。
8 お互い様意識
大阪 - 葬儀は地域共同体の仕事(隣近所がすべて)
時代
~ 昔と今の違い
仲間意識の衰退
お互い様意識も
◎ 乗客は <乗ってやっている> のと同時に <載せていただいている>
9 縄文文化と弥生文化
なぜ仲間意識を喪失したのでしょうか?
↑
日本的な資本主義の論理の横行
◎ 資本の論理、平たくいえば資本の都合によって労働者は仲間の労働者と競争させ
られる
→ 労働者同士が対立
→ 仲間意識が喪失
日本人は農耕民族
仲間意識が希薄となり、競争意識、ライバル意識が
= 水資源 我田引水
隣そねみ 隣の貧乏はかもの味
◎ 農耕民族は「ヤマアラシのジレンマ」に悩む
永六輔
映画『寅さん』に対して「あんなの江戸っ子の生き方じゃない」
◎ 江戸っ子は隣近所に対して、あんなにベタベタした関係は結ばない。互いに干渉
しないで生きるのが江戸っ子だ。
ひろさちや
映画『寅さん』 - 古き良き時代の浪速っ子の生き方
∥
◎ 日本人の血の内部は二つの文化が流れているのではないでしょうか
縄文文化(仲間意識)と弥生文化(ライバル意識)
☆「続坂東先生の教育講座」坂東義教 モーニングショー 全国朝日放送株式会社 1980年 ②【再掲載 2018.5】
◇ダメを言わないおかめの五得教育
□冷たい夫婦の悲しい物語
冷たいお母さん
→ 子供は小さいときに逆戻り
□理解とはただ相手のことを分かるだけじゃない
◎ まず夫婦仲
□お乳いじられたって減りゃしない
いいお母さんは心において子供でなきゃならん
□皮肉な言い方-いやだいやだ
特に×なのは…「できないことを拒否すること」
× できないこと、過失を叱ってはダメ
× 脅かしてはダメ
× 辱めるのもダメ
× 皮肉もダメ
□すぐ人と比べて悪口
子供が大きくなったら「親が違う」
□奥さん、おかめの顔が理想だ!
◎おかめ
・どこまでも見捨てぬ優しい目
・子供のため息一つだって聞き漏らさない耳
・高ぶらない謙虚な鼻
・励ます口
・豊かな頬
= 「五徳の心と顔」
◇僕に注目して!非行少年は叫ぶ
□母さん僕を叱って
母さんどうか病気になって
とげとげしい暗い顔なんてやめろ
□「注射だぞ」って脅かす教育
- それが積み重なると問題
□少年は非行に走るほかなかった
教護院の少年
◎「注目させるために人をアッと言わせる悪いこと」
|
※ 疎外されるから余計不満で次々と問題を起こす
□叱られても叱られてもお母さんが好き
情緒不安定 - 気分本意で根気もない
反逆して、愛って言うのは深まっていくもの
◎ 具体的な愛情 = 容認
□「容認」することは相手の感情を受け入れてやること
◎容れるのは話を聞いてやること「今日はどうだったのお?」
(※「の」じゃなく「のお」と坂東さんの言=ハマコウ註)
「孤独のすすめ」2回目の紹介です。
出版社の案内には、
「そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!現代日本がつくり出した、本当は誰しも感
じている『孤独』な状況-。昔の共同体のような『閉じた社会』での密な関係はなくな
り、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。い
つでも人と繋がれる時代に生きていながらも、昔に増して孤立感・疎外感を抱いている
人は多いようです。そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一
個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくあります。そもそも
今の世の中は狂っているともいえます。人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生
きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんの
ちょっとコツが入るのです。本書は、『孤独』というものの本質に立ち返り、般若をは
じめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな『孤独』を
恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手
に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。」
とあります。
「西日本文化 と 東日本文化」、昔から言われていることですが、
わたしはおもしろく感じました。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「昔の大阪人のように、相手の思惑を気にせず、自分の都合を優先させて生きることで
す。あるいは昔の東京人のように、相手にベタベタすることなく、むしろ積極的に孤
独に生きること。」
- それぞれのよさがあります。東京、大阪に限らず。
・「乗客は <乗ってやっている> のと同時に <載せていただいている>」
- お客様だけでなく、提供する側も神さまということでしょうか。
・「資本の論理、平たくいえば資本の都合によって労働者は仲間の労働者と競争させられ
る
→ 労働者同士が対立
→ 仲間意識が喪失 」
・「日本人の血の内部は二つの文化が流れているのではないでしょうか
縄文文化(仲間意識)と弥生文化(ライバル意識)とが。」
もう一つ、再掲載となりますが、坂東義教さんの
「続坂東先生の教育講座」②を載せます。
四十年以上前。
高校生の頃でしょうか、風邪で学校を休んでテレビを見ていました。
今でも(番組内容は違いますが)NET系列の溝口泰男のモーニングショー。
朴訥とした北海道なまり?東北のなまり?の坂東先生の「子育て講座」。
とてもおもしろいものでした。
当時のVTRがあるなら、もう一度見せてもらいたいなあ‥。
当時他の職業を志望していたわたしが教職に就いたことに関連があるのかもしれません。
あまりにも若く亡くなられた坂東先生。
要約を読み直して、人気が高かったわけがわかります。
お母さん、教育関係者におすすめの本です。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「孤独のすすめ」ひろさちや SB新書 2016年 ②
◇世間の孤独(1)
7 江戸っ子と浪速っ子
□秋深き隣は何をする人ぞ - 隣人と一献を傾けたい心境
しかし、ひとり酒を飲む(相手の都合を考える)
明日の迷惑を避けるために今日の寂しさを我慢する = 昔の東京人
↑↓
大阪人は訪ねる
相手の感情を考えず自分の都合
隣の三尺
東京人は翌日掃除
大阪人は「おおきにおおきに」
◎ 昔の大阪人のように、相手の思惑を気にせず、自分の都合を優先させて生きること
です。あるいは昔の東京人のように、相手にベタベタすることなく、むしろ積極的に
孤独に生きること。
8 お互い様意識
大阪 - 葬儀は地域共同体の仕事(隣近所がすべて)
時代
~ 昔と今の違い
仲間意識の衰退
お互い様意識も
◎ 乗客は <乗ってやっている> のと同時に <載せていただいている>
9 縄文文化と弥生文化
なぜ仲間意識を喪失したのでしょうか?
↑
日本的な資本主義の論理の横行
◎ 資本の論理、平たくいえば資本の都合によって労働者は仲間の労働者と競争させ
られる
→ 労働者同士が対立
→ 仲間意識が喪失
日本人は農耕民族
仲間意識が希薄となり、競争意識、ライバル意識が
= 水資源 我田引水
隣そねみ 隣の貧乏はかもの味
◎ 農耕民族は「ヤマアラシのジレンマ」に悩む
永六輔
映画『寅さん』に対して「あんなの江戸っ子の生き方じゃない」
◎ 江戸っ子は隣近所に対して、あんなにベタベタした関係は結ばない。互いに干渉
しないで生きるのが江戸っ子だ。
ひろさちや
映画『寅さん』 - 古き良き時代の浪速っ子の生き方
∥
◎ 日本人の血の内部は二つの文化が流れているのではないでしょうか
縄文文化(仲間意識)と弥生文化(ライバル意識)
☆「続坂東先生の教育講座」坂東義教 モーニングショー 全国朝日放送株式会社 1980年 ②【再掲載 2018.5】
◇ダメを言わないおかめの五得教育
□冷たい夫婦の悲しい物語
冷たいお母さん
→ 子供は小さいときに逆戻り
□理解とはただ相手のことを分かるだけじゃない
◎ まず夫婦仲
□お乳いじられたって減りゃしない
いいお母さんは心において子供でなきゃならん
□皮肉な言い方-いやだいやだ
特に×なのは…「できないことを拒否すること」
× できないこと、過失を叱ってはダメ
× 脅かしてはダメ
× 辱めるのもダメ
× 皮肉もダメ
□すぐ人と比べて悪口
子供が大きくなったら「親が違う」
□奥さん、おかめの顔が理想だ!
