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「主婦とサラリーマンのための経済学」朝日新聞経済部 2000年 前半 / キーワード「作文」① 「作文嫌いはこうして生まれる」戸田唯巳 明治図書 1992年【再掲載 2012.10】 [読書記録 一般]

今回は、朝日新聞経済部による、
「主婦とサラリーマンのための経済学」前半を紹介します。




出版社の案内には、


「お金は、財政は、雇用は、モノは、日本経済は本当に大丈夫なのか? 預金者、納税者、
 勤労者、消費者などの立場から、『不安の時代』の『処方箋』を探り出し、提示する。
 朝日新聞連載『脱・不安の経済学』に加筆。」


とあります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「日本の外交の3S 
  ①スリープ(寝ている) ②スマイル(意味不明の笑い) ③サイレント(沈黙)」


・「勝者の裏には必ず敗者がいる」


・「大切なのは結果を公表し地域住民に金融機関を選択させること」


・「欧米の保険業界は『チェリー・ピッキング(サクランボ摘み)
  =『おいしい客』だけください」


・「家計簿を付けよう。欲しい物はコツコツためて買う」



もう一つ、再掲載となりますが、戸田唯巳さんの
「作文嫌いはこうして生まれる」を載せます。
「とにかく書かせる」しかないとわたしも思います。
そのためには、励ましながら指導する工夫と時間が必要ですね。




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☆「主婦とサラリーマンのための経済学」朝日新聞経済部 2000年 前半

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◇銀行頭取4つの条件

 ①「先例はあるか」


②「他行はどうしているか」


 ③「大蔵省は」


 ④「きみはどう思う」





◇日本の外交

 3S 
  ①スリープ(寝ている)

  ②スマイル(意味不明の笑い)

  ③サイレント(沈黙)


 ※誰とも敵対関係を作らない = 八方美人


 

◇はじめに 

 1990年代 
  キーワード「市場経済」「グローバリズム」  

 自己責任の時代

 2000年度 38%国債 ←→ セーフティネットは不十分
 



◇お金は大丈夫か?

□株に引き込まれるアメリカ市民

 401K 「確定拠出型年金」自己責任で運用

 資産運用の競争社会

 英国は失敗

 共通「自由競争」と「自己責任」

 ※ 勝者の裏には必ず敗者がいる
 


□住宅ローンだけ残った

「家」を買える時代じゃない

 → 地価安定・賃貸住宅の充実

グローバルスタンダードに



□金融商品 

 「損した私が悪い?」



□銀行融資身勝手すぎない?

 米国 地域再投資法CRA

   → 私企業としての「健全性」と「公共性」のバランス


 ◎米国には銀行融資に関する情報開示 - 格付け 

 - 地域住民が分析する「もの申す回路」がある

     ↓

 ※ 大切なのは結果を公表し地域住民に金融機関を選択させること


「隣人の目」で経営を見張ろう

   行政だけでなく地域社会が監視する仕組みを!



□「おいしい客」だけください

 欧米の保険業界
   「チェリー・ピッキング(サクランボ摘み)」


真っ赤に熟れた実だけ選び出す



 ※ おいしいどこ取り


 → 郵便番号(21Pコード)による保険料の算出(米国)
   富裕度が分かる


 米国の銀行
   米国バンク・ポストン(顧客の選別)



□「借金まみれ」乗り越えて

 自己破産申し立て件数10万超

押しつけ融資



  「家計簿を付けよう。欲しい物はコツコツためて買う」


利息制限法  年18%が上限 40.04%で刑事罰
※ 大手消費者金融はグレーゾーンの25%前後


 米国の自己破産 = フレッシュ・スタート

1998年 140万件超 免責型と再建型

→ ローン社会の安全弁充実を

  ① 出資法の上限金利引き下げを早めに


  ② 貸しすぎチェックを



□「日本版401K」だれのため              

自民党 1999.6
企業年金の追加負担から逃れたい企業の声に押される形で「確定拠出型年金」の試案



  年金資金試算の運用先を従業員が指定でき,従業員の拠出金や運用収益も税制の面で
 優遇される点が受け米国でブームに

↑↓

 ※ 日本では企業と従業員との関係をますますドライにする面も


     
 ◎ 雇用流動化の時代に突入

日本側の企業年金改革は企業側主導で急ピッチに進んでいる

   = 年金に関わるリスクを都合良く従業員に押しつけようとしている

 ※米国 「従業員退職所得保障法(エリサ法)」

「競争と責任の時代」

     ←→ ①十分な情報提供                         
         ②法制度救済制度














☆キーワード「作文」① 「作文嫌いはこうして生まれる」戸田唯巳 明治図書 1992年【再掲載 2012.10】
 
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□子どもの作文を読まない教師は子どもを作文嫌いにする

 ◎とにかく書かせる

  → それを読んでみる 

  → 手をつけずにおられなくなる

 

 ◎書かせて良かった
  子どもの本音が分かる
(知らずにいたこと 気付かずにいたこと 見落としていたこと) 




□書かせることの少ない教師は子どもを作文嫌いにする

◎ 書かずに書く力は着かない

 
 ◎話す場合

  「おう」「おう」だけで通じる

   話以外の助け = 表情 身振り 声の出し方 場面 空気等

 
 ◎書く場合 
  助けがない(話以外の)  = 「言葉の選択」と「言葉の配列」のみ 
 
                
      |

  ※ 子どもに書き慣らせる(大儀がらせない)
 





◇書き慣らせるには

 ◎書きやすいことを多く  - たったこれだけでよい
 
□作文の見方が悪いと子どもを作文嫌いにする

 「こんなものしか書けないのか」 

   - 子どもの顔を頭に浮かべて


 作文の見方が分からない

   - 生の作文を多く読む



 ◎ 一日三編






◇見方のよりどころ 

 ① 顔が浮かんでくる

② 分かるように書けているか
 



□急いではなるまい「ハッとしたことを書け」

◎同じことばかり書くな 

  → 見方を変えて  = 同じ題材でも違った題で


 ◎ハッとしたことを書け

  → もっと元のところ

  → 何でも書けるぞ
 



□とやかく言うまい「題の付け方」

「題の付け方を工夫せよ」は困る 

   … せめて書き上げた後で


 ◎題のための題はほめない 

  - 焦点を絞る


 ◎何が書きたいかをはっきりしよう 
   
   題を小片に書かせる
  
   ↓

   手際よく助言 焦点をはっきりさせる
 



□おおまかでよい「はじめ・中・終わり」

◎無理な構想表づくり

   作文のための表づくり 対 表のための表づくり


 ◎ダラダラ文が出発点

  「そして」「それから」ダラダラ文も可



ダラダラ文をおおらかに受け止める


 ◎一足飛びにはいかない

  題を書かせる 



3つ4つメモを取らせる(メモにこだわらない)



無理につなげようとはしない
 



□「くわしく」と言うだけでは「くわしく」ならない

 ◎添削は子供向きではない

  - 借り物の言葉はダメ


 ◎詳しさの中身を  
   「詳しさの中身」をつかませる

具体的な指示を!







