鷲田小彌太さんはこんなことを 45-「時間をぜいたくに使う技術」鷲田小彌太 双葉社 2000年 (6)最終 /「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ③【再掲載 2014.5】 [読書記録 一般]
今回は、7月5日に続いて、
鷲田小彌太さんのこんなことを45回目、
「時間をぜいたくに使う技術」の紹介6回目 最終です。
20年前に書かれた本ですが、
現在の予知のように感じられることがいくつかあります。
その想像力に驚きました。
出版社の紹介には
「自分を活かす超・時間活用術。潜在力を掘り起こそう。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「飲める人と飲めない人との性格差 人間関係の幅と深さ」
- 飲めないのに参加している人も案外多いですね。
・「金で最適な『消費時間』(人生)を買うことができる 」
・「知的生産は肉体労働だ。持続力・集中力が必要。」
・「21世紀は複数の仕事を持って生きる時代」
もう一つ、再掲載になりますが、網野善彦さんの
「忘れられた日本人を読む」③を載せます。
宮本常一さんの「忘れられた日本人」を愛読書にあげる人が多いですね。
わたしは懐かしい子どもの頃を思い出します。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆鷲田小彌太さんはこんなことを 45-「時間をぜいたくに使う技術」鷲田小彌太 双葉社 2000年 (6)最終
◇酒を飲む害,飲まぬ害
酒毒でつぶれた人たち
飲める人と飲めない人との性格差
人間関係の幅と深さ
◇倹約のための倹約,浪費のための倹約
先行投資の賃金を稼がなくてはならない
貯める最も簡単な方法は倹約
先に借りて使って成果を上げる
◇時は金なり 様々なあり方
金で最適な「消費時間」(人生)を買うことができる
重要な用件
最適な時間
消費は金を生む
大学4年間の投資は何を生み出すか
<知的生産のための時間活用の方法>
◇前段階が最重要
知的生産は肉体労働だ
持続力・集中力
知的生産には長期の準備時間が必要
仕事することは習慣の持続である
プロは毎日決まった時間に仕事をする
◇知的生産は技術である
技術はコピー可能
覚えるしかないことがある
パソコンを利用できなくてどうする
情報社会の知的生産にこそ人間関係が重要
情報通はギブアンドテイク
◇知的生産の最大の快楽は浪費実感である
知的生産は子どもを生む快感と同じだ
知的生産の理由
① おもしろいから
② きりがないから
「完成」したときの一瞬の歓喜を味わいたい
◇持続することの重要さ
長時間持続の技術
反復と冷静 = 持続
短時間,毎日続ける
短い仕事と長い仕事の併存があればベター
◇研究生活のすすめ
21世紀は複数の仕事を持って生きる時代
日本人は常に知的生産を準備してきた
~ 時間は最大の同伴者
☆「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ③【再掲載 2014.5】
[出版社の案内]
既存の日本像に鋭く切り込んでいる日本中世史家が、宮本常一の代表作『忘れ
られた日本人』を、用いられている民族語彙に注目しながら読みぬき、日本論
におけるその先駆性を明らかにする。歴史の中の老人・女性・子ども・遍歴民
の役割や東日本と西日本との間の大きな差異に早くから着目した点を浮き彫り
にし、宮本民俗学の真髄に迫る。
◇女の世間(2)
□女性が織物をもって市場で売買(生産から販売まで)
女性は稼いだお金を簡単に男性に渡さなかったのではないか
女性は自分の動産をもっておりその 動産=銭 を利息を取って夫に
貸し付けるというわけ…
「動産 = 銭」は女性が管理するが当然だった
日本社会の近代化の過程で女性の果たした役割は大きい
製糸業、紡績業は男にはできない
= 女だけの職場
= 女性の二千年の伝統である技術
※ すべてが「女工哀史」「ああ野麦峠」の世界ではなく、むしろ女性
が親元から離れて自由な世界に行くという側面も皆無ではなかった
群馬
富岡製糸場 士族の子女を集めての模範工場として