◎おかめ
・どこまでも見捨てぬ優しい目
・子供のため息一つだって聞き漏らさない耳
・高ぶらない謙虚な鼻
・励ます口
・豊かな頬
= 「五徳の心と顔」
◇僕に注目して!非行少年は叫ぶ
□母さん僕を叱って
母さんどうか病気になって
とげとげしい暗い顔なんてやめろ
□「注射だぞ」って脅かす教育
- それが積み重なると問題
□少年は非行に走るほかなかった
教護院の少年
◎「注目させるために人をアッと言わせる悪いこと」
|
※ 疎外されるから余計不満で次々と問題を起こす
□叱られても叱られてもお母さんが好き
情緒不安定 - 気分本意で根気もない
反逆して、愛って言うのは深まっていくもの
◎ 具体的な愛情 = 容認
□「容認」することは相手の感情を受け入れてやること
◎容れるのは話を聞いてやること「今日はどうだったのお?」
(※「の」じゃなく「のお」と坂東さんの言=ハマコウ註)
「岩波講座 現代の教育〈第0巻〉教育への告発」佐伯胖 黒崎勲 佐藤学 田中孝彦 浜田寿美男 藤田英典 編 岩波書店 1998年 /「ボクシングに賭ける-アカンタレと夜学教師の日々」脇浜義明 岩波書店 1996年【再々掲載 2011.8】 [読書記録 教育]
今回は、
「岩波講座 現代の教育〈第0巻〉教育への告発」を紹介します。
出版社の案内には、
「いまや国民のあらゆる層に、教育の現実にたいする不安と怒りの声が上がっている。ま
た、教育を立て直そうとする熱い思いや真摯な提言が語られている。時代の闇のなかで、
改革への手がかりをさぐる告発の声を集めた。」
とあります。
各界の方からの提言が載せられています。
印象に残った言葉のみメモしたので、本当にざっくりとしたものになっています。
20年経ち、「告発」の効果があったでしょうか。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「白紙の内申書」
・「教育と言うこと自体が避けがたい悪を含んでいる」
・「いまの学校が教えてきたのは教え方でも何でも中途半端」
・「崩壊する親 権威なき学校権力」
この本の要約に脇浜義明さんの名前がありました。
20年前に呼んで衝撃を受けた本を思い出します。
再掲載となりますが、脇浜義明さんの
「ボクシングに賭ける-アカンタレと夜学教師の日々」を載せます。
広く読まれてほしい本、おすすめです。
教育関係者、政治家の皆さんに読んでいただきたいと思います。
最近、飼い犬のワクがよく外に出たがります。
手すりの棒につながれて、前の道を姿勢よく見ていたり、寝そべったりしています。
気分転換にもなり、暖かくて気持ちがよいのでしょう。
昨日、帰宅するとワクが玄関のポストにつながれていました。
身動きがとれなくなっているのに、静かにしていました。
12歳になってもいたずらです。
今日から、勤務校は冬期休業に入ります。
わたしは、これから年休をとり、家での片付けや充電のときとなります。
少しのんびりとできそうです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「岩波講座 現代の教育〈第0巻〉教育への告発」佐伯 胖 黒崎 勲 佐藤 学 田中 孝彦 浜田 寿美男 藤田 英典 編 岩波書店 1998年
◇白紙の内申書 脇浜義明
<反>オフィシャルレトリック生徒指導
~ 自立した対抗文化不在の中で個人と管理職とが直結した
◇僕にとっての学校 谷川俊太郎
教育と言うこと自体が避けがたい悪を含んでいる
◇前田雅子
学校に行かない子と親の会
◇宮大工を育てる 小川三夫
西岡常一の内弟子 鵤工房
「いまの学校が教えてきたのは教え方でも何でも中途半端」
中途半端な知識が邪魔をして体で覚えられない
↓
◎ 体で覚える その上で頭を使わなくてはならない
◇三遊亭円楽
噺家修業の今と昔
◇僕を育ててくれた師匠たち 遠藤ケイ
草の根民俗学
◇平井雷太
「教えない教育」
◇今授業が面白い 善本幸夫
崩壊する親
権威なき学校権力
◇網野善彦
日本史教育をめぐって
◇林光
音楽教育に
◇学校は誰のためにあるのか 山田洋次
学校教育の主人公は生徒と先生ではないか
☆「ボクシングに賭ける-アカンタレと夜学教師の日々」脇浜義明 岩波書店 1996年【再々掲載 2011.8】
<出版社の案内>
学力がない。気力がない。おまえら、もっとしっかりせいや。定時制高校生のアカンタレ
たちに絶望しながら、教師はリングでミットを出し続ける。日常の厳しい節制に、戦う技
術の鍛練に、生徒たちを徹底的に追いつめる。ごまかしを許さない一徹教師の指導とアカ
ンタレたちが火花を散らす、哀歓ただよう人間ドキュメント。
◇私とボクシング
後藤正治
『リターンマッチ』(文藝春秋1994) 大宅壮一ノンフィクション賞
55歳 定時制高校教員
◎「学校が嫌いで、事実学校から受ける恩恵がほとんど無かった層にも学校化の波が及
んで支配している」
◇打たれても目を離さない少年
ボクシング
インタハイではボクシングのみ定時制も全日制に交じる
◎「辛抱強く見守って、困ったときに助けてくれる人がいるほど幸せなことはない」
ワル → 人間回復のきっかけ
ボクシング = 「負けん気が強くないとダメ」
闘争心がない子はいくら器用で運動神経が優れていてもモノにならない
少年の美徳とは「卑怯者になることを極端に嫌う」こと
ヒロイズムは利益を伴わず、人目に触れず、華やかに誇示されないから感動的なの
である
◎「今の教育問題を生み出す原因の一つは学校教育云々もさることながら、一般社会に教
育力がなくなったことだ」
= 社会の病弱化こそ教育荒廃の元凶
遊びは平等でも、その代償は極めて不平等
= 金持ちは金を使うが、貧乏人は人生を使う
◎ 金持ちはいつでも「マトモ」な生活に戻れるが、 貧乏人は戻る道が無くヤクザ
の道に
◎ 創造するには時間と根気がいるが崩れるのは一瞬だ
◇阪神大震災の慰問試合
「生徒や民衆はそのような行動をとれるのに、その上に立つ管理的な立場の人の中にそれ
ができない人が多かった」
|
◎ マスコミ報道のひどさ =「世界残酷物語」式の押しつけ
① 悲惨なネタ探し
② お涙ちょうだい式浪花節探し
|
◎震災は決して平等ではなかった
= 平常時の社会的差別とパラレルな被災状況
※ 筆者(脇浜氏)が腹を立てたこと
① 社会的差別
② それを欺瞞的に補う浅薄な偽善的ヒューマニズムの氾濫
③ 平常時には差別を叩いた先進部分の沈黙
④ 犠牲者庶民の心情(悲しいまでに優しく忍耐強い)
◇賽の河原で石を積む
妙な妥協をしたり偽善ぶるより誠実な生き方の方がよい
「相手を倒したパンチのことはよく覚えているが、その前に打ったパンチのことは覚え
ていない」
= 捨て駒が大切
◎「賽の河原のようにコツコツ石を積んでいたら鬼が来てそれを崩すのだ。しかし、地
震のようにすっかり破壊することはない。少しは残してくれるから、またそこから
積み直す」
◇ドロップアウト達の牙
かつての夜学には反抗する子が多かった
○知的反抗 → 左翼
○暴力的反抗 → 不良
◎しかし、内にこもる植物的生徒が増えてきた
∥
※ 社会への異議申し立てが退行した姿、外部社会に圧倒され、悲鳴すらも出なくなっ
