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「大人のための修学旅行 奈良の歴史」武光誠 河出書房新社 2002年 ⑨ /「生,死,神秘体験」立花隆 講談社文庫 2007年【再掲載 2015.2】 [読書記録 一般]

今回は、6月16日に続いて武光誠さんの
「大人のための修学旅行 奈良の歴史」の紹介 9回目です。




出版社の紹介には

「学生時代に奈良を訪れたが、日本史の流れをしっかりふまえて旅することが
 できたら……大和朝廷から天平文化まで、この国の成り立ちが名所旧跡を通
 して理解できる『読む修学旅行』の本。」
 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「天智天皇は都を畿内の外にある近江の大津に置いた。畿内から外れたとい
うことは豪族支配の全面否定ということ。中国に倣い王家専制をもくろん
  だ」


・「天皇専権に対する豪族の不満が壬申の乱を起こした」


・「壬申の乱は大王制度に変わる日本風貴族政治だということができる。大友
皇子に仕えた左大臣の蘇我赤石は流罪となり蘇我氏は後退し、右大臣の中
  臣金は死罪となり、鎌足系の活躍につながった」


・「 藤原京の完成をもって日本古代国家の完成を評価」




もう一つ、再掲載になりますが、立花隆さんの
「生、死、神秘体験」を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「大人のための修学旅行 奈良の歴史」武光誠 河出書房新社 2002年 ⑨

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◇天武・持統が築いた律令制度と藤原京(1)

□天智天皇没後の朝廷の立て直し
壬申の乱とその後
天智天皇 都を畿内の外にある近江の大津に置いた
天智 畿内から外れた
          = 豪族支配の全面否定
            王家専制をもくろんだ(中国に倣う)

     → ◎ 天皇専権に対する豪族の不満が壬申の乱を起こした
 豪族が吉野に隠退していた大海人皇子をかつぎ、大友皇子
       (弘文天皇)を討った


   大海人皇子
    → 天武天皇
中国風律令制度の確立
貴族と官庁街のそばに集めて生活させるための巨大な中国風
      の都城・藤原京の出現


   天武天皇の皇親政治
     大化の改新  
       中大兄皇子の専権体制
     壬申の乱   
       大王制度に変わる日本風貴族政治  
大友皇子に仕えた左大臣 蘇我赤石-流罪 
                    → 蘇我氏後退
右大臣 中臣金 -死罪 
                    → 鎌足系が活躍
   ※「天皇」号と「日本」の国号
     八色の姓(684) 
天皇家に近い血脈の者が貴いとされた
新しく天皇から別れた貴族    
         → 第一位  真人の姓
皇室と縁続き(藤原、物部、阿倍)
         → 第二位  朝臣の姓

◎ 世襲制度


   整備される律令制と官僚制
能力主義の人材登用
政務の基本原則
      - 持統朝に飛鳥浄御原令
内紛一つ 
       686年 大津皇子の変

 

□北部に移った飛鳥の中心
古き飛鳥との決別の理由
檜隈
     → 甘橿丘周辺 
     → 北部重視
◎ 南部から北部へ = 蘇我系の文化と袂を分かとうとした

   藤原京の聖なるラインとは
南部よりは交通の便良し
     南部は皇室の墓地に

   飛鳥に都があることの限界
手狭さ
     → 発展性のある土地・平城京への遷都

 

□はじめての都城による都づくり [藤原京跡]
中央部に王宮がある不思議
     694年 藤原京

   出土木簡の記述とは

   平城京より大きかった藤原京
藤原京の完成をもって日本古代国家の完成を評価

   本薬師寺跡






☆「生,死,神秘体験」立花隆 講談社文庫 2007年【再掲載 2015.2】

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◇臨死体験と宗教  山折哲雄
  浄土教 
    源信『往生要集』 
    二十五三昧会 

 「ウィリアム・ジェームズの法則」 
    説明不可能なものがどうしても残る
  
   科学の中の「神様原理」 

   古神道の中の神とコスモロジー 救済
  日本の神
       ・目に見えない神,肉体性を持たない
      ・固有名詞をなかなか持たない 
社 
       =「家(や)の形代(かたしろ)」
     マザー・ネイチャー
     自然法爾(じねんほうに)

  「林住期」を生きる現代人

  「神様体験の座」は側頭葉にある 



◇生と死のパラドックス 荒俣宏
  生命は爆発的に死ぬ 
    コンポスト葬 

 「死ぬもの」が「生きているもの」を支えている
  生のために死は織り込まれている
      -  卵子・精子・神経細胞
   スタニスラフ・グラフのホロトロピックセラピー

  Dead on arrival 
    生き返る患者10~20%

 「老い」と「死」の関係とは?

  生への渇望と死を待つ心 
    自然が人間を排除し始めた



◇人間とは何か  河合雅雄+養老猛司
  サル学によって崩れた「人間の定義」 

  ヒトがヒトと思うもの 

  脳に於ける機能と形態



◇魂は何を見たか 遠藤周作
  アメリカ  
    レイモンド・ムーディ
    キューブラー・ロス
    カール・ベッカー 

  ドッペルゲンガー(自己像幻視)

  死とは海に入るようなもの

  カール・ベッカー
   「死は恐いものではない」



◇一瞬に永遠を聴く  河合隼雄
  一瞬に永遠を聴く 
    脳みそ手術の衝撃 
    純愛ではなく瞬愛 
    無意識の自己破壊



◇生命への実感  岡田節人
  自己修復と生命の不思議 
    神聖不可侵の世界へ 

  いつから人間と呼べるか 
    ~ 受精卵  
        生という命題,死という命題

 「死んでも子どもがいる限り本当の意味で死んでない」
   - 連続性



◇天命無き時代  遠藤周作
  脳死について 
    生と死の見分けはどこ? 
 心臓の停止 → 脳の死  か  脳の死 → 心臓停止か

  患者の自己決定権と患者心理  
    よるべき原理は何か

 「天命」は乗り越えるべきか



◇死の輪郭線  中川米造 中村雄二郎
脳死判定基準の曖昧  
    移植必要性の判断基準 
    死生観とモラル

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