◎ 養蚕地帯はだいたい女性の力が強いと言えるのかもしれない
= 動産をしっかり握っているから
明るいエロ話
~ 女性の底抜けの明るさ
□年寄りの役割
「対馬にて」の老人
- 個性的な老人
「村の寄り合い」の老人
- 「暗夜に胸に手を置いて…」
「世話焼きばっば」
「名倉談義」
「梶田富五郎翁」
「私の祖父」
「世間師」
古文書借用 - 全員が集まる(対馬)
網野善彦 1950年7月 佐渡の姫津
年寄り、寄り合い女 ※現在でも
※ 区有の財産は大切に扱われている
(帳箱に背負子のひも-火事の時真っ先に)
- 現在もどこかに残っているはず
□隠居の役割
能登時国家
上時国家と下時国家
「庵室(あぜち)」=隠居の習俗
下時国家は寛永11年にできた時国家の庵室(あぜち)
「おもや」「主屋」「面屋」は上時国家(公的)
↑↓ 土方家領→天領
しかし、「庵室」の権力はなかなか強い(私的)
↓ 前田家領、加賀藩領
◎分立したまま、ついに現在まで続いてしまった
(多くの場合「庵室」は独立した家にはならないで時期がたつと母屋に合体) |
◎ 両家はまだ円滑ではない
<天皇-上皇、将軍-大御所>の関係も同
<得宗-執権(北条家)>
隠居が隠者文学にかかわりをもっている
□子どもと老人
「子どもを捜す」
- 村の人たちが村中を一生懸命に捜す
◎ ある人は山へ、ある人は池や川に遙か遠くまで誰も命令しな
いのに行くべき所に行って探す
→ わいわいうわさ話をしているのは新参者だけ
一人の子どもについて懇切な村の配慮があった
「もらい子」
子どもを自分個人のものと考えてはいない 社会全体のものと考え
ている
~ かつてはもらい子が随分いた
= 子どもと老人のかかわりに重要な意味があった
養子、奉公人
江戸時代の雇用関係
人身売買と言うより労働力の販売
(むしろ雇われる側が強い立場にあるケースもあった)
- 名子・家抱、下人
- 職能民である場合も見られた
(例)時国家の下人
- 石工、鍛冶、桶結、塩師、水主(かこ)、船頭
◎ 時国家は多様な職能をもった人を下人の形式で労働力として
雇っている
(例)最上川上流 船運 起点 大石田
大石田
- 人口の40%近くが身分的には「名子」
(実質的には都市民)
鷲田小彌太さんのこんなことを45回目、
「時間をぜいたくに使う技術」の紹介6回目 最終です。
20年前に書かれた本ですが、
現在の予知のように感じられることがいくつかあります。
その想像力に驚きました。
出版社の紹介には
「自分を活かす超・時間活用術。潜在力を掘り起こそう。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「飲める人と飲めない人との性格差 人間関係の幅と深さ」
- 飲めないのに参加している人も案外多いですね。
・「金で最適な『消費時間』(人生)を買うことができる 」
・「知的生産は肉体労働だ。持続力・集中力が必要。」
・「21世紀は複数の仕事を持って生きる時代」
もう一つ、再掲載になりますが、網野善彦さんの
「忘れられた日本人を読む」③を載せます。
宮本常一さんの「忘れられた日本人」を愛読書にあげる人が多いですね。
わたしは懐かしい子どもの頃を思い出します。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆鷲田小彌太さんはこんなことを 45-「時間をぜいたくに使う技術」鷲田小彌太 双葉社 2000年 (6)最終
◇酒を飲む害,飲まぬ害
酒毒でつぶれた人たち
飲める人と飲めない人との性格差
人間関係の幅と深さ
◇倹約のための倹約,浪費のための倹約
先行投資の賃金を稼がなくてはならない
貯める最も簡単な方法は倹約
先に借りて使って成果を上げる
◇時は金なり 様々なあり方
金で最適な「消費時間」(人生)を買うことができる
重要な用件
最適な時間
消費は金を生む
大学4年間の投資は何を生み出すか
<知的生産のための時間活用の方法>
◇前段階が最重要
知的生産は肉体労働だ
持続力・集中力
知的生産には長期の準備時間が必要
仕事することは習慣の持続である
プロは毎日決まった時間に仕事をする