た被抑圧者の姿
矛盾の犠牲者の吹きだまりとしての定時制
学歴インフレ
↓ 高卒者が中卒者の仕事をするようになった
↓ ∥
↓ 中学卒業者の就業機会を制限する
現在
「せめて高校ぐらい、いや大学ぐらい」というせっぱ詰まった惨めな進学競争
∥
◎ 子供が親より物質的に豊かになれる時代は終わった
「負のサイクル」 岡村達雄『現代公教育論』
貧困層
→ 低い学力
→ 低い就学機会
→ 不安定・低賃金職業機会
→ 貧困層
「単位制高校」
文部省筋の考え = 定時制の使命は終わった
→ 多様化への対応
単位制高校
◎ 全日制からドロップアウト軍を追い出して(犯罪1)別途学校をつくってやって
そこに収容する。その学校は定時制から勤労学生を追い出す(犯罪2)
∥
◎ ユダヤとパレスチナ
より弱い立場のものを犠牲にして矛盾を解決しようとするが矛盾を生み出す
元凶には手をつけないのである
↑↓
◎ 全日制のオチコボレを勤労学生に同化させること
「誰にせよ働く必要のない者なんかいない」 = 主流に同化させること
【問題】
- 仕事に誇りと人生設計がなくなった
= だれでもできる、期待されていない
↓
▲ 単に金のためにだけ働く
<若い人に影響を与える仕事を!>
<「持続」と「信用」の思想を!>
∥
リクルート文化の犯罪
若者を刹那主義に追いやった罪
知的資本、技能的資本を欠く中卒者・定時制高校労働者の精神を汚染した
※リクルート文化
◎「忍耐」「努力」という発想を潰し、際限ない安易な転職を是とする思想を若者に与
えた
|
◎ 資本を持たない貧困者が唯一資本に拮抗できる資産である「持続」と「信用」の思
想を破壊した
「けつわり」→「とらばーゆ」
続きは → 2011.8.14記事「ボクシングに賭ける」脇浜義明 岩波書店 1996年
「岩波講座 現代の教育〈第0巻〉教育への告発」を紹介します。
出版社の案内には、
「いまや国民のあらゆる層に、教育の現実にたいする不安と怒りの声が上がっている。ま
た、教育を立て直そうとする熱い思いや真摯な提言が語られている。時代の闇のなかで、
改革への手がかりをさぐる告発の声を集めた。」
とあります。
各界の方からの提言が載せられています。
印象に残った言葉のみメモしたので、本当にざっくりとしたものになっています。
20年経ち、「告発」の効果があったでしょうか。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「白紙の内申書」
・「教育と言うこと自体が避けがたい悪を含んでいる」
・「いまの学校が教えてきたのは教え方でも何でも中途半端」
・「崩壊する親 権威なき学校権力」
この本の要約に脇浜義明さんの名前がありました。
20年前に呼んで衝撃を受けた本を思い出します。
再掲載となりますが、脇浜義明さんの
「ボクシングに賭ける-アカンタレと夜学教師の日々」を載せます。
広く読まれてほしい本、おすすめです。
教育関係者、政治家の皆さんに読んでいただきたいと思います。
最近、飼い犬のワクがよく外に出たがります。
手すりの棒につながれて、前の道を姿勢よく見ていたり、寝そべったりしています。
気分転換にもなり、暖かくて気持ちがよいのでしょう。
昨日、帰宅するとワクが玄関のポストにつながれていました。
身動きがとれなくなっているのに、静かにしていました。
12歳になってもいたずらです。
今日から、勤務校は冬期休業に入ります。
わたしは、これから年休をとり、家での片付けや充電のときとなります。
少しのんびりとできそうです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「岩波講座 現代の教育〈第0巻〉教育への告発」佐伯 胖 黒崎 勲 佐藤 学 田中 孝彦 浜田 寿美男 藤田 英典 編 岩波書店 1998年
◇白紙の内申書 脇浜義明
<反>オフィシャルレトリック生徒指導
~ 自立した対抗文化不在の中で個人と管理職とが直結した
◇僕にとっての学校 谷川俊太郎
教育と言うこと自体が避けがたい悪を含んでいる
◇前田雅子
学校に行かない子と親の会
◇宮大工を育てる 小川三夫
西岡常一の内弟子 鵤工房
「いまの学校が教えてきたのは教え方でも何でも中途半端」
中途半端な知識が邪魔をして体で覚えられない
↓
◎ 体で覚える その上で頭を使わなくてはならない
◇三遊亭円楽
噺家修業の今と昔
◇僕を育ててくれた師匠たち 遠藤ケイ
草の根民俗学
◇平井雷太
「教えない教育」
◇今授業が面白い 善本幸夫
崩壊する親
権威なき学校権力
◇網野善彦
日本史教育をめぐって
◇林光
音楽教育に
◇学校は誰のためにあるのか 山田洋次
学校教育の主人公は生徒と先生ではないか
☆「ボクシングに賭ける-アカンタレと夜学教師の日々」脇浜義明 岩波書店 1996年【再々掲載 2011.8】
<出版社の案内>
学力がない。気力がない。おまえら、もっとしっかりせいや。定時制高校生のアカンタレ
たちに絶望しながら、教師はリングでミットを出し続ける。日常の厳しい節制に、戦う技
術の鍛練に、生徒たちを徹底的に追いつめる。ごまかしを許さない一徹教師の指導とアカ
ンタレたちが火花を散らす、哀歓ただよう人間ドキュメント。
◇私とボクシング
後藤正治
『リターンマッチ』(文藝春秋1994) 大宅壮一ノンフィクション賞
55歳 定時制高校教員
◎「学校が嫌いで、事実学校から受ける恩恵がほとんど無かった層にも学校化の波が及
んで支配している」
◇打たれても目を離さない少年
ボクシング
インタハイではボクシングのみ定時制も全日制に交じる
◎「辛抱強く見守って、困ったときに助けてくれる人がいるほど幸せなことはない」
ワル → 人間回復のきっかけ
ボクシング = 「負けん気が強くないとダメ」
闘争心がない子はいくら器用で運動神経が優れていてもモノにならない
少年の美徳とは「卑怯者になることを極端に嫌う」こと
ヒロイズムは利益を伴わず、人目に触れず、華やかに誇示されないから感動的なの
である
◎「今の教育問題を生み出す原因の一つは学校教育云々もさることながら、一般社会に教
育力がなくなったことだ」
= 社会の病弱化こそ教育荒廃の元凶
遊びは平等でも、その代償は極めて不平等
= 金持ちは金を使うが、貧乏人は人生を使う
◎ 金持ちはいつでも「マトモ」な生活に戻れるが、 貧乏人は戻る道が無くヤクザ
の道に
◎ 創造するには時間と根気がいるが崩れるのは一瞬だ
◇阪神大震災の慰問試合
「生徒や民衆はそのような行動をとれるのに、その上に立つ管理的な立場の人の中にそれ
ができない人が多かった」
|
◎ マスコミ報道のひどさ =「世界残酷物語」式の押しつけ
① 悲惨なネタ探し
② お涙ちょうだい式浪花節探し
|
◎震災は決して平等ではなかった
= 平常時の社会的差別とパラレルな被災状況
※ 筆者(脇浜氏)が腹を立てたこと
① 社会的差別
② それを欺瞞的に補う浅薄な偽善的ヒューマニズムの氾濫
③ 平常時には差別を叩いた先進部分の沈黙
④ 犠牲者庶民の心情(悲しいまでに優しく忍耐強い)
◇賽の河原で石を積む
妙な妥協をしたり偽善ぶるより誠実な生き方の方がよい