◇尋ねて思い出させる

 ◎「子どもに尋ねて思い出させる」=子ども自身が


 ◎尋ね方
  ① 詳しさのほしいところ

② 一度に一つか二つ

③ 首を傾げたときは深追いしない
余白にメモ


 ◎書き直しはしなくて良い

  → 尋ねて答えさせることにより力が着く
 



□「思いや感じが書けない」と言う前に

 ◎思いも感じもせず書いてはいない


 ◎パターン化させてはならない
△ 「おもしろい・うれしい・楽しい・悲しい・寂しい・悔しい…」
    という言葉を付け加えて良しとしてしまう?

 
 ◎思ったり感じたりしたときの様子を
「どうしたか」「どうしていたか」
 



□「お話」づくりは深入りすまい
◎絵を見てお話を書こう  
  
  自分の暮らしに関連する絵を



  その絵が子どもの暮らしに近いものだと,子どもは作り話のつもりでも、やはり、
  自分の生活経験を語ってしまう

 
 ◎多用は禁物

   興味付けがねらい = 時々だと効果がある
 



□お説教よりまず共感

 ◎事実を思い出させる

  「ありのまま」は生活指導の前提

 


□前置きを短く

 注文 書く時間には書かせればよい
 



□読み返す癖

 ◎声を出して読み返す = 癖付け
 



□赤ペンでケチをつけるな

 ◎対話を生む赤ペン 

   ① 分かりやすく

 ② 赤ペンを多く入れるな

③ 楽しみ・励まし


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「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ④ / 「子どもの民俗学」大藤ゆき 草戸文化 1982年 ①【再掲載 2012.8】 [読書記録 教育]

今回は、12月 3日に続いて、西本鶏介さんの
「もう一度読みたい子どものための文学」の紹介 4回目です。





出版社の案内には、

「『母子の愛憎』『動物への愛』『子どものユートピア』『探偵小説のヒーロー』など、そ
 のテーマにふれた内外の作品を二点ずつとりあげ、比較対照的に解説。異なる時代や環
 境で描かれた作品の本質から、人間らしく生きることの意味を考える。」


とあります。




読書意欲を刺激されます。


今回紹介文より強く印象に残っていることは…

・「『スイミー』レオ・レオニ 谷川俊太郎 好学社」

- 人気がありますね。国語の教科書の定番です。
  学習発表会では、2年生の発表として、よく登場します。
 

・「『はれときどきぶた』矢玉四郎」

- 日記に書いた嘘がほんとうのことになったら?
  なんともいえない絵もたまりません。
 


・「『怪人二十面相』江戸川乱歩 ポプラ社」

- まだまだ子どもたちには人気があります。
  読み聞かせをした後、乱歩シリーズを読む子が増えます。
 


・「『チョコレート戦争』大石真 理論社」

- 子どもたち対洋菓子屋。
  読み聞かせが進むうちに、本の中の子どもたちを応援してしまいます。





もう一つ、再掲載となりますが、大藤ゆきさんの
「子どもの民俗学」①を載せます。
今の世の中に受け入れられそうにない内容ですが、
農村地区で育ち、農業とともに生活しているわたしは素直に読むことができました。
「教育」と「農業」「民俗学」とは非常に親和性が高いと感じています。
民俗学者・宮本常一さんが小学校教員時代に子どもたちと共にまとめた「とろし」。
「とろし」のような生活誌を子どもたちと共にまとめることが願いでしたが、
それを実現できないまま定年退職を迎えてしまいそうなのが残念です。




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☆「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ④

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◎「スイミー」レオ・レオニ 谷川俊太郎 好学社
   
  コラージュ手法の絵  
    スイミーの仲間に対する熱い思い
   
  小さな者の力を見くびってはならない  

  いざとなれば驚くような行動力




◎「はれときどきぶた」矢玉四郎
   
  落語「あたま山」
    シュール 
 
    ナンセンス童話




◎「ほらふき男しゃくの冒険」GAヒュルガー 斎藤洋 はたこうしろう
   
  ドイツ実在の男爵
    ヒェロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒルウゼン




◎「怪人二十面相」江戸川乱歩 ポプラ社
   
  明智小五郎と小林少年




◎「怪盗ルパン」モーリス・ルブラン




◎「エーミールと探偵たち」エーリヒ・ケストナー
   
  人は力を合わせ助け合って生きていくしかない
   
  犯人の男を捕まえるため




◎「チョコレート戦争」大石真 理論社
   
  金泉堂の洋菓子

  人はどんな時どうやって力を合わせるべきか




◎「手ぶくろを買いに」新見南吉 ポプラ社
 



◎「てぶくろ」ウクライナ民話 福音館書店
   
  共存できる喜び




◎「スガンおさんのやぎ」ドーテー 偕成社
   
  アルフォンス・ドーテー短編集『風車小屋だより』

  自分の幸せとは?




◎「屋根の上のサワン」井伏鱒二 新潮文庫
   
  いかに厳しかろうと人の支配を受けず自由に暮らすのが野にある生き物の喜び




◎「すてきな三人組」ドミー・アンゲラー 偕成社
   
  愉快な泥棒の話

  風刺とユーモア




◎「どろぼうがっこう」かこさとし 偕成社
   
  1973.3 落語のようなおかしさ




◎「魔女の宅急便」角野栄子 福音館書店
   
  魔女と民俗学者との間の子




◎「長くつ下のピッピ」リンドグレーン ポプラポケット文庫
   
  傍若無人であっても、ほんとうは大人のように賢く思いやりの心を忘れない




◎「サーカスのライオン」かわむらたかし ポプラ社
   
  じんざ

  献身














☆「子どもの民俗学」大藤ゆき 草戸文化 1982年 ①【再掲載 2012.8】

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◇はじめに
 
□子供を生み育てる 

 = 女にとってはほこりある大切な仕事
  
 


□情報過多の時代

 - 選択の目が必要 

 自分の国にもすばらしい宝があるのに気付かないのはもったいない
  
 


□産育の習俗 

 - 日本人の人生観 

 


□人間が生まれる

 = 人間界への加入を承認する
   
 それぞれの通過儀礼がある
   
 ヒト(人)として生まれ,人間となる  


 通過儀礼 
 - 教育的機能 
   ・成長の節を社会的に承認する

   ・祝われる子ども自身を励ます

   ・周りから祝われることにより本人の自覚を促す
  
 

 ◎神奈川県を主に取材







◇農業・女・子育て(1)
 
