「愚者が訊く」倉本聰・林原博光 双葉社 2014年 ⑥(最終) /「学力づくりで子どもが変わる」久保齋 子どもの未来社 2002年 ③【再掲載 2014.11】 [読書記録 一般]
今回は、12月15日に続いて倉本聰さん、林原博光さんの
「愚者が訊く」の紹介6回目 最終です。
出版社の紹介には
「豊かな自然の中で環境教育活動を行なっている脚本家・倉本聰が、自
然のあり方、ヒトの行く末、日本の未来について、一流の専門家たち
に恥も外聞も捨て、愚者として初歩的な質問をどんどん問いかける対
談集。『誇りを捨てなかったら得られなかった』- 珠玉の知識に溢れ
た一冊。 対談相手は池上彰氏、ベストセラー『原発のウソ』の京大
助教・小出裕章氏、地球惑星科学者で東大名誉教授・松井孝典氏など
7人。」
とあります。
山下惣一さんは昨年亡くなられましたが、
著書から農業の課題についてたくさんのことを教わりました。
日本の土台を支えていた「小農」が年々少なくなっています。
わたしが少し畑に出ていると「若いのに頑張るね」と言われます。
還暦を過ぎているのに…。また、「お金にならんのに」とも。
外国人が耕す畑が多くなりました。
20年前には思いもしなかったことです。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「農水省は構造改革を進めたいから借金しないで地道にやっている小
さい農家をどんどんつぶしたがっているとしか思えんのですよ」
・「今の畜産なんか見ていると、なんか昔の女郎さんと一緒ですよね。
先に借金させられて、その借金返すために一生懸命働いてそのま
ま生涯を終えるという…」
・「そんなこと知るかって百姓が言やあいいんだよ。別に日本の農業
のためにやっているんじゃないんだから。そう言うようにならん
と百姓は強くならんですよ。」
・「日本にスラムがないのは小農を土台にしている国だから」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「学力づくりで子供が変わる」③を載せます。
☆「愚者が訊く」倉本聰・林原博光 双葉社 2014年 ⑥(最終)
◇段々畑に染みこんだ農業の真実
□農民作家・山下惣一 1936佐賀県唐津市生
佐賀県唐津市
なんだ坂こんな坂唐津坂
くみ取り
- 網元の便所 肥桶10たる
ライトバン登場
浅丘ルリ子にショック
- 都市型工業型社会の美女
複合農業から単作型へ
大規模農業は引き返すことも路線変更もできないから倒れるま
で進むしかないというのが宿命
|
「農水省は構造改革を進めたいから借金しないで地道にやっている
小さい農家をどんどんつぶしたがっているとしか思えんのですよ」
「実家が幸せになっちゃ困るんですよ、あの人たちは」
「今の畜産なんか見ていると、なんか昔の女郎さんと一緒ですよね。
先に借金させられて、その借金返すために一生懸命働いてそのま
ま生涯を終えるという…」
後継者問題
「そんなこと知るかって百姓が言やあいいんだよ。別に日本の農業
のためにやっているんじゃないんだから。そう言うようにならん
と百姓は強くならんですよ。」
「じゃあいいよ。自分の食う分だけ作ったらやめるよの話じゃないか」
「命は自然からしか生まれない」
「満腹の子に躾はできない」
◎安藤昌益 直耕
高齢化問題
80が限度
「俺たちの強さはね、小規模で少量生産で自分の食う分をしっかり
押さえていると言いうことの強さがある」
国を支える農の業
農業 = 生命維持産業
ロシア「クーチャ」 600平米 モスクワ市民の70%
農村という国の防衛線
共同体
~ 水
協力するしかない
お前も頑張らないと俺も頑張れない
「日本にスラムがないのは小農を土台にしている国だから」
☆「学力づくりで子どもが変わる」久保齋 子どもの未来社 2002年 ③【再掲載 2014.11】