「相手を倒したパンチのことはよく覚えているが、その前に打ったパンチのことは覚え
ていない」
= 捨て駒が大切
◎「賽の河原のようにコツコツ石を積んでいたら鬼が来てそれを崩すのだ。しかし、地
震のようにすっかり破壊することはない。少しは残してくれるから、またそこから
積み直す」
◇ドロップアウト達の牙
かつての夜学には反抗する子が多かった
○知的反抗 → 左翼
○暴力的反抗 → 不良
◎しかし、内にこもる植物的生徒が増えてきた
∥
※ 社会への異議申し立てが退行した姿、外部社会に圧倒され、悲鳴すらも出なくなっ
た被抑圧者の姿
矛盾の犠牲者の吹きだまりとしての定時制
学歴インフレ
↓ 高卒者が中卒者の仕事をするようになった
↓ ∥
↓ 中学卒業者の就業機会を制限する
現在
「せめて高校ぐらい、いや大学ぐらい」というせっぱ詰まった惨めな進学競争
∥
◎ 子供が親より物質的に豊かになれる時代は終わった
「負のサイクル」 岡村達雄『現代公教育論』
貧困層
→ 低い学力
→ 低い就学機会
→ 不安定・低賃金職業機会
→ 貧困層
「単位制高校」
文部省筋の考え = 定時制の使命は終わった
→ 多様化への対応
単位制高校
◎ 全日制からドロップアウト軍を追い出して(犯罪1)別途学校をつくってやって
そこに収容する。その学校は定時制から勤労学生を追い出す(犯罪2)
∥
◎ ユダヤとパレスチナ
より弱い立場のものを犠牲にして矛盾を解決しようとするが矛盾を生み出す
元凶には手をつけないのである
↑↓
◎ 全日制のオチコボレを勤労学生に同化させること
「誰にせよ働く必要のない者なんかいない」 = 主流に同化させること
【問題】
- 仕事に誇りと人生設計がなくなった
= だれでもできる、期待されていない
↓
▲ 単に金のためにだけ働く
<若い人に影響を与える仕事を!>
<「持続」と「信用」の思想を!>
∥
リクルート文化の犯罪
若者を刹那主義に追いやった罪
知的資本、技能的資本を欠く中卒者・定時制高校労働者の精神を汚染した
※リクルート文化
◎「忍耐」「努力」という発想を潰し、際限ない安易な転職を是とする思想を若者に与
えた
|
◎ 資本を持たない貧困者が唯一資本に拮抗できる資産である「持続」と「信用」の思
想を破壊した
「けつわり」→「とらばーゆ」
続きは → 2011.8.14記事「ボクシングに賭ける」脇浜義明 岩波書店 1996年
小浜逸郎さんはこんなことを⑬-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック 1997年 (7) /「加藤秀俊著作集3」中央公論社 1981年 ②【再掲載 2017.2】 [読書記録 教育]
今回は、12月9日に続いて、
「小浜逸郎さんはこんなことを」13回目、
「14歳 日本の子どもの謎」7回目の紹介です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「だらしない収容所
…そうした連中を『勉強することを本分とすべき存在』という身分に無理矢理押し込
めば,そこにたてまえと実態との落差が大きく露呈するのも当然」
・「少年たちの周囲には金や刺激や情報が満ちあふれている
= 個人主義の感覚」
・「大衆教育社会の犠牲者は教師だ
文化伝達に長けている子供たちにより、『大人から子供へ』の古典的文化を伝達す
の順路が混乱させられる」
・「日本の家族は騒がれるほど崩壊も解体もしていない。大枠は安泰である。問題は個人
生活が抱えるようになった二重性・多重性である。それにより、つかみにくさを感じ
る。」
小学校のうちから学習に向かう姿勢を育てることが大切だと改めて思いました。
もう一つ、再掲載となりますが、加藤秀俊さんの
「加藤秀俊著作集3」②を載せます。
わたしは、「こと」「もの」からの民俗学、考古学を通しての歴史が好きです。
文字と向き合うのがつらいからでしょうか。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆小浜逸郎さんはこんなことを⑬-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック 1997年 (7)
◇「だらしない収容所」の大きな子供②
□援助交際,不登校,暴力に走らせる浮遊感覚
「だらしない収容所」は今その内部と周辺とに様々な逸脱者を生み出している。
40年前
半分が高校生
↓
現在は全員が高校生 = 「猫も杓子もフツーの高校生」
※ 学力もやる気もなくファッションや遊びや美容,交友関係にしか関心を示さな
い子も皆、高校生と呼ばれている。
∥
昔だったら 農家,集団就職等
|
勉強には関心はないが,自分の人生にはそれなりに切実な関心をもっている
↑
早くから稼ぐ手だてを与えたり,異性の相手を見つければ結構たくましい生活
力を持った子たち
↓
◎ そうした連中を「勉強することを本分とすべき存在」という身分に無理矢理押し込
めば,そこにたてまえと実態との落差が大きく露呈するのも当然
↓
◎ 高校生にあるまじき行為は余計に助長された
自分に相応しくない衣を着せられているので,生きている感覚が不確かなものにな
り,しかも暇を持て余してつかみ所のない浮遊状態をさまようことになってしまう
→ 援助交際,引きこもり,コンビニ前の時間つぶし,オヤジ狩り
□大人が設定した場所以外での「別の生」
二重生活
別の生を生きようとしている
□反抗ではなくただのだらけ
「小人閑居して不善を為す」
少年たちの周囲には金や刺激や情報が満ちあふれている
= 個人主義の感覚
|
◎ 日本の家族は騒がれるほど崩壊も解体もしていない 大枠は安泰。問題は個人生活
が抱えるようになった二重性・多重性
= つかみにくさ
∥
◎ 今の社会では空間的に近いところにいるはずの個人同士が誰も互いの関心領域に介
入できないし介入しようともしない
∥
◎ 個人主義的な相互不干渉
◎ 大衆教育社会の犠牲者は教師だ
文化伝達に長けている子供たち = 「大人から子供へ」の古典的文化
伝達の順路が混乱させられる
|
▲大きな問題
※ 「学校生徒」という身分に相応しくない者たちを日常的に管理する立場にある人たち
が抱える苦悩と矛盾
☆「加藤秀俊著作集3」中央公論社 1981年 ②【再掲載 2017.2】
<出版社の案内>
著者加藤秀俊氏は、現代の生きた諸問題に挑戦する意欲に満ち溢れている。行動的に世界
中を駆け巡る個性的な社会科学者である。現代に生きることへの責任を行動をもって果た
したからである。
◇世相史研究序説
□文字にならない歴史
記憶の保存
口承の伝承 → 文字の伝承
「歴史」 = 記憶に対する恐るべき執念の集積
↑
○偏りがある
- 社会の頂点に立つことのできた限られた人々
∥
※ 数十億の人間の殆どすべては,誰にも知られないまま,不快沈殿層をつくってい
る。その上に文字になった記録が薄い上澄み部分をつくってのっかっている。
◎「歴史学」は上澄みをよりどころにして成立した学問
∥
◎エリートの思想と行動の軌跡
|
◎しかし,それだけを歴史と考えるのは間違いではないか?
