「悲しみの精神史」山折哲雄 PHP研究所 2002年 ① /「学級再生」小林正幸 講談社現代新書 2001年 ④【再掲載 2015.12】 [読書記録 一般]
今回は、山折哲雄さんの
「悲しみの精神史」の紹介 1回目です。
出版社の紹介には
「国際日本文化研究センター所長にして宗教学の権威でもある著者は問う。
『幸福と成功を追い求めるだけが人生なのか』と。むしろ著者は『不幸な悲
しみに耐えている人間に尊敬を抱く』とも。その問題意識のもと、自らの死
を予感していた源実朝、親族を皆殺しにした北条時頼、乞食願望を持ち続け
た松尾芭蕉、キリスト教に入信した支倉常長、死んだ妹の魂を追いかけて旅
した宮沢賢治、殉死の予行演習をしていた乃木希典、晩年の著作に執着した
松本清張、死後も自分の欲望を満たそうとした谷崎潤一郎、『黒い雨』に慟
哭の通奏低音を挿入した井伏鱒二、上官の罪を背負って処刑された青年学徒
などを取り上げつつ、縄文の昔から日本人の底流に流れ続ける『悲しみ』の
旋律を描いた渾身の作品。幸福願望ばかりが肥大化する現代において、『孤
独とは何か』『人生の無常とは何か』を考えるうえで大切な視点を提示して
くれる一冊でもある。」
とあります。
本日紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「1 人間について比較することをやめる
2 だます人間よりだまされる人間になる
3 一人で歩く(群れからの脱出)」
・「『永訣の朝』-なぜ賢治の言葉は標準語なのか」
・「富士山は世にも恐ろしい異界の山だった」
・「折口信夫の『ねちっこい愛』
ねちっこい愛は酷薄・非情の愛の仕打ちと背中合わせ」
・「判官贔屓は怨念を融和しようとする同情の念」
もう一つ、再掲載になりますが、小林正幸さんの
「学級再生」④を載せます。
学級づくり、学級経営に悩んだときのヒントを教えてくれる本です。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「悲しみの精神史」山折哲雄 PHP研究所 2002年 ①
◇まえがき
「幸福を売る宗教」「99%の幸福を広告宣伝する経済」
|
1 人間について比較することをやめる
2 だます人間よりだまされる人間になる
3 一人で歩く(群れからの脱出)
◇宮澤賢治の挽歌
なぜ賢治の言葉は標準語なのか
「永訣の朝」
とし子の魂の行方を追いかける旅へ
標準語で呼び掛ける賢治と岩手弁で応答するとし子
「あめゆじゃとてちてけんじゃ」の悲傷
◇寂寥(せきりょう)に生きた万葉人
仏教という哲学が歌を滅ぼした
折口
- 古代の唯一の主人公は「まれびと」
富士山は世にも恐ろしい異界の山だった
無際限の孤独の中で燃えさかるもの
縄文の神であり蝦夷の神であった富士
|
古代人の恐怖、万葉人の寂寥
◇「もののあはれ」と「もののけ」
「源氏物語」に陶酔した川端康成
悪徳も美徳もみな悲しみに紛れ入る
相聞の美しさと挽歌の悲しみと…
◇「徒然草」に吹く無常の風
折口信夫の「ねちっこい愛」
師・折口信夫と弟子・穂積生萩
ねちっこい愛は酷薄・非情の愛の仕打ちと背中合わせ
吉田兼好もまた執念深い心を持っていた
独り住まいこそ真に奥ゆかしい生き方
◇源義経は祟らず
道真も将門も正成も怨霊化した
源九郎判官義経(1156-1189)
理不尽な非業の死
なぜ舞台の義経は「子方」なのか
子方ヒーロー・悲運に涙する多感な貴公子
判官贔屓の勢いに押されて…
|
弱小,可憐なるものへの同情を浴び,イメージは無力な主君の地位
へと後退していった → 共感,哀傷の対象,薄命の英雄