□花摘み袋 

 墓 ヒトリモノ
      - 別墓   弔いも簡単に  ボッチ  

   夫婦者 
      ワリボトケ 二人の戒名

 
 壱岐
 - 結婚せずに死ぬと死者が花を摘んで入れる袋を棺の中に入れてやる。または,49
  日寺送りに小袋に花を摘み入れてやる。


◎花摘み袋
   人間として生まれながら,花婿花嫁として花開くことなしに終わった霊を愛おしむ
  気持ち
  
                ∥

 ※ 人間生活の基本が男女二人ずつでつくる家庭にある   

  
 
□風土と「待つ」こころ

 風土 
 - 衣食住,あらゆる社会生活

 四季の変化と多雨
 ~ 農民としての社会習慣,心情
   

 年中行事 - 農耕儀礼,稲作儀礼 

       |
     
  ※ 今,性急さだけが求められて「待つ」こころを失いがち 


 ◎農業 - 辛抱強さ

   1 土地の手入れが大切 - それぞれの作物に合わせて

   2 女と深い関係 

   ◎農業と子育ての類似 
        言葉-マビク,シツケル,ヤシナウ

◎各地の農村語彙
マビク ヤシナイ シツケ トリアゲル(刈り取り)

     ◎農具と子育ての類似

  
 
□共働き 

 <激しい肉体労働 + 子育て + 家の切り回し>

「今の女は極楽だよ」 ←→ 自給自足の時代

 昔は - 手洗い洗濯,食糧確保,調理,味噌醤油手作り、漬け物,貯蔵

             ∥

 ※ 黙々と ~ 日本の文化の底辺を支える


 農作業の忙しい時 - 子どもも手伝い
 
   「子どもも手伝わなきゃお家が回っていかないですよ」 

  
 
□気働き 

 農業は村の人々との協力や連帯なしには成り立たない

 舅夫婦との同居・義弟妹との同居,親類づきあい,村づきあい,
   
 近所づきあい,いろいろな講,年中行事,冠婚葬祭

              | 

※ 一生を見渡す知恵
   「誕生,少年,青年,一人前,結婚,壮年,老年,死」

  ↑↓

 ※ 今の核家族と比べると 大変な人間関係の中で気働きを要求され,もまれた




 ◎気働き  
   = 主婦としての最も大切な資格
  ※ 一番大切なのは,どんな端境期にでも家族の腹を飢えさせぬ,食いつなぐこと

   
 ◎頭だけの思考でない土に根ざした発言

  講 … 念仏講,子安講,十九夜講,産泰講



    終わった後の雑談の中で


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読書ノート「宿題」④ / 「感じのよい人といわれる人いわれない人」斎藤茂太 新講社 1998年 ①【再掲載 2017.1】 [読書記録 教育]

今回は、12月 1日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「宿題」 4回目の紹介です。

三十数年前からの教育ノート。
古い記録が多いのですが。



今回も前回に続き「自学」の宿題についての紹介です。
「自学」は「自主学習」と呼べばよいのでしょう。

「自学」のイメージをもつことができるでしょうか。



もう一つ、再掲載となりますが、「モタさん」こと齋藤茂太さんの、
「感じのよい人といわれる人いわれない人」①を載せます。
無理せず、楽に感じよく、が書かれています。





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◇子供たちの学習に
文部科学省の
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☆読書ノート「宿題」④


◇自学ノート(低)
 
1 自学システム 

   ノートの使い方

   提出方法及び配布法

   赤サインペンの約束



 
2 自学ノートにページを書かせる




3 自学メニューの一覧 

   選択に正の字




4 ノート冊数によりラベルの色を変える




5 製本(修了式に)









◇自学メニュー
 
Ⅰ 教科メニュー


Ⅱ 総合発展メニュー


Ⅲ 評価・目標メニュー


 
◎基本テーマ

 ・今日のなるほどベスト10 箇条書き10個

 ・なるほど日記-学校-
 
  条件1 書き出し

   「今日○○のときになるほどと思ったことがある」

      
  条件2 どこでもいいから「なるほど」を使う

   
 ・なるほど日記-家庭-


 
◎「今日の○と△」

  ○は一生懸命したこと

△は問題点








◇自学

 「新しい学力観に必要なのは指導技術ではなく,子どもたちの学習システムである」
(岩下)

 自学メニュー 
   時々に最適なものを


 <自立を促す授業-四つの場面>足助中

1 学習計画作りの場 


2 一人学び・一人調べの場

  
3 発表や討論の場 


4 自己評価の場
 



□自学と授業の直結

 小さな成就観をこそ

 予習に重点
 


□「自学メニュー作り」システム

「自学メニュー」 + 「自学推薦メニュー」

 段階
  ① 教師が自学メニューをすべて提示する

  ② 子どもが少しずつ自学メニューを提示するようになる

  ③ 完全に子どもが自学メニューを提示する

  ④ 一人一人の子どもが「自分の自学メニュー」を作る








◇自学システム
 
□中野重人「子どもは変わった」 → 学校も変わらなければならない
・我慢と頑張りの学校からの脱却
  
・大人の学校からの脱却



 ◎「参画」がキーワード
保護者と遊ぼう 遊ぼう会








◇自学メニュー

  テレビ文化 自学

   と 自主学習(自分で学ぶ)

  成績主義 自己学習(自分を学ぶ) → 新しい学力観

 
□自学ノート

 ① 今日のなるほど 

 ② 今日のなぜ

 ③ 今日のおもしろい 

 ④ 今日のうれしい

 ⑤ 今日の悲しい

 ⑥ 今日の言いたい

 ⑦ 今日の自信

 ⑧ 今日の美しい


□Aメニュー

 「学び」を促すメニュー
・私の好きな○○ベスト5 

  ・今私に必要なことわざ

  ・クラスのチャンピオン 

  ・○学期前進した子ベスト3

  ・○○ウォッチング 
  
  ・○○についての意見 

  ・○○の問題作り

  ・今日の新聞から 

  ・今日のテレビニュースから 

  ・折句 

  ・四コママンガ

  ・あるといいなこんなもの(図を入れて)