∥
※ 上澄みは上澄みで結構。しかし,少なくともそれと並んで厚い沈殿層にも目を向け
な ければならない
□正史と稗史
① 歴史学 … 社会の頂点に立つ人々=上澄みをよりどころにした学問
政治性
正史 政治史を以てその主流とすべき
② 民俗学 … 沈殿した記憶の歴史に照明
常民が主人公 ~ 世相史
「正史家」
◎物事を因果の網の目で説明する
|
■ 網の目に乗らないものは偶発的・例外的
→ 切り落とす=植木屋の職人のごとき
稗史
因果律にも法則的にも別段興味を持たない = 自然観察家
行き当たりばったり 事実の寄せ集め
∥
世相史
ぼさぼさした個別的事実の集合体
小さな経験とその産物
□市井のジャーナリズム
常民の変化
~ 自らの手で記録が可能に
新聞の誕生 ~ 日録(ジャーナル)
①市井の記録家
江戸期 西沢一鳳,喜多村信節,神沢卓幹,浜松歌国 -随筆
菅江真澄,橘南渓 -旅行家
鈴木牧之 -雪国博物誌
場期末・明治 服部誠一,菊池貴一郎,宮武外骨,石井研堂
②常民の成長が早かった
江戸・大阪・京都 寺子屋-普通教育
武官優位 → 文官優位 → 浮浪・有閑知識人 = 自由なインテリ
③日本人の大多数は世俗的-即物的関心
18 ~ 今世紀
稗史材料は優れている(他国に比べて)
= 世相史は日本史しかつくれない
□世相史の確立に向かって
歴史学徒としての世相史学,世相史方法論の確立
~ 記録保全
民具,常民の記録
「小浜逸郎さんはこんなことを」13回目、
「14歳 日本の子どもの謎」7回目の紹介です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「だらしない収容所
…そうした連中を『勉強することを本分とすべき存在』という身分に無理矢理押し込
めば,そこにたてまえと実態との落差が大きく露呈するのも当然」
・「少年たちの周囲には金や刺激や情報が満ちあふれている
= 個人主義の感覚」
・「大衆教育社会の犠牲者は教師だ
文化伝達に長けている子供たちにより、『大人から子供へ』の古典的文化を伝達す
の順路が混乱させられる」
・「日本の家族は騒がれるほど崩壊も解体もしていない。大枠は安泰である。問題は個人
生活が抱えるようになった二重性・多重性である。それにより、つかみにくさを感じ
る。」
小学校のうちから学習に向かう姿勢を育てることが大切だと改めて思いました。
もう一つ、再掲載となりますが、加藤秀俊さんの
「加藤秀俊著作集3」②を載せます。
わたしは、「こと」「もの」からの民俗学、考古学を通しての歴史が好きです。
文字と向き合うのがつらいからでしょうか。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆小浜逸郎さんはこんなことを⑬-「14歳 日本の子どもの謎」イースト・ブック 1997年 (7)
◇「だらしない収容所」の大きな子供②
□援助交際,不登校,暴力に走らせる浮遊感覚
「だらしない収容所」は今その内部と周辺とに様々な逸脱者を生み出している。
40年前
半分が高校生
↓
現在は全員が高校生 = 「猫も杓子もフツーの高校生」
※ 学力もやる気もなくファッションや遊びや美容,交友関係にしか関心を示さな
い子も皆、高校生と呼ばれている。
∥
昔だったら 農家,集団就職等
|
勉強には関心はないが,自分の人生にはそれなりに切実な関心をもっている
↑
早くから稼ぐ手だてを与えたり,異性の相手を見つければ結構たくましい生活
力を持った子たち
↓
◎ そうした連中を「勉強することを本分とすべき存在」という身分に無理矢理押し込
めば,そこにたてまえと実態との落差が大きく露呈するのも当然
↓
◎ 高校生にあるまじき行為は余計に助長された
自分に相応しくない衣を着せられているので,生きている感覚が不確かなものにな
り,しかも暇を持て余してつかみ所のない浮遊状態をさまようことになってしまう
→ 援助交際,引きこもり,コンビニ前の時間つぶし,オヤジ狩り
□大人が設定した場所以外での「別の生」
二重生活
別の生を生きようとしている
□反抗ではなくただのだらけ
「小人閑居して不善を為す」
少年たちの周囲には金や刺激や情報が満ちあふれている
= 個人主義の感覚
|
◎ 日本の家族は騒がれるほど崩壊も解体もしていない 大枠は安泰。問題は個人生活
が抱えるようになった二重性・多重性
= つかみにくさ
∥
◎ 今の社会では空間的に近いところにいるはずの個人同士が誰も互いの関心領域に介
入できないし介入しようともしない
∥
◎ 個人主義的な相互不干渉
◎ 大衆教育社会の犠牲者は教師だ
文化伝達に長けている子供たち = 「大人から子供へ」の古典的文化
伝達の順路が混乱させられる
|
▲大きな問題
※ 「学校生徒」という身分に相応しくない者たちを日常的に管理する立場にある人たち
が抱える苦悩と矛盾
☆「加藤秀俊著作集3」中央公論社 1981年 ②【再掲載 2017.2】
<出版社の案内>
著者加藤秀俊氏は、現代の生きた諸問題に挑戦する意欲に満ち溢れている。行動的に世界
中を駆け巡る個性的な社会科学者である。現代に生きることへの責任を行動をもって果た
したからである。
◇世相史研究序説
□文字にならない歴史
記憶の保存
口承の伝承 → 文字の伝承
「歴史」 = 記憶に対する恐るべき執念の集積
↑
○偏りがある
- 社会の頂点に立つことのできた限られた人々
∥
※ 数十億の人間の殆どすべては,誰にも知られないまま,不快沈殿層をつくってい
る。その上に文字になった記録が薄い上澄み部分をつくってのっかっている。
◎「歴史学」は上澄みをよりどころにして成立した学問
∥
◎エリートの思想と行動の軌跡
|
◎しかし,それだけを歴史と考えるのは間違いではないか?
∥
※ 上澄みは上澄みで結構。しかし,少なくともそれと並んで厚い沈殿層にも目を向け
な ければならない
□正史と稗史
① 歴史学 … 社会の頂点に立つ人々=上澄みをよりどころにした学問
政治性
正史 政治史を以てその主流とすべき
② 民俗学 … 沈殿した記憶の歴史に照明
常民が主人公 ~ 世相史
「正史家」
◎物事を因果の網の目で説明する
|
■ 網の目に乗らないものは偶発的・例外的
→ 切り落とす=植木屋の職人のごとき
稗史
因果律にも法則的にも別段興味を持たない = 自然観察家
行き当たりばったり 事実の寄せ集め
∥
世相史
ぼさぼさした個別的事実の集合体
小さな経験とその産物
□市井のジャーナリズム
常民の変化
~ 自らの手で記録が可能に
新聞の誕生 ~ 日録(ジャーナル)
①市井の記録家
江戸期 西沢一鳳,喜多村信節,神沢卓幹,浜松歌国 -随筆
菅江真澄,橘南渓 -旅行家
鈴木牧之 -雪国博物誌
場期末・明治 服部誠一,菊池貴一郎,宮武外骨,石井研堂
②常民の成長が早かった
江戸・大阪・京都 寺子屋-普通教育
武官優位 → 文官優位 → 浮浪・有閑知識人 = 自由なインテリ
③日本人の大多数は世俗的-即物的関心
18 ~ 今世紀
稗史材料は優れている(他国に比べて)
= 世相史は日本史しかつくれない
□世相史の確立に向かって
歴史学徒としての世相史学,世相史方法論の確立
~ 記録保全
民具,常民の記録
大村はまさんはこんなことを ㉓-『教えるということ』共文社 1973年 (2) /「読めば読むほど」永六輔・永千絵・永麻里 くもん出版 2001年 【再掲載 2013.12】 [読書記録 教育]
今回は、12月11日に続いて、大村はまさんの
「大村はまさんはこんなことを」の紹介 23回目です。
「教えるということ」2回目です。
こんな教師を目指したいという教師像を示してくれます。
出版社の案内には、
「教えない先生が多すぎる。『教える』とはどういうことか。教師・父母必読、問題の書。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「そんなにお礼を言わなくてもいいので、それは、何かしてあげたかもしれないけれど、
それが私の生きがいであった。あなたを世話し、あなたを愛し、あなたのために心配し、
いろいろなことをしてあげることが私の生活そのものであったし、生きがいであった。
それでじゅうぶんむくいられたのであって、私に恩義のようなものを感じることはな
い。」
- 親として見事な言葉だと私は思いました。
・「私は子どもたちにとって、重荷になるような先生になりたくないと思います。子ども
たちは私といっしょに勉強した間につけてあげることのできた力で、力いっぱい自分
の人生を生きていく。それでもし思い出してくれなくたっていいではないかと思うの
です。あの仏様の指と同じように…。」
・「仏様の指のようなみごとな技術をもちたいと思います。めだたない、させられている
とは思わない場面の中に子どもを入れて、子どもたちを勉強させたいものだと思って
いるのです。」
・「私たちは教師であれば、今の社会よりは次の社会へ希望をつないで生きている種類の
人間なのだと思います。次の社会へ希望をつないで、そこに生きがいを認め、そこを
生きる人を作ろうと思ってやっているのだと思います。」
大村さんの文章が、
明るい希望に満ちた未来を目指していけるように指し示す大人でありたい、
と気付かせてくれました。
もう一つ、再掲載となりますが、永六輔さん、永千絵さん、永麻里さんによる
「読めば読むほど」をませます。
たいへん短い要約ですが、サブタイトル通り、
「子どもたちを〈本好き〉にする本」だと思います。
読んでからいつのまにか20年間経っています。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆大村はまさんはこんなことを ㉓-『教えるということ』共文社 1973年 (2)
<教師の仕事の成果>
◇教師の本懐
幸田文さんの書かれた随輩に、もうだいぶ前に読んだので、そのとおりのことばでは思
い出せませんが、たいへん好きなことばがありました。
お嬢さんをご結婚で、送り出される時のことです。