◎ 判官という官職の故悲運の英雄へ(後白河法皇の策)
|
判官物と判官びいきの美意識
◎判官贔屓は怨念を融和しようとする同情の念
東北感情
-「平家物語」の西国感情と対偶
☆「学級再生」小林正幸 講談社現代新書 2001年 ④【再掲載 2015.12】
[出版社の案内]
「学級崩壊」はなぜかくも広がったか。問題解決と予防のコツとは何か―。
教育臨床心理学の現場から説く、画期的「教育再生論」。
「学級崩壊」を予防し、解決する必須ノウハウ!学校は子どもを守れるか
◇問題が深刻な段階で教師が行うこと
大人の都合で方針を変えない
仕切り直しをする(再契約法)
「どういう学級になってほしいのか」
「学級にどのようなことを思っているのか」
「どうすればよいと思うか」
→ 声なき声を
アンケート
→ アンケート結果を子どもに紹介
→ 目標を提示
→ 対策を提案
◎「学級目標の再確認」「再設定」
ルールの再確認
「学級,学校が楽しくなるために定めるもの」
① 人の話を最後まで聞く
② 問題が起きたら相手の気持ちを考える
③ 係の責任を果たす
④ みんなで使う物を大切にする
⑤ 人の嫌がることや体のことを言わない
= 標準的な5つのルール(河村 2000)
仕切り直しのタイミング
問題への危機介入の手順を決めておく
個別指導
その行動で何を得たかったのか確認する
①「今どんな気持ち」
②「そうなってしまったのはなぜ」
③「この次どうすればいいの」
危機場面で問題を起こしていない子どもに行うこと
「○○があったので△△さんは今別なところにいます。みんなは心配
しないでください」
「本人からではなく 満たされない気持ち」
- 心配です
「けれどもこのように教室にいる君たちの気持ちを先生は大切にした
いのです。ですから,いつもと同じように授業をします。」
楽しいイベントを繰り返し行う
イベントゲームの組み方
「王様じゃんけん」
教師対じゃんけん
「サケとサメ」
サケ組とサメ組
「何でもバスケット」
体育館で行う
休み時間の活用
子どもと遊ぶ
- 何人かでよい
← ◎ 全員には声を掛けない
数名にだけ声 校庭教室の片隅で
「みんなで一緒に」を目指さないこと
オプションの用意を
個別相談の回数を増やす
「いつでも誰でも相談したいときには相談に来てほしい」
× アドバイス
◎ ほめる
「今まで一人でそのことを考えながらよく頑張ったね」
「勇気がいったでしょう」
学習の場面での工夫も小さな集団から
二人のペアから
ゲーム仕立てで作業
壊してはつくる
2~4人でコミュニケーション
授業での子どもへの応答
応答スキルの磨き方
= 聞く
10分でよいトレーニング
プロは凡ミスをしない「相手の発言を繰り返す」
~ 子どもの発言を繰り返すだけでよい
相手の感情,願いに注目した応答
先生への個人攻撃,罵声
→ 挑発に乗らない
その瞬間には応じない
= きりのいいところまで1分間程度続ける
1分は無視して、その子の傍らに一直線
背筋を伸ばして足を開いて立つ
「さっき何と言ったかな」
「もう一度言ってください」
|
にっこり
「君は先生やみんなに見てもらいたいからこんな風にいうのだと思って
います」 (穏やかに優しく本心から)
→ 本人の言葉を制限してコメント
自己評価が的確にできるように援助する
大切 教師の応答スキル
授業後の自己評価
授業は
おもしろかった・ふつう・つまらなかった
授業を
一生懸命した・ふつう・あまりできなかった
授業で学んだことは何か
自由記述
↓
提出で終わり
「悲しみの精神史」の紹介 1回目です。
出版社の紹介には
「国際日本文化研究センター所長にして宗教学の権威でもある著者は問う。
