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「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ① / 東井義雄さんの言葉 24-「喜びの種をまこう―誰でもできる無財の七施」東井義雄 柏樹社 1990年 ③【再掲載 2014.7】 [読書記録 一般]

今回は、橋本治さんの
「橋本治の古事記」の紹介 1回目(前)です。



出版社の紹介には


「読みつがれてきた魅力。あなたのそばに古典を。第一線で活躍する作
 家が手がけた古典現代語訳の決定版シリーズ!日本最古の本『古事記』
 が新しくよみがえる。イザナギ、イザナミの国生み、天の岩屋戸、八
 俣の大蛇因幡の白うさぎ……など、だれもが知っているようで知らな
 い日本神話が、いきいきとした現代語で語られる。」

 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「この世はイザナギ,イザナミの二柱から誕生。アマテラス大御神が
  大和の朝廷を守護する神孫のニニギの命が天皇家の先祖」


・「『各種の言い伝えを全て暗誦し,全ての文章を正しく読み解くこと
ができるようになれ』と天武天皇が28歳で舎人の稗田阿礼に」




もう一つ、再掲載になりますが、
「東井義雄さんの言葉24 『喜びの種をまこう』③」を載せます。             




☆「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ① 

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◇序
  太安万侶 天武・持統・文武・元明の四代に渡って 
  この世はイザナギ,イザナミの二柱から
  アマテラス大御神が大和の朝廷を守護する神
孫のニニギの命が天皇家の先祖
 
  天武天皇寄りの立場
 
  稗田阿礼 舎人 28歳
「各種の言い伝えを全て暗誦し,全ての文章を正しく読み解く
     ことができるようになれ」と天武天皇
| 天武帝死去
元明天皇の命で「古事記」編集執筆

  困難
    正式文章の漢文でない形で書物を作った 上中下巻
上巻  アヌミノナカヌシ~ニニギの命の孫ウカヤフキカ
         エズの命まで
中巻  ウカヤフキカエズの命の子神武天皇から第15代
         応神天皇まで
下巻 第16代仁徳天皇から第33代推古天皇まで



<上の巻>
1.神々の始まり
  混沌の中から天と地
  高天原
3柱 
       最初  アメノナカヌシの神 
             天の中心 「天の御中主」
次   タカミムスヒの神  
             生命の力 「鷹御産巣日」
その次 カミムイヒの神 
             人に働きかける生命の神 「神産巣日」 

    大地
2柱 「勢い」ウマシアシカヒヒゴヂの神
          ウマシ「立派」アシカビ「草の若芽」ヒコヂ「男」
 - 形を持たぬ大地から勢いが生まれた
「豊かな天」アメノトコタチの神 「天の常立」

5柱 「天の崇高」を表す神々 <特別な神々>
   
    新たに二柱
1代 クニノトコタチの神 
          「国の常立」
           国土が永遠にゆるがないことを祝福     
     2代 トヨクモノの神 
          「豊雲野」
           豊かな雲を仰ぎ見ることの出来る素晴らしい
大地を称える 
◎ 以上は独身の神々
   
   男女一対の神々の出現 
3代 ウイジニの神とスイチニの神 
         スの住む土地を表す神 
4代 ツノグイの神とイククイの神 
         土地の境界を表す「杭」の神
    5代 オオトジの神とオオトノベの神 
         人の住む家の門口を守る神
6代 オモグルの神とアヤカシコネの神 
         男性女性のすばらしさを称える神

 ともに誘い合う一対の男女の神
7代イサナキの命とイザナミの命







☆東井義雄さんの言葉 24-「喜びの種をまこう―誰でもできる無財の七施」東井義雄 柏樹社 1990年 ③【再掲載 2014.7】

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◇身施 - この身をどう活かすか
□家主さんを感動させた女子学生
平野寿先生の娘さん 
    部屋がピカピカ
     → 家主さんを感動させた 

□「本物は続く続けると本物になる」
  竹箒の整頓

□おばあちゃんの寝床
おばあちゃんの寝床の世話を毎日
 ◎ 教育は理屈ではない。「この子を見てください」と言える
    ような子供を育てること

□「だって,私たちの学校だもん…」
小学校卒業までに1万個のゴミを拾う実践
   - 古賀君(6年生)

□行動の輪を広げるために
見えないところで見えるところを支える
   = 根っこの役目

□「おばあちゃん」そのもののような百枚のぞうきん
坂村真民先生
    「巡り会いの不思議に手を合わせよう」

□ある高等学校のあり方を変えたもの
  小児麻痺を持つ子をプールの学級リレーに(番長)

校長が背広で飛び込む
   = 言葉を超えた身の叫び

□もらってばっかり


◇心施 - この,こころ貧しい時代
□建物は美しく立派になったが  
  個室
   - 寂しいおばあちゃん

□おべんとうの大切さ  
 「かつおぶし」の日記
  ◎ 「私は長い間子供が弁当を開く時の何とも言いようのない輝
      く顔を見てきたから」

「あんたたちが結婚してご主人のお弁当を作ってあげる時には,どう
  か食べ物だけではなくあつい心を入れることを忘れないようにして
  ください。お弁当を風呂敷で包む時も、どうか、あつい心をこめて
  しっかり風呂敷を結んでおいてください」

□修学旅行の弁当   
おむすび + 手紙

□ものをかわいがる心
愛物展覧会 
   → 卒業展覧会
   物いのちを大切にする子供に!

□銀杏の実のお年玉
心のお年玉

□大切な「心」を確認し合う卒業式
子供から子供へ
子供から先生へ

□心を大切にしあう家庭

□愛情利息論
大きな利息の中にいる自分

□これでよいのか?「他罪主義」の横行
広島県のお寺の境内・掲示板に
※「一億総裁判官 自分以外 皆有罪」
  映画監督・松林宗恵さん
「世界で一番反日的な国は日本」
  ◎ ぬくもりを!


◇床座施 - 席を譲るということ譲られるということ
  席を譲るということ
   「ありがとうの期待は他罪主義」
高席と末席
席を温かくする
職席を譲る時譲られる時
   - 前任者を大切に


◇房舎施 - 家・建物・施設設備の移り変わりの中で
もらい風呂の思い出
「囲炉裏も風呂も子供の頃には自分の家だけのものでなく,み
     んなが使わせてもらったものでした」
 「報恩講」の思い出
ご馳走はなくなった
  村休みの思い出
村芝居
   - お堂
  家の中はどうか
  うれしい施設設備、軒下がなくなった
  気になること
   老人ホーム=人間のエゴイズム
福祉の施策の進行がエゴイズムを促進させることになった
眠るところが恵まれるということ
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