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キーワード 読書について45-「児童文学の世界」西本鶏介 偕成社 1988年 (6) /加藤理 『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』 青弓社 2000年 ②【再掲載 2014.1】 [読書記録 教育]

いよいよ本日昼頃まで。
サイトで御確認ください。

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お時間のある方はぜひ!

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今回は、8月21日に続いて、
「キーワード 読書について」45回目、
西本鶏介さんの「児童文学の世界」6回目の紹介です。



出版社の案内には、

「代表的な児童文学作品200点の案内を中心に、児童文学論、児童文学の歴
 史、選び方・与え方、基本用語の解説、そして創作入門まで、児童文学に関
 する基本的事項をわかりやすく編集した画期的な入門講座。学生、先生、図
 書館員などに必携、必読の本。読んで楽しく、すぐ役にたつ新しい感覚のガ
 イドブックです。」

とあります。



斉藤惇夫、古田足日、岡田淳、灰谷健次郎、宮川ひろ
大石真、さねとうあきら‥

40年近く前活躍されていた児童文学作家の本が多く紹介されています。
子どもたちと共に本を楽しんでいた当時を懐かしく思い出します。




もう一つ、再掲載になりますが、加藤理さんの
「駄菓子屋・読み物と子どもの近代」②を載せます。
もう少し古い時代の子どもたちの読書について書かれています。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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☆キーワード 読書について45-「児童文学の世界」西本鶏介 偕成社 1988年 (6)

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◇ナチスの嵐の中で
「あのころはフリードリッヒがいた」ハンス・ペーター・ソヒター

  「エルクの日記」アン・ローズ

 
◇動物と冒険者たち
「オオカミに冬なし」 クルト・リュートケン

 
◇少年たちの冒険遊び
「ツバメ号とアマゾン号」アーサー・ランダム

 
◇幼い子供たちの大冒険
「エルマーの冒険」 R.S.ガネット

「長くつ下のピッピ」リンドグレーン

 
◇動物の冒険ファンタジー
「グリッグの冒険」斉藤惇夫

 
◇学校っておもしろい
「がんばれヘンリー君」  H.クリアリー

「大きい一年生と小さい二年生」  古田足日

「五十点先生と27人の子供たち」  E.シュティーメルト

「放課後の時間割」 岡田淳

 
◇仲間がいる・友情が芽生える
「飛ぶ教室」  ケストナー クリスマス物語

「オタベリの少年探偵たち」  セシル・D.ルイス

 
◇子供にとって教師とは
「兎の目」 灰谷健次郎

「二十四の瞳」 壺井栄

「先生のつうしんぼ」  宮川ひろ

 
◇成績なんかぶっとばせ
「教室二〇五号」 大石真

「宿題引き受け株式会社」 古田足日

「ジャンボコッコの伝記」 さねとうあきら






☆加藤理 『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』 青弓社 2000年 ②【再掲載 2014.1】

[出版社の案内]
近代的な子ども観の発見は子どもの権利を意識する一方で、子どもを"子ども
の領分"に押し込めながら隔離し、いまや"子ども不在"の社会が形成されるま
でになった。しかし、子どもは本当に与えられるだけの存在なのだろうか。
社会が急速な変貌を遂げた20世紀初頭の駄菓子屋と読み物にかかわる子ども
の姿をさまざまな文献を渉猟することで探り出し、子どもがみずから積極的に
参加し選択する存在であったことをあきらかにする。そして、子どもは保護さ
れ育成される存在であるという固定観念から離れ、近代的な子ども観が与えた
光と影を丹念に読み解くことで来るべき21世紀の大人と子どもの新たな関係
性を探り、そのための子ども観を提示する。

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◇「児童の世紀」と読書の喜び ①
  
□精神の自由の獲得
野口シカの手紙の感動 
    50過ぎてから文字 → 識字能力の大切さ

江戸時代の識字率 
    武士      100%
  大都市町人  70~80%
  小都市地方町人 50~60%
   大都市職人   50~65%
    小都市職人   40~50%
    農民 庄屋   100%
    村役人  50~60%
   小作人  30~40%
    辺地小作人 20%
  ※明治期 明治14年北安曇郡 64.2%(1881)
  

□読む楽しみを知る - 子どもと教科書 
明治期
    - 教科書が唯一の読み物

  江戸時代の教科書 
    四書五経 「論語」「大学」「中庸」「孟子」「春秋」「礼記」
往来物  「庭訓往来」「商売往来」
処世   「今川状」
基本法典 「貞永式目」
道徳訓戒 「童子教」「実語教」=堅苦しい内容,実用的内容
   
