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「30分で分かる教師のための叱る技術」上條晴夫 学陽書房 2015年 ② /「毎日トクしている人の秘密」名越康文 PHP 2012年 ①【再掲載 2016.5】 [読書記録 教育]

今回は、11月27日に続き、倉本聰さん、上條晴夫さんの
「30分で分かる教師のための叱る技術」の紹介 2回目です。



出版社の紹介には


「騒がしい教室をどうにかしたい先生へ!生徒が素直になる叱り方、指
 導法がこの本1冊でわかる!
 今日からすぐに実践できる叱るときのコツから、叱らなくて済むよう
 になる一工夫など、教師がラクになるノウハウが満載!」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「短く叱る  ・ポイントを一つに絞る ・2つ3つとなると伝わらな
い」


・「『ヘソを向けなさい』のような、具体的行動を示す目安言葉をつかう。」


・「小言はあっさりと。お説教は1分以内に」


・「子どもの言動を自分がどう感じて、その子に何を分かってほしいの
  か、ストレートに伝える方法として、アイメッセージは有効」




もう一つ、再掲載になりますが、名越康文さんの
「毎日トクしている人の秘密」①を載せます。



☆「30分で分かる教師のための叱る技術」上條晴夫 学陽書房 2015年 ②

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◇第1章 叱る授業
□距離を取ってから叱る
距離を変えて叱る
     50cm~1m
子どもを叱るとき適度な立ち位置、距離はとても大事

□余計な話は省いて叱る
短く叱る
    ポイントを一つに絞る  
     2つ3つとなると伝わらない

□「なぜ」付きで端的に叱る
なぜ叱るの?
      喋る言葉の中に「なぜか」ということを入れて、強い理由
     を示すことが効果的

□「目安言葉」を使って諭す
キチンと叱る
   「キチンと立ちなさい」
 ×「しっかり先生の話を聞きなさい」
     → ◎「ヘソを向けます」
目安言葉
    ~ 具体的行動 「ヘソを向ける」

□小言はあっさりと
ネチネチしていると…
   お説教は1分以内に 

□子どもの理屈で叱る
行動原理を読む
最近の子ども
    → 友達と仲良くしたい 
       = 愛情志向が強い
話し掛けられたら喋るのが愛情
◎ まずは、「友達の発言に耳を傾けて」と子どもたちの愛情志
    向に訴える言葉掛けを大事にしたい

□自分の気持ちを伝える
Iメッセージ(アイメッセージ)
      子どもの言動を自分がどう感じて、その子に何を分かって
     ほしいのか、ストレートに伝える方法として、アイメッセー
     ジは有効 

□パフォーマンスをする
パフォーマンス精神
   教室にパペット(指人形)が一つあるといい
    → ミニコント   

□優しくそっと注意する
そうっと叱って
   「作業が終わった人は○○してください」
   本気で叱る場合は「別室で叱る」が原則 
     メンツを潰さない 

□子どもの意欲を否定しない
   君を信じている 






☆「毎日トクしている人の秘密」名越康文 PHP 2012年 ①【再掲載 2016.5】

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◇不安を減らせば楽になる

□小市民的生活には個人差がない  
  仲間と仲良くする 
  給料を持ち帰る

□不幸よりも不安の方が問題 
  苦しみは怒りに起因する
怒り
-仏教「瞋」(しん) 
      不安も怒りの一つ
→ 実生活において怒りや攻撃性を減らすのは「不安のターゲッ
    トが一番の近道」

□「今ここ」に集中する力
 甲野善紀
     「いかに先のことを考えず今に集中するか」
  瞑想もよいトレーニング
    × 過去にさかのぼって理由を求め、清算したいという気持ち
  × こんな事が起きたら嫌という未来の不安から過去の記憶
       = 不安の拡大性

□不安は視野狭窄を引き起こす 
子どもに勉強させる動機付けとして知らず知らずのうちに不安を利
 用している
→ 一つのことの繰り返しになりがち 失うものが少ない

□遠大な目標から今を微調整する
甲野さん ~ 松林佐馬助さん
    「足鐸」そくたん
遠大な目標
    → 「今ここ」に集中しやすい状況
◎ 大切なのは適度な距離感
甲野のしつこさの背景
   - 美意識
 
□時空間の幅を広げる「集中力」
「大きな地図」を描く
  人間の器の直径はその人の時間感覚の高さ

□過去はしばしばねつ造される
  「今ここに集中する」  
     イコールではない  
     「刹那的である」
 不安はエゴ(客観的でない)
  自分のお通夜を想像する
  落ち着いた心で集中していると一点はむしろ次第にかすんで、
    その周りがほのかに光って見え始める
  僕たちの脳は思った以上に高速に回転している
  心の中の大嵐の中に「トラウマ」「コンプレックス」という
    名のフック
自分のお通夜を想像する方法
   自分のお通夜の晩にみんなが楽しく過ごしている様子を想像
    する
→ リセットできる

□不安に後押しされた選択を洗い流す
「人間は将来のことを考えすぎると不安でつぶれる」
  怒りや不安は学力を向上させるという目的に置いても非常に
  不安
   = ブレーキ
   → モチベーションを高めるために不安を利用するというのは
     非常に害が大きい

□人を動かす不安の力
不安により視野狭窄が生じるとさらに不安が増大する

□不安のリアリティ
不安はリアリティの強度が高い

□不安は消した方がいい

□まず5%削減でいい
僕たちの脳は生まれた瞬間からずっと暴走し続けている
  ◎「この3分間だけでもそれを忘れよう」
  ◎「苦しみとは現実でなく感覚なのだ」

□余白の吸引力 
甲野先生との毎晩の電話

□不条理を受け入れる
常に「今ここ」
◎ 不条理性を受け入れ楽しめるようになる必要がある
  ◎ この世にあるすべてのことは本質的に不条理
      必ず変化している → 消滅する → 縁起論   

□不安が消えると希望が湧いてくる
「不条理なことは一切受け照れたくない」
    - 人生否定
「徹底的な現実主義者は必然的に引きこもるようになる」
  「思いを持つこと」のしんどさ   
     思い
      = エゴ 欲望
「思い」の対極は希望
  ◎ 「なんだかわからないけどやってみるか」という秘薬が必要に
    なる

□自分が創り出した不安は自分で消せる
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