キーワード 読書について38-「インタビュー 日本の出版社」小林二郎 小学館 1998年 (3) /「杉並区立和田中の学校改革」苅谷剛彦・清水睦美他 岩波ブックレット№738 2008年 ②【再掲載 2012.12】 [読書記録 一般]
今回は、6月27日に続いて小林二郎さんの
「インタビュー日本の出版社」の紹介 3回目です。
出版社の紹介には
「ベストセラーやロングセラーはどう作られたのか?あらゆる分野の出版物版
元・取次の会長・社長を流通業界のベテランが直接インタビュー。独創的
刊行物で知られる出版社50余社の知られざる内幕を聞く。」
とあります。
本日紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「自分で流れをつくらないのが本屋」
・「検定教科書は安すぎる」
・「文化を守るパトロン」
もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さん清水睦美さんなどによる
「杉並区立和田中の学校改革」②を載せます。
轍有学校の現状が気がかりです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について38-「インタビュー 日本の出版社」小林二郎 小学館 1998年 (3)
◇小学館
大正11年~
相賀昌宏社長 平6~
教育機軸
「小学教育」と「家庭」集大成へ
◇彰国社
昭和7年~
山本泰四郎社長 平8~
建築
建築専門書
◇祥伝社
昭和45年~
藤岡俊夫社長 平6~
光文社で鍛えられる
神吉イズム
ノン・ブック
小学館の協力
◇昭文社
昭和35年~
黒田敏夫社長 平6~
地図
地図・旅行
全国を歩いて地図を売る
- 韓国下請け
地図研究所
◇新興出版社
昭和21年~
原野隆充社長 平7~
啓林館
グリップ・アタックで一世風靡
文研出版
創作物中心の児童書
◇新星出版社
昭和19年~
富永弘一社長 平4~
資格試験
資格ライセンスシリーズ
実用・コンピュータ
もっとじっくり本を売る態勢に
◇青春出版社
昭和30年~
小澤源太郎社長 平6~
昭和35年生まれ 父急逝のため社長に
ビッグ・トゥモロー SAY
◇税務経理協会
昭和20年~
大坪嘉春社長 平8~
税務
兄弟で
◇草思社
加瀬昌男社長
自分で流れをつくらないのが本屋
ノンフィクション
◇大修館書店
大正7年~
鈴木荘夫社長
辞書
「大漢和」
検定教科書
- 安すぎる
◇筑摩書房
昭和15年~
森本政彦社長 平8~
理念としての岩波
文化を守るパトロン
☆「杉並区立和田中の学校改革」苅谷剛彦・清水睦美他 岩波ブックレット№738 2008年 ②【再掲載 2012.12】
◇第Ⅱ部 質問紙調査
1 生徒たちの1年生時の状況はどうだったのか
(1) 学力の状況
(2) 勉強に関する意識や態度
2 生徒たちの学力や勉強への態度はどう変化したのか
(1) 学力の状況
学校内学力格差拡大と同時にA中(比較校)との間の学力差も生じた
(2) 勉強や授業に関する意識
A中に比べて意欲低下
調べ学習の意欲は増加
3 生徒たちの生活はどう変化したのか
生徒たちの下支えができてきた
4 よのなか科の効果はどのようなものか
生徒2グループ
① 学力的ハンディキャップ
② 家庭の文化的・経済的な環境
<意欲> 有利層
- 改善が見られた
<自分で調べる>
詳しく調べることに影響
→ 女子
5 不利層の子どもたち
不利層の生徒たちを学校につなぎ止めておく影響があった
◇第Ⅲ部 「和田中」の学校改革の意義
1 杉並区と和田中学区
都心のベッドタウン
- 比較的上層
→ 公立小学校の1/3は私立・国立
私立国立への進学率が高い 1/3
→ 学力の高い子どもの一部が区内の中学校に進学しない
◎ 子どもの学力の分布は小中で異なる
杉並区
→ 学校希望制(隣接する学区域)
40人以内という人数制限
※ 公立中学校離れが全国で最も進んだ地域である
一方,公立中学への依存度や期待度が高い子どもたちを抱えて
いる
2 杉並区の教育改革
1999 山田宏区長
→ 教育改革が進む
◎ トップダウン型の品川区とは違う
◎ 杉並区はボトム・アップ
「杉並区教育改革アクションプラン」
教育委員会
= 教育活動の条件整備
学校
= 教育活動
民間人校長登用の経緯
前提 教育委員会 = 大枠の提示と教育活動の条件整備
学校 = プランの選択と特色ある教育活動
※ ボトムアップ型の改革を軌道に乗せる「刺激剤」として民間人登用 ∥
ボトムアップ型の改革を目指す中で個々の学校改革を促す「刺激剤」