お嬢さんが長い間、おかあさんだけに育てていただいたことを心から感謝なさいました。
そのとき、幸田さんは
「そんなにお礼を言わなくてもいいので、それは、何かしてあげたかもしれないけれど、
それが私の生きがいであった。あなたを世話し、あなたを愛し、あなたのために心配し、
いろいろなことをしてあげることが私の生活そのものであったし、生きがいであった。
それでじゅうぶんむくいられたのであって、私に恩義のようなものを感じることはな
い。」
とおっしゃったという、私も全く同感です。
生徒があって教えることができて、それが私の生きがいでございました。
じゅうぶんむくいられたと思います。
子どもから何もお礼を言ってくれなくても、私はその生徒を教えることによって、自分
の生活というものがあったのです。
私という人間のこの世にいたしるしにもなり、この世に生きた意味があったのです。
自分の努力は全部むくいられた思いがいたします。
私は子どもたちにとって、重荷になるような先生になりたくないと思います。
子どもたちは私といっしょに勉強した間につけてあげることのできた力で、力いっぱい
自分の人生を生きていく。
それでもし思い出してくれなくたっていいではないかと思うのです。
あの仏様の指と同じように…。
もしほんとうにすばらしい教師であったなら、子どもは私のことなど思わないかもしれ
ないと私は思います。
あの仏様の指のような存在でありたいと思います。
そして、豊かな力を、先生の指がふれたことをも気づかずに、自分の能力と思い、自分
のみがき上げた実力であると思って、自信に満ちて、勇ましく次の時代を背負って行って
くれたら、私はほんとうの教師の仕事の成果はそこにあると思うのです。
そして、その仏様の指のようなみごとな技術をもちたいと思います。
めだたない、させられているとは思わない場面の中に子どもを入れて、子どもたちを勉
強させたいものだと思っているのです。
そうする時にはじめて未来の幸福を作り出す、一本立ちした、一人で生きていける人間
というものが、できていくのではないかと思います。
私たちは教師であれば、今の社会よりは次の社会へ希望をつないで生きている種類の人
間なのだと思います。
次の社会へ希望をつないで、そこに生きがいを認め、そこを生きる人を作ろうと思って
やっているのだと思います。
ですから、みんなが自分の力だと信じ、先生のことなんか忘れてしまってくれれば本懐
であると私は思うのです。
☆「読めば読むほど」永六輔・永千絵・永麻里 くもん出版 2001年 【再掲載 2013.12】
<出版社の案内>
どうしたら、子どもたちに、活字に親しんでもらうことができるか?永六輔一家は、どう
やって本と出会い、読書をしてきたか?指折りの読書家の父と、その娘たちが、いま、本
をめぐる熱い「想い」のなかから提言する、永家式「読書のすすめ」。
◇読書のいま
『私の本棚』ラジオによる読み聞かせ NHKラジオ 樫村治子
◇本って何だろう
勝海舟の読書
父が作った肉筆のお経の本
想像力の大切さ
活字が想像力を育てる
読書は人を孤独の世界に没頭させる
読む喜びと集める喜び
◇本は読むより大切なことがある
お経ばかりの父の本棚
書いた人と本とは違う
現場に行って生の芸能に触れる
◇様々な読書
読書は旅だ = 小沢昭一
~ 見返りを求めない読書
◇子どもに読み聞かせを
◎ 読み聞かせ,語り聞かせ,歌い聞かせ
◎ きれいな言葉を伝えたい
自分の力で読みたい本を読む
読書の喜びを親子で共有する
「大村はまさんはこんなことを」の紹介 23回目です。
「教えるということ」2回目です。
こんな教師を目指したいという教師像を示してくれます。
出版社の案内には、
「教えない先生が多すぎる。『教える』とはどういうことか。教師・父母必読、問題の書。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「そんなにお礼を言わなくてもいいので、それは、何かしてあげたかもしれないけれど、
それが私の生きがいであった。あなたを世話し、あなたを愛し、あなたのために心配し、
いろいろなことをしてあげることが私の生活そのものであったし、生きがいであった。
それでじゅうぶんむくいられたのであって、私に恩義のようなものを感じることはな
い。」
- 親として見事な言葉だと私は思いました。
・「私は子どもたちにとって、重荷になるような先生になりたくないと思います。子ども
たちは私といっしょに勉強した間につけてあげることのできた力で、力いっぱい自分
の人生を生きていく。それでもし思い出してくれなくたっていいではないかと思うの
です。あの仏様の指と同じように…。」
・「仏様の指のようなみごとな技術をもちたいと思います。めだたない、させられている
とは思わない場面の中に子どもを入れて、子どもたちを勉強させたいものだと思って
いるのです。」
・「私たちは教師であれば、今の社会よりは次の社会へ希望をつないで生きている種類の
人間なのだと思います。次の社会へ希望をつないで、そこに生きがいを認め、そこを
生きる人を作ろうと思ってやっているのだと思います。」
大村さんの文章が、
明るい希望に満ちた未来を目指していけるように指し示す大人でありたい、
と気付かせてくれました。
もう一つ、再掲載となりますが、永六輔さん、永千絵さん、永麻里さんによる
「読めば読むほど」をませます。
たいへん短い要約ですが、サブタイトル通り、
「子どもたちを〈本好き〉にする本」だと思います。
読んでからいつのまにか20年間経っています。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆大村はまさんはこんなことを ㉓-『教えるということ』共文社 1973年 (2)
<教師の仕事の成果>
◇教師の本懐
幸田文さんの書かれた随輩に、もうだいぶ前に読んだので、そのとおりのことばでは思
い出せませんが、たいへん好きなことばがありました。
お嬢さんをご結婚で、送り出される時のことです。
お嬢さんが長い間、おかあさんだけに育てていただいたことを心から感謝なさいました。
そのとき、幸田さんは
「そんなにお礼を言わなくてもいいので、それは、何かしてあげたかもしれないけれど、
それが私の生きがいであった。あなたを世話し、あなたを愛し、あなたのために心配し、
いろいろなことをしてあげることが私の生活そのものであったし、生きがいであった。
それでじゅうぶんむくいられたのであって、私に恩義のようなものを感じることはな
い。」
とおっしゃったという、私も全く同感です。
生徒があって教えることができて、それが私の生きがいでございました。
じゅうぶんむくいられたと思います。
子どもから何もお礼を言ってくれなくても、私はその生徒を教えることによって、自分
の生活というものがあったのです。
私という人間のこの世にいたしるしにもなり、この世に生きた意味があったのです。
自分の努力は全部むくいられた思いがいたします。
私は子どもたちにとって、重荷になるような先生になりたくないと思います。
子どもたちは私といっしょに勉強した間につけてあげることのできた力で、力いっぱい
自分の人生を生きていく。
それでもし思い出してくれなくたっていいではないかと思うのです。
あの仏様の指と同じように…。
もしほんとうにすばらしい教師であったなら、子どもは私のことなど思わないかもしれ
ないと私は思います。
あの仏様の指のような存在でありたいと思います。
そして、豊かな力を、先生の指がふれたことをも気づかずに、自分の能力と思い、自分
のみがき上げた実力であると思って、自信に満ちて、勇ましく次の時代を背負って行って
くれたら、私はほんとうの教師の仕事の成果はそこにあると思うのです。
そして、その仏様の指のようなみごとな技術をもちたいと思います。
めだたない、させられているとは思わない場面の中に子どもを入れて、子どもたちを勉
強させたいものだと思っているのです。
そうする時にはじめて未来の幸福を作り出す、一本立ちした、一人で生きていける人間
というものが、できていくのではないかと思います。
私たちは教師であれば、今の社会よりは次の社会へ希望をつないで生きている種類の人
間なのだと思います。
次の社会へ希望をつないで、そこに生きがいを認め、そこを生きる人を作ろうと思って
やっているのだと思います。
ですから、みんなが自分の力だと信じ、先生のことなんか忘れてしまってくれれば本懐
であると私は思うのです。
☆「読めば読むほど」永六輔・永千絵・永麻里 くもん出版 2001年 【再掲載 2013.12】
<出版社の案内>
どうしたら、子どもたちに、活字に親しんでもらうことができるか?永六輔一家は、どう
やって本と出会い、読書をしてきたか?指折りの読書家の父と、その娘たちが、いま、本
をめぐる熱い「想い」のなかから提言する、永家式「読書のすすめ」。
◇読書のいま
『私の本棚』ラジオによる読み聞かせ NHKラジオ 樫村治子
◇本って何だろう
勝海舟の読書
父が作った肉筆のお経の本
想像力の大切さ
活字が想像力を育てる
読書は人を孤独の世界に没頭させる
読む喜びと集める喜び
◇本は読むより大切なことがある
お経ばかりの父の本棚
書いた人と本とは違う
現場に行って生の芸能に触れる
◇様々な読書
読書は旅だ = 小沢昭一
~ 見返りを求めない読書
◇子どもに読み聞かせを
◎ 読み聞かせ,語り聞かせ,歌い聞かせ
◎ きれいな言葉を伝えたい
自分の力で読みたい本を読む
読書の喜びを親子で共有する
「志村流」志村けん マガジンハウス 2002年 ②(後半) /「子どもが輝くすごい言葉かけ」佐々木陽子 ナツメ社 2011年 ②【再掲載 2014.5】 [読書記録 一般]
今回は、12月17日に続いて志村けんさんの
「志村流」2回目 後半の紹介です。
出版社の案内には、
「30年近くにわたって、笑いの主役で活躍し続ける志村けん。彼の生き残り哲学とは?
