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「うつわを食らう」神崎宣武 日本放送出版協会 1996年 ①(前半) /「小学校発一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー2」菊池省三 日本標準 2013年 ②【再掲載 2016.5】 [読書記録 一般]

今回は、神崎宣武さんの
「うつわを食らう」1回目(前半)の紹介です。



出版社の紹介には


「本書は、私たちの日々の食卓に展開する、あたりまえの現象に、改めて問いを
発しつつ、日本の地方、その土地に伝わる生活習俗のさまざまを誌しながら、
食事と食器文化の「かたち」を明らかにする。民俗学の俊秀による『器と盛り
つけ』の食文化論の試み。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「飯椀が以前より小ぶり化したのは、ごはん食いからおかず食いへと変わっ
たから」


・「米の御飯が主食となったのは、配給米制度で全国津々浦々米食化したから」 


・「磁器は、薄手で固く、白くて清潔感があり、絵柄が映える。また、比較的
  低廉にそろえることができる」


・「古くは木器と陶器が日常のワン」



もう一つ、再掲載になりますが、菊池省三さんの
「小学校発一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー2」②を載せます。
このごろは「ほめる」一辺倒という状況ですが、
上手な「叱り方」も話題になることを期待します。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「うつわを食らう」神崎宣武 日本放送出版協会 1996年 ①(前半)

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◇はじめに
東南アジア諸国
     ~ プラスチック食器に移行
↑↓
日本
    飯ワンの磁器へのこだわり 
「どう食べるのか」が問題に

「器と盛りつけ」文化論


◇ワンは運搬容器で接吻容器
飯碗の手ざわり口ざわり
「三六碗」「三八碗」 
       11.8~12.5㎝口径が標準
以前より小ぶり化 
      → ごはん食いからおかず食いへ
薄手、浅手の平型が主流に
飯碗は「運搬容器」で「接吻容器」

  米の御飯は主食の一つ
明治期
     … 米は半分の賄い量
配給米 
     … 当初一日2合3勺(354グラム)
       → 2合1勺
       → 1合8勺

一日 約2合
◎ 配給米制度で全国津々浦々米食化
「いまわの米粒」(振り米)の話

   糅飯や雑炊が日常の主食
ムギ・アワ・ヒエ・イモ・ダイコン
       → 混ぜ御飯
「糅飯」
       … 米に雑穀根菜を混ぜて炊いたもの
         「ケの主食」

◎糅飯を汁で薄めたものが「雑炊」

飯をこぼさない食事の作法
糅飯
      → 粘りけがなくボロボロ 
      → かきこみ式
日本初の磁器 
      ~ 備前有田の窯場
「やきもの戦争」
      … 朝鮮人陶工たち
備前藩 李参平 1616年有田皿山で成功

  以後少しずつ各地へ
          全国へは幕末から明治

   磁器の利点(対陶器)
薄手で軽い、素地がなめらかで白い
白く焼成するには鉄分10%以下に(陶器では困難)
色が映える
量産体制をとりやすい 粘りが少なく成形に適
型抜き成形(職人技術不要) 型染め発達
→ 単価を安く安定
◎ 薄手で固く、白くて清潔感があり、絵柄が映える。
       ◎ 比較的低廉にそろう 

   景徳鎮(中国)の磁器
その白きこと玉の如く その明るきこと鏡の如く
その薄きこと紙の如く はじけは馨の如く鳴る

   白き磁器の製造事始め
本格的普及は鉄道発達した明治中・後期~
有田焼
       17世紀~18世紀
オランダ東インド会社(V・O・C)輸出品
1644年 清朝・貿易禁止
中国から呉須の輸入
当初は中国へ染め付けを依頼していた
輸出磁器
      - 大型で華美 装飾品、美術品

  1757年 輸出止む  東インド会社が清との貿易再開
↓ ヨーロッパ各地で焼かれた
◎ 国内向け商品開発
現在でも 
       生口島(広島県)の堀内家
能登門前(石川県)の角海家

   漆器の先行と磁器の割り込み
古伊万里の時代は皿が主産品 - 碗は少ない

本膳上では漆器椀の優位性
もともと日本では漆器の発達めざましい
木地椀
        … ロクロの関係で高台は必然

   古くは木器と陶器が日常のワン

   江戸後期明治期に飯碗が流通
19世紀 尾州瀬戸や○○産の磁器

化政期
      加藤民吉 備前で習得
「新製セト」 チャワン屋
(それ以前陶器は本業セト)

   普及のエポックメーキングは鉄道
大量輸送
「有田焼」「美濃焼」
多治見 
       明治40年代販売員は1000人以上
テキ屋ワンチャ60~70人(本家熊屋)

日本料理を代表するどんぶりもの
口径16~17㎝ 高さ10㎝位 ~ 飯碗の2杯分

江戸中期から普及  
       外食文化=屋台、掛茶屋
江戸 
        - 極端に男性人口が多い町(女性の3倍)
屋台売りで丼
      - 一膳飯屋
大阪「くわらんか船」砥部焼の碗 
       15.5~16㎝口径 そば、うどんも









☆「小学校発一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー2」菊池省三 日本標準 2013年 ②【再掲載 2016.5】

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◇「ほめ言葉のシャワー」をより輝かせるために(1)
 効率的に
    ① ほめほめタイムを朝に行う
   ② ほめほめタイムを分けて行う


Q 発表できない子は?
1 発表する内容がない
  ・1日に何回か聞く 
    ・同じ意見も可とする 
    ・教師と一緒に発表する内容を考える

 2 話し方が分からない
・型 「○○さんは 今日△△の時に … をしていました。
        わたしは、○○さんは…な人だと思いました。」
・紙に書いて標示

3 慣れていない
・音読 あいさつ ゲーム … 大きな声を出す練習をする
・自由起立発表 予告指名 列指名など指名の配慮
・ペアグループ活用 多くを場面設定
・雰囲気作り
・注意を優しく言う
・友達の意見を絶対に笑ってはいけない

 ◎最も大切
   - 教師が子どもの成長を焦らないこと


Q2 ふざける子どもへは?
1 基本は個別に注意 
    「なぜふざけてはいけないのか」をはっきりさせる

 2 褒められる喜びを十分体験させる
活躍する場面を意図的に設定し、その子の言動をしっかり褒める

◎ 価値語とセットで褒める

 3 意義や価値をもう一度伝えよう 
    言葉でつながる


Q4 内容レベルを上げるには?
  ○ 数字 固有名詞 会話を入れる
  ○ 5W1Hを入れる 
誰が 何を いつ どこで なぜ どうした


Q5 中だるみを防ぐには
  ○ 教師が言葉をプレゼント
  キーワード 
       黒板の隅に - 価値ある言葉を数語かく
○ 書かせることで友達新発見
   今週のチャンピオンは?


Q6 教師の動き方は?
   一日に何度か「ほめ言葉のシャワー」のことを確認しよう
    教師が見つけたほめ言葉を教室であげよう
    ほめ言葉のシャワー達成を祝う会をしよう 


Q7 褒める視点は?
視点 ① 結果だけでなく過程(プロセス)も褒める
② 子どもたちのプラス面に目を向けて褒める
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