  ・今日の○と△
  


□Bメニュー

 ドリル的練習
・○年生の好きな漢字ベスト10

・○年生の間違えやすい漢字ベスト10

  ・漢字で書くクラスの友達の名前

 ・漢字ズームアップ

・好きな詩の視写


※ 学びの雰囲気
 

□自学メニュー作り

 ① 自学の時間を示す

 ② メニューはお任せ

 ③ おもしろいこと・楽しいことを味わわせる

 ④ 常に肯定的に受け止める















☆「感じのよい人といわれる人いわれない人」斎藤茂太 新講社 1998年 ①【再掲載 2017.1】

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◇リラックスできる人

□感じの良い人は気持ちよくサーブを打つ

 - 初対面が大切



□行為の表現の練習を



□場数を踏む



□感じの良い人は強い心の持ち主で



□腹の立つことをぐっと押さえて自分の内で処理できる強さ

 共食 - 人間だけ

 相手の痛さに心が及ぶ

 ◎「自分も気付かぬ内に人に嫌な思いをさせているかもしれない」と思える人



□「感じの良くない人」よ「他山の石」でありがとう

 「感じの良くない人」は自己中心に世界が回る

 「感じの良くない」は自分が王様でないと気が済まない人

 「感じの良くない」は一時的に成功することがある
  自己顕示欲の強い性格の人はあるところまで成功



 都合良く自分がいいポストに就ける

 一時パッと繁栄することもあるが結局負けていく

    → 「他山の石」



□「感じの良い人」はいいタイミングで自分を出す

 時期とタイミングをわきまえよ



□「感じの良い人」は自分の「すき」を見せられる

 ×「私は百%完璧な人間でござい」

 
 ※ 人間は80%できたら上々 = 20%の隙を見せよ



□「感じの良い人」は自分の劣等感も楽しむ

 精神科患者 - 「百%完璧主義」を目指して行き詰まった人が多い        



◎長続きする人は大体謙虚
「能ある鷹は爪を隠す」
 






◇断り上手な人

□断り上手な人ほど信頼されている理由  

 上手にノー



□うまく断れればうまくつき合える    

 相手との距離を推し量る



□ユーモアは人と人との潤滑油

 よく笑い人を笑わせる冗談を言える人は好かれる



□芸は身を助けユーモアは心も助ける

 笑いには鎮痛効果
   笑ってくれる友人がいるから楽しめる



□聞き上手な人は相手にエネルギーを与えている

 話し上手な人ほど相手の気持ちがよく分かる



□まず相手の長所に触れ,耳を傾かせなさい

 地元を必ず褒める



□ちょこちょこ反省しても,他人の分までは反省しない



□自分の痛みに鈍感なら相手の痛みにも鈍感



□「思いやり」は想像力から生まれる



□「ほめたつもり」が感じの悪さにつながる



□「感じの良くない人」は十把一絡げで他人を見る



□甘みの中にちょっと塩をきかせよう

 ふだんはいい方に注目し,前面に   

 時々チラッと意見を
    


□トゲを引っ込めなさい

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キーワード「新津」⑳-「ふるさと新津」新津婦人学級 昭和57年3月5日発行(5) / 「教育改革は改革か」土居建郎編 PHP 2001年 ① 【再掲載 2011.9】 [読書記録 郷土]

今回は、11月30日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「新津」20回目の紹介です。

新津婦人学級による「ふるさと新津」5回目の紹介です。


今回は、「新津の伝説」について。
これまで、当ブログでいくつか紹介してきましたが、コンパクトにまとめられています。
地域の子どもたちに話すのにちょうどよいくらいのボリュームです。
これを残してくださった「新津婦人会」の皆様に感謝申し上げます。

伝説を要約でというのはわかりづらいものですが、よろしければおつきあいください。







もう一つ、再掲載となりますが、土居建郎さんの
「教育改革は改革か」①を載せます。
およそ20年前に出された本ですが、教育改革の成果・課題の検証が必要だと感じます。


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☆キーワード「新津」⑳-「ふるさと新津」新津婦人学級 昭和57年3月5日発行(5)


◇新津の伝説

1.音羽の松 

  音羽の松 高さ,枝張り40m
 
  ① 音羽婆さん 鶴 

  ② 鶴 松振川

  ③ 歌った歌 ざざんざの松

  ④ 白狐 八幡宮が小沢渡 → 曳馬野に

  『延喜式』式内社 許部神社(こべ)
八幡宮のお祭りでは小沢渡町の人が先陣





2.将軍塚

  田尻お宮北側
    松本修次さん屋敷内に大きな塚

「将軍塚」大きな石が10個西に残されている


  木曾義仲の家来の落人伝説
明治27年取り壊し 刀三振と鉄の鎧



「牧野」姓は義仲の治めていた長野県木曽郡山口村に多い姓 


  昭和30年代
    田尻第一古墳と考えられるようになった

 
 ◎1300年以上前の権力者の墓か?



この古墳を義仲の家来が利用したのではないか?





3.堤村と小楠姓

  大楠公楠木正成公の一族だと信じている
楠木伊兵衛公(小楠伊兵衛公)
    小楠一族初代=南朝の武士



遠江に派遣(正成より)

  敵の目をくらますために「小楠」と改姓

  楠木正成の剣 → 六所神社に奉納 

  刀を捨て帰農
伊兵衛に三人の男子
長男 伊兵衛  → 諏訪 楠屋
次男 伊之助  → 野崎の小楠性
三男 伊左衛門 → のち倉松 小楠伊吉さんの家=「本家」好徳寺 檀頭





4.虚空蔵様

  新橋町 蔵興寺 2月13日に大祭

  文武天皇期 1300年前 
    米津浜に光 → 網をかけると仏さまが…

  文武天皇
    知恵福徳
      右手の利剣 - 知恵
左手の宝玉 - 福徳

  元の虚空蔵堂 宝暦年間(1751~1763)
朱塗りの美しい建物 - 昭和20年6月1日 戦火で消失





5.宝勝寺の槇の木

  田尻町
   天竜川の堤防が切れたとき大勢の命を助けた





6.馬頭観音 

  堤町 馬頭観音 六所神社向かい

  堤町好徳寺の境外仏堂

  明応年間に 寛政2(1790)年7月再建

  縁日 毎月15日 年一回初午の日に競馬

  旧暦2日の初めての午の日 
    二番馬(堤町) 一馬場(西鴨江)

  畜生道を救う - ウマの安全無病祈願

  草競馬
    場所はお台場の少し西 
    寄付 - いなもち,馬券
浜に露店が出るほどにぎわった

  観音堂前に二つの大石
小楠伊兵衛公屋敷門の土台だとの伝





7.薬師様

  東小沢渡バス停横 第16番薬師堂

  康安4(1615)年 小沢渡 漁で小さな木の仏さま

→ 目の病気を治す 8日,12日が縁日

  8月12日 夏薬師

  昭和17年~ 富春院で管理 

  昭和52年  お堂新築






8.才業地蔵

  馬込川掛舞線のコンクリート橋(向い橋)西側 北へ500m 

道路沿いにある

  六部の弔い(六部=巡礼)

  いぼとり地蔵





9.いぼとり地蔵

  倉松町
   身体にいぼができると自分の歳の数だけ松笠(お礼も同じ)