  1872(明治5)年 当面教科書
読本読み方 福沢「学問のすすめ」「小学読本」「小学入学」
地理    福沢「世界国尽」「地理初歩」
修身    渡辺温「伊蘇普物語」中村正直「西国立志編」

1886(明治19)年 
教科用図書検定条令
 → 読み物としての魅力

  19世紀末    
    → 田舎の子どもも<教科書を通して物を読む楽しみ>
  

□出版の近代化と近代読書の誕生
1882(明治15)年1月 
    栄泉社
       → 「今古実録」=堅苦しい内容,実用的内容
    
  1872(明治5)年 当面の教科書  
読本読方 福沢諭吉「学問のすすめ」「小学読本」「小学入学」
  地理   福沢諭吉「世界国尽」「地理初歩」
    修身   渡辺温「伊蘇普物語」中村正直「西国立志編」

  1886(明治19)
    教科用図書検定条令 → 読み物としての魅力
19世紀末
    → 田舎の子どもも<教科書を通して物を読む楽しさ>
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「大人のための修学旅行 京都の歴史 下」武光誠 河出書房新社 2003年 ① /「子どもたちは象をどう量ったのか」西田知巳 柏書房 2008年 ②【再掲載 2013.11】 [読書記録 歴史]

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今回は、武光誠さんの
「大人のための修学旅行 京都の歴史 下」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「京都へ、もう一度出かけてみよう。あまたの英傑が覇を競った京の都へ。日
本の歴史を訪ねる旅は、いよいよ佳境を迎える!室町、戦国、江戸、幕末...
 が、正しく理解できる歴史ガイド。京都の歴史・下巻。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「上層の民衆が初めて政治を動かしうるようになった時代」


・「室町幕府は守護大名の連合政権」


・「秘伝を重んじた貴族文化から自ら考え実践する禅文化へ」


・「徳を行う人間になるために学問を身に付けよ」




もう一つ、再掲載になりますが、西田知巳さんの
「子どもたちは象をどう量ったのか」②を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

第12回浜松ジオラマグランプリ開催中
ザザシティ浜松西館1階特設会場で、27日(日)まで。
お時間のある方はぜひ!
  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「大人のための修学旅行 京都の歴史 下」武光誠 河出書房新社 2003年 ①

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◇室町時代の反映を物語る北山文化

□将軍の権力拡大と文化の転換
皇位を望んだ足利義満
 上層の民衆が初めて政治を動かしうるようになった時代
 室町Ⅱ期
      ① 将軍の権威が重んじられた3義満~5義量(よしかず)(1392~1429)
  ② 将軍の権威低下 6義教~ (1429~1491)

  義満専制 
室町幕府
     = 守護大名の連合政権
足利家 
        - 山城国一国守護に相当 
守護大名  
        - 足利一門が多い
親戚筋 細川・斯波・畠山 → 管領

    山名氏清倒した(明徳の乱1391年)きっかけに独裁体制

    南北朝合一(1392)

    大内義弘を討つ(応永の乱1399年)勢力拡大

    日明貿易振興・禅文化育成
贅沢が財政に負担

没後立て直し 斯波義将、畠山基国が力を伸ばした

    北山文化
武家文化+貴族文化+禅宗風
京都鎌倉五山の制 
        五山文学 
        漢詩文創作出版
        水墨画 
観阿弥世阿弥による演劇  
        猿楽田楽を基に整えられた

    京都の中心が平安京の東に移動したわけ

    京都人が抱く北山への思いは美しい北山の麓
      - 禅の修行にふさわしい

    親しみにくい貴族文化から分かりやすい禅文化へ
秘伝を重んじた貴族文化から自ら考え実践する禅文化へ

 

□足利家の繁栄の象徴 [足利将軍室町殿跡]
大規模な造営工事を可能にした技術開発
14世紀農業発達 
      玉鋼+大鋸 2人挽き → 建築

  義満
    天皇家に保護を加えつつ権限を少しずつ奪う

  花の御所炎上と幕府の衰退
裁判権・徴税権が幕府に
    花の御所が応仁の乱で炎上 → 衰退に

 

□足利氏禅宗に傾倒 [相国寺(しょうこくじ)①]
夢窓疎石にひかれた足利将軍
禅宗大本山 = 相国寺

  禅宗の総元締めとして発展 
    1392年~ 10年間 春屋妙苑と義堂周信

  現在も残る有力な塔頭
慈照院[銀閣寺]
      江戸初期建物 8代 義政
普広寺 6代 義教
大光明寺 伏見宮家

 

