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「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」佐藤愛子 小学館 2021年 /「子どもの日本語力をきたえる」 齋藤孝 文藝春秋 2002年 ①(前半)【再掲載 2015.11】 [読書記録 一般]

今回は、佐藤愛子さんの
「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」を紹介します。



出版社の紹介には


「『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』、2017年の年間ベストセラー総
合ランキング第1位になった『九十歳。何がめでたい』の続編になり
ます。タイトルは、1969年に発売され直木賞受賞作となった佐藤さん
の小説『戦いすんで日が暮れて』の本歌取り。夫が作った莫大な借金
をひとり背負い込んで奮闘する妻(=佐藤さん)の姿を活写し、愛子
センセイが世に出るきっかけになった代表作のひとつです。それから
52年、自身の最後となる本エッセイ集のタイトルに『九十八歳。戦
いやまず日は暮れず』と付けたのは、借金は返済したけれど、人生の
戦いはやまず、今も日も暮れていない―。愛子センセイが97年を生
きて来た人生の実感です。愛子センセイがヘトヘトになりながら綴っ
た、抱腹絶倒のエッセイ全21編をぜひご堪能ください。」

 
とあります。


ほんの一部のみの紹介となります。
読むとパワーがわいてくるような本でした。



もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さんの
「子どもの日本語力をきたえる」①を載せます。
何人かから、国語の教科書を見て心配になる、と聞きました‥



☆「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」佐藤愛子 小学館 2021年

1.jpg

◇佐藤愛子 こうしてソレは始まった
  大正12年大阪生 甲南高等女学高卒 
  昭和44年「戦いすんで日が暮れて」61回直木賞
  天中殺
   - こうなるはずのものがすべてそうならなくなる
 12日ごと2日、1年の内2か月、12年ごとに2年廻ってくる
     新しくおこすことはやめた方がよい
  2017 
   「九十歳何がめでたい」がベストセラー


◇ヘトヘトの果
  2018年開けてからなぜかヘトヘト
  K子さんのおから上品


◇どこまで続くヘトヘトぞ 
  モモ半分食べて心臓検査できず
  発作性心房細動


◇なんでこうなる
   病院に行くということは「物」になりきる覚悟というものが必要
  なのだ


◇時は流れぬ
  新聞の「身の上相談」
   →「人生案内」
  精神科医 野村総一郎の回答が見事


◇お尻の役目
  「子どものしつけにはお尻を打つべし。それ以外はイカン」

◇算数バカの冒険
  北海道に土地 
    坪2000円 500坪 
  調教師武田文吾さんの世話 
    親友齋藤さんが案内
  齋藤さん 
    上に変更(湿地帯だから)
山の中腹 大工の平井さん

◇今になってしみじみと

<以下略>





☆「子どもの日本語力をきたえる」 齋藤孝 文藝春秋 2002年 ①(前半)【再掲載 2015.11】 

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◇はじめに
「日本語こそが全教科の基礎である」  
    読書が基本

◇子どもの日本語力を鍛える  
  親子で読む「理想の国語教科書」
 子どものゴールデンエイジを逃さない
   「要約力」
      ~ 対話力の向上 
       ◎「要約力」の厳しさ
「要約力」と「コメント力」の関係性
対話の原理
       ~ 「添いつつずらす」
  三色ボールペン方式という型
  「三色ボールペン方式」読書力
      青=まあ大事(客観)
      赤=すごく大事(客観)
      緑=おもしろい(主観) 

「時間内に課題の文章を要約できて自分のコメントを言う能力」
  国語教科書の問題
    = ▲文章少なく ▲短い ▲内容単純 ▲絵本のよう  
  子どもはすごい「もの」と出合いたがっている
  先生が「これはすごいんだ。おもしろいんだ」と熱気むんむ
    んで話せば、子供も興味を持つ。
今の子どもたちに足りないのは「量」
  今の子ども
      情報処理能力に優れている
     にもかかわらず、教科書は質量共に劣化している
「国語は体育だ、読書はスポーツだ」
最高のものを見せれば後は推して知るべし
小学校4年から「ゴールデンエイジ」が始まる
  小4~中2 ゴールデンエイジ
   教師 
     → 質量変化のラインを相手に分からせるのが重要

  日本語能力を高める
     = レベルの高いものに出合わせて反復させる


◇力強い日本語を子どもにぶつける
テキストの選び方
大文学者の作品をおもしろいと感じる大切さ
  ラブレー 「ガルガンチュワ物語」
 ◎ 学校というのは元来親が身に付けさせることができないものを
   身に付けさせてくれるから社会的に存在意義があった。
大人の読書の壁をなくす
国語で教えるべき「生の美意識」
    テキスト基準「生の美意識」
手紙の中の名文
    ネルー ゴッホ
母親の愛を伝える名文
    野口シカ 藤原てい
寂しさや悲しさを理解する
  新美南吉「いぼ」
父親の力強さを伝える名文
    ◎マルケス「百年の孤独」 
    ◎宮本常一「家郷の訓え」
道徳を教えるのではなく言葉の力を伝える
超一流の海外文学を子どもにぶつける
    ゲーテ「ファウスト」
  

◇「読み」トレーニングの実践
第1段階「親子読みトレーニング」
   親が声を出して読み聞かせ子どもは字面を目で追う
   その後三色で線を引かせる
    ポイント
      ・一段落ごとに交代交代で読む
  ・解釈にこだわらない
第2段階「要約力トレーニング」
  「じゃあ、この物語をまだ読んだことのない人に説明するつも
     りで要約してみなさい」
~ マンガで練習
第3段階「子どもの質問力を鍛える質問ゲーム」
   質問を出し合う(親子で同じ読書)
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