☆「教育改革は改革か」土居建郎編 PHP 2001年 ① 【再掲載 2011.9】

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◇編者の言葉
危機意識-良心の問題


<学級崩壊>

◇「一律平等」・「お子様主義」を超えよ 小浜逸郎

□小浜逸郎

 1947年横浜生 横浜国立大学工学部卒 学習塾経営  評論家



□クールな「群衆」 

1980年代 「荒れ」「校内暴力」-積極的アクション= ホットな集団


1990年代 「学級崩壊」-各自バラバラ = クールな群衆


 ※ 文化伝達としての教育が成り立たないと言う意味ではかつてよりも深刻

  →  慢性化・惰性化・拡散化



□教師を権威ある存在として感じない

「権力-権威」関係の解体

1970年代後半からの農耕社会型・産業社会型パトス・エートスの崩壊



密室化した核家族中心主義



都市的個人主義

 ※「個人が公共的な場面に接する所では服従しなくてはならぬ = 権威一般という観
   念を持つことの必要性を希薄化させたし、そうした権威のもとでルールを遵守して
   勤勉に励むことの価値意識を後退させた」



□公教育の空洞化を後押しする「ゆとり教育」

戦後民主主義の平等イデオロギー


これまでの教育改革 → 「勉強否定」の空気

↑↓

※「競争や詰め込みの重圧が意欲を衰退させたのではない。豊かな近代都市社会が成立し
  『学校成功物語』を信じる必要性が薄らいだため、勉強や競争へのモチベーションと
  インセンティブを喪失したから学校に対する離反意識が育ってしまったのである」

◎ 教育改革が公立学校の生活時間から緊張感をますます奪い、彼等のだらけ気分を
 助長した 



 ◎ 親が公立学校を学習の場と見なさなくなった



◎ 塾や予備校、私立学校に代償を求めた


※「『お子様教』的な日本型平等主義にのっとった『ゆとり教育』路線は、明らかに公立
  学校での学級崩壊的な傾向と効率義務教育の空洞化を後押ししてきた」



□学級崩壊をどう食い止めるか

誤った考え方 = 「すべては教師の努力と工夫にかかっている」精神主義



◎ 効率義務教育の具体的な場のあり方そのものをどのように組み替えるかという発想が
 大切

 
 ① クラスの人数を減らすこと

  教えるものと教えられるものの緊張関係を! → コストは必要

 ② 固定学級の考え方の流動化

  = 子供に変化に富む場の雰囲気を提供するアイデア



 教科担任制(小学校高学年から)


 ③ 学校長の人事権強化

学校組織の抜本的改革も!


 ④ 中卒・小卒資格試験(落第意識の危機)


 ⑤ 競争意識を!

悪平等主義は不健全


◎ かえって勉強に不向きな子供の人生に無駄をつくり出し、中身のない、だらだらとし
 た修行期間に子供をいつまでも留め置く事態を生み、中等教教育課程の教師達を苦しめ
 る結果となっている
 
 = 学級崩壊現象


◎ 基礎学力の徹底をなしおえた後は、それぞれの適性に従ってそれぞれに相応しい人生
 コースを選び得るような教育システムを用意するのではなくてはならない


※「一律平等」「お子様主義」に支配されたこれまでの教育改革思想を超えて、子供のそ
 れぞれの能力と適性に応じた、より多様で複線的なものになるべきであろう


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「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ③ / 「憎まれ役」野中広務・野村克也 文藝春秋 2007年 ② 【再掲載 2012.12】 [読書記録 教育]

今回は、11月29日に続いて、西本鶏介さんの
「もう一度読みたい子どものための文学」の紹介 3回目です。





出版社の案内には、

「『母子の愛憎』『動物への愛』『子どものユートピア』『探偵小説のヒーロー』など、そ
 のテーマにふれた内外の作品を二点ずつとりあげ、比較対照的に解説。異なる時代や環
 境で描かれた作品の本質から、人間らしく生きることの意味を考える。」


とあります。




読書意欲を刺激され、どの本も読みたくなります。






もう一つ、再掲載となりますが、野中広務さん、野村克也さんの、
「憎まれ役」②を載せます。
お二人とも鬼籍に入られましたが、今なお、言葉には力が感じられます。




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☆「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ③

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◇力

◎「風の又三郎」宮沢賢治 ポプラポケット文庫
   
 9月1日(二百十日)から7日までの1週間

 高田三郎

 日本の風土性





◎「風にのってきたメアリー・ポピンズ」PLトラヴァース 岩波少年文庫
   
 ナース 

 イギリス中流以上 ~ 家事から家庭教師

 優れたファンタジー






◎「だれも知らない小さな国」佐藤さとる 講談社青い鳥文庫
   
 ユートピアへのあこがれ  

 秘密の王国へのあこがれ
   
 日本の風土に根差した小人





◎「ピーター・パン」JМバリー 角川つばさ文庫
   
 ユートピアへの夢  

 ネバーランド
   
 ユートピアのすばらしさと命をなくした不幸な子供たち





◎「はなをくんくん」ルース・クラウス 福音館書店
   
 春の花の匂い





◎「くまのがっきやさん はるかぜのたいこ」安房直子 金の星社





◎「トム・ソーヤーの冒険」マーク・トゥエイン 新潮文庫
   
 いたずら者であってもたくましい行動力で夢を追い続けるトム





◎「それいけズッコ三人組」那須正幹 ポプラ社
   
  1978.2~2004.12 50巻 24万部以上
   
  お説教なし、励ましあるのみ
   
  どんなにズッコケていても健全なモラル
   
  正義感を振りかざさない





◎「月とべっそう」今西祐行 ポプラポケット文庫
   
  月へのロマン





◎「ぼくお月さまとはなしたよ」フランク・アッシュ 評論社
   
 「こだま」でお月さまと話せた  

  お月さまとの対話





◎「ちいさなくれよん」篠塚かをり 金の星社
   
  自分を犠牲にしてまで他者のために頑張ろうとするくれよんのやさしさ














☆「憎まれ役」野中広務・野村克也 文藝春秋 2007年 ② 【再掲載 2012.12】

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◇這い上がりながら言う格差社会批判・機会均等論
 
◎「順調に来た男には想像力が足りない」 野中広務
 
 
◎「どんな人間にも一日は二十四時間しか与えられない」 野村克也
 


1 格差社会では野村・野中もはい上がれなかった 野中広務

  二世議員に人々のくらしが見えるのか

  小沢一郎  → 小選挙区制 

  小泉純一郎 - テレビ政治

  
 

2 貧しさは経験したくないけれど,悪いことでも恥ずかしいことでもない 野村 
  心の中は貧しくなかった


 

3 エリートこそ自制すべきだ 年金問題に見える心ない処理 野中広務

  感謝の気持ちが心配りを教えてくれる


  順調に来た男には想像力が足りない

 


4 周りの人の犠牲で,野球ができるようになった  野村 克也

 「病弱な母ちゃんを楽にしてあげたい」


 野球部廃止に反対して生徒会長に 峯山高校   恩師・清水義一氏
母,兄,清水先生,チームメイト,上級生,鶴岡監督…のおかげ


 どんな人間にも一日は二十四時間 
   ライバルより2~3時間余計に個人練習


 