人生、お金、ビジネス、処世術・・・、超「非常識」コント芸人の、超「常識」哲学の
ススメ。」
とあります。
志村さんの真剣な思いが伝わってくる本でした。
自分の信念を貫く大切さを教わりました。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「常識っていうのは人間の基本の知恵なんだと思うよ。守って損することはない。」
・「自分がやられてイヤなことを人にしない」
・「2等賞がホントの1等賞 2等は気が楽、次のステップがある
『マイペースでそこそこの位置でずっと走り続ける』 」
・「『もったいない』がブレーキになる - 本来の目的を見失わないこと」
もう一つ、再掲載となりますが、佐々木陽子さんの
「子どもが輝くすごい言葉かけ」②を載せます。
だまされたつもりで1つやってみませんか。
効果が期待できます。
やり過ぎはいけません。まずは1つずつ。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「志村流」志村けん マガジンハウス 2002年 ②(後半)
◇ビジネス 常識なくして成功なし
□自分の人生を振り返ってみる
ある日スーッと悟りが開ける
□ちょっと前の常識、いまの非常識
周りが変わるか自分が変わるか
□他人の常識、オレの非常識
常識は不変ではない
□個性は変人、常識は凡人
いっそ開き直って素の自分を出す
□常識のないやつに成功なし
◎ 約束の時間に現場に入る常識を3割増しにすればいい
常識っていうのは人間の基本の知恵なんだと思うよ。守って損することはない。
深夜のタクシーと同じ
□仕事の最初の掟、それは礼儀だ
「自分がやられてイヤなことを人にしない」
◎ 礼儀は永遠に不滅です
□準備こそ全力投球
仕事は8割方準備で決まる
プロは下ごしらえもプロ
□飾らないことがいちばん
ダメなやつほど文句ばかり
自然体
□仕事の前に女房の管理
女房や彼女の言いなりの男があまりに多い
私生活に振り回されるのは損
□2等賞がホントの1等賞
オレ流「継続は力なり」
2等は気が楽 - 変わらない 次のステップがある
マイペースでそこそこの位置でずっと走り続ける
◇処世術 マネーがマネーを生む
□人は「におい」でわかる
◎ 人見知りだがイヌ鼻嗅覚の持ち主
オレ「人は見た目と雰囲気」
→「イヌ鼻」を鍛えよう
□考える前にまずマネしてみる
理屈よりまず行動
□偉大なるマンネリはスタンダードになる
山下達郎は志村ファン
職人タイプ同士気が通じる
スタンダードは直球だ
「イチローの打率を上回っています」
① わかりやすいビジュアル
② 親しみやすい何か
③ 自分をシンプル勝強烈に印象づける
④ 上の3つのバランス
□おごり方のルール、おごられ方のマナー
誘うこと = 相手の時間を拘束していること
はらいの段になってトイレに行くなってば
見返りは求めない
「ごちそうさま」だけは心から
□もっと人を褒めろ!
「豚もおだてりゃ木に登る」
褒めることによるブーメラン効果
□人生は油断大敵
競馬の行為で捕まってしまったこと
- 感覚の麻痺 → いい薬になった
何気ない行動が下手をすると一生を左右することにもなりかねない
□命と金は人に預けるなって
3年以上同棲した相手と別れ話
→ 財産の半分をごっそり
女とは3年以上一緒に住まない
□愛してやまない「3種の神器」
志村3種の神器
① 酒
② たばこ
③ 女
さみしがり屋に必要なもの
□パチンコで学ぶ見切りの術
パチンコは人生ドラマの縮図
「見切りの覚悟」
□職人魂がつくった期待と感激
□目的を見失ったらゼロに帰ればいい - 後書きに変えて
「もったいない」がブレーキになる
- 本来の目的を見失わないこと
初心に返ることの大切さ
□「志村流」2002.3.22 第一刷発行
◇志村けん
1950.2.20東村山生
1974.4 ドリフターズに加入
1986~ 単独でも活動
主なキャラクター 「バカ殿様」「変なおじさん」「ひとみばあさん」
☆「子どもが輝くすごい言葉かけ」佐々木陽子 ナツメ社 2011年 ②【再掲載 2014.5】
<出版社の案内>
小学校の先生のために、子どもとのコミュニケーションがうまくいく効果抜群の言葉かけ
を集めました。「静かに話を聞けない」「学校生活のルールを守らない」「クラスに落ち着
きがない」「積極性がない」など、指導に困ったときに使える言葉かけが満載。明るく楽
しいクラス作りで人気の著者が、子どもたちとの日々の関わりのなかで得た言葉は、どれ
も簡単で、低学年にもきちんと伝わるものばかりです。著者が言葉かけを実際に使ったと
きのエピソードや、学級経営に生かすコツなど、毎日の指導に役立つ楽しいヒントがこの
一冊にぎゅっと詰まっています。
◇子どもが喜ぶほめ言葉
01 「はなまる100点」 ここぞと言うとき一つ!
はなまる + 100点 のセットがかぎ
◎「一発合格」
02 「10000000000000点」 力強く自信を持って!
自分で考えてがんばったことに100点以上の点数を
・一つプラスしてがんばった
・苦手でもその子なりにがんばった
03 「すごいね」 少し大げさなぐらいに
ごく当たり前の言葉はバリエーションをもつ
「すごいね」「すばらしい」「天才」「できる子だね」「GREAT」
表現は適宜担任側で変えて言うのがポイント
◎ これもすごい すばらしい 等
04 「日本一 世界一 宇宙一」 ノリを大事に
一番になれたことをしっかり褒める
とにかくクラスで一番になったときしっかり褒める
05 「それ好きだなあ」 しみじみと頷きながら
「なぜ先生が好きなのか」の話が子どもの学びのきっかけに
子どもたちに気づかせたい、学ばせたいと思っている話を広げたいとき
子どもたちを注目させることができる言葉
06 「おとなでもできないのに」 よく抑揚をつけて
何事でも挑戦していこうという自信をつけられる
※自信はよいが過信を生まないよう使いすぎない
◎ 「先生も真似したいね」
07 「○○さんにはかなわないよ」 心の底から本心で
予想をこえた子どもの考えや発言を褒める言葉
◎ 「○○さん クラスで一番」
「○○さんのようになりたい」
08 「ミニ先生」 よっと の後に続けて
先生になることは誇らしくてうれしいこと
◎ 教える活動を通して、習得したいことをもう一度頭の中に整理でき、教える前より
もより学習を定着させることができる
◎ 「○○先生」
09 「おまけね」 そっと耳打ちするように
特別なおまけに子どものやる気が高まる
おまけによって悔やんでいた気持ちも吹っ飛ぶ
10 「もう立派な○年生」 へえっと感心しながら
自然と勇気がわいて自信に満ちたクラスに
教師が率先して使えば子どもも!