『幸福と成功を追い求めるだけが人生なのか』と。むしろ著者は『不幸な悲
しみに耐えている人間に尊敬を抱く』とも。その問題意識のもと、自らの死
を予感していた源実朝、親族を皆殺しにした北条時頼、乞食願望を持ち続け
た松尾芭蕉、キリスト教に入信した支倉常長、死んだ妹の魂を追いかけて旅
した宮沢賢治、殉死の予行演習をしていた乃木希典、晩年の著作に執着した
松本清張、死後も自分の欲望を満たそうとした谷崎潤一郎、『黒い雨』に慟
哭の通奏低音を挿入した井伏鱒二、上官の罪を背負って処刑された青年学徒
などを取り上げつつ、縄文の昔から日本人の底流に流れ続ける『悲しみ』の
旋律を描いた渾身の作品。幸福願望ばかりが肥大化する現代において、『孤
独とは何か』『人生の無常とは何か』を考えるうえで大切な視点を提示して
くれる一冊でもある。」
とあります。
本日紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「1 人間について比較することをやめる
2 だます人間よりだまされる人間になる
3 一人で歩く(群れからの脱出)」
・「『永訣の朝』-なぜ賢治の言葉は標準語なのか」
・「富士山は世にも恐ろしい異界の山だった」
・「折口信夫の『ねちっこい愛』
ねちっこい愛は酷薄・非情の愛の仕打ちと背中合わせ」
・「判官贔屓は怨念を融和しようとする同情の念」
もう一つ、再掲載になりますが、小林正幸さんの
「学級再生」④を載せます。
学級づくり、学級経営に悩んだときのヒントを教えてくれる本です。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「悲しみの精神史」山折哲雄 PHP研究所 2002年 ①
◇まえがき
「幸福を売る宗教」「99%の幸福を広告宣伝する経済」
|
1 人間について比較することをやめる
2 だます人間よりだまされる人間になる
3 一人で歩く(群れからの脱出)
◇宮澤賢治の挽歌
なぜ賢治の言葉は標準語なのか
「永訣の朝」
とし子の魂の行方を追いかける旅へ
標準語で呼び掛ける賢治と岩手弁で応答するとし子
「あめゆじゃとてちてけんじゃ」の悲傷
◇寂寥(せきりょう)に生きた万葉人
仏教という哲学が歌を滅ぼした
折口
- 古代の唯一の主人公は「まれびと」
富士山は世にも恐ろしい異界の山だった
無際限の孤独の中で燃えさかるもの
縄文の神であり蝦夷の神であった富士
|
古代人の恐怖、万葉人の寂寥
◇「もののあはれ」と「もののけ」
「源氏物語」に陶酔した川端康成
悪徳も美徳もみな悲しみに紛れ入る
相聞の美しさと挽歌の悲しみと…
◇「徒然草」に吹く無常の風
折口信夫の「ねちっこい愛」
師・折口信夫と弟子・穂積生萩
ねちっこい愛は酷薄・非情の愛の仕打ちと背中合わせ
吉田兼好もまた執念深い心を持っていた
独り住まいこそ真に奥ゆかしい生き方
◇源義経は祟らず
道真も将門も正成も怨霊化した
源九郎判官義経(1156-1189)
理不尽な非業の死
なぜ舞台の義経は「子方」なのか
子方ヒーロー・悲運に涙する多感な貴公子
判官贔屓の勢いに押されて…
|
弱小,可憐なるものへの同情を浴び,イメージは無力な主君の地位
へと後退していった → 共感,哀傷の対象,薄命の英雄
◎ 判官という官職の故悲運の英雄へ(後白河法皇の策)
|
判官物と判官びいきの美意識
◎判官贔屓は怨念を融和しようとする同情の念
東北感情
-「平家物語」の西国感情と対偶
☆「学級再生」小林正幸 講談社現代新書 2001年 ④【再掲載 2015.12】
[出版社の案内]
「学級崩壊」はなぜかくも広がったか。問題解決と予防のコツとは何か―。