5 名選手,必ずしも名監督ならず「勝ち組」必ずしも名政治家ならず 野中広務  
     
  勝ち組という嫌な言葉 

 


6 固定観念は罪,先入観は悪  野村克也

  慰めの言葉を禁止したスワローズ時代


  甘やかされた子どもは健全に育たない
   - 阪神がそうだった


 「負けに不思議な負け無し」配球について


 「ボールに明確な意志を伝える」







◇負けない野球,負けない政治 戦略論

◎「全ての政治は負けないことから始まる」 野中広務


◎「弱者が勝つには無形の力に頼むしかない」 野村克也

 

1 全ての政治は負けないことから始まる  野中広務

  議会政治とは国会議員の数が基本だ


  自公連立こそ長期不敗の戦略だった

 



2 負けない戦い方,弱小チームにはこれしかない 野村克也

  チーム力とは有形と無形の総合力だ

 


3 勝負は準備の段階で付いている  野中広務

  二枚舌,変節漢と呼ばれても耐え抜く

 


4 弱者が勝つには無形の力に頼むしかない  野村克也

  長年の信用も,失うときは瞬間だ


  松井秀喜を抑えるデータ作り

 


5 何を以て「負け」とするか,それが勝負の奥の深さだ加藤の乱  野中広務

  混乱を収めるには 「傷は小さく,心は高く」







◇V9巨人軍こそ日本と自民党の理想だった 組織論

◎「自民党はファンを大切にした革新集団だった」 野中広務


◎「巨人は球界の紳士ではなくなった」 野村克也

 
1 第2次長嶋政権以降に巨人は球界の紳士ではなくなった  野村克也

  子どもの前でカンチョーごっこ  
     

  巨人偏重主義から地域重視に転換を
  



2 ファンを大事にした革新集団,それが自民党だった 野中広務 

  派閥が個性的政治家を育てていた  


  議員はサラリーマンではない




3 久万オーナーを激昂させたチーム改革の直言  野村克也

  中心なき組織は機能しない 金本のすごさ


  清原は野球への考え方が間違っている

 


4 国会の出席率がわたしの運命を変えた  野中広務

  国会に出席し続けたことを見ていた人物

 


5 組織の健康法とわたしの「カメの健康法」  野村克也

  引退後は体を動かさない







◇人材篇

1 人の値打ちは失敗から立ち上がるかどうかで決める  野村克也

  楽天・山崎絶好調の秘密


 「革命を起こせ」の一言が江夏を変えた

 


2 弱者が大敵に勝つ法則 

  それは分析と懐柔だ 野中広務
                             

  味方につけなくても敵に回さない

 


3 野球が好きか?新人を見極めるポイントはこれだ  野村克也
 
  好きな物を最後まで残した選手・赤星

 


4 時には全てをなげうつ覚悟が勝利を呼び込む  野中広務

 


5 一流は弁解せず,二流は責任を転嫁する  野村克也

 


6 小泉と同じ時代にバッチを付けていたくない
               
  - それが引退の真相  野中広務

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谷昌恒さんはこんなことを⑱-「ひとむれ」第6集 谷昌恒 評論社  1991年(11) / 「戦後の日本の子ども観を見直す」 明石要一 明治図書 1995年 ①【再掲載 2013.9】 [読書記録 教育]

今回は、11月22日に続いて、わたしの教育ノートから、
「谷昌恒さんはこんなことを」の紹介 18回目です。




出版社の案内には、


「家庭からも地域からもはじき出された少年たち相手の教護院・北海道家庭学校の三代目
 校長として四半世紀。『焼け石に水かもしれない。でもね,そこに火傷をしている子が
 いるなら,やっぱり水をかけてやらなくては…』『心の扉は内側からしかひらかれない』
 『人の痛みを知ろうよ…』温かいまなざしで少年たちと共に生きる日々を語る。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「不屈の精神とは、俗に言うツッパリではなく、正しく耐え抜くことです」


・「『一路白頭ニ至ル』
= 一筋の道を白髪頭になるまで貫き通すこと」
- 心にグサッと刺さります。


・「私たちは被害者でもあり加害者でもある
~ あたたかい慰めと厳しい叱責をともに必要としている」






もう一つ、再掲載となりますが、明石要一さんの
「戦後の日本の子ども観を見直す」①を載せます。
無着成恭さん、小西健二郎さん、東井義雄さん、
わたしが教員になった頃、よく知られた教育実践者でした。
この要約を再度読み、この三十数年の間に、消えていっているものを確認しました。
「教育と子供に対して高い志を持っている(熱い想い)教師」
「高い志と熱い想いを『地域社会』(村)に注ぎ,そこを何とかよいところにしようとし
 ている教師」

高校の時の友人で、大きな花屋さんの長男だったM君。
強い意志で教育学部に進学し、卒業した後はまた花屋さんになり大活躍しているM君。
昨年、ふとしたことで、彼が明石研究室出身だったことを知り、驚きました。




<浜松のオリーブ園>
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☆谷昌恒さんはこんなことを⑱-「ひとむれ」第6集 谷昌恒 評論社 1991年(11)

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◇あきらめてはいけない あきっぽくてもいけない

 先輩が
  「不屈の精神とは、俗に言うツッパリではなく、正しく耐え抜くことです」


 校訓
  「一路白頭ニ至ル」

= 一筋の道を白髪頭になるまで貫き通すこと


 先輩
  道内の町役場に入り刻苦し勉励して要職を歴任し前年の秋退職した


 ※諦めてはだめ。取り柄を生かす機会は必ず来る。じっと我慢して待とう
飽きっぽいのもだめ。長続きが大切。継続は力。





◇誇りそしてへりくだった心

「家庭学校の生徒であることを恥ずかしいと思い、同時に、家庭学校の生徒であることを
 誇りとしてほしい」

  |

 ◎ 信仰心の原点
      罪障の深い我が身の自覚

   |

その醜い存在がそのまま仏に神に許されている

 ※ 民主主義の基礎には信仰心が不可欠 
   
   ~ 国民の一人一人が偉くなりすぎては困る






◇加害者でもあり被害者でもある

 福祉の仕事
   - 被害者の救済
貧乏、高齢、疾病、障害、遺棄、失業


 少年たちを被害者として遇し、同時に加害者としての自覚を求める


 私たちは被害者でもあり加害者でもある

~ あたたかい慰めと厳しい叱責をともに必要としている















☆「戦後の日本の子ども観を見直す」 明石要一 明治図書 1995年 ①【再掲載 2013.9】

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◇戦後五十年

①「課題依存症」子供の出現  
    
 宿題がないと不安が募る新タイプの子供


 
②「ひとりぼっち」子供の出現 
    
 何となく ぼんやり
  ~ 学級の一割弱





◇戦後50年 Ⅲ期
 
 Ⅰ期 思想と地域

  年中行事中心 
 
    1945(昭和20)年~1959(昭和34)年



 Ⅱ期 都市とマスメディア

  月単位サイクル
 
    1960(昭和35)~1974(昭和49)年



 Ⅲ期 学校と部屋

  週単位サイクル
 
    1970(昭和50)年~1991(平成3)年

           ↓

         
 現在Ⅳ期(出版時=ハマコウ註)
 





