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「この国の宿題」宮川俊彦・櫻井よし子 WAC 2001年 ④(最終) /「梅原猛の歎異抄入門」プレジデント社 1999年 ①(前半)【再掲載 2015.7】 [読書記録 教育]

今回は、11月22日に続いて、宮川俊彦さん、櫻井よし子さんの
「この国の宿題―教育液状化を止める」の紹介4回目 最終です。



出版社の案内には、

「学力の低下、自殺者の増大、いじめや不登校という悲惨な現実がなぜ起こったのか。学
 校で悩んでいる先生や子をもつ親世代の人のために、現在の教育へ問題提起する対談集」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「日本に国民はいない いるのはただ庶民のみ 安全は侍任せ」


・「幕末・明治の農民や庶民の自由さ → 自由さをなくしたのは昭和20年以降」


・「アメリカの改革モデルは日本だ アメリカは日本の精神性を恐れた(統一教育)」


・「大人の国の前提条件  
  わかりにくさとしたたかさ 精力的な生活欲と生存欲 教育水準の高さ」


・「立ち向かっていく姿勢を!」


強さと責任をということでしょうか。



もう一つ、再掲載となりますが、梅原猛さんの
「梅原猛さんの歎異抄入門」①(前半)を載せます。
我が家のお寺さんは浄土真宗です。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「この国の宿題」宮川俊彦・櫻井よし子 WAC 2001年 ④(最終)

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◇教育における温故知新
 
□近代日本の教育を全否定してよかったか

 カッテンディーケ
 『長崎海軍伝習所の日々』東洋文庫

◎日本に国民はいない いるのはただ庶民のみ

  ◎安全は侍任せ



□江戸時代を見直す意味

  江戸庶民は享楽的で無責任、お上任せで楽しく生きていければよかった。しかし、そ
 の代わり人が良くて、倫理的で、面倒見がよくて、井の中の蛙だが結構互いのことはよ
 く知り合っていた



□消えた闊達な社会

 渡辺京二『逝きし世の面影』
幕末~明治 外国人の日本観

◎「行き交う人々は皆幸せで満ち足りた表情をしている」

   農民・庶民の自由さ ← ◎ 自由さをなくしたのは昭和20年以降



□国家と個人をつなぐ新しい価値観を  

 「子どもは子ども自身のもの」



□根無し草になった米国流理想論

  アメリカ 
   理想論で教育施策や少年法を作った



   ◎アメリカ本国でうまくいかなかったものを日本で実験
           ↓           (米国の若い共産党員) 
   ◎自助努力や自立、責任感の欠如

   ◎ 日本と日本人を支えてきた骨が弱くなり崩れてきた



□アメリカの改革モデルは日本だ

  アメリカは日本の精神性を恐れた(統一教育)


□自己責任あっての自由

  頼り癖から抜け出ない限り真の自由は手にできない



  ◎「自分こそが頼り」自己責任原則

  ◎「自分の頭で考える」



□世界で生きる意味を考えよ

  大人の国の前提条件  
    ◎ わかりにくさとしたたかさ
    
    ◎ 精力的な生活欲と生存欲
                  
    ◎ 教育水準の高さ  



□依存意識が「訓練された無能」をつくる

  現代日本人 - 訓練された無能

   ◎ 自らを1つの枠にはめ込み与えられた役割を果たすこと唯一の価値



□教師も訓練された無能者になっていないか?

◎ 生に必要なものは自分に対する誇りと信頼



□日本人の特性4点セット

 ある中学生 
   ①「頼る」

   ②「任せる」

   ③「委ねる」

   ④「甘える」

   ◎日本人 - 危険を隠した素直さ



□IT社会の危うさ

  新技術は人間らしさや優しさを増幅すると言うよりエゴを強める方へと向かっている
 のではないかと思えてならない(櫻井)

  アメリカ
   「メディアウォッチ」20社

    新聞、テレビを個別にチェック 公正で厳しい評価



□テレビが教師になった 

  視聴者はさらなる刺激を求めていく



□日本のあるべき姿を示すとき

  あるべき国家像がない時代

  → 新しい国家の役割を真剣に論議するべき



□教育再生の鍵は子ども自身が握っている

  宮川
   → 作文による表現教育27年 国語作文教育研究所

子どもを活性化させるための刺激作用

子どもたちの表現の乏しさと個としての自立性の欠如




◇あとがき

  1970年代頃
    核家族2代目から問題行動・事件が深刻化


◎問い直しこそ必要
     「なぜ」
     「もし」
     「どうすれば」

   ◎立ち向かっていく姿勢を!









☆「梅原猛の歎異抄入門」プレジデント社 1999年 ①(前半)【再掲載 2015.7】

<出版社の案内>
『歎異抄』を初めて読んだのはいつのことだったろうか? 『歎異抄』の一言一句から発
せられる強烈な言葉の響きに圧倒された著者が、その教えを語る。原文および現代語訳
付き。
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◇「歎異抄」  
  本願寺文庫秘蔵

三河・妙音院了祥
   「歎異抄聞記」明治41年

清沢満之
 


◇唯円     
  晩年の作  
 
  親鸞没後30年
 


◇仏教     
  552年 日本伝来(欽明天皇 13年)

◎最澄 比叡山延暦寺 経に依拠  法華経
  (桓武天皇) 山に求めた     天台宗


◎空海 高野山 経に依拠  大日経
    (嵯峨天皇) 山に求めた     真言宗
 


◇最澄     
  1 仏性論

 2 戒律論  
     大乗戒  戒壇を叡山に
→ 軽減化


◇空海  
  即身成仏


 
◇最澄  
  善行を積み何度か生まれ変わった後初めて仏となる



  ◎天台密教 「天台本覚論」

  山川草木悉皆成仏 - すべての生き物山や川のような無機質に至るまで仏になれる
 


◇鎌倉仏教  

 「天台本覚論」の中から出てきた



 ◎ 鎌倉仏教はすべての人間が仏になることのできる最も簡便な道を求めたと言うこと
  ができる



◎末法思想
    釈迦没後 
     500年間 「正法の世」

1000年間 「後法の世」

  「末法の世」


□最も簡単にしかも最も真実の仏になりうると思われる道を選んだ
法然 - 念仏 (宗教改革の先頭)

日蓮 - 題目

道元 - 座禅


□天台宗 
  源信「往生要集」浄土教を

醜い世を厭い離れ美しい極楽浄土を願い求めよ

念仏「南無阿弥陀仏」



◎ 源信により日本人の三分の一は浄土教の信者に

◎ 永観により残りの三分の一も浄土教信者に

◎ 法然により残りの三分の一も浄土教信者に

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