教育臨床心理学の現場から説く、画期的「教育再生論」。
「学級崩壊」を予防し、解決する必須ノウハウ!学校は子どもを守れるか
◇問題が深刻な段階で教師が行うこと
大人の都合で方針を変えない
仕切り直しをする(再契約法)
「どういう学級になってほしいのか」
「学級にどのようなことを思っているのか」
「どうすればよいと思うか」
→ 声なき声を
アンケート
→ アンケート結果を子どもに紹介
→ 目標を提示
→ 対策を提案
◎「学級目標の再確認」「再設定」
ルールの再確認
「学級,学校が楽しくなるために定めるもの」
① 人の話を最後まで聞く
② 問題が起きたら相手の気持ちを考える
③ 係の責任を果たす
④ みんなで使う物を大切にする
⑤ 人の嫌がることや体のことを言わない
= 標準的な5つのルール(河村 2000)
仕切り直しのタイミング
問題への危機介入の手順を決めておく
個別指導
その行動で何を得たかったのか確認する
①「今どんな気持ち」
②「そうなってしまったのはなぜ」
③「この次どうすればいいの」
危機場面で問題を起こしていない子どもに行うこと
「○○があったので△△さんは今別なところにいます。みんなは心配
しないでください」
「本人からではなく 満たされない気持ち」
- 心配です
「けれどもこのように教室にいる君たちの気持ちを先生は大切にした
いのです。ですから,いつもと同じように授業をします。」
楽しいイベントを繰り返し行う
イベントゲームの組み方
「王様じゃんけん」
教師対じゃんけん
「サケとサメ」
サケ組とサメ組
「何でもバスケット」
体育館で行う
休み時間の活用
子どもと遊ぶ
- 何人かでよい
← ◎ 全員には声を掛けない
数名にだけ声 校庭教室の片隅で
「みんなで一緒に」を目指さないこと
オプションの用意を
個別相談の回数を増やす
「いつでも誰でも相談したいときには相談に来てほしい」
× アドバイス
◎ ほめる
「今まで一人でそのことを考えながらよく頑張ったね」
「勇気がいったでしょう」
学習の場面での工夫も小さな集団から
二人のペアから
ゲーム仕立てで作業
壊してはつくる
2~4人でコミュニケーション
授業での子どもへの応答
応答スキルの磨き方
= 聞く
10分でよいトレーニング
プロは凡ミスをしない「相手の発言を繰り返す」
~ 子どもの発言を繰り返すだけでよい
相手の感情,願いに注目した応答
先生への個人攻撃,罵声
→ 挑発に乗らない
その瞬間には応じない
= きりのいいところまで1分間程度続ける
1分は無視して、その子の傍らに一直線
背筋を伸ばして足を開いて立つ
「さっき何と言ったかな」
「もう一度言ってください」
|
にっこり
「君は先生やみんなに見てもらいたいからこんな風にいうのだと思って
います」 (穏やかに優しく本心から)
→ 本人の言葉を制限してコメント
自己評価が的確にできるように援助する
大切 教師の応答スキル
授業後の自己評価
授業は
おもしろかった・ふつう・つまらなかった
授業を
一生懸命した・ふつう・あまりできなかった
授業で学んだことは何か
自由記述
↓
提出で終わり
キーワード 読書について37-「インタビュー日本の出版社」 小林二郎 小学館 1998年 (2) /「動的平衡」福岡伸一 木楽舎 2009年 ⑤ 【再掲載 2012.9】 [読書記録 一般]
今回は、6月21日に続いて小林二郎さんの
「インタビュー日本の出版社」の紹介 2回目です。
出版社の紹介には
「ベストセラーやロングセラーはどう作られたのか?あらゆる分野の出版物版
元・取次の会長・社長を流通業界のベテランが直接インタビュー。独創的