◇戦後第Ⅰ期(1945~1959)年中行事中心期

(1)地域プランの中の子供     

 地域教育計画 = 生活改善,地域復興

ごっこ学習 経験学習


 □理論的支柱 
     
  デューイ 「学校と社会」「民主主義と教育」

  オルセン 「学校と地域社会」


   
□具体的教育方法 

 キルパトリック「プロジェクト・メソッド」



 × 学力低下

 ◎「意欲・関心・態度」に重き

 ◎ 教師の「志」の高さ
  


(2)「山びこ学校」「学級革命」「村を育てる学力」

□無着成恭

 いつも力を合わせていこう

 かげでこそこそしないでいこう
 
 いいことを進んで実行しよう
 
 働くことが一番好きになろう
 
 何でも「なぜ」と考えられる人になろう
 
 いつでももっといい方法はないか探ろう


 
□小西健二郎 

 ① 子供たちより先に教室に入る

 
 ② 子供一人一人と話をする


 ③ 挨拶を先にするようにする


 ④ 日記を書かせ,毎朝読んで聞く


 ⑤ 子供の顔や自分の顔に注意する


 ⑥ 話す中味を禁止ばかりにしないように注意する


 ⑦ 握手をしたり爪を切ってやったりして体に触れてやる

      
 ⑧ 教師の誤りを認め,批判もしっかり受け止め,へだたりをなくす

        
 ⑨ 子供たちが自分でしようとする動きを尊重する

        
 ⑩ 子供一人一人に個別に働きかけをする

        
 ⑪ 教師と学級全体で褒める

        
 ⑫ 話し合いの会を持って問題点を引き出す

        
 ⑬ 作文を書かせながら,表記・表現の指導を細かくして子供たちのものの見方・考え
  方を広げる

   
 × 「子供たちに対する要求力ははっきりでていない」


 ◎ 「裸の子供を知ろう」「本物の教育をしよう」



※ 熱き「想い」


 
□東井義雄  

「村を育てる学力」(昭和32年)
キーワード 愛 いのち 本物



 子供に主体的な愛を育てなければならない



 二つの理論 
  ①「子供を太らせる教科の論理」

  ②「子供を太らせる生活の論理」

  ↓

  ◎作文的な方法



 □共通事項
    
  ◎ 教育と子供に対して高い志を持っている(熱い想い)
   


  ◎ 高い志と熱い想いを「地域社会」(村)に注ぎ,そこを何とかよいところにしよ
   うとしている




  ◎ 地域にこだわり,そこを変革しようとする農村派教師
※ 山形県山元村 (無着成恭)

    ※ 兵庫県大路村 (小西健二郎)

    ※ 兵庫県出石郡 (東井義男)

           |

◎子供が村を変える変革者


 □農村派教師
 「貧しい農村の子供を生活綴り方という共通の手法を使い子供と教育に対して高い志と
  熱い思いを抱き地域にこだわった」


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読書ノート「宿題」③-自学日記 / 『作文集 泣くものか』 養護施設協会編 亜紀書房 1977年(昭和53年度毎日出版文化賞受賞)④【再掲載 2012.3】 [読書記録 教育]

今回は、11月28日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「宿題」 3回目の紹介です。

三十数年前からの教育ノート。
古い記録が多いのですが。



今回は「自学」の宿題についての紹介。
「自学」と言う言葉を知っているかどうかで年代がわかるようです。
ちなみに地域のわたしの同級生はほとんど知りません。
「自学」は「自主学習」と呼べばよいのでしょうか。
「自主学習」なら出さなくてもいいのにとこそっとわたしは思ってしまうのですが…






今回紹介分から強い印象に残った言葉は…

・「なるほど日記(なるほどベスト5)」
-自学としてではなく宿題として課していました。
 「今日のなるほどベスト3」と題を出すと、授業の振り返りもできました。
 「今日のびっくりベスト3」「今日のトホホ」なども…。


・「日記文化の崩壊
 短時間で情報を受け取る生活,情報に浸る生活は,筆記しながら自己を反省するよう
な場を追い出してしまった。」
-文章を書くことについて鍛えられていないとも感じます。
 「一律に」を極端に批判されるからかもしれません。 


・「Aメニュー  思考を促すテーマ
  Bメニュー 知的ドリルテーマ」

 



もう一つ、再掲載となりますが、養護施設協会が編集した、
「作文集 泣くものか」④を載せます。
何度読んでも、そのたびに涙が出てしまいます。
わたしが通った小学校、中学校の近くに、養護施設がありました。
学年に何人か施設の子もいたのですが、このような過去をもっていたとは、思ってもいま
せんでした。
学級にはいろいろな生活を背負っている子がいる、十分な配慮が必要だと改めて感じます。

出版社のコメントは次の通りです。
「泣きました、感動しました、何とかしなけりゃと思いました。この本が出たのが昭和50
 年。それから子どもを取り巻く状況が果たしてどれだけ変わっているのでしょう?実は、
 何にも変わってないのではないでしょうか。子どもたちが『泣かなくても』いいような
 そんな時代になればこの本もその役目は終えるはずです。それまでは亜紀書房はこの本
 を出しつづけます。」

喜ぶべきか、残念に思うべきか、現在でも本書を購入することができます。
40年以上出し続けている亜紀書房に感服します。
大勢の子どもが読んでくれれば…
「子どもたちが『泣かなくても』いいような時代」に近づくように努力していきましょう。








<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
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◇子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆読書ノート「宿題」③-自学日記

◇自学日記

 ① なるほど日記(なるほどベスト5)


 ② なるほど&なぜ日記(なるほどとなぜベスト5)


③ 今日の学び(今日の学びベスト5)

 日記風でも

 箇条書きでも


④ テーマ日記


⑤ 学校生活日記 - 授業日記


⑥ 発見日記

書き出し「今日○○の時発見したことがあったので書く。」

最後  「発見」か「なるほど」を入れる。





◇自学(岩下修)
 
□日記文化の崩壊
   
 短時間で情報を受け取る生活,情報に浸る生活は,筆記しながら自己を反省するような
場を追い出してしまった。  



 大量の情報に浸るだけで知識を組み入れる術を失った。
  
 日記 → 自学  = 書くことによる想像
 


□発表を念頭に置いた編集作業

 1 一冊のノートを用意する。

 2 1ページから2ページ,自学する量をあらかじめ計画させる。

 3 様々な学習テーマを盛り込んだメニューを用意する。
(教師 → 子ども)

