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「メンタルヘルスに生きる教師の悩み相談室 子ども・保護者・同僚といい関係をつくる」諸富祥彦 音楽之友社 2012年 ⑤ /「ブッダはなぜ子を捨てたのか」山折哲雄 集英社新書 2006年【再掲載 2013.12】 [読書記録 教育]

今回は、7月19日に続いて、諸富祥彦さんの
「チャートでわかる!メンタルヘルスにいきる 教師の悩み相談室 子ども・保
護者・同僚と「いい関係」をつくる死を見つめて生きる」の紹介 5回目です。


現場に寄り添うアドバイスが満載です。


出版社の紹介には


「『教育音楽』誌の連載『音楽教師のお悩み相談室』に加筆・再構成したもの。
今や教師を取り巻く悩みは膨大で、休職・退職する新人教員・ベテラン教員
は後を絶たない。著者は教師の悩みは大きく4つ─①多忙感、②授業や学級
経営などにおける子どもへの対応の悩み、③保護者対応の悩み、④同僚や管
理職対応の悩み─に分かれると分析。本書ではこれらの悩みに対して、著者
のこれまでのカウンセリングの経験をもとに、目の前に悩みを抱える教師が
いると想定し、その教師にアドバイスする形で、①その悩みはどのようにし
て生まれたか、②それに対して具体的にどういう対処をしていけばいいか、
を具体的に書き記している。また、それぞれの悩みについてワンポイント・
アドバイスを示し、多忙な教師、文章を読む元気がない教師でもワンポイン
ト・アドバイスのチャート図を見るだけで、実践的な知恵が多く身につく構
成になっている。小学校・中学校教師、特に学級担任や教科担当の教師向け。」

 
とあります。




本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「クレーム対応は初動が重要
 1 謝ることは謝る 
   2 できないことはできないと伝える」


・「メモをとればマメになれる。メモをするクセを!」


・「クレーマーは自尊感情の傷つきが激しい。『もっとわたしを大事にしてほ
しい』という気持ちを内にもっている。クレーム対応にはおもてなしの心
  で対応を。」





もう一つ、再掲載になりますが、山折哲雄さんの
「ブッダはなぜ子を捨てたのか」を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「メンタルヘルスに生きる教師の悩み相談室 子ども・保護者・同僚といい関係をつくる」諸富祥彦 音楽之友社 2012年 ⑤

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◇保護者・地域と良い関係を作る
1.今年度初めての保護者会、自信がないんですけど
  保護者に信頼される授業参観
  ① 声は大きく、ハツラツと、高めに出す
 ② 胸を張って授業をしましょう
   (下を向いて授業しないようにしよう)
  ③ 快活な印象を与える服装を心掛けよう
 
  保護者会でエンカウンターのすすめ
 
  子どもをよく見るための工夫を忘れない
  1 子どもをよくウォッチングする
    2 メモをとる  


2.新学期早々、保護者や地域からのクレームが多く疲れています
  クレーム対応はファースト・コンタクトが重要
  「クレーム対応は初動が重要」
  1 謝ることは謝る 
      2 できないことはできないと伝える

  担任の対応で済むのか校長が出るべきか
  教師一人で抱えない
    クレーマー
     → 自尊感情の傷付きを抱える 

  自信がないときは遠慮せず周囲の人に援助を求めましょう
  ◎ クレーム対応は初動(ファースト・コンタクト)が重要です。一人
    で抱え込まず、チームで対応しよう。


3.保護者が苦手です。どうしたら上手くつきあえるでしょうか。
  わたしはできる!と信じる
    苦手意識を漂わせない 
    はったりでもできる!
 
  パートナー宣言
    勝手にパートナー宣言

  子どもウォッチング 
    具体的エピソードを!

  メモをとればマメになれる  
    メモをするクセ!

  気さくな人がいい 
  笑顔を作って声を出して手をたたいて笑う
  ◎「教師と保護者は子どもを育てていくパートナーです」と宣言しま
    しょう


4.保護者に厳しくクレームを付けられてしまったら その1
  厳しい保護者が急増中です
  「悩める教師を支える会」1999~

  なぜモンスターペアレントが増えてきたのか
  90年代の「脱力世代」 
     - すぐに自己主張
クレーム社会に

  どんな保護者が増えているか
 依存型
     - 本来家庭でやるべきことを学校に押しつける
    常識欠如型 
     - 基本的マナーを守れない
    養育放棄型
     - 子育てが辛くてたまらない
    クレーマー型
     - 「警察・教師・医師」へ   


5.保護者に厳しく苦しいクレームを付けられてしまったら その2
  クレーマーは傷つけない クレーマー「自尊感情の傷つきが激しい」
    クレーム対応 
      ~ おもてなしの心
       「もっとわたしを大事にしてほしい」        
      ①「保護者の人数+1の教員」で対応する  
         プラスワンの原則
    ② 父親には管理職が対応
    ③ 玄関まで迎えに行く
    ④ 冷暖房の整った部屋で話す
    ⑤ お茶とお菓子を出す  
          麦茶、ジュース+和菓子
    ⑥ ネクタイ姿で対応する
    ⑦ 名刺を作っておこう
    ⑧ 来校をねぎらう
    ⑨ 子どものよいところを褒める
      ⑩ 丁寧に話を聞く 
    ⑪ そうしますと軽々しく約束をしない
    ⑫ 粘り強く話を聞く
    ⑬ お願いは具体的に
    ⑭ 次につながるお願いを
  ◎ クレーマーの抱いている基本的な感情は「わたしは大切にされてい
    ない」という「自尊感情の傷つき」です。「おもてなしの心」で、傷
    ついた自尊感情が癒される対応を心掛けましょう。