□最先端の文化を発信 [相国寺②]
五山文化の主役

  日本の外交を担った禅僧
    水墨画発展

  応仁の乱と寺の荒廃

 

□義満の権力拡大の野望 [金閣寺①]
朝廷を意のままに動かした義満

政庁
    - 北山第

  皇位を狙った将軍  
    義満、日本国王への任命 1402年 1408年没
わら天神

 

□義満亡き後の権力争い [金閣寺②]
北山解体と鹿苑寺の成立
義持が跡継ぎ 皇位への干渉を避ける 義嗣は倒される

  異なる様式の三層

  火災による再建の歴史

  平野神社 
    桓武平氏の氏神に

 

□吉田兼好ゆかりの寺 [仁和寺]
見所の多い境内

兼行隠棲に見る下級公家の立場

「徒然草」に書かれた仁和寺の僧侶 
    あたたかい兼行の目

  長泉寺
    吉田兼好を忍んで建てられた寺

 

□幕府の保護なしに発展した寺 [妙心寺]
花園上皇の離宮としての建立
13万坪 40の塔頭
    持明院統(北朝)

  受け継がれた初代住寺の精神
「徳を行う人間になるために学問を身に付けよ」
真剣に禅の修行

  禅の心を巧みに表現
    「瓢鮎図」禅の公案の主題の絵

  法金鋼院







☆「子どもたちは象をどう量ったのか」西田知巳 柏書房 2008年 ②【再掲載 2013.11】

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◇理科 
  理科「訓蒙図彙」(きんもうずい) 
    中村惕斎(なかむらえきさい)

  墨をつけたり落としたり 
    蘇る和紙

  いい虫悪い虫 
    本の防虫 
     - 日干し ~ イチョウの葉を挟む

  シシ・シシ・シシ 
    猪・鹿(カノシシ)
     - 鹿脅し

   象はどう量る?
     「改算記」船の沈んだところまで米俵

  自分の体積を測ろう 
    「改算記」 人体の体積を測る方法

  竹で物指し  
    江戸時代と竹製品 
      温度変化による伸縮が少ない
「ぶんまわし」(コンパス)も竹製  間棹も竹
    
  テコのパワーで百人力 
    鍬、釘抜き、水上舵取り

  夏の毒気対策
    「節用集」カビ 
      食中毒に注意

  太陽にカラス、月にウサギ 地球は球体だ

  動物のリレーだった時間と方角
    十干十二支

  伸び縮みする時間時刻 
    不定時法
     ~ お寺の鐘で
     ~ 和時計


◇社会 
  社会 
    入門して日が浅いときは身近な社会について学習する
自分の名前
      → 家族・知人の名前
      → 自分が暮らす土地・近隣の山河
  → 社会の成り立ち・仕事・暮らし

  いちばん身近な社会  
    大所帯家族

  日本初めて物語
   「国産み」「天の岩戸神話」

  アンチ・ヒーロー  
    石川五右衛門 鼠小僧次郎吉

  武士は生き方の手本  
    役人としての武士 
     → 武士道の精神
教育者としてのお侍

  足で稼ぐビジネス
    行商主流

  分けてもらった神さま
    寺は来世担当、神社は現世担当?
勧請による道真の分霊

  お寺でコミュニケーション 
    孝行のしたい時分に親は亡し(柄井川柳)

  蔵屋敷の活気
    力自慢の人足  堂島の米市

  塩の来た道、容積として扱われた 
    笑い話「塩売りの涙」

  水害を防ごう
     白河法皇 意のままにならぬ3つの相手
  「賽(さい)」「山法師」「賀茂川の水」

  火事と喧嘩は江戸の華
    明暦3(1657)年1月 明暦の大火
家綱「万人塚」
     → 御堂が今の回向院

  国の境だから両国
    五幾七道
    六十余州

  旅が安全になった時代  
    往来物の「国尽くし」

  三国から万国へ  
    もとの世界観 三国(日本・印度・中国)

  海の向こうの国々 
    鎖国~当時の人々は門戸を閉ざしていると思わなかった


◇総合学習 
 元気にあいさつしよう
「おはよう」
      =「お早くからご苦労さまでございます」
「さようなら」
      =「さようならば、これで失礼いたします」


 悪さをすれば叱られます
   行きは牛、帰りは馬の手習子


 鬼が追いかけてくる 
   鬼門 = 東北 丑寅の方角


 あってはならない親不孝 
   「六芸(りくげい)」


 何より質素が一番 「商売往来」
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