 4 テーマを選択,決定し,計画したページの中にレイアウトしながら筆記してく。

5 教師に提出し,教師はひとことコメントを入れて返す。

6 「自学」を発表する場を持ち,仲間の自学と交流したり学んだりする。


 ◎ Aメニュー  思考を促すテーマ

 ◎ Bメニュー 知的ドリルテーマ
 




◇自学日記
  
 ① なるほど日記(なるほどベスト5)
  

 ② なるほど&なぜ日記(なるほどとなぜベスト5)
 

 ③ 今日の学び(今日の学びベスト5)
 
    日記風でも

     箇条書きでも
 

 ④ テーマ日記
 

 ⑤ 学校生活日記 - 授業日記
 

 ⑥ 発見日記
 
    書き出し「今日○○の時発見したことがあったので書く。」

    最後  「発見」か「なるほど」を入れる。






◇自学方式(岩下修)
 
 1 教科書・資料集の読み 指定範囲 自学1


 2 グループでどこを読むか決定 ①

  予めグループごとに教科書を分ける



発表したい(読みたい)ところを立候補で
 

 3 担当箇所の読みの練習

  自学2 グループ発表の練習と意味調べ
 

 4 グループ発表(読み)と問題探し ②

   隅から隅まですべて読ませる



◎ 発表を聞く側は疑問点・問題点を探しノートに書き出していく。
◎ 家庭でもさらに疑問点・問題点を探し,ノートに付け加えていく。

 ◎自学3 
   テーマ 社会の問題探し

   A 自分で調べたい問題

  B 調べたい問題 分類・まとめ
 

 5 話し合いたい問題の発表と検討 ③

  指示 「よい話し合いになる問題を発表しよう」

    自学③の成果


 6 課題の決定 ④

    課題を絞る ← 教師が援助役


7 討論 ⑤

自学4 問題について話し合う


 8 討論のまとめ ⑥















☆『作文集 泣くものか』 養護施設協会編 亜紀書房 1977年(昭和53年度毎日出版文化賞受賞)④【再掲載 2012.3】

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◇  私の父            中1 沢中富美子(仮名)

 私の父は、お酒が大好きでいつも、夜飲んでばかりいて、ときどき、気げんが悪いと物
をやたらに投げ、こわしたり、母や祖母や近所の人たちに迷惑をかけていた。


 その時の父は鬼のようで、私はとっても恐ろしくて、外へにげてしまう。


 でも、いつもは、仕事を一生懸命働き、やさしくて、きりっとした父です。

 
 私は、そんな父を、尊敬している。


 父の仕事は、私の家は農家なので、田植えをしたり、稲をかったりする事で、冬になる
と、山へ行って、母と草かりをすることです。


 だから、父は一年中休む暇がなく、私たちのために働いてくれていた。


 だから、父の手はごわごわしていて、体がたくましいのです。


 私は、そんな健康な父が死んでしまうなんて、思ってもみなかった。




 それは、ちょうど私の11才の誕生日の時だった。


 父はいつものように、かっ手で、酒を気持よさそうに、一人言をいって飲んでいた。


 私は、父に、おめでとうを言ってもらいたくて父の所へ行って、

「おとうちゃ、今日は私の誕生日だで、おめでとう言ってや」

と言ったら、父は、

「ああ。そうか、富美子誕生日おめでとう」

と、ニコニコ笑いながら言ってくれた。私は、

「プレゼソト、何かちょうだいやあ」

と父にねだった。そしたら父は、

「う-ん、そうだなあ。富美子は、山芋が大好きだから、明日ほってきてやるよ」

と言った。


 私は、洒によってたから、くれるかわからないが、とってもうれしかった。


 それで、父は次の日の15日、朝から昼までと昼から、3時ごろまで山で母と草かりを
していたが、3時ごろになると、家に帰ってきて、自転車のしゅう理をやっていた。


 でも、知らない間に、自転車へ乗ってどっかへ行ってしまった。


 自転車は、停留所の所に置いてあった。


 それから16日17日と父は、家に帰ってこなかった。


 私の家では、母と祖母がひどく心配し、さがしていた。


 それで18日の日、私は、いつものように学校へ行った。


 ちょうど今日は、野菜サラダの調理実習だった。


 とても楽しかったが、父が行え不明だったので、あまり、喜ぶことなんて、できなかっ
た。


 私は、とても心配だったので、担任の黒田先生に、

「私の父が、15日からずうっと行え不明になっちゃってるんです」

と言ったら、

「そう、それは心配だね」

と言った。


 やがて帰る時になって、黒田先生が、私の所へきて

「富美子さん、ちょっと、下た箱の所まできて下さい」

と言ったので私は、かばんをもって、行った。そしたら、理科の外岡先生が来て、

「車へ乗りなさい」

と言った。


 それで私が乗ったら、弟も一緒に乗っていた。


 それで車が私の家へ向かっていたので、どうしたんだろうなあと思いながら家の近くに
来た。


 それで、そこから、近所のおばさんが、乗り、

「富美子ちゃん。気をおとすんじゃあないよ、お前の父さんが死んだんだよ」

と悲しそうにいった。


 私は、一しゅん、信じられなかった。


 何も言わず、車からおり、急いで、家にかけていった。


 弟も、信じられないような顔をしていた。


 家の中には、父が、ふとんに横たわっていた。


 私はやっぱりほんとだったんだと思い、胸の中がごちゃごちゃになり、はりさけそうだ
った。

それで、裏の茶畑へ行き、大声で泣いた。

 泣いて泣いて胸がはりさけそうだった。


 あとで母に、父がなぜ死んだのか理由を聞いてみたら

「おおやぶの山で、山芋を掘っている時に、脳溢血になって山から落ち死んだんだよ。そ
 れで、その山に山芋がもう少しでほれてしまうという所まで掘ってあって、横には道具
 が、きちんと並べてあった」

と言いながらも涙をかみしめていた。


 私は、この事を聞いて、もしかしたら私が、山芋ちょうだいって言ったから、山へ行っ
て山から落ちて脳溢血になったのではないのか、もしそうだったら、私は、どうやって父
にあやまればいいのだろう。


 私は、今も父にすまないと思っている。


「でも、脳溢血というのは、病気だから、山へ行っていなくても死んでたかもしれないよ」


と、私の親友に聞いたらこう言った。


 だから、私もこの言葉を聞いて、ほっとした。


 でも私は、父の死をむだにせず、父の分も、一生懸命、勉強や、運動に寮生活にがんば
りたい。


 父は、きっとそんな私の姿を見れば、喜こんでくれるだろう。


 それで、いつかりっぱになった私の姿を見せてやりたい。


※ 父死亡のため養育困難となり、75年3月入寮。優しくて地味な性格を反映して学校
 では園芸クラブに所属しこまめに世話をやいている。  (1976年 静岡県 S寮)



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