[出版社の案内]
どんな教育方法にも、子どもをスポイルする危険性がある。心地よさの
なかで子どもたちに学習能力をつけていくためにどうしたらいいのか、
教育観・子ども観を見直し、これからの授業づくりを探る。
◇<読む>読解力にかける
読解力を付ければ学力回復ができる
読解力は最も大切な学習能力
どうすれば読解力を高められるか
小学校では…
「文から情報を得,自分の思いを文で表すことができる子に育
てること」
授業で…
① 音読
② 文字語による発問
板書・ノートに
③ 文字言語による問答
④ 回答への受容的態度
⑤ 意見交流の保障
⑥ 教育的変容の奨励
⑦ 正しい回答提示とその説明
⑧ 学んだことの文章化(5分間 父母に話すつもりで)
説明文の授業で読解力を付ける
算数と同様国語の答えも一つ
発問
学習する範囲の設問を用意し,板書する。設問は簡単なものか
ら難しいものまで用意し,全体としてその日の課題がこなせるよ
うにする。
板書問題はそれぞれのノートに書き写させる。
読解
答えの書かれている文を見付けさせ,線を引かせ問答する。
交流
隣と答え合わせをさせ正しい理由を発表できるように準備させ,
発表させ,交流させる。
× ワークシート主体
◎ 子どもの発言に対してははっきりコメント
「行間を読む」より「行を読む」
授業での教師の過ち
① 教師が文に則さず教材を説明する過ち
② 単純化への迎合の過ち
③ 教材研究の浅さ,教師の読みの浅さの過ち
問い直しの力を付ける
読解力の低い子は問い直しの方法を知らない
→ 問い直しを自分でできるようにする
発問の板書
発問を文字言語で固定すると子どもたちの答えはその文字言語に
対する内容のものに限定される。その答えを見れば,つまずき傾向,
問題点,発問の問題点や曖昧さが分かる。
∥
◎ 教師が発問を板書し固定すること
読解力を高める日常的な取り組み
質より量が必要なこともある
読書は学習ではなく一生誇れる趣味だ
「いつでもどこでも読書」
「愚者が訊く」の紹介6回目 最終です。
出版社の紹介には
「豊かな自然の中で環境教育活動を行なっている脚本家・倉本聰が、自
然のあり方、ヒトの行く末、日本の未来について、一流の専門家たち
に恥も外聞も捨て、愚者として初歩的な質問をどんどん問いかける対
談集。『誇りを捨てなかったら得られなかった』- 珠玉の知識に溢れ
た一冊。 対談相手は池上彰氏、ベストセラー『原発のウソ』の京大
助教・小出裕章氏、地球惑星科学者で東大名誉教授・松井孝典氏など
7人。」
とあります。
山下惣一さんは昨年亡くなられましたが、
著書から農業の課題についてたくさんのことを教わりました。
日本の土台を支えていた「小農」が年々少なくなっています。
わたしが少し畑に出ていると「若いのに頑張るね」と言われます。
還暦を過ぎているのに…。また、「お金にならんのに」とも。
外国人が耕す畑が多くなりました。
20年前には思いもしなかったことです。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「農水省は構造改革を進めたいから借金しないで地道にやっている小
さい農家をどんどんつぶしたがっているとしか思えんのですよ」
・「今の畜産なんか見ていると、なんか昔の女郎さんと一緒ですよね。
先に借金させられて、その借金返すために一生懸命働いてそのま
ま生涯を終えるという…」
・「そんなこと知るかって百姓が言やあいいんだよ。別に日本の農業
のためにやっているんじゃないんだから。そう言うようにならん
と百姓は強くならんですよ。」
・「日本にスラムがないのは小農を土台にしている国だから」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「学力づくりで子供が変わる」③を載せます。