◇知的生産は技術である
技術はコピー可能
覚えるしかないことがある
パソコンを利用できなくてどうする
情報社会の知的生産にこそ人間関係が重要
情報通はギブアンドテイク
◇知的生産の最大の快楽は浪費実感である
知的生産は子どもを生む快感と同じだ
知的生産の理由
① おもしろいから
② きりがないから
「完成」したときの一瞬の歓喜を味わいたい
◇持続することの重要さ
長時間持続の技術
反復と冷静 = 持続
短時間,毎日続ける
短い仕事と長い仕事の併存があればベター
◇研究生活のすすめ
21世紀は複数の仕事を持って生きる時代
日本人は常に知的生産を準備してきた
~ 時間は最大の同伴者
☆「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ③【再掲載 2014.5】
[出版社の案内]
既存の日本像に鋭く切り込んでいる日本中世史家が、宮本常一の代表作『忘れ
られた日本人』を、用いられている民族語彙に注目しながら読みぬき、日本論
におけるその先駆性を明らかにする。歴史の中の老人・女性・子ども・遍歴民
の役割や東日本と西日本との間の大きな差異に早くから着目した点を浮き彫り
にし、宮本民俗学の真髄に迫る。
◇女の世間(2)
□女性が織物をもって市場で売買(生産から販売まで)
女性は稼いだお金を簡単に男性に渡さなかったのではないか
女性は自分の動産をもっておりその 動産=銭 を利息を取って夫に
貸し付けるというわけ…
「動産 = 銭」は女性が管理するが当然だった
日本社会の近代化の過程で女性の果たした役割は大きい
製糸業、紡績業は男にはできない
= 女だけの職場
= 女性の二千年の伝統である技術
※ すべてが「女工哀史」「ああ野麦峠」の世界ではなく、むしろ女性
が親元から離れて自由な世界に行くという側面も皆無ではなかった
群馬
富岡製糸場 士族の子女を集めての模範工場として
◎ 養蚕地帯はだいたい女性の力が強いと言えるのかもしれない
= 動産をしっかり握っているから
明るいエロ話
~ 女性の底抜けの明るさ
□年寄りの役割
「対馬にて」の老人
- 個性的な老人
「村の寄り合い」の老人
- 「暗夜に胸に手を置いて…」
「世話焼きばっば」
「名倉談義」
「梶田富五郎翁」
「私の祖父」
「世間師」
古文書借用 - 全員が集まる(対馬)
網野善彦 1950年7月 佐渡の姫津
年寄り、寄り合い女 ※現在でも
※ 区有の財産は大切に扱われている
(帳箱に背負子のひも-火事の時真っ先に)
- 現在もどこかに残っているはず
□隠居の役割
能登時国家
上時国家と下時国家
「庵室(あぜち)」=隠居の習俗
下時国家は寛永11年にできた時国家の庵室(あぜち)
「おもや」「主屋」「面屋」は上時国家(公的)
↑↓ 土方家領→天領
しかし、「庵室」の権力はなかなか強い(私的)
↓ 前田家領、加賀藩領
◎分立したまま、ついに現在まで続いてしまった
(多くの場合「庵室」は独立した家にはならないで時期がたつと母屋に合体) |
◎ 両家はまだ円滑ではない
<天皇-上皇、将軍-大御所>の関係も同
<得宗-執権(北条家)>
隠居が隠者文学にかかわりをもっている
□子どもと老人
「子どもを捜す」
- 村の人たちが村中を一生懸命に捜す
◎ ある人は山へ、ある人は池や川に遙か遠くまで誰も命令しな
いのに行くべき所に行って探す
→ わいわいうわさ話をしているのは新参者だけ
一人の子どもについて懇切な村の配慮があった
「もらい子」
子どもを自分個人のものと考えてはいない 社会全体のものと考え
ている
~ かつてはもらい子が随分いた
= 子どもと老人のかかわりに重要な意味があった
養子、奉公人
江戸時代の雇用関係
人身売買と言うより労働力の販売
(むしろ雇われる側が強い立場にあるケースもあった)
- 名子・家抱、下人
- 職能民である場合も見られた
(例)時国家の下人
- 石工、鍛冶、桶結、塩師、水主(かこ)、船頭
◎ 時国家は多様な職能をもった人を下人の形式で労働力として
雇っている
(例)最上川上流 船運 起点 大石田
大石田
- 人口の40%近くが身分的には「名子」
(実質的には都市民)