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「大人のための修学旅行 京都の歴史 下」武光誠 河出書房新社 2003年 ① /「子どもたちは象をどう量ったのか」西田知巳 柏書房 2008年 ②【再掲載 2013.11】 [読書記録 歴史]

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今回は、武光誠さんの
「大人のための修学旅行 京都の歴史 下」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「京都へ、もう一度出かけてみよう。あまたの英傑が覇を競った京の都へ。日
本の歴史を訪ねる旅は、いよいよ佳境を迎える!室町、戦国、江戸、幕末...
 が、正しく理解できる歴史ガイド。京都の歴史・下巻。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「上層の民衆が初めて政治を動かしうるようになった時代」


・「室町幕府は守護大名の連合政権」


・「秘伝を重んじた貴族文化から自ら考え実践する禅文化へ」


・「徳を行う人間になるために学問を身に付けよ」




もう一つ、再掲載になりますが、西田知巳さんの
「子どもたちは象をどう量ったのか」②を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

第12回浜松ジオラマグランプリ開催中
ザザシティ浜松西館1階特設会場で、27日(日)まで。
お時間のある方はぜひ!
  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「大人のための修学旅行 京都の歴史 下」武光誠 河出書房新社 2003年 ①

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◇室町時代の反映を物語る北山文化

□将軍の権力拡大と文化の転換
皇位を望んだ足利義満
 上層の民衆が初めて政治を動かしうるようになった時代
 室町Ⅱ期
      ① 将軍の権威が重んじられた3義満~5義量(よしかず)(1392~1429)
  ② 将軍の権威低下 6義教~ (1429~1491)

  義満専制 
室町幕府
     = 守護大名の連合政権
足利家 
        - 山城国一国守護に相当 
守護大名  
        - 足利一門が多い
親戚筋 細川・斯波・畠山 → 管領

    山名氏清倒した(明徳の乱1391年)きっかけに独裁体制

    南北朝合一(1392)

    大内義弘を討つ(応永の乱1399年)勢力拡大

    日明貿易振興・禅文化育成
贅沢が財政に負担

没後立て直し 斯波義将、畠山基国が力を伸ばした

    北山文化
武家文化+貴族文化+禅宗風
京都鎌倉五山の制 
        五山文学 
        漢詩文創作出版
        水墨画 
観阿弥世阿弥による演劇  
        猿楽田楽を基に整えられた

    京都の中心が平安京の東に移動したわけ

    京都人が抱く北山への思いは美しい北山の麓
      - 禅の修行にふさわしい

    親しみにくい貴族文化から分かりやすい禅文化へ
秘伝を重んじた貴族文化から自ら考え実践する禅文化へ

 

□足利家の繁栄の象徴 [足利将軍室町殿跡]
大規模な造営工事を可能にした技術開発
14世紀農業発達 
      玉鋼+大鋸 2人挽き → 建築

  義満
    天皇家に保護を加えつつ権限を少しずつ奪う

  花の御所炎上と幕府の衰退
裁判権・徴税権が幕府に
    花の御所が応仁の乱で炎上 → 衰退に

 

□足利氏禅宗に傾倒 [相国寺(しょうこくじ)①]
夢窓疎石にひかれた足利将軍
禅宗大本山 = 相国寺

  禅宗の総元締めとして発展 
    1392年~ 10年間 春屋妙苑と義堂周信

  現在も残る有力な塔頭
慈照院[銀閣寺]
      江戸初期建物 8代 義政
普広寺 6代 義教
大光明寺 伏見宮家

 

□最先端の文化を発信 [相国寺②]
五山文化の主役

  日本の外交を担った禅僧
    水墨画発展

  応仁の乱と寺の荒廃

 

□義満の権力拡大の野望 [金閣寺①]
朝廷を意のままに動かした義満

政庁
    - 北山第

  皇位を狙った将軍  
    義満、日本国王への任命 1402年 1408年没
わら天神

 

