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「PTA再活用論」川端裕人 中公新書 2008年 /「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 2009年 ⑫【再掲載 2014.12】 [読書記録 教育]

今回は、川端裕人さんの
「PTA再活用論」を紹介します。



出版社の紹介には


「『親』どうし、顔を見て、一緒に仕事をするというのは、すごく健全
なことだ(著者)。大変化を迎えた公教育の一断面をリアルに見すえた
力作。忘れられた『PTA』を蘇らせる処方箋とは。」

 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「PTAことはじめ
 - 自由加入が原則 任意加入 自由な入退会」


・「大人の学びとして出発-『両親と教師の会』
           PTAなくして学校給食なし」


・「自分の意志で入会する,これが当たり前
      任意でも100%加入の杉並区」


・「キーワードは『緩さ』と『生涯学習』」   


 




☆「PTA再活用論」川端裕人 中公新書 2008年

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◇PTAことはじめ
自由加入が原則 
  任意加入 
  自由な入退会


◇PTA・この素晴らしきもの
PTAってどんな組織?
縦ではなく横 
     - 保護者と教師が平等に

6つの柱
   ① 学校教育に対する理解と教育
       (参観会・懇談会,学校評議会,学校評価,行事への参加,広報
       活動)
   ② 家庭教育の充実
  (家庭教育と学校との関係,学年・学級・地域などの集会での話し
       合い,研修会・講座等)
   ③ 子どもの校外生活指導
 (PTA子ども会,交通安全教室,地域パトロール,通学路点検,
       親と子の集い 等)
   ④ 地域の教育力の向上
(地域諸団体との共催行事,地域諸行事への参加,健全育成運動へ
       の参加,青少年委員との連携,危険地域の改善 など)
   ⑤ 教育に関する正しい世論作り
(調査研究活動,学校評価,学級・地域などの集会での話し合い,
       広報活動,PTA研修会 など)
   ⑥ 教育環境と改善する要望活動

  キモは横並びの配置 
    役員の立ち位置って?
    忍び込む縦の発想
代表的な専門委員会と運営委員会

基本は学級PTA
必要欠くべからず要素
     ① 学級PTAの運営 
        クラス単位の懇談会懇親会
② パイプ役,学校やPTAに対する意見・提言くみ上げ
        学級PTAは自主的集まり  
PTA広報は風通しを良くする

  王者の今昔 
PTAの「イベント屋」文化厚生委員会
     ちょっと真面目なイベント屋
講座,ワークショップ,給食試食会,ミニコンサート
  親子サッカー教室,親子竹とんぼ設立
子どもの安全という大テーマ(校外委員会)

P連はボトムアップの組織
様々な階層
     - しかし上下関係ではない 
       最も大切なのは都市区レベルの連合体


◇PTA・この悩ましきもの
166日・403時間の現実
 言語化困難 
    頭の中が真っ白な春,走り続ける2学期,
    骨休めもつかの間

役員選びはどんどんきつくなる 
    仲良しグループの顔 
    選挙ではなく推薦
公平と平等を突き詰めると義務になる 
      → ポイント制度
         役員15点 学年8点 委員5点
卒業までに20点以上が目安等

  校長とPTAはどんな関係?   
 「PTAは学校の下請け?」
    「役員は学校の嫁?」
 校長はPTAを恐れている
 「学校の嫁」VS「要望を伝える窓口」  
     先生の笑顔 
      → 生徒のメリット

P連役員は人柱? 
    年間7000時間の負担


◇どんなPTAを目指すのか
PTA史をひもとこう
大人の学びとして出発,
    「両親と教師の会」,
    PTAなくして学校給食なし

廃止論が指摘する欠陥 
    1969年兵庫県教組 
    俗悪番組告発が転換点
日本の教育を支えて

自分の意志で入会する,これが当たり前
任意でも100%加入
     - 杉並区
心も体も痛めつけられて
      自由な入退会は基本

緩やかで自由な求心力を
秋津コミュニティの実践
      共著『パパ権宣言』
         川端裕人・岸裕司・汐見稔幸 2006 大月書店
町づくりのきっかけにまで
◎ キーワードは「緩さ」と「生涯学習」

今,PTAは変わり始めているのか
自由にものが言える風通しの良い雰囲気のPTA
学校を舞台にノリノリで楽しく活動する保護者
秋津コミュニティ 
       自発的な活動,自ら学ぼうとする大人
負担を分散させる工夫

先駆者の話を聞く

カワバタ私案
    義務から機会へ,サークルがPTAを変える

◇和田中学校PTA事件から見えてきたもの
PTAのリストラ
    ① PTA連合脱退 
    ② PTAからTが抜ける 
    ③ 地域本部へ編入
  元会長の危機感
   - 「もっと自由を!」

◇後書きに変えて
今,力を捨てる勇気 
『婦人公論』連載 2007.4~2008.3 







☆「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 2009年 ⑫【再掲載 2014.12】

[出版社の案内]
「自分の誕生日が出てくるお話の本が読みたい」九州のとある公共図
  書館への子どものリクエストに応えて、1年間366日、毎日の日付
  の入った子どもの本を紹介する。
「○○ちゃんのお誕生日の本はどれかな?」
「次はお父さんのお誕生日の本を読んでみようか」
会話が広がり、自然と本好きになる楽しい本。
本書は、1996年にゆまに書房で刊行されたもののリニューアル版。
紹介する本を、現在書店や図書館で入手可能な本に改めた。

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◇12月 
2日 「奇才ヘンリー・シュガーの物語」 
        ロアルダ・ダール 評論社

  9日 「それゆけクッピー」 
        はらみちを 岩崎書店 1992年


11日 「マザー・テレサ」
        シャーロット・グレイ 偕成社 1991年


 16日 「もうすぐクリスマス」 
        ヘップナー 新教出版社 1983年


 20日 「鯨小学校」
        松谷みよ子 偕成社 1986年 民話集


 22日 「エリコの丘から」
        カニグス・バーグ 岩波書店 2002年


 24日 「飛ぶ教室」
        エーリヒ・ケストナー 岩波書店 2003年


 27日 「ソフィーの冒険」 
        ヨースタイン・ゴルデン日本放送出版協会 1995年


 29日 「アメンボ号の冒険」 
        椎名誠 講談社 1999年

◇あとがき
1996年5月「子どもの本のカレンダー」
         ゆまに書房 増補改訂版

 大阪国際児童文学館 
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