☆「ブッダはなぜ子を捨てたのか」山折哲雄 集英社新書 2006年【再掲載 2013.12】

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◇プロローグ
 2005年 死者が出生者を上回った 
        親捨て子捨ての時代

 悟りを開いた者 
= 覚者ブッダと悩めるシャカ

 シッダールタ → シャカ → ブッダ(悟り)


◇ブッダはなぜ家を去ったのか
  「家出」にはじまる

 理想の人生 
    釈迦族出身の王子 シッダールタ太子
    ヒンドゥー教「四住期」 
       学生期
       - 家住期
        - 林住期(家出)
           -遊行期
  
  誕生したラーフラを捨てて    
  シャカ ヤソーダラーと結婚 
         → ラーフラという子ども
息子の誕生を契機に家出

  ラーフラ出生の秘密

  シッダールタ 決断の理由
    南方系仏教(現実路線)
      - 誕生と同時に家出
四門出遊物語
北方系仏教(理想路線)
      - 6年間胎内にいた伝説

  シャカの6年間の苦行とは 
     林住期・成道前6年
       - 家出と出家

  ◎ 家出がもたらした子捨て親捨て


◇ブッダはなぜ子を捨てたのか
  シャカも捨て子同然であった

  母の喪失と独り覚者であるという宣言
  伝説 
     - ブッダが母親の脇の下から生まれた伝承
 7日後に生母マーヤーを失い継母に育てられる
 7歩歩して「天上天下唯我独尊」

  13年目に生まれた子供

  我が子に悪魔の名を付けた 
    シッダールタは息子に「悪魔」という名前を与えた
  ラーフ
     「月蝕」の蝕 ~ さわり
      太陽や月を飲み込む悪魔 

  二度捨てられた子 
    ① 悪魔という名 
    ② 養育拒否

  身勝手な動機 
    妻ヤソータラーと息子ラーフラ側から見る ←→ 四門出遊 
◎ 一方的に家族を捨てる非情な男
  
  ガンディーもまた子を捨てた
   ガンディー親子の不幸な関係
◎人種差別撤廃運動は夫婦関係を断ち切る禁欲的行為と相補的関係

  血縁を断つことの見返り
  ブッダの不殺生(アヒンサー)とガンディーの非暴力(ノン・バイオレンス)
= 愛欲の制御というテーマ(欲望のコントロール)

  ◎ブッダとガンディーの違い
  ラーフラ 
      → 仏の十代弟子の一人ラゴラとして転生できた
   ハリラール(ガンディ長男)
      → 父の世界から最後まで隔てられ,人生の敗残者として世を終
       えた

  仏弟子となったラーフラ
捨て子親鸞,捨て子道元の論はない

  ブッダの子という難しいポジション

  ブッダに侍した25年 
    アーナンダ ~ ブッダのいとこ

  ◎ 捨てられた子どもは父を憎み怨んだのか

  聞くアーナンダ,見つめるブッダ



◇ブッダの思想の真骨頂とは
  形あるものは滅びる
    乾いた無常 ←→ 平家物語の無常

  欲望からの解放 
    苦 → 集 → 滅 → 道  「生き方が重要」
  ◎「色即是空」 
       形あるもの(色)はこの世に存在しない(空)

  ヴァーチャル人間から真実人間へ

  脱人間的存在となったブッダ
    十人の阿難漢システム

  インドでの仏教の衰退



◇ブッダの教えは日本へどのように広がったか
  アジア周辺の国々へ 
① 仏教が王権確立や政治的秩序の形成に大きな役割
 = 仏教が欠かすことのできない恩恵
② 仏教の教えが民衆の魂の救済に幅広い有効な働きを示した
③ 発祥の地では生き残ることができなかった

  十大弟子と宗派をなぞらえてみる
   浄土教の広がり  
      人間いかに死ぬかどうして再生するか

  禅と説法の宗派

  心の浄化がもたらす無私の境地  
    インド「無我」の仏教

  どこよりも大きな地殻変動
   - 先祖崇拝

  遺骨信仰へと変化 
    死者
     = ホトケ信仰
  
  葬式の形  
    葬儀 3機能 
        ① 別れる 
        ② 悲しむ
        ③ 送る  

  ブッダの言葉を文字化した教典

 「般若心経」にもられたエッセンス 
   ◎ 300字足らずのエッセンス
浄土真宗…念仏  日蓮宗…題目

  ◎ 日本で仏教を生き続けさせたもの
先祖崇拝と遺骨信仰 
       = 無私に通じる生活態度


◇ブッダは今どこにいるのか
  獣の皮をまとった聖
空也上人像 - 諸国行脚   
      橋を架け井戸を掘り死者の遺体を葬って供養するのが仕事
人間は死んで皮を残すことはできない
  
  皮上人のイメージの彼方に 
    空也 → 行円 
     ~ 皮(革)上人 = 皮聖 

  現代にブッダを捜す 
    藤井日達上人

  ◎ 日本にもブッダはいた

◎ 我々は今林住期の中で

◎ ブッダの言葉(中村元訳)
  「足ることを知り,わずかの食物で暮らし,雑務少なく,生活もまた
     質素であり,諸処の感官が静まり,高ぶることなく,諸処の家で貪
     ることがない」

  「ひとり坐し,ひとり臥し,ひとり歩み,なおざりになることなく,
     我が身整えて,林の中で一人楽しめ」
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