として意味づけられた
(藤原氏自身も同意の上で仕事を引き受けた)
→ ねらいは「校長」という仕事自体の改革
しかし,点が面とはならなかった
藤原氏「この人たちに任せていたら改革は進まない」
前例主義,今まで主義
藤原氏
- 校長会の脱退(任意団体)
◎ 区教委が「吸い上げて」普遍化し「下に降ろして」各学校が
具体的な変革を進めていく方式
= 一人のスーパースターに依存しない改革を面にまで広げる
方策が杉並区で始まろうとしている
3 現代の教育改革と和田中の学校改革
1990年代
~ 子どもが均質的であることを前提にしていた画一的で硬直的な教
育システムが働かなくなった
日本教育二つの課題
1 脱専門家・脱官僚化←ジレンマ→ 公教育の公共性・平等性
2 分権化・多様化
明確な回答
= 新自由主義的な教育改革
学校選択権限を与えその責任を子どもや親自身に委ねる一方、
校長を中心とした経営主体としての学校同士を競い合わせるこ
とで学校改善を実現させ公教育全体を活性化させる
+
学力テストで品質保証
藤原学校改革の特徴
① 教師が持つ専門的力量を積極的に評価し信用すると同時に,そ
れを発揮できるための組織改革を目指すことを最優先した。
教師の仕事の大変さと教師の労力に敬意(藤原校長)
② 地域本部を設置し,学校の内部と外部の境界線上に通常の学校
組織からは相対的に自立した改革のエージェントを立ち上げた
・中古パソコン収集
→ 生徒への貸与
・図書館改造プロジェクト
・学校の緑化活動
・職場体験学習
・英語増
・土テラ
・夜スペ
◎ 親以外の大人たちと結ぶナナメの関係
③ 通常の授業や学校活動にうまくなじむことができない生徒たち
の居場所作りに極めて自覚的であった
居場所づくり
「ドテラ」
… 保護者からの要請を受けて遂行した低学力層の子ども向けの
補習
(教職を目指す学生・和田中OGOBがボランティアで先生)
図書館改造
… 放課後,地域住民に司書を依頼しつつ,第二の保健室
として機能させている
◎「下3割は学校の機能を極端にできるところまで,むしろ拡充し
ていく以外救えない」
◎ 学習面でも家庭環境の面でも不利な環境に置かれた生徒たちに
とって和田中での3年間は,学校の楽しさが増す時間となっていた
= 教師の負担増によらず生徒たちの学校体験をより豊かにする様々な試み
◎ 公立中学校の私学にはない魅力
「異質な仲間にもまれる中で」「本当に役立つ『生きる力』をつけさせる」こと
(藤原校長)
「インタビュー日本の出版社」の紹介 3回目です。
出版社の紹介には
「ベストセラーやロングセラーはどう作られたのか?あらゆる分野の出版物版
元・取次の会長・社長を流通業界のベテランが直接インタビュー。独創的
刊行物で知られる出版社50余社の知られざる内幕を聞く。」
とあります。
本日紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「自分で流れをつくらないのが本屋」
・「検定教科書は安すぎる」
・「文化を守るパトロン」
もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さん清水睦美さんなどによる
「杉並区立和田中の学校改革」②を載せます。
轍有学校の現状が気がかりです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について38-「インタビュー 日本の出版社」小林二郎 小学館 1998年 (3)
◇小学館
大正11年~
相賀昌宏社長 平6~
教育機軸
「小学教育」と「家庭」集大成へ
◇彰国社
昭和7年~
山本泰四郎社長 平8~
建築
建築専門書
◇祥伝社
昭和45年~
藤岡俊夫社長 平6~
光文社で鍛えられる
神吉イズム
ノン・ブック
小学館の協力
◇昭文社
昭和35年~
黒田敏夫社長 平6~
地図
地図・旅行
全国を歩いて地図を売る
- 韓国下請け
地図研究所
◇新興出版社
昭和21年~
原野隆充社長 平7~
啓林館
グリップ・アタックで一世風靡
文研出版
創作物中心の児童書
◇新星出版社
昭和19年~
富永弘一社長 平4~
資格試験
資格ライセンスシリーズ
実用・コンピュータ
もっとじっくり本を売る態勢に
◇青春出版社
昭和30年~
小澤源太郎社長 平6~
昭和35年生まれ 父急逝のため社長に
ビッグ・トゥモロー SAY
◇税務経理協会
昭和20年~
大坪嘉春社長 平8~
税務
兄弟で
◇草思社
加瀬昌男社長
自分で流れをつくらないのが本屋
ノンフィクション
◇大修館書店
大正7年~
鈴木荘夫社長
辞書
「大漢和」
検定教科書
