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「メンタルヘルスに生きる教師の悩み相談室 子ども・保護者・同僚といい関係をつくる」諸富祥彦 音楽之友社 2012年 ⑥(最終) /「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ④【再掲載 2014.5】 [読書記録 教育]

今回は、7月23日に続いて、諸富祥彦さんの
「チャートでわかる!メンタルヘルスにいきる 教師の悩み相談室 子ども・保
護者・同僚と「いい関係」をつくる死を見つめて生きる」の紹介6回目 最終です。


現場に寄り添うアドバイスだと感じます。


出版社の紹介には


「『教育音楽』誌の連載『音楽教師のお悩み相談室』に加筆・再構成したもの。
今や教師を取り巻く悩みは膨大で、休職・退職する新人教員・ベテラン教員
は後を絶たない。著者は教師の悩みは大きく4つ─①多忙感、②授業や学級
経営などにおける子どもへの対応の悩み、③保護者対応の悩み、④同僚や管
理職対応の悩み─に分かれると分析。本書ではこれらの悩みに対して、著者
のこれまでのカウンセリングの経験をもとに、目の前に悩みを抱える教師が
いると想定し、その教師にアドバイスする形で、①その悩みはどのようにし
て生まれたか、②それに対して具体的にどういう対処をしていけばいいか、
を具体的に書き記している。また、それぞれの悩みについてワンポイント・
アドバイスを示し、多忙な教師、文章を読む元気がない教師でもワンポイン
ト・アドバイスのチャート図を見るだけで、実践的な知恵が多く身につく構
成になっている。小学校・中学校教師、特に学級担任や教科担当の教師向け。」

 
とあります。





本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「愚痴をこぼせる相手を見つけましょう」


・「うつ病は、まじめで責任感の強いタイプが掛かりやすい。引き金になる要
因はいろいろある。」


・「フランクル~『実存的空虚』-ごまかすための多忙」


・「教師を取り巻く過酷な現実。向いていないと思うのは当たり前」



もう一つ、再掲載になりますが、網野善彦さんの
「忘れられた日本人を読む」④を載せます。



勤務校は昨日が終業式でした。
子どもたちは本日より夏休みです。
授業の準備等のための家庭での時間を自分のために使えます。
充電できる日々に‥と思っています。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「メンタルヘルスに生きる教師の悩み相談室 子ども・保護者・同僚といい関係をつくる」諸富祥彦 音楽之友社 2012年 ⑥(最終)

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◇自分自身と上手くつきあう
1.5月半ば当たりから何となく元気が出ない感じなんです
   心のトーンダウンは5月6月から始まりやすい

   気持ちが元気になる方法を見つけましょう
  ① 一人カラオケ
  ② 大きな声を出しながら紙を破る
  ③ クッションや枕などをパンチしてみる
 
   ◎ 愚痴をこぼせる相手を見つけましょう


2.最近鬱病になって休職される先生が多いようですが、鬱病ってどんなもの
 なのでしょうか 
  誰もがなりうる「心のかぜ」

   まじめで責任感の強いタイプが掛かりやすい

   引き金になる要因はいろいろ

   鬱病のサイン
   ① どんよりした疲れ切った雰囲気
  ② 睡眠障害がある
  ③ 職場に行くのが嫌だ
  ④ 朝は元気はないが夕方には元気が戻る
  ⑤ 食欲がない
         やせてきた
  ⑥ 人前に出たくなくなる
  ⑦ 自分なんかダメだと思ってしまう
  ⑧ 気が付いたら涙ぼろぼろがある
  ⑨ ぼーっとしていることが多くなり、書類の単純ミスが多くなる
     ⑩ おなかのあたりにモヤモヤ感、胃の調子が悪いのに病院では何
      も見つからない