◎ 「Yes We Can」
12 「昨日よりうまいね」 にっこり笑顔で
努力すればよくなると実感させる
13 「○○名人だね」
子どもが教科の中で優れていることを褒め称える
◎ 「○○博士」「○○選手」
14 「胸キューン」 胸に手を当てて少女のように
親しみやすい言葉で教師が感動したことを伝える
低学年こそ効果的
15 「皆勤賞になるね」
元気に登校しているだけでえらいとほめる
無理なく
「志村流」2回目 後半の紹介です。
出版社の案内には、
「30年近くにわたって、笑いの主役で活躍し続ける志村けん。彼の生き残り哲学とは?
人生、お金、ビジネス、処世術・・・、超「非常識」コント芸人の、超「常識」哲学の
ススメ。」
とあります。
志村さんの真剣な思いが伝わってくる本でした。
自分の信念を貫く大切さを教わりました。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「常識っていうのは人間の基本の知恵なんだと思うよ。守って損することはない。」
・「自分がやられてイヤなことを人にしない」
・「2等賞がホントの1等賞 2等は気が楽、次のステップがある
『マイペースでそこそこの位置でずっと走り続ける』 」
・「『もったいない』がブレーキになる - 本来の目的を見失わないこと」
もう一つ、再掲載となりますが、佐々木陽子さんの
「子どもが輝くすごい言葉かけ」②を載せます。
だまされたつもりで1つやってみませんか。
効果が期待できます。
やり過ぎはいけません。まずは1つずつ。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「志村流」志村けん マガジンハウス 2002年 ②(後半)
◇ビジネス 常識なくして成功なし
□自分の人生を振り返ってみる
ある日スーッと悟りが開ける
□ちょっと前の常識、いまの非常識
周りが変わるか自分が変わるか
□他人の常識、オレの非常識
常識は不変ではない
□個性は変人、常識は凡人
いっそ開き直って素の自分を出す
□常識のないやつに成功なし
◎ 約束の時間に現場に入る常識を3割増しにすればいい
常識っていうのは人間の基本の知恵なんだと思うよ。守って損することはない。
深夜のタクシーと同じ
□仕事の最初の掟、それは礼儀だ
「自分がやられてイヤなことを人にしない」
◎ 礼儀は永遠に不滅です
□準備こそ全力投球
仕事は8割方準備で決まる
プロは下ごしらえもプロ
□飾らないことがいちばん
ダメなやつほど文句ばかり
自然体
□仕事の前に女房の管理
女房や彼女の言いなりの男があまりに多い
私生活に振り回されるのは損
□2等賞がホントの1等賞
オレ流「継続は力なり」
2等は気が楽 - 変わらない 次のステップがある
マイペースでそこそこの位置でずっと走り続ける
◇処世術 マネーがマネーを生む
□人は「におい」でわかる
◎ 人見知りだがイヌ鼻嗅覚の持ち主
オレ「人は見た目と雰囲気」
→「イヌ鼻」を鍛えよう
□考える前にまずマネしてみる
理屈よりまず行動
□偉大なるマンネリはスタンダードになる
山下達郎は志村ファン
職人タイプ同士気が通じる
スタンダードは直球だ
「イチローの打率を上回っています」
① わかりやすいビジュアル
② 親しみやすい何か
③ 自分をシンプル勝強烈に印象づける
④ 上の3つのバランス
□おごり方のルール、おごられ方のマナー
誘うこと = 相手の時間を拘束していること
はらいの段になってトイレに行くなってば
見返りは求めない
「ごちそうさま」だけは心から
□もっと人を褒めろ!
「豚もおだてりゃ木に登る」
褒めることによるブーメラン効果
□人生は油断大敵
競馬の行為で捕まってしまったこと
- 感覚の麻痺 → いい薬になった
何気ない行動が下手をすると一生を左右することにもなりかねない
□命と金は人に預けるなって
3年以上同棲した相手と別れ話
→ 財産の半分をごっそり
女とは3年以上一緒に住まない
□愛してやまない「3種の神器」
志村3種の神器
① 酒
② たばこ
③ 女
さみしがり屋に必要なもの
□パチンコで学ぶ見切りの術
パチンコは人生ドラマの縮図
「見切りの覚悟」
□職人魂がつくった期待と感激
□目的を見失ったらゼロに帰ればいい - 後書きに変えて
「もったいない」がブレーキになる
- 本来の目的を見失わないこと
初心に返ることの大切さ
□「志村流」2002.3.22 第一刷発行
◇志村けん
1950.2.20東村山生
1974.4 ドリフターズに加入
1986~ 単独でも活動
主なキャラクター 「バカ殿様」「変なおじさん」「ひとみばあさん」
☆「子どもが輝くすごい言葉かけ」佐々木陽子 ナツメ社 2011年 ②【再掲載 2014.5】
<出版社の案内>
小学校の先生のために、子どもとのコミュニケーションがうまくいく効果抜群の言葉かけ
を集めました。「静かに話を聞けない」「学校生活のルールを守らない」「クラスに落ち着
きがない」「積極性がない」など、指導に困ったときに使える言葉かけが満載。明るく楽
しいクラス作りで人気の著者が、子どもたちとの日々の関わりのなかで得た言葉は、どれ
も簡単で、低学年にもきちんと伝わるものばかりです。著者が言葉かけを実際に使ったと
きのエピソードや、学級経営に生かすコツなど、毎日の指導に役立つ楽しいヒントがこの
一冊にぎゅっと詰まっています。
◇子どもが喜ぶほめ言葉
01 「はなまる100点」 ここぞと言うとき一つ!
はなまる + 100点 のセットがかぎ
◎「一発合格」
02 「10000000000000点」 力強く自信を持って!
自分で考えてがんばったことに100点以上の点数を
・一つプラスしてがんばった
・苦手でもその子なりにがんばった
03 「すごいね」 少し大げさなぐらいに
ごく当たり前の言葉はバリエーションをもつ
「すごいね」「すばらしい」「天才」「できる子だね」「GREAT」
表現は適宜担任側で変えて言うのがポイント
◎ これもすごい すばらしい 等
04 「日本一 世界一 宇宙一」 ノリを大事に
一番になれたことをしっかり褒める
とにかくクラスで一番になったときしっかり褒める
05 「それ好きだなあ」 しみじみと頷きながら
「なぜ先生が好きなのか」の話が子どもの学びのきっかけに
子どもたちに気づかせたい、学ばせたいと思っている話を広げたいとき
子どもたちを注目させることができる言葉
06 「おとなでもできないのに」 よく抑揚をつけて
何事でも挑戦していこうという自信をつけられる
※自信はよいが過信を生まないよう使いすぎない
◎ 「先生も真似したいね」
07 「○○さんにはかなわないよ」 心の底から本心で
予想をこえた子どもの考えや発言を褒める言葉
◎ 「○○さん クラスで一番」
「○○さんのようになりたい」
08 「ミニ先生」 よっと の後に続けて
先生になることは誇らしくてうれしいこと
◎ 教える活動を通して、習得したいことをもう一度頭の中に整理でき、教える前より
もより学習を定着させることができる
◎ 「○○先生」
09 「おまけね」 そっと耳打ちするように
特別なおまけに子どものやる気が高まる
おまけによって悔やんでいた気持ちも吹っ飛ぶ
10 「もう立派な○年生」 へえっと感心しながら
自然と勇気がわいて自信に満ちたクラスに
教師が率先して使えば子どもも!
◎ 「Yes We Can」
12 「昨日よりうまいね」 にっこり笑顔で
努力すればよくなると実感させる
13 「○○名人だね」
子どもが教科の中で優れていることを褒め称える
◎ 「○○博士」「○○選手」
14 「胸キューン」 胸に手を当てて少女のように
親しみやすい言葉で教師が感動したことを伝える
低学年こそ効果的
15 「皆勤賞になるね」
元気に登校しているだけでえらいとほめる
無理なく