□義満亡き後の権力争い [金閣寺②]
北山解体と鹿苑寺の成立
義持が跡継ぎ 皇位への干渉を避ける 義嗣は倒される

  異なる様式の三層

  火災による再建の歴史

  平野神社 
    桓武平氏の氏神に

 

□吉田兼好ゆかりの寺 [仁和寺]
見所の多い境内

兼行隠棲に見る下級公家の立場

「徒然草」に書かれた仁和寺の僧侶 
    あたたかい兼行の目

  長泉寺
    吉田兼好を忍んで建てられた寺

 

□幕府の保護なしに発展した寺 [妙心寺]
花園上皇の離宮としての建立
13万坪 40の塔頭
    持明院統(北朝)

  受け継がれた初代住寺の精神
「徳を行う人間になるために学問を身に付けよ」
真剣に禅の修行

  禅の心を巧みに表現
    「瓢鮎図」禅の公案の主題の絵

  法金鋼院







☆「子どもたちは象をどう量ったのか」西田知巳 柏書房 2008年 ②【再掲載 2013.11】

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◇理科 
  理科「訓蒙図彙」(きんもうずい) 
    中村惕斎(なかむらえきさい)

  墨をつけたり落としたり 
    蘇る和紙

  いい虫悪い虫 
    本の防虫 
     - 日干し ~ イチョウの葉を挟む

  シシ・シシ・シシ 
    猪・鹿(カノシシ)
     - 鹿脅し

   象はどう量る?
     「改算記」船の沈んだところまで米俵

  自分の体積を測ろう 
    「改算記」 人体の体積を測る方法

  竹で物指し  
    江戸時代と竹製品 
      温度変化による伸縮が少ない
「ぶんまわし」(コンパス)も竹製  間棹も竹
    
  テコのパワーで百人力 
    鍬、釘抜き、水上舵取り

  夏の毒気対策
    「節用集」カビ 
      食中毒に注意

  太陽にカラス、月にウサギ 地球は球体だ

  動物のリレーだった時間と方角
    十干十二支

  伸び縮みする時間時刻 
    不定時法
     ~ お寺の鐘で
     ~ 和時計


◇社会 
  社会 
    入門して日が浅いときは身近な社会について学習する
自分の名前
      → 家族・知人の名前
      → 自分が暮らす土地・近隣の山河
  → 社会の成り立ち・仕事・暮らし

  いちばん身近な社会  
    大所帯家族

  日本初めて物語
   「国産み」「天の岩戸神話」

  アンチ・ヒーロー  
    石川五右衛門 鼠小僧次郎吉

  武士は生き方の手本  
    役人としての武士 
     → 武士道の精神
教育者としてのお侍

  足で稼ぐビジネス
    行商主流

  分けてもらった神さま
    寺は来世担当、神社は現世担当?
勧請による道真の分霊

  お寺でコミュニケーション 
    孝行のしたい時分に親は亡し(柄井川柳)

  蔵屋敷の活気
    力自慢の人足  堂島の米市

  塩の来た道、容積として扱われた 
    笑い話「塩売りの涙」

  水害を防ごう
     白河法皇 意のままにならぬ3つの相手
  「賽(さい)」「山法師」「賀茂川の水」

  火事と喧嘩は江戸の華
    明暦3(1657)年1月 明暦の大火
家綱「万人塚」
     → 御堂が今の回向院

  国の境だから両国
    五幾七道
    六十余州

  旅が安全になった時代  
    往来物の「国尽くし」

  三国から万国へ  
    もとの世界観 三国(日本・印度・中国)

  海の向こうの国々 
    鎖国~当時の人々は門戸を閉ざしていると思わなかった


◇総合学習 
 元気にあいさつしよう
「おはよう」
      =「お早くからご苦労さまでございます」
「さようなら」
      =「さようならば、これで失礼いたします」


 悪さをすれば叱られます
   行きは牛、帰りは馬の手習子


 鬼が追いかけてくる 
   鬼門 = 東北 丑寅の方角


 あってはならない親不孝 
   「六芸(りくげい)」


 何より質素が一番 「商売往来」
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