3.鬱病になってしまったら
   2週間よく眠れなければ病院へ

   味方の先生に相談してみよう
 
   ◎ 鬱への対応は早期発見・早期対応が一番大切です
  ① 気分の落ち込み
 ② 熟睡できていない
の2点が2週間ほど続いたら心療内科か精神神経科に行きましょう


4.夏休みの過ごし方
   心身共にリフレッシュを図りましょう

   海外旅行で大胆に気分転換

   支え合う仲間を見つけるチャンス

   研修は「楽しむ」つもりで参加するのがいちばん


5.いつもより時間のある夏休み、「わたしは教師に向いているのか」と考え
 てしまいます
  フランクル
     ~ 「実存的空虚」ごまかすための多忙

   ゆったり一人旅

   ◎ 異業種の友だちと話す


6.わたしは教師に向いていないのではないでしょうか
   教師を取り巻く過酷な現実 
     向いていないと思うのは当たり前

   学校との相性を疑ってみよう
 
   自分の欠点をもう一度見つめ直してみよう


7.この一年間を振り返ってみましょう
   まず一年を振り返る

   4つの領域で考える
  ① 授業
  ② 学級経営
  ③ 保護者との関係
  ④ 同僚や管理職との関係
※P103に「振り返りチェックシート」


8.教師を辞めてしまおうと思っています
   誰もがいつもやめたいとの気持ち

   14条特例を見直しましょう
  大学院休職制度
      大学院に合格さえすれば自分が望んだときに誰でも2年間休職し
     て通うことができる
      ~ 遠くの大学院へ    

   人脈をフル活用しよう

   鬱も疑ってみる


◇諸富祥彦
  千葉大学教育学部助教授
   → 明治大学文学部教授 教育学博士
  日本教育カウンセリング学会常任理事 
  教師を支える会代表
  臨床心理士 上級教育カウンセラー  








☆「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ④【再掲載 2014.5】


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◇女の世間(3
□アジールを描く
   「無縁の場」
    = アジール
  歌垣
対馬の天道地、シゲ地
現在でも海藻の近くに「天道地」

  ◎ 平たい石を高く積み上げている場所が森の於くに残っているが、その
   森の中に入ってしまえば、罪人を追いかけることはできなかったと言わ
   れている
村には「山小屋」があり、事が起こり、戦争などが始まるとこもる。
     = 「村の城」 藤本久志 笹本正治
「山小屋に籠もる」

◎ 城は、本来聖地である山に築かれ、村人はそこに籠もれば外から攻
    撃されない場所だったと言うことになる
     → 村人が籠もる山小屋のような場所を領主が城にしている
   (領主には戦争が起こったとき、城の中に村の者を皆囲い込み攻撃から
     守る義務がある)
↑↓
  集落と城は不可分の関係
    (城がつくられたから集落ができたという言い方も)

(例)能登の七尾城とその城下
山の下に勝るとも劣らない「町」遺跡-高速道路


□遍歴民
  「ポン」
    - 山窩 
    - 茶筅売りと伝
 中国・近畿 
    「鉢屋」被差別部落民
  東国     
    竹細工の箕売り
「飛騨の大工」  
    板屋根を広めた
  「遍歴する芸人が船賃を取られない」事実
     芸人に権威があった古い時代、芸人が神人や供御人だったころ、関
    料を免除され、どの船でどこへ行ってもよいという特権をもっていた
    時代の残影



□名作「土佐源氏」
 「ある馬喰の一生」 
    主人公は乞食ではなく山本槌蔵さん
  当時、水車小屋に建ててそこに住んでいた

  1991年6月17日、6月24日「海山の文」高知新聞
  高知大学・秋沢繁さんが送ってくれた
 佐野眞一「ここに宮本自身が投影されているのではないか」
     ◎ 採訪ノートと宮本がまとめたものの問には「創作」の要素
     (別の場面の経験)が挿入されていることもありうる
「文学作品」と「民俗誌」の間
「土佐源氏のいろざんげ」
    リアル
     - 盗人宿、おとし宿、馬喰の取引の仕方

  ◎「進歩によって切り落とされてきたものの中に大事なものがあるのでは
    ないか」 (宮本常一の晩年の言葉)


□「女性問題」
 法的面
    - 公的な分野から完全に排除されている
天皇にはなれるが役人にはなれない
- 明治政は ヨーロッパの制度を導入し完全な家父長制度を確立した
 明治以来の法的な地位からの解放運動を女性が熱心にやってきたのは当然。
   しかし、今後はそれだけではいかない。
               |
   アジアでも繊維関係の生産・流通は基本的に女性が担っている

中国も古代には皇后が織物をやっている(天皇-水田)
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