- 安すぎる
◇筑摩書房
昭和15年~
森本政彦社長 平8~
理念としての岩波
文化を守るパトロン
☆「杉並区立和田中の学校改革」苅谷剛彦・清水睦美他 岩波ブックレット№738 2008年 ②【再掲載 2012.12】
◇第Ⅱ部 質問紙調査
1 生徒たちの1年生時の状況はどうだったのか
(1) 学力の状況
(2) 勉強に関する意識や態度
2 生徒たちの学力や勉強への態度はどう変化したのか
(1) 学力の状況
学校内学力格差拡大と同時にA中(比較校)との間の学力差も生じた
(2) 勉強や授業に関する意識
A中に比べて意欲低下
調べ学習の意欲は増加
3 生徒たちの生活はどう変化したのか
生徒たちの下支えができてきた
4 よのなか科の効果はどのようなものか
生徒2グループ
① 学力的ハンディキャップ
② 家庭の文化的・経済的な環境
<意欲> 有利層
- 改善が見られた
<自分で調べる>
詳しく調べることに影響
→ 女子
5 不利層の子どもたち
不利層の生徒たちを学校につなぎ止めておく影響があった
◇第Ⅲ部 「和田中」の学校改革の意義
1 杉並区と和田中学区
都心のベッドタウン
- 比較的上層
→ 公立小学校の1/3は私立・国立
私立国立への進学率が高い 1/3
→ 学力の高い子どもの一部が区内の中学校に進学しない
◎ 子どもの学力の分布は小中で異なる
杉並区
→ 学校希望制(隣接する学区域)
40人以内という人数制限
※ 公立中学校離れが全国で最も進んだ地域である
一方,公立中学への依存度や期待度が高い子どもたちを抱えて
いる
2 杉並区の教育改革
1999 山田宏区長
→ 教育改革が進む
◎ トップダウン型の品川区とは違う
◎ 杉並区はボトム・アップ
「杉並区教育改革アクションプラン」
教育委員会
= 教育活動の条件整備
学校
= 教育活動
民間人校長登用の経緯
前提 教育委員会 = 大枠の提示と教育活動の条件整備
学校 = プランの選択と特色ある教育活動
※ ボトムアップ型の改革を軌道に乗せる「刺激剤」として民間人登用 ∥
ボトムアップ型の改革を目指す中で個々の学校改革を促す「刺激剤」
として意味づけられた
(藤原氏自身も同意の上で仕事を引き受けた)
→ ねらいは「校長」という仕事自体の改革
しかし,点が面とはならなかった
藤原氏「この人たちに任せていたら改革は進まない」
前例主義,今まで主義
藤原氏
- 校長会の脱退(任意団体)
◎ 区教委が「吸い上げて」普遍化し「下に降ろして」各学校が
具体的な変革を進めていく方式
= 一人のスーパースターに依存しない改革を面にまで広げる
方策が杉並区で始まろうとしている
3 現代の教育改革と和田中の学校改革
1990年代
~ 子どもが均質的であることを前提にしていた画一的で硬直的な教
育システムが働かなくなった
日本教育二つの課題
1 脱専門家・脱官僚化←ジレンマ→ 公教育の公共性・平等性
2 分権化・多様化
明確な回答
= 新自由主義的な教育改革
学校選択権限を与えその責任を子どもや親自身に委ねる一方、
校長を中心とした経営主体としての学校同士を競い合わせるこ
とで学校改善を実現させ公教育全体を活性化させる
+
学力テストで品質保証
藤原学校改革の特徴
① 教師が持つ専門的力量を積極的に評価し信用すると同時に,そ
れを発揮できるための組織改革を目指すことを最優先した。
教師の仕事の大変さと教師の労力に敬意(藤原校長)
② 地域本部を設置し,学校の内部と外部の境界線上に通常の学校
組織からは相対的に自立した改革のエージェントを立ち上げた
・中古パソコン収集
→ 生徒への貸与
・図書館改造プロジェクト
・学校の緑化活動
・職場体験学習
・英語増
・土テラ
・夜スペ
◎ 親以外の大人たちと結ぶナナメの関係
③ 通常の授業や学校活動にうまくなじむことができない生徒たち
の居場所作りに極めて自覚的であった
居場所づくり
「ドテラ」
… 保護者からの要請を受けて遂行した低学力層の子ども向けの
補習
(教職を目指す学生・和田中OGOBがボランティアで先生)
図書館改造
… 放課後,地域住民に司書を依頼しつつ,第二の保健室
として機能させている
◎「下3割は学校の機能を極端にできるところまで,むしろ拡充し
ていく以外救えない」
◎ 学習面でも家庭環境の面でも不利な環境に置かれた生徒たちに
とって和田中での3年間は,学校の楽しさが増す時間となっていた
= 教師の負担増によらず生徒たちの学校体験をより豊かにする様々な試み
◎ 公立中学校の私学にはない魅力
「異質な仲間にもまれる中で」「本当に役立つ『生きる力』をつけさせる」こと
(藤原校長)