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「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ③ / 読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑨-「遠藤周作 人生には何一つ無駄なものがない」 鈴木秀子監修 海竜社 1998年 6 【再掲載 2014.7】 [読書記録 一般]

今回は、7月13日に続いて山折哲雄さんの
「死を見つめて生きる」の紹介 3回目です。



出版社の紹介には


「よりよい人生をおくるためにいま「生・老・病・死」を見直す。現代を生き
る人たちの死生観のあり方、残された時間を大切に過ごす生き方への提言。」

 
とあります。




本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「病気であってもしっかり生きるんだ、と事実のうえに立ってものを見る、
  事実をありのままに受け入れる、そういう意味でのあきらめが必要」


・「病気は決して医師が治すものではない。最近の医師はコンピュータばかり
見ている。病気になったら家におかずに広場へ連れて行く。通行人が広場
  でその病人を見掛けたら必ず声を掛けて、どんな病気なのかを聞くように
  義務づけるとよい」


・「ガンは白髪のようなものだ。黒い髪まで抜いてしまう可能性もある」





もう一つ、再掲載になりますが、
「遠藤周作さんはこんなことを」⑨
「遠藤周作 人生には何一つ無駄なものがない」6回目を載せます、

-「これはおれの力ではないんだぞ」
この視点を常に忘れないようにしたい‥



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ③

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◇老いと病が人を成長させる(3)
□病と告知の不可避な対立
病が人を育てる「クリエイティブ・イルネス」 - 山折哲雄
病 ① その病に倒れて苦しみ死んでいくしかないような病
② 病を通してその人間を変える、人格を根本的に変換させる力
       を持った病(クリエイティブ・イルネス)


  真実を隠しても問題は解決しない - ひろさちや
仏教「不妄語戒」
     = 真実をしっかり見なさい
ガンは告知すべき
人は何かというとイリュージョン(幻想)の世界で生きたがる
「病気であってもしっかり生きるんだ、と事実のうえに立っても
       のを見る、事実をありのままに受け入れる、そういう意味での
       あきらめが必要」


  誰が告知すべきか大切な問題 - 山折哲雄
日蓮宗の藤井日達上人のエピソード


  日本人なら「以心伝心」で告知できる - 山折哲雄
日本人の信仰 神の気配を感じる、人の気配を感じる「感じる宗教」
↑↓
一神教    神を信じるか信じないか 二者択一


  病気は決して医師が治すものではない-ひろさちや
ド・ラ・メトリーの「人間機械論」から発達した哲学的考え方

最近の医師はコンピュータばかり見ている
(最近の教師もコンピュータばかり見ている=ハマコウ)
      → もっと人を見るべき

    ヘロドトス「歴史」-「古代バビロニアには医師がいなかった」
◎ 病気になったら家におかずに広場へ連れて行く。通行人が広場
      でその病人を見掛けたら必ず声を掛けて、どんな病気なのかを聞
      くように義務づけ。

     エジプト
       一種の病気のみ 医師だらけ
自然治癒力こそ

    ガンは白髪のようなものだ-ひろさちや
西洋医学 - 闘病
3つの危険
① 退治するとなると、自分の体も同時に傷つけてしまう可能
        性
② 慢性病には効き目がない
病気を内包していることを前提とした体に、変質してし
         まっている
→「仲良くしながら生きなさい」と教えるのが本来の医学
③ ガン
自分の細胞がガン化していく病気

退治しようとすれば、どうしても正常細胞にまでダメー
         ジを与えてしまうことになる
  「ガンは白髪のようなものだ」
= 黒い髪まで抜いてしまう可能性もある










☆読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」 ⑨-「遠藤周作 人生には何一つ無駄なものがない」 鈴木秀子監修 海竜社 1998年 6 【再掲載 2014.7】

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◇あなたの他にもう一人のあなたがいる
□人間はすばらしいが恐ろしいものである
  人間は本来他人を信じてこそ幸福になる

  「人間の精神の価値が今日ほど賤しめられている時代はない。人間をはか
   るに,機能と金とを以てすることが今日ほど強い時代はない」

 「この世には何十回あっても,相手の存在が自らの人生に何の痕跡も与え
   ぬ人がいる。その一方、たった一回の邂逅が決定的な運命をもたらす相
   手もいる。」

  アイデンティティ「自己認識」=一番難しい

  精神分析-魂の分析を 人間は複雑なもの


□自分を教育する肥やしはどこにでもある

  「これはおれの力ではないんだぞ」 
   
  権威を錯覚しない

  教育というのは結局他人からしてもらうものではない
  自分が自分にすること

  我々は事実だけの世界に生きているのではない


□あなたの他にもう一人のあなたがいる
  ① 自分で分かっているつもりになっている自分
  ② 自分でも訳の分からない自分 
     - 自分の影をどうさばくかが大切


□長所は短所を含み,美点は欠点を隠している
大事なのは否定でなく転化
   
  いやなタイプの人間
   … 他人を批判するときだけ自分が道徳家であるように振る舞う
=  非難する相手に自分の欠点を発見し相手に自分と同じ欠点を発見し
    た故に口を極めて罵っているらしい

  大人の条件 
   ① 自分のやましさを理解している
  ② 屈辱に耐えられること
   ③ 孤独に耐えられること

  虚栄心がなければ良いことはできない


□自信は励ましから生まれる
女の悪口は嫉妬から

  ほめながら、相手にその欠点を悟らせるのが本当のほめ上手


□縁とは支えもたれあって存在する関係
  個性よりもっと大切なものがある
   = 一人の人間の個性を創り出すためにそこに働いたあまたの縁がある
→ 縁を無視して自力でここまでこられたか?

  デパートの食堂で隣り合わせに偶然座りあったぐらいの縁で結婚するのさ

  人と人との巡り会いの奥に我々を越えた神秘な意志が働いている

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