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読書ノート「宿題」⑤(最終) / 「節度の経済学の時代」内橋克人 朝日文庫 2006年 (上)【再掲載 2016.5】 [読書記録 教育]

今回は、12月 5日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「宿題」 5回目の紹介 最終です。

三十数年前から、古い記録が多い 教育ノートのまとめです。



今回も「自学」システムについての紹介です。


それこそ、自主学習(純粋な?)に役立ちます。







もう一つ、再掲載となりますが、内橋克人さんの、
「節度の経済学の時代」(上)を載せます。
出版当時(2006年)、内橋さんが心配していた通りに、
世の中が動いているように感じてしまいます。





<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





◇子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆読書ノート「宿題」⑤(最終)

◇自学システム
 
□ 子どもは教師が作った自学メニューからテーマを選択し番号を付けて2ページに組み
 立て毎日出す。



□ 教師はテーマをメニューというかたちで紹介し提出された自学ノートには赤ペンを入
 れて返す。
 


□自学システムの単純化

 Aメニュー  思考を要するメニュー


 Bメニュー  知的作業テーマ


 Cメニュー 「その日の反省・評価」「明日の目標」



 1 復習的メニュー 

   その日の学習や生活から「学び」を組み入れていくメニュー

ドリル的練習もここ


 2 予習的メニュー 

   次の学習の問題を考えたり討論中の意見を考えるメニュー


 3 発展・総合メニュー

   

<Aメニュー  思考を要するメニュー>

 1 今日の授業から 国算理社他(丸写しは×)

① 授業でしたポイントをまとめる(ポイント学習)


   ② 今日間違った問題をもう一度解く(賢い学習)


   ③ 残った問題について自分の考えを書く(考える学習)


   ④ 残った問題について調べる 追求する (追究学習)


   ⑤ 明日する予定の所を自力でする(予習)


 2 □□で発見したこと(授業 歩いていて テレビ 本)


 3 □□でなるほどと思ったこと


 4 問題作り


 5 私の読書法


 6 問題集を解く


 7 知的クイズ作り


 8 漢字の勉強法 私の工夫


 9 テスト調べ 私の工夫


 10 □□がうまくなるコツ


 11  ことわざ集め


 12 都道府県覚え(私の工夫)
   


<Bメニュー  知的作業テーマ>

 1 漢字スキル テスト調べと自己テスト


 2 間違いやすい漢字を五つ


 3 今日の本読み「   」を□回


 4 漢字テストで間違った漢字を覚え 自己テストをする


 5 こだわり発見 漢字□つ


 6 計算スキル□問と直し


 7 計算スキルと難しい問題5つ


 8 新聞 ニュースで出てきた地名を地図帳で探す


 9 今畑で育っている野菜5つ
   


<Cメニュー 「その日の反省・評価」「明日の目標」>

 1 今日の挨拶 私の努力


 2 今日した良いこと


 3 今日の手伝い いつもと違うところ


 4 なわとび 今日の頑張り 進歩


 5 その他の運動 スポーツ 今日の頑張り 進歩
   


<Dメニュー 自己メニュー+1>

 1 自分で考えたメニュー

 2 先生に一言(質問等)








◇エコーノート
  
◎予定 + 日記  
  例「母親への手紙」「□□であった△△」漢字50字以上(5年)

  ※教育ノート1巻2ページ参照













☆「節度の経済学の時代」内橋克人 朝日文庫 2006年 (上)【再掲載 2016.5】

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◇市場競争至上主義を超えて

□「エンデの遺言」に寄せて - 地域通貨の深い意味

  マネーが地域を踏みつぶす = マネーの暴力
   → 「根源的なお金の問い直しを」 

  「利が利を生む」サイクル 

  「地域通貨」を生み出す共生の思想





□到来した「高度失業化社会」とは何か

「失業防波堤」の決壊 


 高度失業化社会 5つの特徴 
  ① 恒常的リストラ 

  ② 働かせ方の自由拡大

③ 社会的コストの増大 

  ④ 職能の崩壊




  
□「人間を無駄にする」社会  

「社会の分裂」が進む


 サラリーマンが「請負業」に
  「合理化」の究極の姿


 新しい日本型貧困
強い企業を支えているのはそれを支える幾多の零細企業





□変質する資本主義への警鐘

 バブル期に似た米株髙,ゆるむ厳格な節度と規律


 メガに対抗するのに,またメガを形成





□手放しの規制緩和を憂う

 深化する社会病理,安易すぎる自己責任論 ←→ 裏にあるべき取引禁止項の明確化





□アメリカの何がモデルなのか - 現実直視を避ける首相の「楽観主義」

 危うさ秘める好景気 

 財政赤字とカラス気





□急増する非正期雇用に歯止めを

 新しい時代の動き方? = 展望無き大企業回復

 失業,自殺,犯罪の発生率はバブル期に進む
       
「働く自由」と「働かせ方の自由」の峻別を!       





□「人間排除の経済」から「人間復興の経済」へ

「普通に,そして真っ当に行きたいと願う人々を決して足蹴にしてはならない」





□「投機資本主義」への主体的対応こそ再生の道

 国際投機資金がねらい打ち,二重の危機に振り回される日本


 IMFの優等生が受難
   リ・レギュレーション(再規制)が始まる


「実の経済」を再生しよう





□「妖しげな時代」の表象

 - 「生産」優位社会のリスク





□雪印事件と規制緩和 

 事前規制から事後チェックへの潮流



 ひとたびHACCPの承認施設になれば後は企業の自己責任 
 
  ↓

  ・個々の生活者,消費者の暮らしや安全を視野の外に投げ捨ててよいのか
            
  ・市場競争による効率化,合理化,経済効果だけの尺度ですべてを律する世の中であ
   って本当によいのか  


≪規制緩和に名を借りた企業行動完全自由化運動がいかにうさんくさいか≫





□真の改革とは何か - ネオ・リベラル改革への警鐘

「神は細部に宿り給う」(アビ・ワールブルク)

第二のアルゼンチン化への警鐘


 燃えさかった「規制緩和」一辺倒派  

   規制緩和は正義か?
     

 食の安全にも …  「事前規制から事後チェックへ」
         

 ×「総合規制改革会議」    
トップはオリックスの宮内義春 - 経団連が基盤
→「小さな政府」礼賛論


 「事前規制から事後チェック」への奔流は何をもたらしたか


グローバリズム - 排出する「貧困マジョリティ」

本質は「作らせない… 買わせる」


 「低位平準化」を進めるWTO 
   近づく「高度失業化社会」失業者500万人時代


 「一人勝ち世界」 100人の内99人が敗者に 
         「ウィナー・テークス・オール」


  規制緩和のあるべき姿 - 「私物化」と「個人主義」とは違う



□テロは世界をかえたか

 問われる世界構造 
  イスラムは対極に 

  資金シフトの光と蔭 

  競争と強制の並立


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