☆「愚者が訊く」倉本聰・林原博光 双葉社 2014年 ⑥(最終)
◇段々畑に染みこんだ農業の真実
□農民作家・山下惣一 1936佐賀県唐津市生
佐賀県唐津市
なんだ坂こんな坂唐津坂
くみ取り
- 網元の便所 肥桶10たる
ライトバン登場
浅丘ルリ子にショック
- 都市型工業型社会の美女
複合農業から単作型へ
大規模農業は引き返すことも路線変更もできないから倒れるま
で進むしかないというのが宿命
|
「農水省は構造改革を進めたいから借金しないで地道にやっている
小さい農家をどんどんつぶしたがっているとしか思えんのですよ」
「実家が幸せになっちゃ困るんですよ、あの人たちは」
「今の畜産なんか見ていると、なんか昔の女郎さんと一緒ですよね。
先に借金させられて、その借金返すために一生懸命働いてそのま
ま生涯を終えるという…」
後継者問題
「そんなこと知るかって百姓が言やあいいんだよ。別に日本の農業
のためにやっているんじゃないんだから。そう言うようにならん
と百姓は強くならんですよ。」
「じゃあいいよ。自分の食う分だけ作ったらやめるよの話じゃないか」
「命は自然からしか生まれない」
「満腹の子に躾はできない」
◎安藤昌益 直耕
高齢化問題
80が限度
「俺たちの強さはね、小規模で少量生産で自分の食う分をしっかり
押さえていると言いうことの強さがある」
国を支える農の業
農業 = 生命維持産業
ロシア「クーチャ」 600平米 モスクワ市民の70%
農村という国の防衛線
共同体
~ 水
協力するしかない
お前も頑張らないと俺も頑張れない
「日本にスラムがないのは小農を土台にしている国だから」
☆「学力づくりで子どもが変わる」久保齋 子どもの未来社 2002年 ③【再掲載 2014.11】
[出版社の案内]
どんな教育方法にも、子どもをスポイルする危険性がある。心地よさの
なかで子どもたちに学習能力をつけていくためにどうしたらいいのか、
教育観・子ども観を見直し、これからの授業づくりを探る。
◇<読む>読解力にかける
読解力を付ければ学力回復ができる
読解力は最も大切な学習能力
どうすれば読解力を高められるか
小学校では…
「文から情報を得,自分の思いを文で表すことができる子に育
てること」
授業で…
① 音読
② 文字語による発問
板書・ノートに
③ 文字言語による問答
④ 回答への受容的態度
⑤ 意見交流の保障
⑥ 教育的変容の奨励
⑦ 正しい回答提示とその説明
⑧ 学んだことの文章化(5分間 父母に話すつもりで)
説明文の授業で読解力を付ける
算数と同様国語の答えも一つ
発問
学習する範囲の設問を用意し,板書する。設問は簡単なものか
ら難しいものまで用意し,全体としてその日の課題がこなせるよ
うにする。
板書問題はそれぞれのノートに書き写させる。
読解
答えの書かれている文を見付けさせ,線を引かせ問答する。
交流
隣と答え合わせをさせ正しい理由を発表できるように準備させ,
発表させ,交流させる。
× ワークシート主体
◎ 子どもの発言に対してははっきりコメント
「行間を読む」より「行を読む」
授業での教師の過ち
① 教師が文に則さず教材を説明する過ち
② 単純化への迎合の過ち
③ 教材研究の浅さ,教師の読みの浅さの過ち
問い直しの力を付ける
読解力の低い子は問い直しの方法を知らない
→ 問い直しを自分でできるようにする
発問の板書
発問を文字言語で固定すると子どもたちの答えはその文字言語に
対する内容のものに限定される。その答えを見れば,つまずき傾向,
問題点,発問の問題点や曖昧さが分かる。
∥
◎ 教師が発問を板書し固定すること
読解力を高める日常的な取り組み
質より量が必要なこともある
読書は学習ではなく一生誇れる趣味だ
「いつでもどこでも読書」