刊行物で知られる出版社50余社の知られざる内幕を聞く。」
とあります。
本日紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「小峰書店と『赤い鳥文学賞』『新美南吉賞』『子供と本の出会いの会』」
・「サンマーク出版 訪問販売・情報・教育の三事業」
・「主婦の友社は大正5年から。グループの多角化」
もう一つ、再掲載になりますが、福岡伸一さんの
「動的平衡」⑤を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について37-「インタビュー日本の出版社」 小林二郎 小学館 1998年 (2)
◇研究社
明治40年~
小酒井貞一郎社長 平7~
英語出版
唐獅子マーク
◇幻冬社
平成5年~
見城徹社長 平8~
角川を退社して
◇講談社
明治42年~
服部敏幸社長 平5~
慕われる出版界のまとめ役
欧米の書店は雑誌を扱わない
編集のおごり
◇光文社
昭和20年~
小林武彦社長 平4~
少年雑誌
カッパブックス
◇小峰書店
昭和21年~
小峰紀雄社長 平6~
児童・学習
「赤い鳥文学賞」
「新美南吉賞」
「子供と本の出会いの会」
大人の側に責任
◇コロナ社
昭和2年~
牛来辰巳社長 平8~
理工系
専門書になじまぬ大量販売システム
少部数を数年かけて売る
検定教科書も
◇サンマーク出版
昭和46年~
木世川恵一社長 平9~
家庭教育・ビジネス書
訪問販売・情報・教育の三事業
はじめは「教育研究社」
◇主婦の友社
大正5年~
石川康彦社長 平5~
実用生活
グループ多角化
◇春陽堂書店
明治11年~
和田欣之介社長 平6~
文芸出版
文芸書
春陽文庫
◇裳華房 (しょうかぼう)
明治28年~ 創業享保年間から
吉野達治社長 平3~
科学専門書
科学専門
農業書 → 自然科学専門書
☆「動的平衡」福岡伸一 木楽舎 2009年 ⑤ 【再掲載 2012.9】
◇第5章 生命は時計仕掛けか? ES細胞の不思議 (2)
ストレプマイシン 結核菌退治
トーマス・マン「魔の山」
サナトリウムが舞台
イタチごっこの始まり
進化
… 病原菌が進化して抗生物質に滅ぼされまいとしている
耐性菌は細胞分裂して増殖するだけではなく近くにいる細菌とDNA
のやりとりを始める (耐性のDNAを分けてやる)
→ ◎多剤耐性菌がゾロゾロ
メチリシン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が代表
バンコマイシン耐性菌(VRE)
「ろか性病原体」の発見
19世紀 ロシア人ディミトリ・イワノフスキー
→ 細菌より小さい病原体
タバコモザイク病
0.5~5マイクロメートルをすり抜ける
小さすぎて見えないけれど「ろ過性病原体ウィルス」
自己複製能力がもつ「物質」
30~50ナノクロメートル
ウイルス
① 非細胞性 タンパク質と核酸からなる
② ウイルスはDNAかRNAどちらか一方の核酸
③ 他は2nで指数関数的に増殖 ウイルスは一段階
④ 単独では増殖できない 多細胞に寄生したときのみ増殖
「ウイルスは生物と無生物の間」 どちらとも言える
まったく個体差が
- しかし、自己複製能力
宿土の細胞内で増殖
種を超えるウィルス
ウィルス対抗策
- ワクチン
無毒化したウィルス(の一部)を事前に体内に注射し、抗体を
用意させ、体内に侵入されてもすぐに反撃できるようにしてお
く
インフルエンザウィルス
生存戦略は大胆で巧妙-鍵をつくりかえる「鍵師」
- コートを着替える
インフルエンザウィルスは増殖するスピードがとても速いので、
増殖するたび少しずつ鍵やコートの形を変える。近くにそれを試
すための新しい宿土が頼多く存在することが好都合
- 近代畜産、都市文明はウィルスに好都合
細菌
→ 抗生物質
抗生物質はウィルスには効かない
細菌とウィルスとでは増殖の仕組みも感染の機構もまったく
違う
しかし、ウィルスに対する新しい薬
鍵穴ブロック 偽の鍵穴で罠
ウィルスが宿土の細胞から飛び出すのを邪魔(=タミフル)
謎の病原体
狂牛病(BSE)
もとは羊のスクレイピー病
→ 牛 ヒト
スポンジ脳症
英国研究官 DRウィルソン 1930年代~1950年代 スクレイピー病
スクレイピー病の病原体
30分煮沸、2か月間凍結しても死なない
様々な薬品に強い抵抗
宿主に免疫反応起こらない(=ワクチンをつくれない)
= 細菌でもウィルスでもない「プリオン」
未知の非定常的ウィルスと推測
「スローウィルス」と呼ばれた
英国放射線学者 ティクバー・アルバー
スクレイピー病のサイズ
最小ウィルスの1/1000程度と推測
核酸をもたない
→ 英国 数学者 グリフィス(ベッドフォード大学)
「伝達性スポンジ脳症を引き起こす原因はもともと宿主の体内におり、
通常はこれが進行しないように抑制されている。病原体はその抑制
を解いて発症させるように働くタンパク質ではないか?」
異常型プリオンタンパク質は足跡?
プリオン
スタンリー・プルシナー博士が命名 1982.1.19
= 細菌でもウィルスでもない病原体
プルシナー
伝達性スポンジ脳症の動物脳に特有のタンパク質を発見
先達の研究成果を集約し、それを「プリオン」と名付けた
正常型と異常型
プルシナーはノーベル医学賞生物学賞 1997
「インタビュー日本の出版社」の紹介 2回目です。
出版社の紹介には
「ベストセラーやロングセラーはどう作られたのか?あらゆる分野の出版物版
元・取次の会長・社長を流通業界のベテランが直接インタビュー。独創的
刊行物で知られる出版社50余社の知られざる内幕を聞く。」
とあります。
本日紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「小峰書店と『赤い鳥文学賞』『新美南吉賞』『子供と本の出会いの会』」
・「サンマーク出版 訪問販売・情報・教育の三事業」
・「主婦の友社は大正5年から。グループの多角化」
もう一つ、再掲載になりますが、福岡伸一さんの
「動的平衡」⑤を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について37-「インタビュー日本の出版社」 小林二郎 小学館 1998年 (2)
◇研究社
明治40年~
小酒井貞一郎社長 平7~
英語出版
唐獅子マーク
◇幻冬社
平成5年~
見城徹社長 平8~
角川を退社して
◇講談社
明治42年~
服部敏幸社長 平5~
慕われる出版界のまとめ役
欧米の書店は雑誌を扱わない
編集のおごり
◇光文社
昭和20年~
小林武彦社長 平4~
少年雑誌
カッパブックス
◇小峰書店
昭和21年~
小峰紀雄社長 平6~
児童・学習
「赤い鳥文学賞」
「新美南吉賞」
「子供と本の出会いの会」
大人の側に責任
◇コロナ社
昭和2年~
牛来辰巳社長 平8~
理工系
専門書になじまぬ大量販売システム
少部数を数年かけて売る
検定教科書も
◇サンマーク出版
昭和46年~
木世川恵一社長 平9~
家庭教育・ビジネス書
訪問販売・情報・教育の三事業
はじめは「教育研究社」
◇主婦の友社
大正5年~
石川康彦社長 平5~
実用生活
グループ多角化
◇春陽堂書店
明治11年~
和田欣之介社長 平6~
文芸出版
文芸書
春陽文庫
◇裳華房 (しょうかぼう)
明治28年~ 創業享保年間から
吉野達治社長 平3~
科学専門書
科学専門
農業書 → 自然科学専門書
☆「動的平衡」福岡伸一 木楽舎 2009年 ⑤ 【再掲載 2012.9】
◇第5章 生命は時計仕掛けか? ES細胞の不思議 (2)
ストレプマイシン 結核菌退治
トーマス・マン「魔の山」
サナトリウムが舞台
イタチごっこの始まり
進化
… 病原菌が進化して抗生物質に滅ぼされまいとしている
耐性菌は細胞分裂して増殖するだけではなく近くにいる細菌とDNA
のやりとりを始める (耐性のDNAを分けてやる)
→ ◎多剤耐性菌がゾロゾロ
メチリシン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が代表
バンコマイシン耐性菌(VRE)
「ろか性病原体」の発見
19世紀 ロシア人ディミトリ・イワノフスキー
→ 細菌より小さい病原体
タバコモザイク病
0.5~5マイクロメートルをすり抜ける
小さすぎて見えないけれど「ろ過性病原体ウィルス」
自己複製能力がもつ「物質」
30~50ナノクロメートル
ウイルス
① 非細胞性 タンパク質と核酸からなる
② ウイルスはDNAかRNAどちらか一方の核酸
③ 他は2nで指数関数的に増殖 ウイルスは一段階
④ 単独では増殖できない 多細胞に寄生したときのみ増殖
「ウイルスは生物と無生物の間」 どちらとも言える
まったく個体差が
- しかし、自己複製能力
宿土の細胞内で増殖
種を超えるウィルス
ウィルス対抗策
- ワクチン
無毒化したウィルス(の一部)を事前に体内に注射し、抗体を
用意させ、体内に侵入されてもすぐに反撃できるようにしてお
く
インフルエンザウィルス
生存戦略は大胆で巧妙-鍵をつくりかえる「鍵師」
- コートを着替える
インフルエンザウィルスは増殖するスピードがとても速いので、
増殖するたび少しずつ鍵やコートの形を変える。近くにそれを試
すための新しい宿土が頼多く存在することが好都合
- 近代畜産、都市文明はウィルスに好都合
細菌
→ 抗生物質
抗生物質はウィルスには効かない
細菌とウィルスとでは増殖の仕組みも感染の機構もまったく
違う
しかし、ウィルスに対する新しい薬
鍵穴ブロック 偽の鍵穴で罠
ウィルスが宿土の細胞から飛び出すのを邪魔(=タミフル)
謎の病原体
狂牛病(BSE)
もとは羊のスクレイピー病
→ 牛 ヒト
スポンジ脳症
英国研究官 DRウィルソン 1930年代~1950年代 スクレイピー病
スクレイピー病の病原体
30分煮沸、2か月間凍結しても死なない
様々な薬品に強い抵抗
宿主に免疫反応起こらない(=ワクチンをつくれない)
= 細菌でもウィルスでもない「プリオン」
未知の非定常的ウィルスと推測
「スローウィルス」と呼ばれた
英国放射線学者 ティクバー・アルバー
スクレイピー病のサイズ
最小ウィルスの1/1000程度と推測
核酸をもたない
→ 英国 数学者 グリフィス(ベッドフォード大学)
「伝達性スポンジ脳症を引き起こす原因はもともと宿主の体内におり、
通常はこれが進行しないように抑制されている。病原体はその抑制
を解いて発症させるように働くタンパク質ではないか?」
異常型プリオンタンパク質は足跡?
プリオン
スタンリー・プルシナー博士が命名 1982.1.19
= 細菌でもウィルスでもない病原体
プルシナー
伝達性スポンジ脳症の動物脳に特有のタンパク質を発見
先達の研究成果を集約し、それを「プリオン」と名付けた
正常型と異常型
プルシナーはノーベル医学賞生物学賞 1997